Labyrinth バラの迷宮 pickup147『ル タン デ スリーズ』
NewRoses玉置編集長が最新品種、人気品種を紹介する”Labyrinth バラの迷宮”
DATA
作出 | フランス デルバール |
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花色 | 赤紫色 |
花型 | 中大輪/波状弁ロゼット咲き |
香質 | ローズ・フルーツの強香 |
樹形 | 高さ1.5×幅1.0mのシュラブ |
赤紫色の花弁が波打つロゼット咲き。中大輪。四季咲きで、一番花は深い赤紫色、二番花~夏の花は赤みが強く、秋の花は黒みが強い赤い花に咲く。
数輪~5輪の房咲き。ローズとフルーツの強い香り。花保ちが良く、雨による痛みが少ない。
樹は高さ1.5×幅1.0mのシュラブ。小さめのつる仕立てにも。枝は細めで樹勢・耐病性に優れる。2023年発表。
樹勢がありつるバラ仕立てもできるデルバールの最新作。強めの剪定で、秋までは鉢植えで自立シュラブとしても仕立てられる。
地植えや大鉢植えでは長い枝が伸びることがあり、伸びた枝を生かしてつる仕立てにも。
花名はシャンソンでポピュラーな「さくらんぼの実る頃」から。同曲はジブリ映画『紅の豚』でも歌われた名曲。
第16回国営越後丘陵公園「国際香りのばら新品種コンクール」でS系金賞・国土交通大臣賞を受賞。
その香りは「ダマスク・モダン~透明感のあるライチの香りにやわらかなティーの香りと蜂蜜様の甘さが調和した深みのあるダマスク系の香り」と評される。
著者紹介
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玉置 一裕
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。