更新日:2021.01.29
観葉植物が元気に育つおすすめの土とは! 気になる虫やカビの対処法もご紹介!
おうち時間を豊かに彩ってくれる「観葉植物」。観葉植物は安らぎを与えてくれるだけでなく、種類によっては空気をきれいにしてくれる効果もあります。そこで、今回は観葉植物の「土」についてご紹介します。観葉植物に適した「土」を知り、土にまつわるトラブルの対処法を身につければ、観葉植物と長〜いお付き合いができますよ。
- 目次
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- 観葉植物の性質を知ろう!
- 観葉植物の土とは
- どんな土が適しているの?
- 市販の土を使う
- Q.おすすめの市販の土は?
- ハイドロカルチャーを使う
- 自分で土を作る
- 観葉植物の土にまつわるトラブル
- 虫のトラブル
- 薬剤散布で撃退!
- その他のトラブル
- 土って入れ替えたほうがいい?
- 入れ替える時は鉢を一回り大きくしましょう
- 土を入れ替える時期
- こんな時はどうする?
- Q花や野菜用の土を使ってもいい?
- Q.コバエが発生した場合の対処法は?
- Q.水やりのタイミングは?
- まとめ
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観葉植物の性質を知ろう!
ひと言で観葉植物といっても、その種類はさまざま。観葉植物は熱帯から亜熱帯原産が中心ですが、近年は品種改良されて室内でも育てられる植物が登場し、幅広く楽しめるようになりました。また、観葉植物は室内の直射日光に当たらない場所で育てるのが一般的ですが、中には日当たりの良い場所を好む植物もありますので、まずは、育てたい観葉植物がどんな性質を持っていて、どんな環境を好むのかを知ることが大切です。
観葉植物の土とは
観葉植物を育てる上で、重要なポイントとなってくるのが「土」です。鉢で育てる観葉植物は、庭などの地植えで育てる植物に比べ、鉢の中の土にしか頼れないため、その役割は重要です。そもそも、土は植物の重要な栄養供給源。観葉植物を健康で長持ちさせるために、土は適したものをしっかりと選びましょう。
どんな土が適しているの?
市販の土を使う
そうはいっても、初めて観葉植物を育てる人にとって、土を選ぶのはかなりハードルが高いもの。そこで、初心者でも失敗しないのが、市販の培養土です。観葉植物に合うようにpHが調整されていたり、排水性や通気性が優れていたりするので、安心して使うことができます。
Q.おすすめの市販の土は?
市販の土でおすすめなのが、「ハイポネックス培養土 鉢・プランター用」です。元肥入りで植物の生育に適したpHに調整してあり、排水性、通気性にも優れています。清潔な原料を使用しているため、室内でも安心して使えます。また、「バンブーパウダー入り 花と野菜の培養土」も有機由来の元肥入り。パキラやポトス、ゴムの木といった一般的な観葉植物の土に適しています。
ハイドロカルチャーを使う
ハイドロカルチャーとは、ハイドロボールと呼ばれる人工の土のこと。人工の土なので、無菌・清潔。病気や害虫を防ぐことができるうえ、においがなく、室内を汚しません。さらに、水で洗って何度も使用できるなどのメリットがあります。ただし、植物が土から栄養を受け取れないので、液体肥料などを混ぜる必要があるほか、根腐れ防止剤が必要となります。
自分で土を作る
自分流の土で育てたい!という人は土を自作してみてはいかがでしょう。観葉植物の土を自作する場合、とくに「排水性」を重視しましょう。排水性や保肥性に優れ、虫が繁殖しにくい「赤玉土」、排水性に優れた「軽石」や「パーライト」、通気性にも優れた「バーミキュライト」などを配合すると良いでしょう。なにをどれくらい組み合わせるかについては、置く場所や植物の性質によって変わってきます。
観葉植物の土にまつわるトラブル
いくら、観葉植物専用の土を選んだとはいえ、ちょっとしたトラブルはつきものです。その代表的な例が、虫やカビ。そこで、万が一、これらが発生してしまった場合の対処法をご紹介します。
虫のトラブル
虫は不衛生だったり、栄養がたくさんある場所を好みます。このため、土に湿気がこもり、日光に当たらない、あるいは有機肥料を使っていたり、受け皿に水がたまっていたり、枯れ葉やゴミをそのままにしていたりすると虫がわきやすくなります。虫は放置するとどんどん増えてしまいますので、早めの対策が肝心です。
観葉植物に被害を与える代表的な虫「アブラムシ」と「ハダニ」の対処法を見ていきましょう。
1.アブラムシ
アブラムシは多くの植物で目にしますが、室内の観葉植物に発生していたら、とても気持ちの悪いですよね。しかもアブラムシは植物の汁を吸うため、植物の生長を阻害します。アブラムシは増殖スピードが早いため、早急な対策は必須。見つけ次第、駆除しましょう。駆除方法としては、アブラムシが黄色に誘引されるため、黄色の粘着トラップなどで誘引したり、アブラムシが嫌いなアルミ箔などを鉢の下に敷いたりしましょう。
2.ハダニ
ハダニは植物の葉の裏に寄生する繁殖力の高い虫です。葉全体が白くなって枯れてしまうのは、ハダニの仕業です。発生したハダニは地道にテープなどで駆除しましょう。湿気に弱いため、葉の裏を霧吹きなどで濡らすのも効果的です。
薬剤散布で撃退!
そうはいっても、手作業での駆除には限界があります。そこでおすすめなのが、薬剤散布。「ハイポネックス原液 殺虫剤入り」は、肥料やりとアブラムシ駆除が同時に行える優れもの。発生初期に希釈して与えることで、アブラムシ類を寄せ付けません。
その他のトラブル
虫だけでなく、室内で育てるという観葉植物の特性上、防ぐのが難しいのが「湿気」です。土に湿気がこもってしまった結果、起きてしまうトラブルが「根腐れ」や「カビ」です。観葉植物と心地よく過ごすために、こうしたトラブルは対策法を知って上手に防ぎましょう。
1.根腐れ対策
虫がいないのに、枯れてしまった!なんて経験はありませんか? それは「根腐れ」が原因かもしれません。水はけが悪いと、湿気が土の中にこもって根が枯れてしまいます。根腐れを防ぐには、定期的な土の入れ替えのほかに、時々、根っこをチェックするのも手。腐っている部分を取り除くことで、ある程度、根腐れを防ぐことができます。
2.カビ対策
室内で育てる観葉植物は、どうしても土の中に湿気がこもりがち。そのままにしておくと、いつのまにかカビが生えていたなんてことになりかねません。カビ対策としては、水はけの良い土を選ぶのはもちろん、時々、風通しの良い場所に出すなどして乾燥させるほか、定期的に土を入れ替えると良いでしょう。
土って入れ替えたほうがいい?
同じ土を長い間使っていると、土が粘土状になって、水はけが悪くなってしまいます。これによって、根腐れを起こし観葉植物を枯らしてしまいます。このため、定期的な土の入れ替えは必要です。
入れ替える時は鉢を一回り大きくしましょう
せっかく土を入れ替えるのですから、大きく育てたい場合は一回り大きい鉢を用意しましょう。こうすることで、観葉植物の生長が促進されます。ただ、スペースの関係で大きくしたくない場合は、入れ替えのタイミングで根や枝をカットしてから同じ鉢に植えましょう。
土を入れ替える時期
植物の種類や生長の度合いにもよりますが、2年に1度のタイミングで入れ替えをおすすめします。冬の寒い時期は避けて、成長する前に行うのがベストです。ほとんどの観葉植物は春から秋にかけてが生育期ですから、植え替えは生育期を迎えた春がおすすめです。ただし、観葉植物の種類によって生育期が異なりますので、確認してから行いましょう。
こんな時はどうする?
観葉植物は私たちの暮らしの中に溶け込んでいながら、意外と知らないことも多いはず。そこで、よくあるQ&Aをまとめてみました。
Q花や野菜用の土を使ってもいい?
市販されている観葉植物の土は、水はけが重要なため、排水性に優れた配合になっています。一方、花や野菜の土は有機質が多く、保水性に優れているため、室内で育てる場合は水はけが悪くなり、根腐れを起こしやすくなります。長く楽しみたいなら、観葉植物専用の土を使いましょう。
Q.コバエが発生した場合の対処法は?
観葉植物によく見られるハエは、土の有機物を餌とし、土に卵を産み付ける「キノコバエ類」か、汚れた水から発生する「チョウバエ類」です。キノコバエの発生を防ぐには、土の表面に無機質の用土を5cmほど敷き詰めます。こうすることで、キノコバエが卵を産み付けることができなくなります。また、チョウバエは観葉植物の受け皿の水などを綺麗にすることで、発生を防ぐことができます。
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Q.水やりのタイミングは?
水を与えなくても枯れるし、水を与えすぎても根腐れしてしまう…とくに室内で育てる観葉植物の水やりのタイミングって意外と難しいもの。土の表面がいくら白っぽくなっていても、中が湿っている場合もあります。そこで、棒などを土の中に差して、土が棒についてくるようならまだ、水分がある証拠。棒に何もつかなくなった時が水やりのタイミングです。
まとめ
観葉植物のお世話は簡単と思って育てたのに、実は枯らしてしまった!という人、多いのではないでしょうか? そんな人はもう一度、土を見直してみてはいかがでしょう。観葉植物が喜ぶ土を選び、日々のお世話をちょっと加えることで、観葉植物との暮らし方も変わってきます。
観葉植物をもっと元気にする「観葉植物の肥料」についての記事はこちらをご覧ください。