更新日:2018.07.18
幸福のシンボル・プルメリアの育て方のポイントは?越冬のさせ方は?
幸福のシンボルとして、レイやアクセサリーのモチーフに用いられることの多いプルメリア。
香水のように甘く芳しい香りも魅力的です。
南国の花というイメージが強い花ですが、日本でも冬の温度管理にさえ気をつければ育てることができます。
今回は、そんなプルメリアの特長や育て方のコツ・育て方の注意点などをご紹介します。
プルメリアの特長
プルメリアは、メキシコからパナマ周辺の中南米を原産とする、キョウチクトウ科インドソケイ属の常緑性の樹木です。
生長すると樹高は7m~8mになり、濃い緑色のつややかな葉をつけ、赤やピンク・白・黄色などの美しい花を咲かせます。
ハワイやグアムなどの南国では、公園や街路・民家の庭先などさまざまな場所に植えられています。
また、「気品」「恵まれた人」などといった花言葉を持つことから、レイや髪飾り・コサージュに用いられることも。
このほか、プルメリアは香りがとても良いことから、香水やエッセンシャルオイルとしても使用されています。
このように、プルメリアは南国だとハイビスカスと並んで人々から愛され、親しまれている花なのです。
プルメリアの育て方のコツ・育て方の注意点
・水のやりすぎに注意!
プルメリアは乾燥気味に育てるのがポイント。
水のやりすぎは根腐れの原因になります。
用土の表面が乾いていたら水をあげる程度に留めましょう。
特に、まだ苗が小さいうちや植え付け直後は、根が少なく水分をたくさん吸い上げられないため、水やりは最小限に。
また、秋以降、気温が15℃を下回るようになったら、水やりの頻度をさらに減らしてください。
冬の間の水やりは月に1回~2回程度で十分。
このように水断ちすることで、葉を落とさせ幹だけの状態をつくります。
こうすることで、越冬に成功させやすく、花芽もできやすくなります。
・日当たりの良い場所で管理して
プルメリアは日当たりを好む植物です。
年間通じてよく日に当てて育てるようにしましょう。
・多湿は苦手!夏は気をつけて
耐暑性は高いプルメリアですが、過湿には強くありません。
そのため、日本の湿気が高くジメジメした夏は若干苦手。
夏は半日陰で風通しの良い場所で管理するようにしてください。
・冬の管理方法が大切!
南国を原産とするプルメリアは耐寒性が低く、日本の寒い冬には適応できません。
そこで、冬になったら暖かい室内に取り込んで管理することが大切です。
前述したように、水やりは月に1回~2回程度に留め、仮死状態をつくります。
・肥料の与え方
プルメリアの生育期は春から秋にかけて。
この時期は、生長を促すための液体肥料「ハイポネックス原液」を水で薄めて7日~10日に一度与えるか、花つきをよくするリン酸成分が多く配合された置肥(置くタイプの肥料)「プロミック いろいろな植物用」を与えましょう。
・剪定作業は秋と春に行って
プルメリアは、生育が盛んなため、放っておくと背丈が高くなっていきます。
そこで、室内に取り込む前(秋)か、越冬後室外に出すとき(春)に剪定作業を行って樹形を整えましょう。
混み合っている枝を切って枝同士の風通しをよくすることも大切です。
・樹液に注意!
プルメリアの枝を切ると、白い樹液が出てきます。
この樹液には毒性があり、人によってはかぶれたり痒みが出たりするので注意が必要です。
剪定をするときは、手袋をするようにしましょう。