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更新日:2024.08.05

化成肥料の使い方|基本的な使用方法やメリット・デメリット

化成肥料の使い方|基本的な使用方法やメリット・デメリット

ガーデニングや家庭菜園などで植物を栽培する際、必要になるものが「肥料」です。

美しい花をたくさん咲かせたり、美味しい野菜を収穫したりするためには、肥料を適切に施すことが大切です。

ただし、肥料には多くの種類があるため、どれを使ったら良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

ご家庭の園芸では「化成肥料」を活用することがおすすめです。化成肥料はどのようなタイプの肥料で、どうやって使用すれば良いのでしょうか。

今回は、化成肥料の基礎知識や使い方、メリット・デメリットをご紹介します。

化成肥料とは

化成肥料は肥料の一種ですが、具体的にどのような特徴を持っているのでしょうか。

まずは、化成肥料の基礎知識について確かめていきましょう。ここでは、肥料の主な種類や化成肥料の特徴などを解説します。

肥料の主な種類や分け方

化成肥料について知る前に、有機肥料(有機質肥料)と化学肥料(無機質肥料)、単肥と複合肥料の違いについて確かめておく必要があります。それぞれの特徴をチェックしていきましょう。

有機肥料(有機質肥料)と化学肥料(無機質肥料)の違い

有機肥料とは、動物性や植物性の素材を原料としている肥料です。鶏糞や魚粉、油粕、骨粉、草木灰などを使ってつくられています。

対して、化学肥料は鉱物や空気に含まれる窒素などを原料としてつくられている点が違いです。

有機肥料を施すと微生物に分解され、土壌の改良につなげられます。ゆっくりと効果が現れ始め、長く続くことも特徴です。

ただし、臭いは強めで虫が寄ってきやすいことが気になる方も多いでしょう。化学肥料は土壌環境の改良効果は少ないものの、臭いは少なく速効性も高い点がメリットです。

単肥と複合肥料の違い

単肥とはチッソ・リンサン・カリなどの栄養分が1種類だけ含まれているものを指します。上記の成分が2種類以上含まれているものが複合肥料と呼ばれます。

植物の栽培ではさまざまな栄養分が必要になるため、基本は複合肥料を使うことがおすすめです。不足している成分を補いたい場合に単肥を使うことになるでしょう。

化成肥料とは

化成肥料は化学的に製造されており、チッソ・リンサン・カリのいずれか2種類以上を含んでいる肥料のことを指します。つまり、化成肥料は化学肥料かつ複合肥料ということになります。

市販されている家庭菜園・ガーデニング向けの化成肥料は、栽培に必要な栄養成分がバランスよく配合されているものが多く見られます。粒状や液状など、使いやすい形状に加工されている点もメリットです。園芸初心者でも簡単に扱うことができるでしょう。

普通化成肥料と高度化成肥料の違い

化成肥料は「普通化成肥料」と「高度化成肥料」に分けることができます。両者の違いは、肥料の三要素であるチッソ・リンサン・カリの配合量です。三要素が10%~30%含まれているものは普通化成肥料、30%以上含まれているものは高度化成肥料に分類されます。

高度化成肥料を使えば施肥の回数や量を減らすことができます。うまく活用することで効率的に肥料を施せるようになるため、農作物を生産する農家などでも利用されています。

ただし、ムラなく施すのが難しいため、慣れない方が使うと肥料焼けを起こしてしまうこともあるでしょう。基本的にご家庭では普通化成肥料を使うことがおすすめです。

化成肥料の使い方や注意点

化成肥料を使うときは、どのようなポイントに気をつけたら良いのでしょうか。基本的な使い方や注意点を押さえておきましょう。

使用するタイミング

育てる植物によって肥料を施すタイミングは異なりますが、基本は植えつけ時に「元肥」を与え、生育状況に応じて「追肥」をしていきます。元肥には効果が長く持続する「緩効性肥料」を使うのが適しています。

『マグァンプK中粒』は、根からでる酸や土壌中の微生物の働きによって、肥料成分が溶出するため、肥料効果が約1年間持続する肥料です。また根の肥料やけの心配が少ないので安心して土に混ぜ込むことができます。

追肥のタイミングは植物の種類によって変わってきます。芽が動き出す時期に与える「芽出し肥」や、開花や収穫の後に栄養を補う「お礼肥」などがあるため、栽培するものに合わせて与えましょう。

すぐに肥料の効果が欲しい場合は速効性に優れた「液体肥料」を使いましょう。「液体肥料」は水に薄めて施します。効果が持続する期間は短いため、緩効性肥料よりも施肥の頻度は高まります。

『ハイポネックス原液』は、植物の健全な生育に必要な15種類の栄養素をバランス良く配合しています。

主な施肥の方法

肥料を施す方法は「全面施肥」と「局所施肥」に大きく分けられます。全面施肥は畑や花壇の土全体に肥料を散布する方法です。土にしっかりと混ぜ込む必要があるため、種まきや植えつけ作業の前に行います。

局所施肥は部分的に肥料を施す方法で、溝施肥や条施肥などいくつかの種類があります。溝施肥は株の近くに溝を掘り、そこに緩効性肥料を埋める方法です。条施肥は株の近くに肥料を一筋に散布する方法です。

ご家庭での鉢植えやプランター栽培の場合は置き肥をするのもおすすめです。固形肥料を株元に置いておくと、水やりするたびに肥料が溶け出していきます。

『プロミックいろいろな植物用』は、置くだけで肥料効果が約2カ月間持続する緩効性肥料です。

使用時の注意点

化成肥料をはじめ、肥料を使うときは適量を守って施すことが重要です。肥料を過剰に与えると肥料焼けを起こし、植物の枯れる原因になる可能性もあります。肥料の入っていた袋や容器に記載されている取り扱い説明文をよく読み、適切な量を守りましょう。

また、植物の種類に合わせて適した配合バランスの製品を選ぶことも大切です。肥料のパッケージに書かれている「8-8-8」「6-10-5」などの数字は、「チッソ-リンサン-カリ」の含有量を表現しています。

たとえば、「8-8-8」なら100g中に8gずつのチッソ・リンサン・カリが含まれていることを示します。パッケージをチェックして、適切な比率のものを選びましょう。

【園芸の基本】肥料の成分別使い分け講座!〜5種類のタイプと使い方を徹底解説!~【園芸塾】【ハイポネックス】

化成肥料のメリット・デメリット

化成肥料には豊富なメリットが存在します。デメリットについても考慮しながら有効活用していきましょう。

ここでは、化成肥料のメリット・デメリットを解説します。

化成肥料のメリット

ご紹介した通り、化成肥料は化学肥料の一種です。化学肥料は速効性が高く、すぐに肥料の効果を発揮することがメリットです。成分が均一に含まれているため、どのくらいの肥料を与えたか把握しやすいことも魅力となります。

比較的安価で購入しやすい点もうれしいポイントです。園芸初心者の方も、園芸店やホームセンターなどで気軽に入手できるでしょう。

さらに、化成肥料は錠剤タイプや粒状タイプ、液体タイプなど、さまざまな形状があります。取り扱いが簡単で、ムラなく散布することができます。

また、家庭菜園の場合、肥料の臭いで近隣へ迷惑をかけないか心配というケースも多いでしょう。化成肥料は臭いが少ないため、住宅地でも安心して使うことができます。

化成肥料のデメリット

有機肥料は施すことで土壌改良の効果も期待できます。化成肥料は土壌改良効果が少ない点に留意が必要です。有機肥料や堆肥などを併用していくと良いでしょう。

また、化成肥料は少しの量で高い効果を発揮します。過剰に与えてしまわないように注意しましょう。適量を心がけて施すことが大事なポイントです。

おわりに

肥料にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や役割が異なります。育てる植物や状況によって適切な選択は変わってくるため、必要に応じて併用したり、使い分けたりすることがおすすめです。

化成肥料は扱いやすく、ガーデニングや家庭菜園にぴったりのアイテムといえます。ご紹介したポイントも参考にしながら、ぜひ有効活用していきましょう。

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