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ホトトギスの育て方|花の魅力や基本的な栽培方法、増やし方

ホトトギスの育て方|花の魅力や基本的な栽培方法、増やし方

ホトトギスと聞くと、夏に姿を見かける小さな渡り鳥のことをイメージする方が多いのではないでしょうか。そんなホトトギスの模様に似ていることから名づけられたといわれているのが、日本各地で見られる山野草の「ホトトギス」です。

独特の斑点を持つ花の姿は趣深く、茶室や床の間などに飾られることも少なくありません。お好きな方は、ぜひ栽培に挑戦してみましょう。

今回は、ホトトギスの花の魅力や基礎知識、基本的な栽培のコツ、増やし方などを解説します。

ホトトギスの育て方|花の特徴や魅力

ホトトギスはユリ科ホトトギス属の山野草です。日本では古くから親しまれており、茶花としても人気があります。まずは、ホトトギスの基礎知識をチェックしてみましょう。

ホトトギスの原産地

ホトトギス属の植物は日本を中心に分布しており、そのうち約10種類が日本固有種といわれています。やや湿り気のある日陰に自生しており、山の斜面や岩場、崖などで見ることができます。

開花時期は8月~9月です。品種によっては10月、11月頃に咲くケースもあります。

また、台湾や西表島などに自生するタイワンホトトギスとの交配種も多く見られます。タイワンホトトギスは丈夫な性質であり、管理の手間がかかりにくいのが特徴です。

ホトトギスの花の特徴

ホトトギスという名前は、花びらにある特徴的な斑点から来ているといわれています。まだら模様の花びらが、鳥のホトトギスの模様に似ていることからこの名前が付いたと考えられています。

ただ、品種によっては斑点のないものもあります。たとえば、園芸品種の「白楽天」は純白の花びらを持ちます。

また、白地に赤紫色の斑点がびっしりと入った品種が有名ですが、黄色い花を咲かせる品種も多く見られます。

さらに、花を上向きに咲かせる品種もあれば下向きに咲かせる品種もあります。園芸品種も豊富なため、お好みのものを探してみましょう。

ホトトギスの育て方|栽培のコツや注意点

ホトトギスのような山野草は栽培が難しいというイメージをお持ちの方も多いかもしれません。ただ、適した環境を整えてあげれば、ホトトギスはそれほど手間をかけずに育ってくれます。

ここでは、ホトトギスの基本的な育て方をご紹介します。

ホトトギスの好む栽培環境

ホトトギスが元気に育つためには日光に当てることが大切ですが、強すぎる日差しは苦手とします。とくに夏場の直射日光には注意が必要です。強い日光がつねに当たる場所では、葉焼けしてしまう可能性があります。

1年を通して明るい日陰になるような場所を選んで植えつけましょう。鉢植えにして、春から初夏までは半日陰、夏は日陰に移動させるのもおすすめです。

風通しが良く涼しいことも大事なポイントです。とくに真夏は涼しさが保てるよう、建物や木の陰になるところが適しているでしょう。

ただし、ある程度の湿度も必要です。乾燥しすぎないよう、強い風が当たる場所は避けたほうが良いでしょう。

開花が終わり、気温が下がってくると地上部が枯れて休眠に入ります。凍結や霜の心配がある場合は、軒下などに移しましょう。地植えの場合は敷き藁などでマルチングしておきます。

土づくり

ホトトギスは基本的に水はけの良い用土を好みます。ご自分で配合する場合、赤玉土と腐葉土、パーライトを均等に混ぜたものや、赤玉土と軽石砂、腐葉土を4:4:2で混ぜたものなどがおすすめです。

市販されている草花用培養土を利用する場合は、『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』がおすすめです。元肥にマグァンプK中粒が配合されているため、購入してそのまま植えつけに使うことができます。

植えつけ

ホトトギスの植えつけ適期は休眠中の2月~3月頃です。地植えする場合、植えつけ場所を掘り返して堆肥や腐葉土を混ぜ、耕しておきましょう。

水はけが悪い場合は土を盛ったところに植えつけます。傾斜した場所に植えても問題ありません。

鉢植えの場合、5号鉢~6号鉢に3芽程度を植えるのが目安です。花が垂れ下がる品種の場合は深鉢を使用したほうが良いでしょう。

茎が垂れて地面についてしまうため、台や棚の上に置くのがおすすめです。鉢の下に風が通るようにすることで、暑さや蒸れの対策にもなります。

水やり

ホトトギスは乾燥に弱く、水切れすると弱ってしまいます。鉢植えの場合、土の表面が乾いていたらたっぷりと水をあげましょう。冬は休眠しているため、水やりは控えめに行います。

地植えした場合、雨が降っていれば基本的に水やりする必要はありません。しばらく降雨がないときは、水切れしないように水を与えましょう。

また、空気が乾燥しやすい7月~9月頃は葉水を与えるのもおすすめです。併せて、株の周りに打ち水をして湿度を保ちましょう。

肥料

植えつけ時に元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を施します。3月~5月には月に1回の頻度で追肥に『プロミック草花・鉢花用』を与えましょう。

6月~10月にかけては、速効性肥料の『ハイポネックス原液』を週に1回程度与えましょう。

地植えの場合は鉢植えと比べて控えめな量を施します。また、小型品種の場合も肥料は少なめに施しましょう。

植えかえ

鉢植えの場合は1年~2年に1回、地植えの場合は3年に1回ほどの頻度で植えかえます。適期は2月~3月です。根を掘り上げて、古い土や傷んだ部分を取り除きましょう。

大きく育った株は、同時に株分けをしておきます。

植えかえの際は新しい用土を使います。植えつけ終えたらたっぷりと水をあげましょう。

ホトトギスの育て方|増やして楽しむ方法

ホトトギスは挿し木や株分け、種まきなどで増やすことができます。栽培に慣れてきたらチャレンジしてみましょう。最後に、ホトトギスを増やす方法をご紹介します。

挿し木

茎や葉、根などを切って土に挿し、発根させて新しい株を増やす方法です。ホトトギスの場合は茎を使って増やします。適期は5月~6月です。先端から3節~5節のあたりで切り、挿し穂としましょう。

切り取った挿し穂は清潔で肥料を含んでいない用土に挿します。市販の挿し木用土のほか、赤玉土や鹿沼土などの単用土を活用しましょう。

その後は、土を乾かさないようにしながら管理を続けます。発根して生長したら、鉢へ植えかえましょう。

株分け

植物を複数に分割して増やす方法です。大株に育って混雑している場合も、株分けをして整理することができます。植えかえのついでに行いましょう。

掘り上げた際、自然と分かれている箇所を見つけたら優しく引っ張り、大まかに分けます。細かく分けすぎると育つのに時間がかかってしまうため気をつけましょう。

種まき

花が咲き終わった後につくられた種を採り、適期にまくことでも増やせます。ホトトギスの場合は、11月~12月上旬頃に種を採取できます。

それまでは花がら摘みをせずに放置しておきましょう。

種はしばらく日陰で乾燥させてから保管しておきます。2月~3月頃に種をまきましょう。うまくいけば、種まきした年には花を咲かせられることがあります。

ただし、親株とまったく同じ花が咲くとは限らない点に留意しましょう。

おわりに

繊細な茎に独特な花をつけるホトトギスは、素朴な美しさと個性的な魅力を併せ持ちます。強い直射日光を避け、やや湿った状態を保てる場所に植えてあげましょう。適切な環境に植えることで、管理の手間もかかりにくくなります。

ホトトギスは多年草であり、適したお手入れを行えば長く花を咲かせてくれます。ぜひご自宅に植えてお世話を続け、毎年の観賞を楽しみましょう。

#ホトトギス #草花の育て方 #特集

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