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ホヤの育て方|開花させるための栽培のコツや増やし方

ホヤの育て方|開花させるための栽培のコツや増やし方

ホヤはつるを長く伸ばし、肉厚の葉を茂らせる熱帯植物です。環境が合えば可愛らしい花を咲かせて楽しむこともできます。

独特な雰囲気を持つホヤの姿に魅力を感じ、ご自宅で育てる方も少なくありません。お気に入りの品種を見つけたら、ぜひ栽培にチャレンジしてみましょう。

今回は、ホヤの魅力や主な種類、基本的な栽培方法などをご紹介します。枯らさないために知っておきたいお手入れのコツや増やし方などもお伝えするため、ぜひ参考にご覧ください。

ホヤの育て方|特徴や魅力

ホヤとはキョウチクトウ科の熱帯植物で、観葉植物としても人気があります。6月~9月頃、肉厚の小さな花をたくさんつけます。

細長いつるを伸ばして生長する品種が多く見られ、個性的な姿を楽しめるのも魅力のひとつです。環境によってはなかなか花がつかないこともありますが、開花させることができたら美しい花を存分に堪能できます。

花が咲かない場合も、ユニークな姿を活かしてお好みのアレンジを楽しめるでしょう。

ホヤの主な種類

日本でも人気のカルノサは、和名でサクララン(桜蘭)とも呼ばれています。名前の通り、淡いピンク色の花を咲かせることが特徴です。

オーストラリアや熱帯アジアに加え、日本の南部に自生している姿も見られます。斑入りの葉を持つ品種もあるため、お好みの品種を探してみましょう。

ほかにも、ハート形の葉をつける「カーリー(シャムサクララン、ラブラブハート)」や、葉が小さく花つきの良い「ベラ」などの品種があります。

カーリーはタイ原産といわれており、可愛い葉の観賞を楽しめるのが特徴です。葉を1枚だけ挿したポットが売られていることもありますが、そこからつるが出てくることはありません。大きく育てて花を咲かせたい場合はつるが伸びている苗を購入しましょう。

「ベラ」は枝が垂れるように伸び、ハンギングに向いている品種です。小さな葉をたくさんつけ、星のような形の小型の花を咲かせます。花の色は白く、中心がピンク色です。

ホヤにはさまざまな品種があり、葉の色や花の姿などは異なります。ご自分の好みに合うものを探して、お気に入りのホヤを育ててみましょう。

ホヤの育て方|基本の栽培方法

ホヤの栽培を始めるときは適切な栽培環境を用意してあげることがポイントです。ホヤの好む用土に植えつけて、水や肥料をあげて大きく育てていきましょう。こちらでは、ホヤの基本的な育て方をご紹介します。

ホヤの好む栽培環境

ホヤを栽培するときは地植えを避け、鉢植えで管理することが基本です。強い直射日光を避けられる半日陰に鉢を置きましょう。

ただし、冬の間は日なたにおいて日光を当てると徒長しにくくなり、花つきも良くなります。

ホヤは空気の乾燥が激しい場所も苦手です。空調の風が当たり続けるような場所には置かないようにしましょう。

また、耐寒性は弱いため屋外の冬越しは難しい場合があります。春から秋にかけては屋外で育て、気温が下がってきたら室内へ移すのがおすすめです。

観葉植物として室内栽培することも可能ですが、花を咲かせたい場合は日光に当てられる屋外で管理したほうが良いでしょう。

土づくり・植えつけ

ホヤは水はけが良く清潔な用土を好みます。例えば、鹿沼土とパーライト、ピートモスを均等に混ぜたものや、軽石と赤玉土を混ぜたものなどを使うことができます。

ミズゴケのような植え込み材に植えるのもおすすめです。

水やり

ホヤは過湿になると根腐れし、枯れてしまうこともあるため、水の管理には注意が必要です。基本的に鉢土の表面が乾いてから水やりします。

冬は生育が停滞するうえ、土も乾きにくくなるため、水やりの頻度は抑えます。年間を通してやや乾かし気味に管理すると良いでしょう。

また、ホヤは過湿を嫌うものの、空気が乾燥している状態は苦手です。葉水を与えて空気中の湿度を高めましょう。葉の裏表に葉水をすることで、ハダニ予防にもつながります。

肥料

春から秋の生育期間中は、定期的に施肥を行います。

チッソ・リンサン・カリが均等に含まれた『プロミックいろいろな植物用』や、リンサンが多めの『マグァンプK中粒』がおすすめです。説明書をよく読み、規定量を与えましょう。

ホヤの育て方|時期に合わせたお手入れの方法

ホヤをできるだけ長く栽培していくためには、その時々に応じた方法でお世話をすることが求められます。植えかえや冬越しなどのポイントを確かめておきましょう。

植えかえ

根詰まりを防ぐために、2年~3年に1回の頻度で植えかえを行いましょう。適期は4月~6月頃です。根を掘り上げたら古い用土は3分の1ほど落とし、新しい用土へ変えましょう。

ミズゴケに植えている場合は、古くなったものを優しくほぐして取り除きます。新しいミズゴケに植えかえましょう。

冬越し

ホヤを長く育てていくためには、冬の寒さで枯れないように対策することが大切です。屋外で管理している鉢は、本格的な冬が来る前に部屋に取り込みます。室内でもできるだけ日当たりの良い場所へ置きましょう。

ただし、窓の近くは外気温の影響で寒くなってしまうこともあるため注意が必要です。

また、冬場は水のあげすぎにも気をつけましょう。鉢土の表面が乾き、数日たってから水を与える程度で問題ありません。

剪定

ホヤの花を楽しみたい場合、なるべくつるを切らずに管理することがおすすめです。ホヤの花は一度咲いた花茎と同じものに再び咲きます。花の咲く枝を切ってしまわないように注意しましょう。

長く伸びすぎたつるを切りたい場合は花が咲き終わるまで待ち、花後にカットすると良いでしょう。

仕立て方

ホヤはさまざまな仕立て方で楽しむことができます。主な仕立て方をチェックしてみましょう。

ヘゴ仕立て

ヘゴという植物を乾燥させた「ヘゴ棒」を鉢の中央に立てて、周囲につる性植物を植える仕立て方です。ヘゴ棒のまわりにホヤを植えておくと、伸びたつるが巻き付いていきます。

行灯仕立て

輪のついた複数の支柱を立て、行灯に似た形に仕立てる方法です。生長に応じて、つるがきれいに絡まるように誘引してあげましょう。

吊り鉢仕立て

鉢を上から吊るす方法です。垂れ下がるつるの形を楽しみたい場合におすすめできます。落下することのないよう、フックやチェーンなどの強度には十分に注意して設置しましょう。

ホヤの育て方|増やして楽しむ方法

ホヤを増やしたいときは挿し木をするのが一般的です。挿し木とは植物の茎などをカットし、発根させて新しい株をつくる方法のことです。親株と同じ性質の株が育つ点がメリットのひとつとなります。

ホヤの挿し木の適期は5月~9月頃です。充実して元気の良いつるを選び、先端から2節~3節の位置でカットして挿し穂をつくりましょう。下のほうについている葉は落としておきます。残った葉が大きい場合は半分ほどにカットして良いでしょう。

その後は、湿らせたミズゴケに包んだり、鹿沼土やバーミキュライトなどに挿したりして、発根を待ちます。ひとつの鉢に3本ほど挿しておくと、生長したときにボリュームが出て見栄えが良くなるでしょう。

おわりに

ホヤは個性的な姿が魅力の熱帯植物です。つるを伸ばして好きな形に仕立てられるほか、花を咲かせて観賞することもできます。開花のためにはできるだけ光に当てることが大切です。

また、根腐れしないように用土や水の管理をしっかりと行う必要があります。

ご紹介したようなお手入れのポイントも参考にしながら、ご自宅でホヤ栽培を楽しみましょう。

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