Labyrinth バラの迷宮 pickup207『紫の上(むらさきのうえ)』

NewRoses玉置編集長が最新品種、人気品種を紹介する”Labyrinth バラの迷宮”
DATA
作型 | 日本 ロサオリエンティス プログレッシオ |
---|---|
花色 | 藤色 |
花径 | 小中輪 |
花型 | 波状弁咲き~丸弁八重咲き |
開花特性 | 四季咲き |
香質 | ダマスクにティーの中香 |
樹形 | 高さ1.5~2.0mの直立性シュラブ |
薄紫色から藤色に咲き進む小中輪。花弁数が少なめで、最初は内側に向く花弁が花芯を抱え、次第に黄色の花芯を見せる波状弁咲きに。夏は丸弁八重咲きになりやすい。四季咲き。ダマスクにティーの中香。
樹は直立性のシュラブで、高さ1.5~2.0m。自立シュラブとしても、つる仕立ても可能。耐病性が高くタイプ1。2024年秋発表のプログレッシオ。
長い人気を保つ‘オデュッセイア’(2013年発表の黒赤紫色の中輪・直立性シュラブ)の血を引く。すっとした立ち姿と品の良い優雅な花から、『源氏物語』のヒロインの一人で理想の女性の名が命名される。


藤色の小中輪。優美に開花していく(春花。写真:バラの家)


秋の日差しを受けて咲く花。覗く花芯の黄色に温かさも感じられる
著者紹介
関連記事

関連記事

#紫の上 #バラの育て方 #特集
玉置一裕
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。