寒々としがちな冬の庭で育ててみよう。冬に花が咲く植物3選
冬になると木々や草花たちは枯れ果て、庭は荒涼としがちになります。そんな冬も、「どうにかしてガーデニングを楽しみたい」と考える人は多いはず。
そこで今回は、冬でも綺麗に花を咲かせる植物についてご紹介すると共に、その上手な育て方についてご紹介します。
パンジー・ビオラ
冬でも綺麗な花を咲かせる植物として、「パンジー」と「ビオラ」があげられます。パンジーとビオラは似ているため、「その違いがいまいち分からない……」という人もいるかもしれません。
パンジーとは、主に10月から5月に花を咲かせる一年草を指します。花びらの大きさは5cmほどで、草丈は10~20cmほどの長さとなっています。赤や白、青や黄色など、色とりどりの花色が特徴です。
これに対しビオラは、花びらの大きさが4cm未満の一年草を指します。花びらの大きさ以外の特徴はパンジーとほとんど似ているため、購入する際は間違わないように注意が必要です。
パンジーやビオラは、育てる場所を選びません。庭植えでも鉢植えでも育てられます。しかし、日当たりの悪い場所では成長が遅くなってしまいます。すくすく育てるためには、日当たりの良い場所で育てるようにしましょう。長い期間花を楽しむには「乾燥気味」に育てることがコツです。水のやりすぎには注意して、土が乾いてから水を与えるようにしましょう。また、開花期が長いので定期的に肥料を与えることも重要です。
春にはアブラムシが発生する場合があります。アブラムシを見つけたら『ハイポネックス原液殺虫剤入り』を
250倍に希釈して株元に与えましょう。 肥料と同時にアブラムシ退治をすることが出来ます。
プリムラ
プリムラとは、サクラソウ科サクラ属の総称を指します。日本では、一般的に「ジュリアン」や「ポリアンサ」などの外来種を「プリムラ」と呼びます。プリムラは早春に花を咲かせる植物で、茎があまり伸びず、コンパクトに花を咲かせることが特徴です。花色も豊富であることから、ガーデニングに多く用いられる植物のひとつです。
プリムラは日当たりの良い場所と水はけの良い環境を好むため、乾燥しやすい冬場に育てると綺麗な花を咲かせることができます。夏の暑さや湿気には弱いため、梅雨から夏場は育てる場所の温度と湿度に注意しましょう。
アネモネ
冬に花を咲かせる植物のひとつに、「アネモネ」があります。アネモネとは、冬から春にかけて花を咲かせるキンポウゲ科の球根植物です。アネモネの上手な育て方のコツは「気温」です。アネモネは、気温5~10℃でもっとも早く成長し、10~15℃でゆっくりと成長する性質を持っています。そのため、開花するまでは気温の低い外で育てて、開花直前からは10~15度で保たれた室内でゆっくりと育てることが良いとされています。そうすることで、長い間アネモネの花を楽しむことができるでしょう。
いかがでしたか。
冬に花を咲かせる植物を上手に育てて、冬のガーデニングを楽しみましょう。
この記事で紹介された植物について
アネモネ
学名:Anemone coronaria /科名:キンポウゲ科 /別名:ボタンイチゲ(牡丹一華) /原産地:ヨーロッパ南部~地中海東部沿岸地域 /分類:球根植物 /耐寒性:強 /耐暑性:弱
赤や青、ピンク、白などのあざやかな花がパッと開くアネモネ。春の花壇を明るく演出してくれます。水はけの良い、日の当たる場所で、多肥に注意しながら生育すれば、何年も咲き続けてくれます。ロックガーデンにもおすすめ。
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