家庭菜園の定番、トマト。おうちで収穫したトマトの美味しさは格別です。ですが、トマト栽培は、品種によって育て方の難易度が変わります。品種によっては、甘くならない、赤くならない、うまく育たないなんてことも。そこで今回は、家庭菜園に向いている品種の選び方と、おすすめの品種をご紹介します。
トマトの品種選びの基準を知ろう
トマトと一口にいえども、その種類はたくさん。日本では120種類以上もの品種が栽培されているといわれています。トマトの品種を区別する要素は、主に色・大きさ・糖度。この基準によって、食用・加工用に分けられます。
・色
トマトは、実の色によってピンク系、赤色系、黄色系、黒色系の4種類に分けられます。このうち、食用として日本の店頭に並ぶのは主にピンク系。日本で栽培されている食用トマトの多くはピンク系に分類されるからです。しかし最近では、品種改良によって黄色系や黒色系トマトの種類が増え、ピンク系に匹敵する十分な甘さやジューシーさを備えた種も多くあります。このほか、赤色系は皮が分厚く香りが強いため、主に加工品に用いられています。
・大きさ
150g以上のものは大玉、40g~150gは中玉(ミディトマト)、40g以下のものは小玉(ミニトマト、プチトマト)と分類されています。
・糖度
糖度とは、実に含まれる糖分の量を表す指標です。一般的なトマトの糖度は、4度~10度ほどといわれています。ただし、糖度が高いからといって、食べたときに必ずしも「甘い」と感じるわけではありません。例えば、甘酸っぱい果物という印象があるイチゴの糖度は8度~9度、甘いとは程遠い印象のレモンの糖度は7度~8度。つまり、味覚で感じる「甘い」は、糖度だけではなく、甘さと酸味のバランスによって左右されるのです。
家庭菜園で育てるトマトの品種選びをする際には、これら3つの基準を理解した上で、「育てやすいかどうか」を考慮しましょう。
はじめてのトマト栽培、育てやすい品種3選
それでは、上記の内容を踏まえて、園芸ビギナーさんにおすすめの品種をいくつかピックアップしてご紹介しましょう。
・桃太郎
スーパーでもお馴染みなのが、桃太郎という品種です。1玉200g以上の大玉で、甘みと酸味のバランスがよいトマトです。病気に強く、たくさんの実をつけることから、家庭菜園でも定番品種となっています。
・レッドオーレ
レッドオーレは、重さ40g~50gのミディトマトです。甘みが強く、鮮やかな赤色が特徴的。収穫量が多く、限られたスペースでも育つため、ベランダでの栽培に向いています。
・アイコ
その育てやすさから家庭菜園で人気のミニトマト。なかでもおすすめなのが、アイコです。病気に強く、実が裂けにくいのが特徴。育て方しだいでは、中玉程度の大きさに育てることも可能です。
なお、育て方については、こちらの記事マンションでもできる!今日からミニトマトは自家栽培してみない?をご参考に。詳しいプロセスや育て方のポイントなどを掲載しています。
いかがでしたか。
育てやすく、たくさんの実を収穫ができるトマト栽培は、家庭菜園の第一歩としてぴったりです。ぜひチャレンジしてみてください。
‐💧ハイポネックス研究員が実演!
この記事で紹介された植物について
トマト
学名:Lycopersicon esculentum /科名:ナス科 /別名: /原産地:南米アンデス地方 /分類:一年草 /耐寒性:弱/耐暑性:強
大玉やミニ、赤、オレンジ、黄色、加熱用など、バリエーションが豊富に揃うトマト。