【球根】翌年以降も花を楽しめる!球根で育てられる花4選【秋冬植つけ編】
球根植物の魅力は、育て方が簡単で何年も繰り返し花を楽しめること。また、球根植物のなかには水中で育てる水耕栽培が可能な品種も多数あり、鉢植え植物とは違ったおしゃれさがあります。
今回は、そんな球根植物のなかでも栽培が簡単な、秋冬シーズンに植付けを行うものをご紹介します。
スイセン
スイセンは、ヒガンバナ科スイセン属の球根植物です。9月~10月に植つけをすると、12月~4月頃にかけて白や黄色の可憐な花をつけます。寂しくなりがちな冬のお庭やベランダで花を育てたいという方にはぴったりなのではないでしょうか。また、球根が丈夫なため育て方が簡単で、球根栽培が初めての方でも比較的失敗なく花を咲かせられるはずです。
スイセンは品種改良がさかんに行われている植物で、現在では1,000種種類以上もの品種があるといわれています。そのなかで代表的な品種は、ラッパスイセンやニホンスイセンなど。ラッパスイセンは黄色い花を、ニホンスイセンは白い花を咲かせます。
動画でわかりやすく!!植物の育て方を紹介【PlantiaQ&A】
クロッカス
クロッカスは、アヤメ科サフラン属の球根植物です。10月から11月に植つけを行うと、2月から4月にかけて花を咲かせます。黄色や白、紫色の花は小ぶりながらも存在感があり、とてもキュート。そのカワイイ見た目に反して寒さに非常に強く、冬の霜や凍結にも耐性があります。
また、クロッカスは水耕栽培でも育てられます。水耕栽培専用の容器を用意し、球根をセット。球根の根のギリギリまで水を入れて育てます。水耕栽培のクロッカスは、お部屋にインテリアのような感覚で置いてもとてもおしゃれです。ただし、水耕栽培の場合、球根は1年で消耗してしまうため、翌年以降育てることはできませんのでご注意を。
動画でわかりやすく!!植物の育て方を紹介【PlantiaQ&A】
フリージア
フリージアは、アヤメ科フリージア属の球根植物です。9月下旬から11月中旬にかけて植つけを行うと、3月中旬から5月中旬に開花します。花の色は、白やピンク、赤、オレンジ、黄色、紫色、ミックスカラーなど。香りが良いため、切り花として花束やブーケに利用されることも多い花です。
スイセンやクロッカス同様に秋から冬に植え付けて育てますが、フリージアは他の2種にくらべて耐寒性がやや低め。気温が3℃以下になる場所では枯れてしまうこともあります。冬場は軒下や室内のような霜や凍結に遭わない場所で育てましょう。
動画でわかりやすく!!植物の育て方を紹介【PlantiaQ&A】
ラナンキュラス
ラナンキュラスは、キンポウゲ科キンポウゲ属の球根植物です。何層にも重なる花びらは、とても美しくゴージャス。カラーバリエーションも豊富で、赤やピンク、黄色、白、オレンジなどさまざま。10月前後に植つけを行うと、4月から5月にかけて開花します。
育て方のポイントは、植つけをする前にあらかじめ水で湿らせたココピートやバーミキュライトなどの砂に1週間ほど球根を埋めておくこと。ラナンキュラスの球根は乾燥させた状態で販売されていますので、この工程を行わないと用土に含まれる水を急激に吸って腐ってしまうことがあります。また、寒さと暑さに弱いので温度管理にも注意が必要です。
動画でわかりやすく!!植物の育て方を紹介【PlantiaQ&A】
■秋植え球根の肥料管理
栽培期間が長い球根は、植えつけ時に元肥として『マグァンプK中粒』を混ぜ込みましょう。
翌年以降も楽しむためには、開花後は水で500倍に希釈した『ハイポネックス原液』を与えるか『プロミックいろいろな植物用』を置肥して球根を太らせることが必要です。
公開: 2017年10月3日
更新: 2023年11月21日
この記事で紹介された植物について
クロッカス
学名:Crocus /科名:アヤメ科 /別名:ハナサフラン /原産地:地中海沿岸地方、小アジア /分類:球根植物 /耐寒性:強 /耐暑性:強(夏期は休眠)