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【タマネギ(玉ねぎ)の育て方】【家庭菜園】栽培のコツやよくあるトラブルの対処方法

【タマネギ(玉ねぎ)の育て方】【家庭菜園】栽培のコツやよくあるトラブルの対処方法

タマネギ(玉ねぎ)は和洋中どんな料理にも使えて、家にストックがあると便利な野菜の代表格です。

冷涼な気候を好む植物であり、晩秋から冬にかけての家庭菜園にぴったりの野菜でもあります。

タマネギがお好きな方や、料理でよく使う方は、ぜひご自宅で栽培を始めてみましょう。

今回は、タマネギの特徴や基本的な育て方、収穫・保存のコツ、よくあるトラブルの対処方法などをご紹介します。

  • タマネギ

    タマネギ
    学名 Allium cepa
    科名 ユリ科
    原産地 中央アジア
    分類 多年草
    耐寒性
    耐暑性

    栽培カレンダー

    1月
    2月
    3月
    4月
    5月
    6月
    7月
    8月
    9月
    10月
    11月
    12月
    収穫期
    植えつけ・植えかえ
    施肥

【タマネギ(玉ねぎ)の育て方】特徴や豆知識

タマネギは食卓に欠かせない野菜のひとつです。比較的育てやすく、家庭菜園が初めてという方にもおすすめできます。

タマネギは地域によって栽培する時期が異なります。

また、品種によっても植えつけや収穫時期が変わるため、栽培前にチェックしておきましょう。

春まきと秋まきの違い

タマネギの栽培時期は、主に春まきと秋まきに分けられます。北海道のような寒地では春まきで、それ以外の地域では秋まきが基本です。

タマネギの発芽適温は15℃~20℃前後であり、やや低温の環境で栽培するためです。

秋まきの場合、苗を冬越しさせて春に収穫を行います。北海道など寒さが厳しい地域は冬越しが難しいため、春にまいて夏頃に収穫します。

タマネギの品種による違い

タマネギの品種は植えつけ時期によって以下のように分けられます。(※秋まきの場合)

  • 極早生:11月上旬~11月中旬に植えつけ、4月下旬~5月上旬に収穫
  • 早生:11月中旬~11月下旬に植えつけ、5月中旬から収穫
  • 中生・中晩生:11月下旬から12月上旬に植えつけ、6月上旬から収穫

品種の特徴に応じて植えつけ時期を守ることが大切です。

早すぎたり遅すぎたりすると生育に影響が出て、収穫できる量が少なくなってしまうかもしれません。

【タマネギ(玉ねぎ)の育て方】土づくりや苗選び、植えつけ

タマネギの苗の植付け

タマネギは基本的に頻繁なお手入れがいらず、家庭菜園初心者にもおすすめの野菜です。ぜひご自宅で育ててみましょう。

ここでは、タマネギの苗選びや土づくり、植えつけの方法を解説します。

苗選び

タマネギは育苗の期間が長く手間もかかりやすいため、家庭菜園の場合は苗から育てることがおすすめです。

植えつけ時期が近づくと、園芸店やホームセンターなどでタマネギの苗を入手できるようになります。

タマネギの苗は太すぎないものを選ぶことがポイントです。鉛筆と同じくらいか、やや細いものを選ぶと良いでしょう。

太くなった苗はとう立ちしやすくなるため、避けたほうが無難です。

植えつけ

タマネギの苗の植つけ適期は11月から12月にかけてです。極早生・早生・中生・中晩生など、品種によって植えつけのタイミングは異なるため確認しておきましょう。

植つけの2週間~1カ月ほど前から、育苗用の土の準備を始めます。タマネギは酸性の土壌を嫌う植物です。事前に酸度調整を行いましょう。

まずは、畑に1㎡あたり苦土石灰を100g~150gほど施して耕し、よくなじませておきます。

その後、植つけの1週間くらい前になったら、堆肥を約3kgと化成肥料約100g、過リン酸石灰を約30g加えてさらに耕します。

土の準備が整ったら、15cm四方の穴をあけた黒いマルチを用意して被せておきましょう。

プランター栽培の場合は市販されている野菜用培養土を使うと手軽です。『今日から野菜 野菜を育てる土』は、天然素材と有機原料を使用した野菜の植えつけに適した培養土です。

元肥には野菜の生育に必要な成分と有機成分をバランスよく配合した、『今日から野菜 野菜を育てる肥料』がおすすめです。

土の準備ができたら、タマネギの苗を植えつけていきます。株と株の間隔は15cm程度あけましょう。

また、タマネギの苗は深く植えすぎないようにすることがコツです。根が露出しないように土をかぶせますが、葉が分岐している部分は土から出るようにしましょう。

苗の根元の白い部分が少し見えるくらいが目安です。植えつけが済んだらたっぷりと水をあげましょう。

植つけ後は、根の活着を促すために、植物用活力液『リキダス』を1000倍に希釈して株元にたっぷりあたえます。

動画でわかりやすく!植物の情報、育て方をご紹介する【PlantiaQ&A】

39:タマネギの育て方|トウ立ちの原因は?ネギ坊主はどうするの?土の準備や植えつけに適した時期、水やり、肥料の与え方もご紹介|

【タマネギ(玉ねぎ)の育て方】日々のお手入れ方法

タマネギ

タマネギを植えつけたら、水や肥料を与えながら収穫までお手入れしていきます。日々の管理のコツを確認しておきましょう。

ここでは、タマネギのお手入れ方法を解説します。

水やり

地植えの場合、基本的に水やりしなくても問題ありません。雨が降らず、極端に乾いてしまいそうなときは水をあげましょう。

プランター栽培の場合は、土の表面が乾いてからたっぷりと水をあげます。

肥料

タマネギ栽培では、収穫時期に肥料の効果が切れるよう、施肥のタイミングを見極めることがポイントです。

植えつけの際は、元肥として緩効性肥料『今日から野菜 野菜を育てる肥料』を施しておきます。

『今日から野菜 野菜を育てる肥料』は、野菜の生育に必要な成分と有機成分をバランスよく配合し、おいしい野菜 収穫できます。

極早生・早生品種の場合は12月下旬~1月上旬に最初の追肥を行います。最後の追肥である「止め肥」を行うのは2月上旬~中旬頃です。

『今日から野菜 野菜を育てる肥料』は、元肥・追肥に使用することができるのでおすすめです。

中生・中晩生品種の場合、1月上旬頃に1回目の追肥を行い、2月上旬頃に2回目の追肥を行います。3月上旬に止め肥を施しましょう。

また、施肥のついでに土寄せをしておきます。水やりや風などの影響で根元が露出してくるため、株周囲の土を寄せて倒れるのを防ぎましょう。

病害虫対策

秋や春には、べと病が発生しやすいので注意が必要です。べと病になると葉が黄色くなって垂れ下がり、カビが発生してしまいます。

過湿の状態で生じやすいため、風通しや水はけの良い状態を保つことが大切です。

冬の管理

秋まきのタマネギは、苗の状態で冬越しします。寒さによる被害を防ぐための対策を行いましょう。

マルチングしていない場合は、真冬の時期に入る前に株元へ腐葉土やもみ殻などを敷いておきます。不織布をべたがけしても良いでしょう。

また、根が張っていない時期に霜柱が立つと、株が押されて地上に出てきてしまうことがあります。根元の土をしっかりと固めておきましょう。

ネギ坊主の摘み取り

タマネギがとう立ちすると「ネギ坊主」と呼ばれる花芽がついてしまいます。

ネギ坊主を放置しているとタマネギが硬くなり、食味が落ちてしまいます。発見したらすぐに取り除いておきましょう。

【タマネギ(玉ねぎ)の育て方】収穫や保存方法

タマネギが大きく育ったら、いよいよ収穫の時期を迎えます。収穫のコツや保存のポイントについて確かめておきましょう。

ここでは、タマネギの収穫方法や保存方法をご紹介します。

収穫方法

植物用活力液リキダス 商品動画

タマネギの収穫時期が近づくと、茎が全体的に倒れてきます。まだ葉に緑色の部分が残っており、

7割~8割程度が倒伏した状態になったら収穫しましょう。葉が枯れるまで待ってしまうと、タマネギが腐りやすくなることがあります。

また、タマネギの収穫は天気の良い日を選ぶのがポイントです。雨が続いた日に作業すると、収穫後のタマネギが傷みやすくなります。

収穫時は葉の根元をしっかりと持って引っ張り、土から球を引き抜きましょう。

抜けない場合はスコップを株の周囲に差し込んで根を切ることで、うまく引き抜けるようになります。

保存方法

収穫したタマネギは、茎がついたままの状態で雨の当たらない場所に並べ、数日間乾かします。

保存しておきたい場合は葉を15cm程度残してカットし、3個~4個ずつ束ねて吊るしておきましょう。

数が多い場合は網目状のカゴに入れておく方法もあります。

ただし、極早生品種や早生品種は長期保存には向いていないため気をつけましょう。なるべく早めに食べきってしまうことがおすすめです。

【タマネギ(玉ねぎ)の育て方】栽培でよくあるトラブルや対処方法

タマネギは管理しやすい野菜ですが、とう立ちしたり腐ってしまったりといったトラブルに見舞われることがあります。

事前に対策のコツを確かめておきましょう。

ここでは、タマネギ栽培でよく見られるトラブルや、対策のポイントなどをご紹介します。

ネギ坊主がついてしまう

タマネギ栽培で起こりやすい悩みのひとつが「とう立ち」です。ネギ坊主がついてしまうと、タマネギの食味が悪くなってしまいます。

収穫を迎える前にネギ坊主がついてしまう場合、冬越しするまでに苗が育ちすぎたことが原因である可能性があります。

苗の根元が太すぎるものは、植えつけ後に大きくなりすぎてしまうため気をつけましょう。

苗選びの際は、苗の太さをしっかりとチェックすることが大切です。

さらに、植えつけタイミングが早すぎても苗が育ちすぎてしまうため、適期を守ることも大事なポイントです。

土の中で腐ってしまう

タマネギを収穫するまでに、土の中で腐ってしまうことがあります。その場合、排水が悪くなっている可能性があります。

水はけの悪い土では根が酸欠状態になりやすく、しっかりと肥大させることも難しくなります。水はけの良い用土を選んで植えることが重要です。

プランター栽培の場合は鉢底石などを敷いて排水性を高めましょう。畑の場合は高畝にする、排水用の溝を掘るなどの対策が有効です。

十分に肥大しない

大きなタマネギを収穫するためには、適切なタイミングで施肥をすることがポイントです。

冬が終わり、暖かくなってきた頃に肥大するため、その時期に肥料不足にならないよう管理する必要があります。

品種によって肥料を与える時期が変わってくるため、事前に確認しておきましょう。

球が割れてしまっている

タマネギを掘り上げると、球が2つに割れて「双子玉」になってしまっているケースが見られます。これはタマネギが自然と分球してしまったことが原因と考えられます。

タマネギの苗が冬前に大きくなりすぎたときや、植えつけが早すぎたとき、肥料をあげすぎたときなどに分球することがあります。

また、暖冬などの気候による影響で分球することもあるようです。植えつけ時期や施肥の量を守るなど、できる範囲で対策することが大切です。

おわりに

タマネギは基本的に秋に苗を植えて冬越しさせ、春に収穫を行います。

プランターやコンテナでも栽培できるため、ベランダ菜園で育てるものをお探しの方にもおすすめです。

美味しい玉ねぎを収穫するためには、品種に合わせた時期に植えつけや施肥を行うことも大切なポイントです。

今回ご紹介した方法も参考にしながら家庭菜園にチャレンジして、たくさんの収穫を目指しましょう。

公開:2017年12月12日
更新:2021年10月18日
更新:2023年11月10日
更新:2024年6月21日

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