更新日:2018.01.25
丈夫で育てやすい!自然の青い絨毯・ムスカリで花壇を彩る
小さな花が集まって稲穂のような形状に咲く花、ムスカリ。
青をはじめ、紫・白・ピンクなどさまざま花色があり、群生させると地面にカラフルな絨毯を敷いたかのような美しい景観が楽しめます。
寒さ・暑さに強く、丈夫で育てやすいのも魅力的。
今回は、そんなムスカリの育て方と育て方のポイントをご紹介します。
ムスカリってどんな植物?
ムスカリは、キジカクシ科ムスカリ属の球根植物です。
原産地は地中海沿岸地方や西アジアですが、現在ではヨーローッパやアメリカなどでも自生しています。
日本では、園芸用植物として多数の品種が販売されており、ムスカリ・ボトリオイデスやムスカリ・アルメニアカムといった品種が人気です。
ムスカリの開花時期は、3月から5月下旬。
茎の上部に花経3~5mm程度の花が集まって咲き、稲穂の方に下を向きます。
チューリップなどと組み合わせ寄せ植えしたり、グラウンドカバーとして多数の株を群生させたりするのがおすすめです。
ムスカリの育て方のポイント
ムスカリは初心者でも育てやすい植物ですが、きれいに花を咲かせるためには育て方のポイント・注意点があります。
以下を参考にしてみてください。
植付け
球根の植付けは、10月から12月に。
なるべく遅い時期に植えた方がコンパクトに美しく育ちます。
なお、ムスカリは一度植付けをすれば植えっぱなしにしていてもOK。
その場合には株が大きくなることを考慮し、株間を広くとってください。
反対に、花が咲いた後に球根を掘り起こす場合や絨毯のようにみっちりと花を付けさせたい場合には、株間を詰め気味に植え付けましょう。
育てる場所
ムスカリは、日当たりを好む植物です。午前中にしっかりと日が当たる場所を選びましょう。
なお、休眠期にあたる夏場には、日陰になっても構いません。
ですから、落葉樹の下の植え込みのなかで育てたり、夏に茂る植物と群生させたりすることもできます。
水やり
水やりは、用土の表面が乾いていたらたっぷりと。
ただし、葉が枯れて休眠する夏場は、水やりの必要はありません。
用土と肥料
ムスカリには、水はけ・水持ちの良い土壌が適しています。また、あらかじめ用土に元肥として緩効性肥料「マグァンプK中粒」を混ぜ込んでおくと生育が良くなります。
または、排水性・通気性・保水性に優れ、緩効性肥料が配合されている「ハイポネックス培養土 鉢・プランター用」がおすすめです。
開花後の管理
ムスカリは球根植物のため開花後に『ハイポネックス原液』を水で500倍に薄めて与えると球根がより大きく太り、芽数もふえます。
鉢植えの場合は、晩秋と開花後に『プロミック 草花・鉢花用』を置肥すると良いでしょう。
花が咲き終わると地上部が枯れてきます。
球根を掘り起こして保存し、晩秋にまた植え付けることができますが、掘り起こしをせずにそのまま放置していても問題ありません。
その場合には、秋になると葉が伸びて鬱蒼(うっそう)としてきますので、2月から3月の時期に切り戻しを行いましょう。
株元から10cm程度の位置でカットするとまとまりが良くなります。
この記事で紹介された植物について
ムスカリ
学名:Muscari /科名:キジカクシ科 /別名:グレープヒアシンス /原産地:地中海沿岸地方、西アジア /分類:球根植物 /耐寒性:強 /耐暑性:強(夏期は休眠)
鮮やかな青紫色の花を穂状に咲かせるムスカリ。
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