日本ではおなじみの野草、アザミ。ガーデニングでの育て方は?
アザミは、可愛らしい花姿とは裏腹なトゲのような葉と硬い茎を持つ、個性的な植物です。
高原や草原に自生していますが、ガーデニング植物としてもおすすめです。
今回は、そんなアザミの育て方や育て方の注意点とポイントをご紹介します。
アザミってどんな植物?
アザミは、日本や北半球を原産とするキク科アザミ属の多年草です。
たくさんの品種がありますが、日本で園芸品種として主に出回っているのはドイツアザミや、日本原産の山野草ノアザミを改良してつくられた花アザミという品種です。
生長すると草丈は30~120cmほどになり、4月から8月前後にかけて紫やピンク・赤・白と言った色とりどりの花を咲かせます。
開花時期が長く、手入れも簡単なので、ガーデニング慣れしていない方にもおすすめの植物だといえます。
アザミの育て方、育て方の注意点とポイント
アザミは暑さにも寒さにも強く、非常に強い植物ですので、管理に手間がかかりません。
以下の育て方のポイントを参考に、ぜひ挑戦してみましょう。
植えつけ時について
アザミの植え付け適期は2月から4月前後にかけて。
その後、4月から8月頃まで花を咲かせます。
鉢植えすることもできますが、草丈が大きくなることがありますので、地植えの方が適しています。
また、アザミは生育が旺盛ですので、株間を30cm程度開けて植え付けるようにしましょう。
水やりについて
アザミは春から夏にかけて勢いよく生育しますので、水を十分に与えて乾燥させないように気をつけてください。
とはいえ、アザミは加湿を嫌いますので、水のやりすぎにも注意が必要です。
土の表面が乾いていたらたっぷり与えるようにしてください。
花が咲きおわった秋以降は、水やりを減らし、乾燥気味に管理します。
肥料について
植えつけ時に、元肥としてマグァンプK中粒を混ぜ込みましょう。
また、春から夏にかけての生育期には週に1回程度、液体肥料ハイポネックス原液を与えてください。
ただし、地植えの場合は追肥は特に必要ありません。
栽培場所について
アザミは暑さにも寒さにも直射日光にも強いため、栽培場所についてさほど神経質になる必要はありません。
ただし、日光が少なすぎると花がつきにくくなりますので、日差しを十分に確保できる場所で管理することをおすすめします。
支柱立てについて
品種によっては細い茎が高く伸びていくため、風や雨などで倒れることがあります。
転倒防止には、支柱を立てて補助するようにしてください。
摘芯作業について
花をたくさん咲かせたいのであれば、摘芯をして脇芽を育てるようにします。
トゲがあるので注意!
アザミの葉にはチクチクとしたトゲがあります。
お子さんやペットがいらっしゃるご家庭は、誤って触れることがないよう十分に気を付けてください。