【節分草(セツブンソウ)の育て方】2月に花咲く可憐な花、春の訪れを予感させるセツブンソウの管理方法
晩秋から冬の間に芽を出し、2月から3月にかけて花を咲かせるセツブンソウ。
2cm前後の小さな花はとても可憐で、春の訪れを予感させてくれます。
今回は、そんなセツブンソウの育て方や栽培のポイントをご紹介します。
セツブンソウの特長
セツブンソウは、関東地方より西の地域に分布するキンポウゲ科の球根植物です。
落葉樹林の下や中に自生していますが、近年では数が激減していると言われています。
草丈は10~20cm程度で、花の色は白。
晩秋から真冬に芽を出し、2月から3月にかけて開花します。
その後、晩春には地上部は枯れて休眠期に入ります。
セツブンソウの育て方のポイント・育て方の注意点
植えつけ
セツブンソウの植えつけは、根の出る前の8月から9月前後に行うのが理想的です。
なお、セツブンソウは種をまいてから発芽までに1年かかりますので、園芸店などで球根を購入して植えつけするのがおすすめです。
鉢植えの場合は、鉢底を網で塞いでから用土を入れ、球根の尖った方を上にして植えつけます。
鉢は通気性がよい深めのものを選びましょう。
また、セツブンソウの球根小ぶりですが深めに植えつけた方がよく育ちますので、覆土は3〜4cm程度に。
用土
セツブンソウは通気性と水はけの良い環境を好みます。
植えつけ用土には元肥マグァンプKが配合された「ハイポネックス培養土 鉢・プランター用」が適しています。
肥料
花が終わってから地上部が枯れるまでの期間に、液体肥料「ハイポネックス原液」を1週間~10日に1回を目安に与えましょう。
この時期に球根を充実させるためにしっから肥料をあたえますよう。肥料切れを起こすと、翌年の花が咲きづらくなります。
水やり
セツブンソウは多湿を嫌います。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。
特に地上部が枯れて休眠期に入ってからは乾かし気味に育てましょう。
ただし、完全に乾いてしまうと球根が枯れてしまいますので注意しましょう。
庭植えの場合は基本的には水やりの必要はありません。
栽培場所
晩秋から開花までの時期は、日当たりがよい場所で管理を。
花が咲き終わり地上部が枯れるまでの間は明るい日陰が適しています。
その後、地上部が枯れたら涼しい日陰に移動させてください。
セツブンソウは耐暑性があまり高くありませんので、高温多湿な環境にさらさないように気をつけましょう。
庭植えの場合は、落葉樹の下に植えるのが理想的です。特に、水はけの良い斜面が適しています。
冬の管理方法
セツブンソウは耐寒性が高い植物です。
少しくらい霜が降りたり雪が降ったりしても問題ありませんので、基本的には冬も屋外での栽培が可能です。
植え替え
鉢植えの場合は、2年に1回を目安に植え替えを行いましょう。
何年も植え替えをせずにいると、根づまりを起こしやすくなります。
庭植えの場合も3年に1回程度植え替えをしましょう。
植えつけ、植え替えの際は、肥料期間が約2年間持続する緩効性肥料「マグァンプK大粒」を元肥として土に混ぜ込みます。
病害虫対策
上記の通り、セツブンソウを何年も植え替えずにいると炭そ病にかかりやすくなります。
芽が出てくるときに芽が黒くよじれていたら炭そ病にかかっている恐れがありますので、適した薬剤を使って対処してください。
また、ナメクジやヨウトムシによる食害やアブラムシの被害もセツブンソウにはよく見られます。
害虫を見つけたらできるだけ早めに防除対策を。
ナメクジの防除には「ナメトール」がおすすめです。
アブラムシを見つけたらアブラムシ退治と肥料やりが同時にできる「ハイポネックス原液殺虫剤入り」がおすすめです。
公開: 2019年1月10日
更新: 2023年2月4日