Labyrinth バラの迷宮 pickup56『ペネロペイア』
NewRoses玉置編集長が最新品種、人気品種を紹介する”Labyrinth バラの迷宮”
DATA
作出 | 日本 バラの家ロサ オリエンティス |
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花色 | ピンクをベースにクリーム、アプリコット、黄色が混じる |
花形 | 中輪・宝珠弁が波状に重なる/四季咲き |
香質 | ダマスクとティーにスパイスの強香 |
樹形 | 高さ1.6×幅1.0mの直立性 |
“日本のシュラブ”ロサ オリエンティスの王道品種。
宝珠のような先が尖った丸いかたちの花弁はピンクに暖かみのある濃淡の黄色系の色彩が入り混じり、波打って重なる。
房咲きで細い枝にも花を咲かせ、花で株元から上部まで覆われる。四季咲きで秋にもよく咲く。ダマスクベースの強香。
葉は小さめで、枝にはトゲが少なく、冬に深く剪定すれば春は木立状に。
秋以降直立状に伸びる枝を冬に誘引すれば、つるバラとしても仕立てられる。
樹勢・耐病性に優れ、葉をきれいにキープするのには2週間に一回殺菌剤を散布。
植え付けてから1~2年、成木になるまでは秋の花数は少なめだが、育つと見事に。
あでやかな花・やわらかな株姿でガーデンで草花などとの混植にも向く。片親は‘シェエラザード’。
花名は、ギリシャ神話でオデュッセイアの帰国を辛抱強く待ち続けた妻の名前。
‘オデュッセイア’ ‘カリプソ’ ‘キルケ’ ‘ナウシカア’などロサ オリエンティス「オデュッセイアの冒険」5部作の完結作。2018年発表。
著者紹介
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玉置 一裕
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。