【家庭菜園】 種まきからでも簡単に育つ!ソラマメの育て方のコツ
塩茹でしたり、かき揚げや豆ご飯にしたりと、食事にもおつまみにも大活躍してくれるソラマメ。初夏に旬を迎えるソラマメを毎年楽しみにしている人は多いのではないでしょうか。そんなソラマメは、発芽の失敗が少なく育てる手間もそれほどかからない、家庭栽培にぴったりな植物です。
今回はソラマメの育て方や育て方のコツをご紹介します。
動画でわかりやすく栽培法をご紹介|【PlantiaQ&A】
☘29 :ソラマメの育て方|種まきの注意点は?整枝や追肥、摘心などの方法や、収穫適期のご紹介|【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
ソラマメの図鑑情報
科名:マメ科
原産地:中央アジア、地中海沿岸
分類:一年草
耐寒性:強い
耐暑性:弱い
栽培適温:15℃~20℃
種まき時期:1~2月(春まき)、10月(秋まき)
植えつけ時期:2月~4月(春まき)、10月~11月(秋まき)
収穫時期:5月~7月(春まき)、翌4月~6月(秋まき)
ソラマメの特徴
ソラマメは、マメ科ソラマメ属の植物です。
原産地は中央アジアや地中海沿岸。15℃から20℃の温暖な気候を好みます。「ソラマメ」という名の由来は、サヤが上向きにつくことから。通常、マメ科の植物のサヤは下向きにつくのですが、ソラマメは逆。まるで空に向かって生育しているように見えることから「ソラマメ」と名付けられたそうです。
収穫時期
ソラマメの栽培はそれほど手間はかかりませんが、収穫までに時間がかかるのが特徴です。開花後1か月後~40日が収穫の適期です。待ちに待った収穫時期も、適期を過ぎると味が劣化します。「おいしいのは3日だけ」といわれるほどです。サヤが垂れ下がってきたらすぐに収穫しましょう。
栄養成分
ソラマメは、タンパク質やビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンC・カリウムやマグネシウム・鉄分など豊富な栄養素を含んでいます。特にソラマメの皮には利尿作用があり、むくみの予防改善に効果的だといわれています。”
栽培の注意点
連作障害を起こしやすいため、過去5年以上マメ科の植物を育てた事のない土を利用しましょう。
種まき~発芽・収穫まで。ソラマメの育て方のコツ
ソラマメは、庭や畑に種をまいて育てるのが一般的です。種まきのコツや発芽後の育て方のポイントをまとめてみました。
種まき前の準備
まず、ソラマメは連作障害、「忌地」(いやち)がでやすい作物です。連作障害とは、同じ科の植物を同じ場所で栽培し続けることで、次第に生育不良となっていく現象のことをいいます。そのため、過去5年間ソラマメをはじめとしたマメ科を栽培していない土で育てることが大切です。種まきの適期は、関東地方より西の地域では10月~11月、関東以北の地域では2月~3月。
種まきをする約2週間前から畑に苦土石灰を混ぜて(1平方メートルあたり150~200g)耕しておきます。
そして1週間前になったら、堆肥(1平方メートルあたり2kg)と種まき時にも使用できる『今日から野菜 野菜の肥料』あるいは『プランティア 花と野菜と果実の肥料』(1平方メートルあたり50g)を元肥として混ぜ込みます。
さらによく耕しましょう。これで準備はOKです。
土を作るのが大変な方は、市販の培養土を購入するとよいでしょう。『今日から野菜 野菜を育てる土』あるいは『ハイポネックス 野菜の培養土』がおすすめです。”
種まき
種の黒い筋がある方(お歯黒とも呼ばれています。)を斜め下になるように、土に差し込んでいきます。種の上部が見えるくらい浅く植えるのがポイントです。
水をたっぷり与え、乾燥しないように気をつけながら発芽を待ちましょう。
発芽~間引き作業
種まきから1週間ほど経つと発芽が始まります。
そして本葉が3~4枚になったら、生育状態の良いものだけを残して間引きしましょう。
株の間隔が30cmくらいになるように調節してください。
整枝作業と追肥
生育が盛んになり、枝がたくさん生えてきて草丈が30~40cmになったら、太くてしっかりした枝を6~8本ほど残して整枝作業を行いましょう。
整枝が済んだら、株元が隠れるくらい土をかぶせ、追肥として速効性の効果がある、液体肥料『ハイポネックス原液』を1週間~10日に1回状態をみながら与えましょう。マメ科の植物のなかではソラマメは肥料を必要としますが、肥料をあげすぎると、「つるボケ」という葉ばかりが育ち実が出来づらい状態になりやすいです。肥料のあげすぎにはご注意ください。
なお、『今日から野菜 野菜の肥料』や『プランティア 花と野菜と果実の肥料』等の緩効性肥料を与える場合、肥料はゆっくり長く効き続けるので、生育期になりましたら2,3か月に1回施肥してください。
草丈が60~70cmになったら養分をマメの充実に向けるため、枝の先を切り(摘心)生長を止めます。ソラマメの下の方に栄養を取られ、上方には栄養がいかず、上の方には、実が通常出来づらいです。
収穫
花が咲いてから1ヶ月ほど経つと、サヤが膨らんで横向きまたは下向きになってきます。サヤ全体の色が濃くなり、光沢がでてきます。
この状態になったら収穫適期。サヤの根本をハサミでカットして摘み取りましょう。
水やりや肥料の与え方、そのほか管理方法に関して
ソラマメは耐寒性もあり、初心者でも育てやすい植物です。ここでは、基本的な水やりや肥料の与え方などをご紹介します。
水やり
ソラマメは多湿を嫌いますので、水やりは土が乾いてから行いましょう。冬場は乾燥気味で構いません。種をまいた時と開花期間はしっかり水分を与えますが、それ以外の時期は乾燥気味と覚えておくと良いでしょう。
畑で育てている場合は、自然の雨だけでも育ちます。
肥料
マメ科の植物は全般的に、肥料が少なくても良く育ちますが、ソラマメは肥料を必要とするほうです。植えつける時に元肥を混ぜ込みましょう。また、3月頃土寄せのタイミング(枝を6~8本ほど残して整枝作業をするとき)で、追肥をすると良いでしょう。
支柱
ソラマメは、1m近くまで草丈を伸ばして成長します。風で倒れやすくなりますので、支柱をたててあげましょう。草丈が50cm~60cm位になってきたら支柱を立てましょう。同時に摘心をおこない、わき芽を増やすと良いでしょう。果実の収穫が増やせます。
またこのタイミングで枝が広がりすぎないように、ぐるりと紐で全体を囲うとよいでしょう。
植え替え
鉢植えで育てている場合、根がぐんぐん成長しています。10月~11月に、一回り大きな鉢に植え替えてあげましょう。植え替えをしないでいると、土の養分不足で生育が悪くなります。
ソラマメを育てよう
いかがでしたか?この記事では、塩ゆでするだけでおいしいソラマメの育て方をご紹介させていただきました。ソラマメはちょっと手間をかければ沢山収穫することができ、お得感を味わうことが出来る植物です。家庭菜園の初心者の方も、是非ソラマメを育ててみませんか?
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公開: 2018年10月23日
更新: 2021年9月13日
この記事で紹介された植物について
ソラマメ
学名: Vicia faba /科名:マメ科 /別名:ノラマメ、ナツマメなど /原産地:アジア西南部、アフリカ北部等 /分類:一年草または二年草
ダイズやラッカセイなどと共に6大食用豆と呼ばれているソラマメ。