【ポインセチアの育て方】クリスマスに欠かせない植物!ポインセチアを育てよう
ポインセチアの赤い「花」は、実際には苞(ほう)と呼ばれる葉が変色し、美しい赤い色調を生み出しています。
濃い緑の葉と赤い苞のコントラストは、クリスマスのデコレーションや雰囲気を引き立てる要素となっており、クリスマスの象徴として世界各国で広く受け入れられているのでしょう。
-
ポインセチア
学名 Euphorbia pulcherrima 科名 トウダイグサ科 別名 ショウジョウボク(猩々木)、ポインセチア 原産地 メキシコの山地 分類 常緑広葉低木 耐寒性 弱 耐暑性 やや弱 栽培カレンダー
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月開花時期植えつけ・植えかえ施肥
- 目次
-
- ポインセチアってどんな植物?
- 動画でわかりやすく‼︎ 植物の育て方を紹介する【PlantiaQ&A】: ポインセチアの育て方
- ポインセチアの色づいている部分、実は葉っぱ?
- おすすめのポインセチアの品種3つ!
- ポインセチアを育てる!土と肥料の選び方、水の与え方は?
- 土の選び方
- 肥料の選び方
- 水の与え方
- ポインセチアの植えつけ方法は?
- ポインセチアの置き場所は?日当たりはどのくらい?
- ポインセチアの剪定!時期と方法は?
- 剪定の時期
- 剪定の方法
- 剪定の際は樹液に注意
- 植えかえの時期
- 植えかえの方法
- ポインセチアを増やしたい!挿し木の方法は?
- ★動画でわかりやすく!【間室みどりさんの植物のお手入れ術!】:ポインセチアの育て方 管理と翌年も苞を赤くする方法
- ポインセチアにつく病害虫は?予防と対策は?
- カイガラムシ
- アブラムシ
- ポインセチアを育ててクリスマスを盛り上げよう!
- この記事で紹介された植物について
ポインセチアってどんな植物?
ポインセチアといえば、真っ赤に色づいた葉っぱでクリスマスムードを盛り上げてくれる植物。
冬になると真っ赤に染め上げた葉が美しく、寒い時期の貴重な彩りとして園芸ファンから人気です。
最近は品種改良が進んで、白やピンクの葉を持つ品種や、葉っぱが落ちにくい品種も出てきました。鉢植えとして育てる事が主流なので、冬の室内で目を楽しませてくれます。
今回はポインセチアの基本的な育て方についてご紹介します。
動画でわかりやすく‼︎ 植物の育て方を紹介する【PlantiaQ&A】: ポインセチアの育て方
ポインセチアの色づいている部分、実は葉っぱ?
一見すると赤く色づいている部分を花と思ってしまいそうですが、実はポインセチアの花は中央にある小さな塊の部分。
色づいているのは花の周りの葉であり苞(ほう)という部分となります。冬になると葉に色がつく理由は花を保護したり受粉を助ける昆虫を呼び寄せるためとされてます。
クリスマスの時期に鮮やかな赤に染まるので、昔から聖夜を飾る植物として親しまれてきました。
花言葉が「情熱的な恋」というものも、なんだかクリスマスらしくて素敵ですね。
おすすめのポインセチアの品種3つ!
それではここからは初心者の方にもおすすめのポインセチアの品種3つをご紹介します。
ウィンターローズ
幾重にも重なったボリュームのある葉が特徴的なウィンターローズ。その名の通りバラのような華やかな雰囲気を持つポインセチアの1品種です。
ゴージャスなムードでクリスマスを豪華に彩ってくれますよ。他のポインセチアと同じく寒さに強いわけではないので、なるべく室内の暖かい場所においてあげてくださいね。
クリスタルスノー
降ったばかりの雪のような透き通る白が印象的なクリスタルスノー。プリンセチアの中の1品種です。
ポインセチアとしては珍しいホワイトの葉が、赤い葉とはまた違った冬の美しさを教えてくれますね。
白い葉は印象に残りやすい反面、シルエットや並びが際立ちます。育てるときは剪定や切り戻しで形を整えてあげてくださいね。
ポインセチアを育てる!土と肥料の選び方、水の与え方は?
土の選び方
ポインセチアを育てる時の土は一般的な園芸用土で問題ありません。
基本的に鉢植えで育てる植物なので、苗よりひとふた回り大きい鉢、鉢底ネット、鉢底石、園芸用土などのセットを用意しておきましょう。
肥料の選び方
ゆっくりと効いてくる緩効性の固形肥料がおすすめ。錠剤肥料『プロミックいろいろな植物用』がホームセンターや園芸洋品店にて売られています。
春から秋にかけては2ヶ月に一度、与えてあげましょう。品種によって多少変化するので、詳しく知りたい方は購入したポインセチアについて花屋さんなどで聞いてみてくださいね。
水の与え方
土が乾いたら鉢の底から水が出るまでたっぷり水をあげましょう。土が湿っている時に水をあげすぎると根腐れすることもあるので注意してください。
ポインセチアの植えつけ方法は?
ポインセチアの植えつけは一般的な園芸植物の植え付けと変わりません。苗よりもひとふたまわり大きい鉢を用意し、鉢底ネットを鉢の穴にセットします。
鉢底石を敷き詰めたら鉢の3分の1くらいまで培養土を入れ、ポインセチアの苗を中央に置きます。
苗をポットから出す時に根の周りの土をもんで落としたり、黒くなった根を切ってあげることを忘れずに。
中央に置いた苗の周りに培養土を入れて、苗が揺れないくらいになったら完成です。最後に水をたっぷりあげましょう。
ポインセチアの置き場所は?日当たりはどのくらい?
ポインセチアは冬に色づく植物ですが、だからといって寒さに強い訳ではありません。
気温が10度以下になると調子が悪くなって枯れてしまいます。冬場は外に出さず、暖かい場所においてあげましょう。
日光が大好きな植物でもあるので、日当たりが良い場所がおすすめです。室内なら窓辺がいいですが、寒暖差には注意してください。
冬場にエアコンの風が直接当たると葉が乾燥してしまうので、そういった場所は避けてあげましょう。
ポインセチアの剪定!時期と方法は?
剪定の時期
剪定は年に一回、4月から5月に行いましょう。この時期を逃してしまうと、「芽とび」といってわき芽(茎から生えてくる新しい芽)が育たなくなる状態になるので注意してください。
剪定の方法
ちなみに剪定と同時に植えかえをすると育ちやすいのでおすすめです。ポインセチアの剪定はとても簡単です。
土から出ている茎の部分が15センチ〜20センチくらいになるように茎を切ってしまいましょう。
葉っぱを全部落とすくらいの気持ちでやるのがコツです。時期を間違えなければ新しい芽が生えてくるので安心して剪定しましょう。
剪定の際は樹液に注意
ポインセチアを剪定する際は、茎や葉から出てくる白い樹液に気をつけてください。肌が弱い人が触るとかぶれてしまいます。
間違っても舐めたりしないでください。剪定をするときはゴム手袋などで皮膚を覆いましょう。もしも触れたら早めに流水で洗い流してください。
植えかえの時期
ポインセチアの植えかえは剪定と同じ5月から6月がおすすめ。剪定と一緒にやっておきましょう。
植えかえの方法
植えかえは基本的に植え付けと同じ手順です。今までより大きめの鉢植えを用意し、そこに鉢底ネット、鉢底石、少量の培養土をセットします。
苗を今までの鉢から引き抜き、根を手でもんである3分の1くらい落としたら新しい鉢に置きましょう。
周りに培養土を入れて、『植物用活力液リキダス』を水で1000倍に希釈したものをたっぷりあげたら完了です。
ポインセチアを増やしたい!挿し木の方法は?
ポインセチアを増やしたいときは挿し木という方法を使います。時期は5月から7月がおすすめ。ちょうど剪定を行う時期なので、剪定で切った枝をつかってみましょう。
剪定ばさみで枝を10センチ程度切り取り、葉が3枚くらい残った状態にします。切り口を1時間ほど水につけたら、湿った状態のピートモスという土に挿してください。
1ヶ月ほどして根が出てきたら、植え付けと同じように鉢に植えてあげましょう。
★動画でわかりやすく!【間室みどりさんの植物のお手入れ術!】:ポインセチアの育て方 管理と翌年も苞を赤くする方法
ポインセチアにつく病害虫は?予防と対策は?
カイガラムシ
名前の通り貝殻のような硬い外装に覆われている虫です。薬剤が効きづらいのがやっかいですね。幼虫のうちにできるだけ薬剤で退治しておき、成虫の貝殻を見つけたら歯ブラシなどでこすって落としましょう。
アブラムシ
様々な植物につくので名前が有名な害虫です。テントウムシが食べることでも知られていますね。ポインセチアの栄養を吸い取ってしまう上に、排泄物がすす病という病気を誘発します。
みつけたら薬剤で退治しましょう。薬剤はホームセンターや園芸洋品店で手に入ります。
ポインセチアの葉を綺麗に色づかせるために短日処理というものをしておきましょう。これは簡単にいえばポインセチアに冬がきたと錯覚させる処理です。
大きなダンボールなどを用意し、9月の中頃からそれをかぶせて光に当てる時間を短くします。と言っても昼間の日光には当てておいて、夜の電灯の光から遮るだけで大丈夫です。
赤くしたい時期の2ヶ月前から始めるのが目安となります。
ポインセチアを育ててクリスマスを盛り上げよう!
クリスマスの花として親しまれているポインセチア。色づいた葉が雪の季節を鮮やかに彩ってくれます。
うまく育てれば何年も目を楽しませてくれるので、その家の冬に馴染んだ光景になるかもしれませんね。ムードたっぷりなポインセチアをぜひ育ててみてください。
公開: 2018年12月8日
更新: 2021年12月18日
更新: 2023年12月16日
この記事で紹介された植物について
ポインセチア
特長
クリスマスを飾る植物というイメージが強いポインセチア。花びらのようなあざやかな赤や白い部分は実は苞で、花は中心の黄色い部分。寒さに弱いので、最低温度が10℃以下にならないよう気をつけましょう。