Labyrinth バラの迷宮 pickup83『G.D.ルイーズ』
NewRoses玉置編集長が最新品種、人気品種を紹介する”Labyrinth バラの迷宮”
DATA
作出 | ドイツ コルデス |
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花色 | アプリコットピンク |
花型 | カップ咲き/四季咲き |
花径 | 大輪 |
香質 | フルーティフローラルの強香 |
樹形 | 高さ1.2×幅0.8mの半直立性 |
アプリコットピンクの大輪芳香花。半剣弁の花弁は切れ込みもあらわす。
咲き始めは花芯を丸く抱え、開花が進むにつれ豊麗なカップ咲きの姿を現す。花径9㎝、花弁数40~60枚。四季咲き。
照り葉で耐病性が高く枝はしっかりとしている。樹は半直立性で高さ1.2×幅0.8m。
花名の「G.D.」は「グランド・デュセス」、19世紀~20世紀初頭のドイツ・バーデン大公妃名。
近年コルデス社が目指している「香りと耐病性のハイレベルの融合」を実現したコルデス社の香りのバラ「パフューマParfumaコレクション」の一つで、2017年作出。
2018年ラタチータ、2019年ベルファストでも芳香賞を受賞。2020年日本発表。
香りはフルーティ+フローラルを感じる芳香で、第12回国営越後丘陵公園「国際香りのばら新品種コンクール」で、HT金賞・国土交通大臣賞・新潟県知事賞の三冠を受賞。
香りの内容は「クローブ、シナモンなどのスパイスと新鮮なローズゼラニウムの香りにアニスのアクセントが調和したティー系の香り」と評される。
コルデス社では「ノーブルバイオレットをベースにジャスミンノートの深いフロラルーノートが香り立つ」とし、コルデス社提携調香師クラウディア・ヴァルダー氏が香りを同心円で表現した「ドフトクライスDuftkreis(香りの円)」では、ノーブルバイオレット、クリーミーなやわらかいローズの香り、マグノリア、チュベローズ、ジャスミンなど花の香り、アプリコット、ピーチ、緑色の洋ナシなど果実の香り、さらにクリームなどさまざまな香りが混じると表現されている。
著者紹介
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玉置 一裕
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。