【家庭菜園】キュウリに合う肥料や追肥のタイミング、肥料過多・不足のサインとは?
夏に収穫できる野菜として人気のキュウリ。みずみずしい実を丸かじりするのがお好きな方も多いのではないでしょうか。きゅうりを育てる際は、肥料の量や与えるタイミングにも気を配ることが大切です。今回は、キュウリに適した肥料や、栽培の流れ、肥料過多・不足のサインをご紹介します。
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キュウリに適した肥料とは
立派に育ったキュウリを収穫するためには、的確に肥料を与えることが大切です。肥料の三要素である、チッソ・リンサン・カリが同じような割合で配合された「今日から野菜 野菜の肥料」などを選びましょう。
チッソは葉や茎の生長を促す「葉肥え」、リン酸は花つきや実つきを良くする「花肥え」「実肥え」、カリは根を伸ばす「根肥え」とも呼ばれます。キュウリの場合は、元肥にはリンサンの割合が高い「マグァンプK」等を、追肥にはリン酸の割合がチッソより少し多めの「ハイポネックス原液」や「Plantia 花と野菜と果実の肥料」等でも良いでしょう。野菜にも使える市販の肥料であればいずれでも問題なく施せるはずです。
キュウリ栽培の流れと肥料を与えるタイミング
キュウリは植えつけから収穫までの期間が短く、園芸初心者でも育てやすいのが魅力です。ぜひ家庭菜園でキュウリを栽培してみましょう。こちらでは、キュウリ栽培の流れや施肥の時期、注意点などをご紹介します。
種まき、育苗
苗から育てることが一般的ですが、きゅうりは種からでも育てられます。種はとても小さいため、育苗ポットやトレーなどにまいて、育苗するのがおすすめです。ひとつのポットにつき3粒ほど種をまき、本葉が3枚~4枚になるまで育てましょう。
種まき適期は春から夏にかけてです。25℃~30℃の環境で発芽するため、肌寒い時期は種まきを避けます。育苗が難しい場合は、苗を購入して植えつけましょう。
土づくり
キュウリは水はけや通気性の良い土を好みます。
地植えの場合、苦土石灰や堆肥などを加えて耕しておきましょう。
プランター栽培の場合は野菜の培養土を購入して使うのがおすすめです。また、ご自宅のベランダなどでお手軽に育ててみたい方は、袋のまま育てることのできる、「今日から野菜 野菜を育てる土」がおすすめです。
元肥
植えつけ前に、用土に緩効性肥料「マグァンプK 中粒」を施しておきます。「ハイポネックス培養土 鉢・プランター用」等の肥料入りの培養土を使う場合は元肥が含まれているため、元肥を用意する必要はありません。加えて、植えつけ時に活力剤『リキダス』を与えると、根の活着を促進し根張りがよくなります。
整枝
キュウリは、つるを伸ばして生長していきます。生育段階に応じてつるをカットする「整枝」を行いましょう。
キュウリから最初に伸び始めるつるを「親づる」と呼びます。親づるから生えてくるのが「子づる」です。親づるの根元から5~6節目までについた子づるは、すべて摘み取り、親づるを1本仕立てにしましょう。
5~6節目以降の子づるは、ある程度は摘み取らずに伸ばしていきます。子づるに本葉が2枚ついたら、そこから先の部分はカットする「摘芯」を行いましょう。
「摘芯」をすることで、子づるや孫づるが増え、収穫量を多くすることができます。
また、株が大きくなる前にキュウリの実がつくことがあります。最初のうちは株の生長を優先させるため、実が小さなうち(実が10cm位になるまで)に摘果しましょう。
下葉かき、摘葉
キュウリの葉は、下のほうから順番に老化していきます。そのままにしておくと蒸れてしまい、病害虫被害の原因になることもあるため、茶色に変色してきたら摘み取っていきましょう。
変色する前でも、葉が茂って込み合っているようであれば、巻きづるを中心に適宜摘み取ってすっきりとさせます。風通しが良い環境をつくってあげましょう。
追肥
追肥は、5月~7月中旬にかけてです。1回目の追肥は、最初の実がついて大きくなり始めた頃に行います。「ハイポネックス原液」等の速効性に優れた液体肥料を使う場合は、1週間~10日に1回程度の頻度で追肥していきましょう。肥料不足のサインが出たときも、随時施肥を行います。一度に大量の肥料を与えず、適量を意識することがポイントです。
収穫
キュウリは次々と開花し、実をつけていきます。放置しているとすぐに肥大して、大きくなりすぎてしまうことも。品種によるものの、20cm程度の長さまで生長したら収穫していきましょう。
キュウリの肥料過多・肥料不足のサイン
キュウリに施肥する量は、育てている環境によっても変わってきます。状況に応じた調整が必要です。最後に、キュウリが肥料過多・不足に陥った場合の見分け方をご紹介します。
肥料過多のサイン
キュウリに与える肥料が過剰な場合、つるや葉ばかりが生長したり、雌花がつかなかったりといった状態になることがあります。そうなると実がつきにくくなるため注意が必要です。
肥料過多となった場合は、まずは肥料をいったん中止し、水をあげて、様子を見てみましょう。
肥料不足のサイン
そもそもキュウリが曲がるのは株の老化のサインです。また、肥料不足のキュウリには、収穫時期にもかかわらず、葉の色があせたり、実が曲がってしまったりといった症状が出ることがあります。栽培環境がきちんと管理されており、水やりを適切に行っているにもかかわらず、こういった状態になった場合は肥料不足を疑ってみましょう。
肥料不足解消のために追肥をする際は、特に速効性に優れた液体肥料「ハイポネックス原液」を使うのがおすすめです。液体肥料は肥料分が流れやすいため、緩効性肥料よりも頻繁に施肥を行います。1、2週間に1回を目安としつつ、裏面の説明書に記載されている量や頻度を確認してみましょう。
おわりに
キュウリ栽培では、肥料を少しずつこまめに与えていくことが大切です。日々のお手入れで株の様子をチェックし、肥料に過不足がないか確かめましょう。
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