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【果樹栽培】 みかんの木への肥料の与え方やタイミング、栽培の注意点は?

【果樹栽培】 みかんの木への肥料の与え方やタイミング、栽培の注意点は?

みかんの木は、お庭やベランダなどで育てることができます。ぜひご家庭での栽培にチャレンジしてみましょう。今回は、みかんの育て方、肥料や施肥のタイミング、栽培時の注意点などをご紹介します。

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みかんの特徴

みかんは、果樹のなかでは国内でトップクラスの出荷量を誇ります。食卓に上る機会も多く、幅広い人々に親しまれています。

もっともポピュラーな種類は温州みかん(ウンシュウミカン)ではないでしょうか。日本原産で、数多くの品種が育てられ、市場に流通しています。ほかにも、中国原産の紀州みかん(キシュウミカン)やインド原産のポンカンなど、さまざまな種類があります。

みかんの花は5月頃に咲きます。小さく白い花からは、良い香りが漂います。収穫時期は品種や栽培環境によるものの、9月下旬から12月にかけてです。結実から収穫までの期間が長いため、しっかりと病害虫対策を行うことが求められます。

みかんが好む肥料とは

肥料はご自分で成分を調整して配合することもできますが、慣れていない場合は難しいでしょう。市販されている果樹用肥料の購入がおすすめです。特に、かんきつ類専用肥料であれば、みかんに合わせた微量要素等の成分が配合されているので、より大きくておいしい実が沢山実ります。「錠剤肥料シリーズ かんきつ・果樹用」は置き肥タイプの肥料で、土の上に置くだけで効果が1~2か月持続します。簡単に施肥することができるのでおすすめです。

みかん栽培の流れと施肥のタイミング

みかん

みかん栽培では、春先の植えつけや施肥、収穫のサイクルを繰り返します。こちらでは、みかん栽培の大まかな流れや、肥料を与えるタイミングをご紹介します。

土づくり

みかんは、排水性と保水性を兼ね備えた用土を好みます。小粒の赤玉土と腐葉土を7:3程度で混ぜたものが基本の配合となります。市販の培養土を買うのもひとつの方法です。

元肥

植えつけ前に与える肥料が元肥です。みかんの好む土を用意したら、元肥として緩効性肥料「マグァンプK 大粒」を土に混ぜ込みます。

植えつけ

みかんの植えつけ適期は3月~4月です。苗木を入手したら、鉢やお庭などに植えつけましょう。寒さが厳しい時期に植えつけすると弱ってしまう可能性があるため注意が必要です。

地植えの場合、植え穴は大きめに掘ります。直径と深さがともに50cm程度になるよう掘るのが目安です。接ぎ木苗を植える場合は、根元の接ぎ木部分が土に埋もれないよう、浅植えにします。

追肥

植えつけ後、6月頃になったら小さな果実が見られるようになります。収穫に備え、6月及び、9月~10月に追肥として「錠剤肥料シリーズ かんきつ・果樹用」を施肥してください。また、生育の勢いが弱い場合は、1週間~10日一回、速効性肥料として「ハイポネックス原液」を与えてもよいでしょう。

収穫

寒くなってくると実が色づき、収穫時期が訪れます。必要であれば収穫時期が来るまでの7月~8月の間に摘果して、実の数を調整しましょう。

ウンシュウミカンの場合は、実っている果実の7割ほどが色づいたタイミングで、徐々に収穫を始めます。果実に緑色の部分が残っておらず、オレンジ色に染まっていれば、実がしっかりと甘くなっているはずです。

寒肥

2~3月頃に肥料を与えます。春に新しく伸びる芽や枝などのためにエネルギーを与えましょう。地植えの場合は、土壌改良も兼ねて有機肥料を施します「BrilliantGarden(ブリリアントガーデン) バラの有機肥料」がおすすめです。 鉢栽培の場合は、再び生育が活発になる春に備え、「錠剤肥料シリーズ かんきつ・果樹用」を与えてください。

みかんの栽培に関する注意点

みかん

みかんを育てるときは、以下でご紹介するポイントに注意してみましょう。最後に、みかん栽培時に気をつけたい注意点をご紹介します。

病害虫対策

みかん栽培では、カイガラムシやエカキムシ、ハダニなどの害虫に悩まされることがあります。いずれも大量に発生することがあるため注意が必要です。見つけたらすぐに駆除していきましょう。

また、そうか病、かいよう病、灰色かび病、黒点病などの病気の予防も大切です。かびや細菌などの原因を調べ、病害に応じた殺菌剤を使用することもおすすめです。

摘果

みかんは隔年結果が起こりやすいといわれています。隔年結果とは、果実の収穫量が1年おきに増減を繰り返すことです。みかん(特に温州ミカン)は、秋遅くまで収穫できるので、前年に大量の実をつけた木が栄養を失い養分不足となってしまい、翌年の実つきが極端に悪くなることが起こりやすく、隔年結果しやすいです。

隔年結果を避け、毎年安定した量のみかんを収穫するには、摘果を行うことが大切です。7月と8月に1回ずつ、摘果作業をしておきましょう。ウンシュウミカンであれば、25枚程度の葉につき、果実1個が残る程度を基準とします。

剪定

みかんの木が育ってくると枝が混み合い、風通しや日当たりが悪くなってしまうことがあります。剪定して樹形を整えてあげましょう。

剪定の時期は3月~4月です。優先して切るのは、木の内側に向かって伸びている枝や、下に垂れてしまっている枝です。一度に大量の枝を切り詰めると弱ってしまうため、必要な箇所だけを剪定するように気をつけましょう。

おわりに

日本では、なじみ深い果物であるみかんをご自宅で栽培することが可能です。肥料を適切に与えるのはもちろん、必要に応じて摘果や病害虫対策などの管理を行えば、長く育てていけます。美味しい果実の収穫を目指して、みかん栽培を始めてみましょう。

 

 

公開:2022年7月15日

更新:2023年1月28日

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