暑さが厳しい季節でも、さまざまな種類の植物が美しい花を咲かせてくれます。夏に咲く花には、どういった種類があるのでしょうか。今回は、ガーデニング初心者でも育てやすい、暑さに強い夏の花20選をご紹介します。育てやすい夏の花をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。
夏の花1:ヒマワリ
夏に咲く花の代表的な存在といえば、ヒマワリ(向日葵)を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。黄色い花びらを持つ品種が有名ですが、色の濃いオレンジ色や茶色の品種などもあります。一重咲きのほか、八重咲き品種も見られます。開花は7月から9月にかけてです。
ヒマワリ栽培のポイント
ヒマワリは種からでも育てやすく、お子さんと一緒に栽培を楽しみたいときにもおすすめです。発芽には20℃から25℃程度が必要なため、4月下旬以降に種まきしましょう。市販の草花用培養土で育てられますが、少量の腐葉土と堆肥を加えると、よりヒマワリの好む土に近づきます。
種まき後は、土の表面が乾いてから水やりしていきましょう。草丈が高くなる品種は特に乾きやすくなるため、夏は毎日のように水やりすることもあります。肥料は元肥として緩効性肥料マグァンプK中粒を土に混ぜ込みます。その後は、開花までに1週間~10日に1回の頻度で追肥として液体肥料ハイポネックス原液を500倍に希釈してしていきます。
梅雨の時期は過湿にならないように気をつけましょう。雨の泥はねによってべと病にかかるのを防ぐため、株元を藁や腐葉土でマルチングしておくと安心です。
大きくなる品種は台風の影響で折れてしまうケースも少なくありません。支柱を立てて折れないように対策しておきましょう。
☘49:ひまわりの育て方|上手に咲かせるには?種まきの基本、日々の管理や水やりや肥料の与え方、種の取り方もご紹介
夏の花2:アジサイ
6月から9月にかけて咲くアジサイ(紫陽花)は、日本原産の低木です。落葉性で、寒くなると葉を落とし、暖かくなってきたら再び芽吹きます。土壌の酸度によって色を変えることが有名で、酸性土壌なら青色系の花が、中性から弱アルカリ性土壌なら赤色系の花が咲きやすくなります。ただし、品種によっては色が変わらないものも。特定の色の花を咲かせたい場合は、品種の特性を確かめておきましょう。
アジサイ栽培のポイント
アジサイは、一般的に苗から育て始めます。落葉している間に植えつけを済ませておきましょう。用土は肥沃で、湿り気があるものを好みます。黒土に堆肥や鹿沼土などを加えたものがおすすめです。植えつけの際は、元肥としてマグァンプK大粒を土に混ぜ込みましょう。
アジサイは乾燥するとうまく育たなくなり、花つきが悪くなります。植えつけ後は水切れに注意しましょう。土の表面が乾いたら、たっぷりと水をあげます。
植えつけ後の水やりには根の活着を促進するリキダスを1,000倍に希釈してあたえます。
肥料は3月までに寒肥を施しておきます。寒肥とは、文字通り寒い時期に与える肥料のこと。春からの生長に備え、緩効性肥料を与えておきましょう。その後は、開花前に追肥を行います。
花後は花がら摘みをしておきましょう。開花後や落葉期には剪定して枝を整理します。春や梅雨頃に挿し木で増やすことも可能です。
☘79:アジサイの育て方|土の性質によって花の色が変わるの?水やりや肥料の与え方などもご紹介【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
夏の花3:キキョウ
爽やかな夏の風情を感じさせるキキョウ(桔梗)の花。紫色をはじめ、白色やピンク色などの花が、6月から10月にかけて開きます。古くから親しまれてきた草花のひとつで、昔は草原に自生しているものも多く見られました。日本の気候で育てやすい点も魅力です。草丈15cm程度の矮性品種もあれば、1mを超える高性品種もあります。
キキョウ栽培のポイント
キキョウの植えつけ適期は2月から3月です。根は太く、まっすぐ伸びていきます。鉢植えにする場合は、深めの鉢を用意しましょう。根詰まりしやすいため、毎年植え替えることがおすすめです。地植えの場合は3年に1度は植え替えます。
用土は市販の草花用培養土を使用します。過湿を嫌うため、地植えする際は土を高めに盛ったところへ植えつけると良いでしょう。
植えつけや植え替え時は、元肥として緩効性肥料マグァンプK中粒を土に混ぜ込みます。その後、追肥としてバラまくタイプの粒状肥料プランティア花と野菜と果実の肥料は、約2~3か月間、肥料効果持続します。
開花時期には1週間から10日に1回、液体肥料ハイポネックス原液を追肥してあげましょう。
夏の開花が終わったら、茎を2分の1から3分の1まで切り戻します。順調に管理できれば、秋頃にもう一度開花を楽しめるでしょう。
冬になると地上部が枯れ、根だけで冬越しします。土が乾ききらないよう、水やりを忘れずに行いましょう。
☘131:キキョウの育て方|切り戻しや花がら摘みなどは必要?水やりや肥料など日々の管理もご紹介 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
夏の花4:ユリ
暑さに耐えて美しい花を咲かせるユリ(百合)。品種によるものの、5月下旬から7月にかけて開花するものが多く見られます。白やピンク、オレンジ、赤、黄など、幅広い色彩を持ちます。お好みの雰囲気の品種を見つけて育ててみましょう。
ユリ栽培のポイント
ユリは球根をつくる植物です。球根は乾燥に弱く、通常はおがくずなどに包まれて販売されています。乾いてしぼんでしまった球根は選ばないように気をつけましょう。
植えつけは10月から11月の秋頃に行います。過湿を嫌うため、水はけの良い場所に植えましょう。鉢植えの場合はだいたい球根1個分、地植えの場合は球根約2個分の深さに植えつけます。土の温度が高くなると弱ってしまうことがあるため、夏場は直射日光に当てすぎないよう注意しましょう。半日陰へ移動させる、下草を植えるなどの方法で対処します。
鉢植えの水やりは、基本的に土の表面が乾いてから行います。地植えの場合は降雨に任せて問題ありません。花が枯れた後も、葉が元気なうちは水やりを続けましょう。
肥料は植えつけの際に元肥として緩効性肥料マグァンプK大粒を土に混ぜ込みます。その後、生育期間に入ったら1週間から10日に1回を目安に液体肥料ハイポネックス原液を追肥してあげましょう。
☘128:ユリの育て方|きれいな花を咲かせるには?水やりや肥料など日々の管理もご紹介 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
夏の花5:ブーゲンビレア
ーゲンビレア(ブーゲンビリア)は熱帯生まれのつる植物です。条件が合えば、年に2回から3回開花することもあります。花びらに見えるのは苞(ほう)で、長く観賞を楽しむことができます。
ブーゲンビレア栽培のポイント
ブーゲンビレアを育てる際は、苗を入手して4月から6月に植えつけます。寒くなる前にしっかりと根を張らせることができるよう、夏がくるまでに植えつけを済ませましょう。
植えつけ場所には日当たりの良いところを選びましょう。日陰で育てると花が咲かないことがあります。根をよく伸ばすため、株の周囲にはスペースを確保しましょう。
鉢植えの場合、土の表面が乾いたら水を与えましょう。特に、つぼみや花の時期に乾燥させすぎると、花が落ちてしまうため注意が必要です。地植えは基本的に雨に任せますが、極端に乾燥した日が続いたら水やりします。
ただし、つぼみをつけたい時期には、水やりや施肥は控えめに行いましょう。ブーゲンビレアには水や肥料が少なめの状態で花芽をつけやすい性質があるためです。水や肥料を与えすぎると徒長することもあるため、適量を守りましょう。
☘77:ブーゲンビリアの育て方|苗の植えつけ方や日々の管理、水やりや肥料の与え方などご紹介【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
夏の花6:ハイビスカス
鮮やかな大輪の花を咲かせるハイビスカス。多くの品種は一日花で、次から次に花を咲かせていきます。低木ですが、鉢植えでコンパクトに育てられるものも少なくありません。開花時期は5月から10月にかけて。赤やピンク、白、黄、オレンジ、青、紫、茶など、色の種類も豊富です。
ハイビスカス栽培のポイント
ハイビスカスの植えつけ適期は5月から6月にかけてです。日差しのあふれる暖かい場所へ植えましょう。耐寒性が弱いため、霜が降りない地域以外、冬場は室内へ移動させるのがおすすめです。最初から鉢植えにするか、掘り上げて鉢に移す必要があります。
鉢植えの場合、土の表面が乾いたらたくさん水をあげます。冬には頻度を控えめにしましょう。地植えの場合は雨に任せ、乾燥した日が続いたら水やりします。たくさん開花している時期は水切れしやすいため気をつけましょう。
ハイビスカスは、肥料を与えることで、より元気に花を咲かせてくれます。植えつけや植え替え時は、元肥として緩効性肥料マグァンプK大粒を土に混ぜ込みます。
春から秋にかけての生育期間には追肥を行います。追肥としてバラまくタイプの粒状肥料プランティア花と野菜と果実の肥料は、約2~3か月間、肥料効果持続します。
特に開花がさかんなときは、肥料切れに注意しましょう。開花時期には1週間から10日に1回、液体肥料ハイポネックス原液を追肥してあげましょう。
☘108:ハイビスカスの育て方|地植えと鉢植えはどちらが良い?水やりや肥料、日々の管理もご紹介【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
夏の花7:サルビア
サルビアは夏から秋にかけて長く咲く花のひとつです。原産地では多年草ですが、日本の気候では一年草として扱われます。もっともよく見られる品種のサルビア・スプレンデンスは、真っ赤な炎のような花の姿が印象的です。ほかにも、ピンクや紫、白などの花をつける品種もあります。
サルビア栽培のポイント
サルビアは種からでも気軽に育てられます。20℃を超える5月頃に種まきしましょう。好光性種子のため、土を薄くかぶせるのがポイントです。順調にいけば1週間ほどで発芽します。水切れしないよう、土が乾き始めたタイミングでたくさん水を与えましょう。
サルビアは開花が長い分、肥料を必要とします。
植えつけや植え替え時は、元肥として緩効性肥料マグァンプK中粒を土に混ぜ込みます。
その後、追肥としてバラまくタイプの粒状肥料プランティア花と野菜と果実の肥料は、約2~3か月間、肥料効果持続します。
開花時期が来ると、ひとつの株に次々と花が咲いていきます。開花時期には1週間から10日に1回、液体肥料ハイポネックス原液を追肥してあげましょう。
花がら摘みはこまめに行いましょう。花が終わった花穂は、花茎ごと切り取っておきます。
また、花が一通り咲き終わったら、半分ほどの高さに切り戻しておきましょう。秋になったら再び元気良く花を咲かせてくれるはずです。
☘100:サルビアの育て方|花を上手に咲かせるには?植えつけやや水やり、日々の管理もご紹介【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
夏の花8:アサガオ
アサガオ(朝顔)は、夏の園芸の定番ともいえる花のひとつです。大きく開くひらひらとした花びらや、美しい色合いなどで人気を集めています。鉢植えであんどん仕立てにするほか、つるを這わせてグリーンカーテンにすることもできます。管理の手間がかかりにくく丈夫なため、ガーデニングに慣れていない方にもぴったりの花です。
アサガオ栽培のポイント
アサガオは種から気軽に育てられます。種は硬く発芽しにくいことが特徴です。発芽しやすい処理が施されているものを購入すると良いでしょう。20℃から25℃程度の環境で芽を出すため、暖かくなる5月以降に種まきをします。
水は土の表面が乾いたタイミングで与えます。高温で土が乾燥しやすい真夏は、1日2回の水やりが必要になることも。特に、花が咲いてからは水切れしないように気をつけましょう。ただし、水やりするのは朝や夕方以降がおすすめです。真昼に水やりすると、土の中で水が温まってしまう場合があります。
アサガオは7月中旬頃から10月にかけて開花します。一日花のため、開いた花は次の日までにはしぼんでしまいます。できるだけ花を長く楽しむために花がら摘みを行い、種をつくり始めないように管理しましょう。
☘76:アサガオの育て方|種まきを成功させるコツは?支柱や摘心のタイミングなどもご紹介【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
夏の花9:ペチュニア
ペチュニアは春から秋にかけて咲く可愛らしい花です。草丈は10cmから30cmほどで、ベランダのように狭い場所でも十分に育てられます。ピンクや赤、白、紫、青、黄など、さまざまな色の花が咲きます。園芸品種が豊富なため、きっとお気に入りのものが見つかるでしょう。
ペチュニア栽培のポイント
ペチュニアを種から育てる場合は、3月~5月または9月頃に種まきします。ただ、秋に種をまくと冬に育苗する必要があります。管理が難しいため、春に種まきしたほうが良いでしょう。種まき後、順調にいけば2~3カ月で花を楽しむことができます。
ペチュニアの水やりは土の表面が乾いたときに行います。過湿を嫌うため、水のあげすぎに気をつけましょう。
また、生育期間を通して肥料を与えることもポイントです。
植えつけや植え替え時は、元肥として緩効性肥料マグァンプK中粒を土に混ぜ込みます。その後、追肥としてバラまくタイプの粒状肥料プランティア花と野菜と果実の肥料は、約2~3か月間、肥料効果持続します。
開花時期には1週間から10日に1回、液体肥料ハイポネックス原液を追肥してあげましょう。
栽培場所は日当たり・風通し・水はけの良い場所を選びます。冬には枯れてしまいますが、秋に種まきや挿し芽(挿し木)を行い、株を更新することも可能です。小さな苗を冬越しさせたいときは、屋内や霜の心配がない屋外で管理しましょう。
☘56:ペチュニアの育て方|植えつけの注意点、水やりや肥料など日々の管理や、切り戻しや花がら摘みなどもご紹介【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
夏の花10:アガパンサス
アガパンサスは、5月下旬から8月にかけて花を咲かせる多年草です。南アフリカ原産で多数の園芸品種が存在しており、切り花としても人気があります。丈夫で育てやすく、幅広い場所で育てられることが特徴です。「ムラサキクンシラン(紫君子蘭)」の和名の通り、紫色の品種が有名ですが、白色の花を咲かせるものも見られます。
アガパンサス栽培のポイント
アガパンサスは3月から5月に球根を植えつけます。深植えは避け、先端部分が地上に出るように調整して土をかぶせましょう。
乾燥に強く過湿を嫌うため、地植えならほとんど水やりしなくても問題ありません。雨が降りにくい場所に植えた場合は、土が乾いたら水をあげましょう。鉢植えの場合も、土が乾いてから水やりします。生育期間にあたる春の時期は水切れしないように気をつけましょう。
アガパンサスは何年か植えっぱなしにできる点も強みのひとつです。ただ、鉢植えの場合は根が込み合ってくるため、3年から4年に1回は植え替えてあげましょう。土質も選ばず、さまざまな場所で栽培可能です。ただ、日陰では花つきが悪いため、ある程度日光を当てられるところへ植えつけましょう。
夏の花11:ポーチュラカ
ポーチュラカはハナスベリヒユともいわれる花です。黄や白、ピンク、紫などの可愛らしい花をたくさん咲かせます。ほふく性があり、地面を這うように伸びていくことが特徴です。開花時期は5月から10月と、長く花を楽しめることも魅力のひとつです。
ポーチュラカ栽培のポイント
ポーチュラカの植えつけ適期は5月~8月にかけてです。気温が下がる前にできるだけ大きく生長させたほうが良いため、早めに植えることがおすすめです。
植えつけ場所は日当たりの良い場所を選びましょう。日陰に植えると花が咲かないことがあります。地植えの場合、水はけの良いところを選ぶことも大切です。
鉢植えの水やりは、土の表面が乾いてから行います。庭植えの場合はほとんど水やりしなくても問題ありません。極端に乾いた日が続いたときは水をあげましょう。
ポーチュラカの花を長く楽しむためには、定期的に肥料を施すことも重要です。
植えつけや植え替え時は、元肥として緩効性肥料マグァンプK中粒を土に混ぜ込みます。その後、追肥としてバラまくタイプの粒状肥料プランティア花と野菜と果実の肥料は、約2~3か月間、肥料効果持続します。
開花時期には1週間から10日に1回、液体肥料ハイポネックス原液を追肥してあげましょう。
また、ポーチュラカを育てていくと、次第に大きくなっていきます。混雑してきたら剪定して、形を整えてあげましょう。生育旺盛なため、大胆に切っても再び伸びてきます。
☘110:ポーチュラカの育て方|切り戻しで、長く沢山花を咲かせよう。苗の選び、水やりや肥料の与え方などご紹介【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
夏の花12:トケイソウ
時計の文字盤に似ていることから名前がついたトケイソウ(時計草)。熱帯原産の花で、つるを伸ばして生長する品種が多く見られます。果物のパッションフルーツもトケイソウの一種です。鉢植えはもちろん、地植えにして緑のカーテンをつくるのもおすすめです。
トケイソウ栽培のポイント
トケイソウの植えつけは4月から6月に行います。よく日の当たる場所を好みますが、夏場の強い直射日光に当て続けると、株が弱ってしまうことも。夏には半日陰になる場所へ植えることがおすすめです。
耐寒性が弱い品種は、庭植えでの冬越しが難しいことがあります。防寒対策をしっかりと行うか、鉢植えにして室内に移動させることも検討しましょう。
春から秋にかけての生育期間は、土の表面が乾いたら水やりします。冬は水やりの頻度を減らし、過湿にならないよう注意しましょう。
植えつけ時に元肥としてマグァンプK大粒を土に混ぜ込みます。その後は1週間から10日に1回、液体肥料ハイポネックス原液を追肥してあげましょう。冬には施肥を控えましょう。
暖かい時期は旺盛につるを伸ばすため、こまめに剪定することがおすすめです。好きな位置でカットし、支柱やネットなどに誘引していきましょう。
夏の花13:マンデビラ
マンデビラは熱帯生まれの花木です。つる性の品種が中心ですが、つるを伸ばさない品種もあるため、育てる場所に合わせて選ぶと良いでしょう。開花時期は5月から10月です。ピンクや赤、白色などの花を咲かせます。なかには、咲くうちに色が変化していくものも。お好みの品種を探してみましょう。
マンデビラ栽培のポイント
マンデビラの植えつけ適期は4月から6月です。苗を購入したら、日光の当たる場所へ植えつけてあげましょう。日陰の状態が半日以上続く場所では開花しにくいため注意が必要です。
植えつけの際は、元肥としてマグァンプK大粒を土に混ぜ込みましょう。その後、春から秋にかけての生育期間は追肥として肥料効果が約2~3か月間持続する、バラまくタイプの粒状肥料プランティア花と野菜と果実の肥料を施します。
たくさん開花している時期は1週間から10日に1回、液体肥料ハイポネックス原液を施すと良いでしょう。
鉢植えの場合、土の表面が乾いてから水やりします。過湿を嫌うため、つねに土が湿った状態になるのは避けましょう。地植えの場合、根づいた後は降雨に任せます。
冬越しさせたい場合は、鉢植えにして屋内へ移動させることがおすすめです。地植えした場合は、冬が来る前に掘り上げて鉢へ移してあげましょう。
夏の花14:ジニア
ジニアはキク科ヒャクニチソウ属(ジニア属)の花です。日本ではヒャクニチソウ(百日草)ともいわれます。名前の通り、長く開花することが特徴です。5月から11月にかけて、一株に続々と花をつけていきます。赤やピンク、黄、オレンジ、白、緑など、花の色が豊富なのも魅力です。
ジニア栽培のポイント
ジニアの植えつけ適期は5月から7月、9月頃です。種から育てたい場合は、春に種まきしておくことで、夏頃に植えつけできる大きさになります。
基本的には日当たりの良い場所へ植えつけます。品種によっては雨に長く当てないよう、軒下やベランダなどの屋根のある場所へ植えることがおすすめです。雨が降るときは移動させられるよう、鉢植えにすると管理しやすいでしょう。
植えつけの際は元肥として緩効性肥料マグァンプK中粒を土に混ぜ込みます。その後は、1週間から10日に1回、液体肥料ハイポネックス原液を施します。
乾燥させすぎると生育に影響が出るため、土が乾いていたらしっかりと水を与えることが重要です。株元にたっぷりと水をそそぎましょう。
夏の花15:ペンタス
和名で「クササンタンカ」とも呼ばれるペンタスは、星のような小さな花をたくさんつけます。開花時期は5月から10月にかけてです。熱帯原産の低木ですが、鉢植えで小さく育てられる品種もあります。
ペンタス栽培のポイント
ペンタスの植えつけ適期は5月から6月です。蒸れると株が弱ってしまうため、日当たりと風通しの良い場所を選んで植えつけましょう。
開花期間が長いため、生育期間中は追肥として肥料効果が約2~3カ月間肥料効果が持続する粒状肥料プランティア花と野菜と果実の肥料を施します。
開花時期には1週間から10日に1回、液体肥料ハイポネックス原液を追肥してあげましょう。
ただし、暑さの厳しい真夏は施肥を避けたほうが良い場合もあります。株の様子を見て、弱っている場合は肥料を与えすぎないように気をつけましょう。
過湿に弱いため、水やりしすぎないことも重要です。土が乾いたタイミングで水をあげましょう。ただ、乾燥しやすい時期は水切れしやすいため、こまめに土の乾燥具合をチェックすることがおすすめです。
鉢植えにした場合は、1年から2年に1回の頻度で植え替えます。そのままにしておくと根詰まりしてしまうためです。新しい土に取り換えてあげましょう。
☘181:ペンタスの育て方|ペンタスの育て方|長く次々と咲かせる方法は?水やりや肥料などの管理方法もご紹介
夏の花16:クレマチス
クレマチスは世界各地で育てられている花木です。夏咲き・四季咲き・春咲き・冬咲きなど、品種によって異なる時期に開花します。夏咲き品種は、クレマチスのなかでも個性的な魅力を持つものが多く見られます。花の色や形などもさまざまです。ご自分の好きな品種を探してみましょう。
クレマチス栽培のポイント
クレマチスは、開花期間以外はいつでも植えつけできます。もっとも適しているのは休眠期にあたる12月~2月にかけてです。花を綺麗に咲かせるため、日当たりの良い場所へ植えてあげましょう。
植えつけや植え替え時は、元肥として緩効性肥料マグァンプK大粒を土に混ぜ込みます。その後、春から秋にかけて、追肥として肥料効果が約2~3カ月間肥料効果が持続する粒状肥料プランティア花と野菜と果実の肥料を施します。ただし、真夏は株の負担となるため施肥は控えます。
地植えの場合は、ほとんど水やりしなくても問題ありません。雨が降らない日が長く続いたら水をあげましょう。鉢植えの場合は土の表面が乾いてからたくさん水をあげます。夏場は乾燥しやすいため、朝夕の2回水やりが必要になるかもしれません。
花が咲き終わったら、種ができる前に花がら摘みを行います。冬になったら剪定して、形を整えてあげましょう。
☘53:クレマチスの育て方|上手に花を咲かせるには?植えつけの注意や、水やり、肥料の与え方などもご紹介【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
夏の花17:ケイトウ
ケイトウ(鶏頭)は独特の花の姿が魅力の一年草です。形によって、クリスタータや久留米ゲイトウ、プルモーサ、キルドシーなどのタイプに分かれます。赤やオレンジ、ピンク、黄など、鮮やかな色合いのものが多く見られます。最近では、くすんだ色味の品種も登場しているようです。
ケイトウ栽培のポイント
ケイトウの発芽適温は25℃程度です。5月頃、十分に暖かくなってから種まきしましょう。移植を嫌う性質を持つため、直接プランターや花壇にまくのがおすすめです。育苗ポットに種まきする場合は、植えつけの際に根鉢を崩さないように気をつけましょう。
乾燥させすぎないように管理し、土が乾いたら水やりをしていきます。特に、育苗期間は水切れに気をつけましょう。
本葉が3枚から4枚になった頃から、つぼみがつくまで肥料を与えていきます。1週間から10日に1回、液体肥料ハイポネックス原液を追肥してあげましょう。
ケイトウは花が終わると枯れていきます。翌年も楽しみたい場合は、種を採取しておくと良いでしょう。乾燥させて保管しておき、適期が来たら再び種まきして育てていきます。できるだけ元気の良い株から種を採っておきましょう。
☘20 :ケイトウの育て方|どんな土で育てれば良い?種まきの注意点は?花がら摘みもしたほうが良いの?【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
夏の花18:ニチニチソウ
ニチニチソウ(日々草)は熱帯から亜熱帯が原産の一年草です。草丈は10cmから80cm程度で、ピンクや赤、白、紫などの可愛らしい花を咲かせます。這うようにして生長するものや、フリルのような花びらを持つものなど、品種によって個性はさまざま。お気に入りのものを見つけて育てていきましょう。
ニチニチソウ栽培のポイント
ニチニチソウは5月から6月の間に種まきします。深めに土をかぶせ、水切れしないように気をつけながら発芽を待ちましょう。
植えつけ場所は風通しと日当たりの良いところがおすすめです。雨による泥はねを避けるため、鉢は少し高めの位置に置くと良いでしょう。真夏には強い西日の影響を避けられる場所へ鉢を移すか、日よけをつくります。
基本的には、土が乾いてから水やりを行います。夏以外は過湿になりやすいため注意が必要です。
ニチニチソウは長く花を咲かせるため、肥料切れにも気をつける必要があります。特に、開花期間中は栄養が不足しないように1週間から10日に1回、ハイポネックス原液を与えていきましょう。
ただし、量が多すぎるとかえって弱ってしまうため、適量を守ることが大切です。
開花が終わったら花がらを摘み取っていきましょう。そのままにしておくと病気の原因になることがあります。特に雨の多い時期には、こまめに花がら摘みを行いましょう。
☘87:ニチニチソウの育て方|立ち枯れ病の対策は?水やりや肥料の与え方、日々の管理方法もご紹介【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
夏の花19:ニューギニア・インパチェンス
ニューギニア・インパチェンスは、ニューギニア原産の草花です。インパチェンスの仲間であり、ピンクや白、赤、オレンジ、黄、紫など、さまざまな色の花をつけます。原産地では多年草ですが、日本の気候では冬越しが難しいため一年草として扱われます。ただし、10℃以上の環境を維持することができれば冬越しも可能です。
ニューギニア・インパチェンス栽培のポイント
ニューギニア・インパチェンスの植えつけ適期は5月から7月上旬です。午前中は日なた、午後からは半日陰になる場所に植えるのがおすすめです。真夏の強い日差しに当て続けると、葉焼けしてしまうことがあるため気をつけましょう。
開花期間中は続々と花が咲くため、肥料で栄養を与えることが大切です。緩効性肥料を置肥プロミックいろいろな植物用を施してあげましょう。
乾燥に弱いため、土の表面が乾きだしたら水を与えます。夏場は土が乾きやすいため、1日2回の水やりが必要になることもあります。朝と夕方の涼しい時間帯に水をあげましょう。
咲き終わった花は、見つけ次第すぐに摘み取っていきます。秋にたくさんの花を観賞したい場合は、7月頃に切り戻しを行いましょう。全体の半分から3分の1ほど切り詰めても問題ありません。肥料を与えて管理していくと、脇芽を伸ばして再度開花を楽しめます。
☘185:インパチェンスの育て方|長く次々と咲かせる方法は?水やりや肥料などの管理方法もご紹介 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
夏の花20:ノウゼンカズラ
ノウゼンカズラは中国原産の花木です。生育旺盛で、5mから6mほどにつるを伸ばすこともあります。7月から8月にかけて開花し、オレンジ色の花をたくさんつけます。大きく育つため、壁やアーチなどに這わせることも可能です。
ノウゼンカズラ栽培のポイント
ノウゼンカズラの植えつけ時は3月から4月です。つるを絡ませることができる支柱やフェンスなどの近くに植えつけましょう。日陰では花つきが悪くなるため、日なたに植えることがおすすめです。
地植えの場合、根がしっかりと張るまでは水やりを行います。その後は雨が降るのに任せて問題ありません。鉢植えのノウゼンカズラには、土が乾いたら水を与えます。
植えつけ時には元肥としてマグァンプK大粒を土に混ぜ込みます。2月になったら寒肥を、4月~5月には追肥として肥料効果が約2~3カ月間肥料効果が持続する粒状肥料プランティア花と野菜と果実の肥料を施します。
2月から3月の間には剪定・誘引を行います。つぼみがつるの先端についている場合は、あえて下に垂らしておきましょう。下向きにしておかなければ開花しないことがあるためです。不要な枝はカットし、形を整理していきましょう。
おわりに
暑さに負けず元気に咲く夏の花たち。ご紹介した種類のほかにも、夏に咲く花はたくさんあります。ぜひお気に入りのものを見つけて、栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。お好みの夏の花を植えて、お庭やベランダを綺麗に彩りましょう。