秋の花20選 ガーデニングにおすすめの花や育て方、特徴を解説
秋に咲く花には、コスモスやリンドウ、ヒガンバナなど、さまざまなものがあります。
今回は、ガーデニングにおすすめの、秋に開花する花を20種類ご紹介します。
ぜひお気に入りの花を見つけて、秋の開花へ向けて栽培にチャレンジしてみましょう。
- 目次
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- 秋に咲く花1:コスモス
- コスモスの基本的な育て方
- 秋に咲く花2:リンドウ
- リンドウの基本的な育て方
- 秋に咲く花3:ヒガンバナ
- ヒガンバナの基本的な育て方
- 秋に咲く花4:ナデシコ
- ナデシコの基本的な育て方
- 秋に咲く花5:センニチコウ
- センニチコウの基本的な育て方
- 秋に咲く花6:キク
- キクの基本的な育て方
- 秋に咲く花7:サルビア
- サルビアの基本的な育て方
- 秋に咲く花8:ダリア
- ダリアの基本的な育て方
- 秋に咲く花9:シュウメイギク
- シュウメイギクの基本的な育て方
- 秋に咲く花10:プリムラ
- プリムラの基本的な育て方
- 秋に咲く花11:キンモクセイ
- キンモクセイの基本的な育て方
- 秋に咲く花12:サフラン
- サフランの基本的な育て方
- 秋に咲く花13:ハギ
- ハギの基本的な育て方
- 秋に咲く花14:バラ
- バラの基本的な育て方
- 秋に咲く花15:キキョウ
- キキョウの基本的な育て方
- 秋に咲く花16:ホトトギス
- ホトトギスの基本的な育て方
- 秋に咲く花17:チョコレートコスモス
- チョコレートコスモスの基本的な育て方
- 秋に咲く花18:スカビオサ
- スカビオサの基本的な育て方
- 秋に咲く花19:ガーベラ
- ガーベラの基本的な育て方
- 秋に咲く花20:パンパスグラス
- パンパスグラスの基本的な育て方
- おわりに
秋に咲く花1:コスモス
秋に咲く花の定番といえば、コスモスの名前を挙げる方が多いのではないでしょうか。コスモスはピンクや赤、黄色、白色などの可憐な花を咲かせます。桜に似た花の形から、「秋桜」と表記されることもあります。
コスモスには夏に咲く早生品種と、秋に咲く晩生品種が存在します。秋に咲く花というイメージの強いコスモスですが、はやければ6月から花を楽しめるでしょう。
コスモスの草丈は品種によってさまざまです。人の背丈よりも大きくなる品種もあれば、50cmほどの高さになるコンパクトな品種もあります。草丈の高い品種を栽培する場合は、支柱を立ててあげなければ倒れてしまうことも。花の形や色はもちろん、大きさも考慮して、育てる品種を選びましょう。
コスモスの基本的な育て方
●種まき
コスモスは種からでも簡単に育てられる花のひとつです。種まきの適期は、お住まいの地域や品種などで前後します。
夏に花を咲かせる品種の場合は4月~7月、秋に花を咲かせる品種は5月~8月が目安です。真夏に種まきすると育苗が難しいため、暑い日が続く時期は気温が下がるまで待ちましょう。
●土づくり
土は水はけが良いものを用意しましょう。鉢植えの場合は元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されている『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』がおすすめです。地植えの場合は、排水性を高めるために川砂を加えます。
●肥料
コスモスは栄養の少ない土でも元気に育ちますが、株の様子を見て肥料を与えると、より力強く花を咲かせてくれるでしょう。
元肥として『マグァンプK中粒』を与えておき、株の様子を見ながら、肥料効果が約2~3カ月間持続する『プランティア花と野菜と果実の肥料』を追肥するのが大切です。
とくに鉢植えのコスモスは追肥が必要なケースが多くなります。花つきを良くするためには、『プランティア花と野菜と果実の肥料』がおすすめです。
●水やり
コスモスは過湿を嫌います。地植えの場合、降雨があれば水やりはほとんど必要ありません。鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水をたくさんあげましょう。日当たりが良く、風通しの良い場所で管理するのも重要です。
●花がら摘み
コスモスの花は一株にいくつも咲きます。種をつける前に花がらを摘み取ることで、次々と花を咲かせてくれるでしょう。花がら摘みをするときは、花茎ごと切り取ってかまいません。コスモスの花を長く楽しみたいときはこまめに花がら摘みを行いましょう。
秋に咲く花2:リンドウ
リンドウ(竜胆)の開花時期は9月~11月です。春にまいた種がゆっくりと芽吹き、秋に向けて少しずつ育ち、美しい花を咲かせます。花の色は紫や青、白などが有名です。紫のなかでも、赤みの強いものから青みの強いものまであり、品種によって色合いが異なります。
日本では昔からなじみ深い花で、平安時代に書かれた枕草子にもリンドウの名前が出てきます。秋の代表的な花のひとつといえるでしょう。
リンドウの基本的な育て方
●土づくり
リンドウは水はけと通気性の良い土を好みます。『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』がおすすめです。ご自分で配合する場合は、小粒の赤玉土と鹿沼土を6:4で混ぜたものなどが良いでしょう。地植えの場合は、腐葉土やピートモスなどを入れてあげます。
●植えつけ
リンドウの種まきは3月~4月の、穏やかな気候のタイミングで行います。育苗ポットを用意し、種を何粒かまきましょう。ただし、発芽するまでは1カ月ほど、花を咲かせるまでには2年ほどかかることもあります。根気よく育てていくのが大切です。
はやく花を楽しみたい場合は、苗を購入して植えつけましょう。根鉢を崩さないように気をつけながら、優しく鉢や花壇へ植えつけます。
●水やり
リンドウは水切れを起こすとすぐに傷んでしまいますが、水やりの量が多すぎても根腐れを起こしてしまいます。基本的には土の表面が乾いたら水やりし、適度な量を与えられるよう調整しましょう。
●肥料
リンドウを育てる際は、植えつけ時に元肥として『マグァンプK中粒』を混ぜ込みましょう。その後は発芽直前あたりから梅雨明けまでに、10日に1回の頻度で『ハイポネックス原液』をあげます。
盛夏は施肥を避け、涼しくなってから再び肥料を施します。肥料が切れると葉が傷み、黄色く変色してしまうため気をつけましょう。
●花がら摘み
リンドウの花は、咲き終わったものから摘み取っていきましょう。そのままにしておくと種をつくり始め、株が弱っていきます。種を採取したい場合は花がらを摘まずに放置しておきましょう。
●植えかえ
リンドウは多年草で、何シーズンにもわたって花を咲かせてくれます。ただし、鉢植えの場合は定期的に植えかえするのが大切です。毎年1回は新しい土へ入れ替え、栄養不足にならないように気をつけましょう。植えかえ適期は種まきと同じく3月~4月です。
秋に咲く花3:ヒガンバナ
細長い花びらが、花火のように開くヒガンバナ(彼岸花)。日本では全国各地で見られる、なじみ深い秋の花です。現在は園芸品種も豊富で、赤色や白、黄色だけでなく、紫や青などの花をつけるものも存在します。
ヒガンバナの名前は、9月のお彼岸の時期に咲くことに由来するといわれています。日本では良くないイメージを持たれることもありますが、欧米では育てやすい初心者向けの植物として人気を集めています。花の色や形などはさまざまなものがあるため、ぜひお好みの品種を見つけて栽培してみましょう。
ヒガンバナの基本的な育て方
●土づくり
ヒガンバナは水はけと通気性の良い土を好みます。鉢植えの場合、『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』を使用します。
地植えの場合は腐葉土や『マグァンプK中粒』などを混ぜ込んでおきましょう。根が長く伸びるため、できるだけ深いところまで耕してあげるのがポイントです。水はけが悪い場合は川砂などを混ぜましょう。
●球根の植えつけ
ヒガンバナは球根から育てられます。植えつけ時期は6月~8月です。球根を入手したらすぐに植えつけを行いましょう。
複数株を植えつけする際は、球根同士の間隔をあけるのが大切です。ヒガンバナは土の中で自然と分球するため、近くに植えすぎると土の中が混み合ってしまいます。最低でも球根2個分は間をあけましょう。
●水やり
ヒガンバナは球根性のため、水をあげすぎるとうまく育たないことがあります。とくに植えつけ後から芽が出るまでの夏の間は、水やりの頻度を抑えましょう。雨が降らず、土が極端に乾燥している場合は水を少しずつ与えます。
地植えの場合は降雨に任せ、ほとんど水やりしなくてもかまいません。鉢植えの場合、土が乾いてからたくさん水をあげましょう。
●肥料
ヒガンバナの植えつけ時には、土づくりとして、たい肥や腐葉土と一緒に元肥として『マグァンプK中粒』を混ぜ込みましょう。開花が終わって地上部が枯れた後、お礼肥えとして『微粉ハイポネックス』をあげましょう。肥料はリンサンやカリが多めのものがおすすめです。
秋に咲く花4:ナデシコ
秋の七草としても知られるナデシコ(撫子)の花。開花期間は4月~10月と長く、品種によってはさらに長く咲くものも存在します。原産地はヨーロッパや北米、中国などの世界各国で、日本にも自生している品種があります。
ナデシコは園芸品種が豊富で、基本的には多年草として何年も育てられます。四季咲きの品種を選べば、季節を問わずに花を観賞することも可能です。
ナデシコの基本的な育て方
●土づくり
ナデシコを育てるときは、水はけが良い土をつくってあげましょう。鉢植えの場合、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されている『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』がおすすめです。地植えの場合も鉢植えの場合も、苦土石灰を入れて酸度を調整しましょう。
●種まき
ナデシコの種まき適期は品種や地域によって異なります。寒冷地の場合は春に、暖地の場合は秋に種まきできます。種まき用土を入れた育苗ポットやセルトレーなどを用意し、ばらまきしてあげましょう。土で薄く覆った後は水をたくさんあげて、発芽するまで半日陰で管理します。
●植えつけ
本葉が2枚ほどついたら植えつけが行えます。秋に植えつけする場合は、寒さが厳しくなる前に根を張れるよう、はやめに行いましょう。
植えつけ時には根を優しくほぐして広げてあげます。根が細いため、千切ってしまわないよう気をつけましょう。
●水やり
ナデシコの水やりは、土が乾いたタイミングで行います。過湿にならないよう、水やりの頻度は気をつけましょう。夏はとくに蒸れやすくなるため、気温が低い朝か夕方に水やりします。葉や花に水が当たらないよう注意し、株元の土へ直接水をかけるように配慮しましょう。
●肥料
植えつけ時には、元肥として『マグァンプK中粒』を混ぜておきます。その後は生育期に1週間から10日に1回ほどの頻度で『ハイポネックス原液』を施します。四季咲き品種を育てる場合は花が長くたくさん咲くため、肥料切れに注意しましょう。
●切り戻し
ナデシコは夏の高温多湿により、梅雨や夏の前に切り戻しをして、株が蒸れないように管理します。根や株が弱っている場合は植物用活力液『リキダス』で根に活力を与えましょう。
また、四季咲きの品種は、花後に切り戻しすることで再度花を咲かせます。春の開花が終わった後に切り戻しをして夏越しさせると、秋に再びきれいな花をつけてくれるでしょう。
秋に咲く花5:センニチコウ
センニチコウ(千日紅)は5月~11月に開花する、熱帯原産の植物です。花に見えるのは「苞(ほう)」と呼ばれる部分にあたります。
センニチコウの苞は鮮やかな色が長く続くため、ドライフラワーとしても人気です。育てたものを摘み取って、リースやスワッグなどをつくるのも楽しめます。赤やピンクのほか、白や黄色、紫など、さまざまな色のものがあるため、お好みの品種を探してみましょう。
また、センニチコウは基本的には一年草ですが、品種によっては多年草として育てられるものもあります。冬でも暖かい地域なら冬越しできるため、ぜひチャレンジしてみましょう。
また、センニチコウは基本的には一年草ですが、品種によっては多年草として育てられるものもあります。冬でも暖かい地域なら冬越しできるため、ぜひチャレンジしてみましょう。
センニチコウの基本的な育て方
●土づくり
センニチコウは水はけの良い土で元気良く育ちます。鉢植えの場合、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されている『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』がおすすめです。地植えの場合は水はけを良くするため、土に腐葉土を混ぜてあげましょう。
●種まき
センニチコウは種から育てられます。種まき適期は4月~6月です。発芽適温は20℃~25℃のため、暖かくなってから種まきしましょう。苗を購入して植えつけするのも手軽でおすすめです。植えつけ時には根鉢を崩さないように注意し、優しく取り扱いましょう。
●水やり
センニチコウを栽培するときは、過湿に注意しましょう。地植えの場合は、降雨が極端にない場合を除いてほとんど水やりする必要はありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたくさん水をあげましょう。
●肥料
センニチコウは、それほど多くの肥料を必要としません。植えつけ時に元肥として『マグァンプK中粒』を与えたら、その後は株の様子を見ながら1週間から10日に1回ほどの頻度で、『ハイポネックス原液』で追肥しましょう。
●切り戻し
センニチコウはひとつの株にたくさんの花を咲かせます。開花期間中、花の色が悪くなってきたと感じたら切り戻しを行いましょう。真夏に入る前の7月頃に切り戻しをしておけば、秋にたくさんの花を楽しめるはずです。
ただし、あまり短く切ってしまうと再度開花せず、株が枯れてしまうことがあります。茎は短くカットしすぎず、脇芽を残すようにしましょう。
秋に咲く花6:キク
キク(菊)の花は、日本を代表する花のひとつです。原産地は中国ですが、日本には奈良時代には伝わっていたとされています。昔から日本各地で育てられてきた歴史があり、さまざまな品種があるのも魅力です。日本でつくられた「和菊」のほか、西洋で品種改良された「洋菊」などもあります。
キクの花は主に9月~11月に開花を迎えます。旧暦の9月9日(太陽暦の10月中旬頃)にある「重陽の節句」は「菊の節句」とも呼ばれており、キクの花が儀式に使われているのが特徴です。現在もこの時期になるとキクの鑑賞会が各地で行われています。ぜひ秋に咲くキクの花を育てて、季節を感じてみましょう。
キクの基本的な育て方
●土づくり
キクは、排水性と通気性を兼ね備えた土を好みます。鉢植えの場合、『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』がおすすめです。地植えの場合は、腐葉土や堆肥を混ぜて土を耕しておきましょう。
●植えつけ
キクを種から育てるのは難易度が高いため、苗を購入して植えつけするのがおすすめです。がっしりとしており、色あせていない元気な苗を選びましょう。植えつけ適期は品種やお住まいの地域によって前後しますが、基本的には4月~6月です。暑さが厳しくなる前に植えつけを済ませましょう。
●水やり
キクは根腐れを起こさないよう、水やりをしすぎないのが大切です。鉢植えの場合は、土の表面が乾燥したタイミングで水を与えましょう。乾燥しやすい夏場は朝と夕方に1回ずつ水やりします。地植えの場合は、雨が降っていれば水やりしなくても問題ありません。
開花が終わり、休眠期に入ったら水やりを控えましょう。週に1回、少しずつ水をあげるようにします。
●肥料
キクは肥料をたくさん必要とする植物です。定期的に肥料を与えましょう。もちろん与えすぎは良くないため、適量を守ることが大切です。
まずは植えつけ時に元肥として『マグァンプK中粒』を与えます。リンサンが多いものを選ぶことで、花つきが良くなります。その後は2カ月に1回程度の頻度で、『プロミックいろいろな植物用』を使って追肥を行いましょう。
秋の開花前になったら肥料を液体肥料の『ハイポネックス原液』に切り替えます。9月上旬に差し掛かったら、週に1回程度の頻度で『ハイポネックス原液』を与えましょう。
●植えかえ
キクは多年草で、何年も育てられます。1年~2年に1回の頻度で植えかえましょう。鉢植えの場合、一回り大きな鉢を用意するか、株分けしてキクの大きさを調整します。地植えの場合も土を変えることで元気に育ちやすくなるため、同じように植えかえを行いましょう。
秋に咲く花7:サルビア
サルビアは、熱帯原産の植物です。とくに赤い花をつけるものが有名ですが、世界中に何百種類もの品種が存在しており、色や形などはさまざまです。一年草もあれば多年草として育てられるものもあります。
サルビアは耐暑性が強く真夏でも花を咲かせますが、品種によっては秋にかけても開花します。お手入れの手間がかからないため、初心者向けの花といえます。秋に咲く花の栽培に挑戦したいときは、サルビアから始めてみても良いかもしれません。
サルビアの基本的な育て方
●土づくり
サルビアは水はけの良い土を好みます。地植えの場合、腐葉土や堆肥と一緒に元肥として『マグァンプK中粒』を土に混ぜて耕しておきましょう。鉢植えの場合、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されている『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』がおすすめです。
●植えつけ
サルビアは種からでも簡単に育てられます。発芽適温は20℃~25℃です。霜が降りる心配がなくなってから種まきしましょう。はやい時期に種まきする場合は、保温のために土をビニールなどで覆っておくのがおすすめです。発芽したらたくさん日光を当てましょう。
苗を入手して植えつけすると、より手軽に栽培をスタートできます。4月の後半になると苗が流通し始めるため、元気の良いものを選んで植えつけしましょう。
●水やり
サルビアは乾燥を嫌います。水切れを起こすと下葉が枯れていき、株が弱ってしまうことも。土が乾いていたら、たくさん水をあげるようにしましょう。ただし水やりの頻度が多すぎると根腐れの原因になります。土がまだ湿っているときは、無理に水をあげないように気をつけましょう。
●肥料
サルビアは、肥料を定期的に与えることで長く咲き続けてくれます。植えつけの際は元肥として『マグァンプK中粒』を与えましょう。その後は10日に1回の頻度で『ハイポネックス原液』を追肥します。
真夏には株が弱りやすくなっているため、追肥はいったんお休みしましょう。気温が下がってきたら、再び施肥を開始します。夏場に根や株が弱っている場合は、植物用活力液『リキダス』で根に活力を与えましょう。
●花がら摘み
サルビアの花を長く楽しむためには、花がら摘みをこまめに行うのが大切です。咲き終わった花は切り取っていきましょう。
花がら摘みをするときは、花穂の根元をカットします。次の花を咲かせるため、脇芽は残しておきましょう。
●切り戻し
サルビアの花は、夏になると開花が少なくなります。秋に再びたくさんの花を咲かせるため、切り戻しをしておきましょう。草丈の半分程度の高さまでカットしてかまいません。
秋に咲く花8:ダリア
キク科のダリアは開花期間が長く、初夏から秋にかけて花を咲かせます。品種にもよりますが、とくに花が咲きやすいのは9月~10月にかけてです。高温多湿の真夏は、花を咲かせないことがあります。
ダリアは世界各地で古くから栽培されてきた歴史があります。品種改良が進んでおり、現在は3万種類以上の品種が存在するともいわれています。そのため、花の形や大きさ、色、草丈などはさまざまです。
たとえば、皇帝ダリアに代表される大型のものは、花の直径が30cm以上になることがあります。反対に、小輪のものだと直径3cm以下の小さな花を咲かせるものも。お好みの品種を見つけて、ぜひご自宅で育ててみましょう。
ダリアの基本的な育て方
●土づくり
ダリアは排水性と保水性を兼ね備え、栄養のある土を好みます。地植えの場合は、腐葉土や堆肥と一緒に元肥として『マグァンプK中粒』を土に混ぜて耕しておきましょう。水はけが悪い場合は、パーライトや川砂などを混ぜておきます。
鉢植えの場合、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されている『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』がおすすめです。鉢底には軽石などを入れて、排水性を高めましょう。
●植えつけ
ダリアは球根を植えて育てます。植えつけ時に注意したいのが、球根についている芽です。球根が発芽していない場合、土に植えても育たないため気をつけましょう。発芽適温は20℃以上で、たいていは3月以降に植えつけします。遅くとも梅雨明け前までには植えつけを済ませましょう。
また、品種によっては種から育てられるものもあります。こちらも発芽適温は同じであるため、暖かくなってから種まきしましょう。
●水やり
ダリアは過湿を嫌います。地植えの場合、極端に乾燥しない限りは水やりする必要はありません。鉢植えの場合は土の表面が乾いてから水を与えます。水やりの時間帯は涼しい朝がおすすめです。
●肥料
ダリアの植えつけ時には、元肥として『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みます。地植えの場合は5月と9月に『プロミックいろいろな植物用』で追肥を行います。
鉢植えの場合は2カ月に1回程度の頻度、『プロミックいろいろな植物用』で追肥をするか10日に1回の頻度で『ハイポネックス原液』を与えます。ただし、真夏に肥料を与えると株が弱るため、施肥は控えましょう。
●冬越し
ダリアは花が咲き終わったら地上部が枯れますが、球根を冬越しさせて、翌シーズンに再び開花させることができます。暖かい土地の場合、土に植えっぱなしでもそのまま冬越しさせられます。マルチングや敷き藁などで土が凍らないように対策してあげましょう。
土の中まで凍ってしまう土地の場合は、球根を掘り上げておきます。霜が降りる前に、はやめに鉢へ移しましょう。鉢は凍結の心配がない屋内で管理します。春になったら再び植えかえ、同じように育てていきましょう。
秋に咲く花9:シュウメイギク
シュウメイギクは、9月~11月に花を咲かせる多年草です。原産地は中国や台湾ですが、日本でも昔から育てられてきました。漢字では「秋明菊」と表記します。名前にふさわしく、秋の花として華道や茶道の世界でも親しまれてきた歴史があります。
シュウメイギクの花は主に白やピンクで、一株にいくつも咲きます。愛らしく可憐な花の姿が魅力ですが、見た目に反して丈夫で育てやすいのもポイントです。
シュウメイギクの基本的な育て方
●土づくり
シュウメイギクは、水はけと水もちを兼ね備えた土を好みます。鉢植えの場合は、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されている『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』がおすすめです。
地植えの場合は腐葉土を加えて耕しましょう。保水性を高めたい場合は、マルチングしておきます。根をしっかりと伸ばせるよう、深い位置まで土を掘り返して耕すのが大切です。
●植えつけ
シュウメイギクは、3月~4月に植えつけを行います。基本的には日なたでも日陰でも育ちますが、花をしっかり咲かせるためにはある程度日光に当てるのが大切です。地植えの場合は半日陰の場所に植えつけするのがおすすめです。植えつけ後はたくさん水をあげましょう。
●水やり
地植えの場合、水やりはほとんど必要ありません。とくに湿り気が強く保水性の高い場所へ植えつけているときは、水をあげすぎないように注意しましょう。
鉢植えの場合、土が乾いたら水を与えます。水切れすると葉が枯れてしまうため、土がカラカラに乾いてしまう前に水をあげましょう。夏は朝や夕方などの涼しい時間帯に水やりします。
●肥料
シュウメイギクは、肥料を与えすぎると根が傷んでしまいます。適量を施すように気をつけましょう。
鉢植えの場合は、肥料切れを起こしやすくなります。植えつけ時に『マグァンプK中粒』を与えたら、生育期にあたる3月~5月、10月~11月に『プロミックいろいろな植物用』で追肥をしましょう。
2カ月に1回の頻度で『プロミックいろいろな植物用』を与えるか、1週間から10日に1回の頻度で『ハイポネックス原液』を施します。夏の気温が高い時期には施肥を避けましょう。
●冬越し
シュウメイギクは多年草です。秋に花が咲き終わったら、冬場は休眠期に入ります。冬越しのために地上部を刈り取りましょう。株元はマルチングしておくと安心です。
秋に咲く花10:プリムラ
プリムラは秋のはじめから春にかけて咲く、耐寒性の強い花です。多数の品種があり、赤やピンク、黄色、オレンジ、白、青、紫など、さまざまな花の色が存在します。秋に咲く花として楽しむのはもちろん、冬の花壇をカラフルに彩りたい方にもおすすめです。
多年草のプリムラですが、夏の暑さに弱いため、管理に気をつけなければ枯れてしまうことがあります。また、耐寒性は強いものの、急に極端に寒い場所へ移すと株が弱ってしまいます。長く育てたい場合は、夏と冬の管理に気を配りましょう。
プリムラの基本的な育て方
●土づくり
プリムラは保水性の良い土を好みます。鉢植えの場合、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されている『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』がおすすめです。地植えの場合は腐葉土と一緒に元肥として『マグァンプK中粒』を土に混ぜて耕しておきましょう。
●植えつけ
プリムラは種からでも苗からでも育てられます。種まきをする場合、適期は5月~6月です。暖地の場合は9月~10月に種まきしても育苗できます。プリムラの種は、吸水させておくと発芽しやすくなります。種をまく前に水につけておきましょう。
苗から育てる場合は、9月~10月に植えつけを行います。葉の色が濃く、葉が元気良く茂っているものを選んで購入しましょう。つぼみがたくさんついているのも重要なポイントです。
植えつけ時には日当たりの良い場所を選びます。風通しの良い場所も好みますが、強い寒風が当たる場所は避けましょう。
●水やり
プリムラは乾燥に弱いため、水切れを起こさないように注意しましょう。土の表面が乾いたら水を与えます。とくに開花している間は乾燥するスピードもはやくなるため気をつけましょう。また、水やり時は葉や花に直接水がかからないようにします。
●肥料
プリムラは開花期間が長い植物です。定期的に肥料を施すことで、より長く花を楽しめるでしょう。
植えつけ時には、元肥として『マグァンプK中粒』を与えておきます。花つきが良くなるよう、リンサンが多いものがおすすめです。
その後は『プロミックいろいろな植物用』を追肥するか、『ハイポネックス原液』を1週間から10日に1回の頻度で施しましょう。肥料切れを起こすと葉が黄色くなり、花つきも悪くなってしまいます。
●花がら摘み
プリムラは次々と花を咲かせます。咲き終わったものは、順次摘み取っていきましょう。ハサミを使い、花茎ごとカットするのがおすすめです。葉の上や株元などに落ちているものがあれば取り除きましょう。
●植えかえ
鉢植えのプリムラは、そのままにしておくと根詰まりを起こすことがあります。1年に1回は植えかえを行いましょう。適期は植えつけ同様、9月~10月です。一回り大きな鉢に植えかえてあげましょう。
秋に咲く花11:キンモクセイ
秋の花のなかでも庭木として人気なのがキンモクセイ(金木犀)です。9月下旬から10月にかけてオレンジ色の小さな花を咲かせます。
香りの良さで知られており、遠くからでもわかるほど甘く強い香りを放つことが大きな特徴です。精油や香水、芳香剤なども人気で、キンモクセイの濃厚な香りを堪能できます。
高木のため、樹高は5mから6mと大きめです。お庭に植える際は、十分にスペースを確保しておいたほうが良いでしょう。鉢植えにすれば、コンパクトに育てられます。
キンモクセイの基本的な育て方
●土づくり
キンモクセイは、肥沃で水はけの良い土を好みます。地植えする場合、腐葉土や完熟堆肥などを加えて土を耕しておきましょう。
鉢植えにする場合は市販されている園芸用培養土を使うことがおすすめです。『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』は、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているため元肥を混ぜる手間がなく鉢栽培、プランター栽培に最適な培養土です。
●植えつけ
植えつけ適期は3月~4月、10月~11月です。真夏と真冬は避けましょう。成木になってからはとくに移植を嫌うため、植えつけ場所はしっかりと考慮して選ぶことが重要です。
●水やり
地植えのキンモクセイであれば、根づいた後は降雨に任せ、水やりしなくてもかまいません。
ただし、乾燥した日が続いたら水をあげます。鉢植えのキンモクセイは、土が乾いたタイミングで水やりしましょう。いずれにせよ、乾燥させすぎると花つきが悪くなるため注意が必要です。
●肥料
植えつけの際は、肥料期間が約2年間持続する緩効性肥料『マグァンプK大粒 』を元肥として土に混ぜ込みます。
その後は、2月から3月に寒肥を与えましょう。寒肥には堆肥と肥料成分がペレット状にひとつになった『土を豊かにする肥料』がおすすめです。
新芽が動き出す4月から5月や、開花前の8月から9月にかけても追肥することがおすすめです。
●剪定
キンモクセイはぐんぐん枝を伸ばして大きくなるため、剪定して整えてあげることが大切です。適期は開花後から次の春までの間です。春が過ぎて夏になると花芽をつくり始めるため、春までに終わらせましょう。
基本的に強剪定せず、少しずつカットしていくと安心です。込み合った部分の枝や不自然な方向に伸びている枝などを切り落としていきましょう。
●挿し木
キンモクセイは挿し木で増やすことができます。適期は5月中旬から7月にかけてです。新しく伸びた枝から元気なものを選んで切り、挿し穂にしましょう。
1時間ほど吸水させたら清潔な挿し木用土に挿し、水を与えます。乾かないように、挿し床をビニール袋で覆って密閉した後、日陰で管理しましょう。
秋に咲く花12:サフラン
サフランは地中海沿岸エリアが原産とされる多年草です。球根をつくって増え、10月中旬から12月にかけて紫色の花を咲かせます。
草丈は10cmから15cmと小さめで、かわいらしい姿が魅力です。クロッカスの仲間であり、スパイスや染料、香料などとして使われてきた歴史があります。たとえば、サフランライスの鮮やかな黄色は、サフランを使って色付けされています。
サフランを夏の終わりから初秋に植えつけると、晩秋に開花します。土に植えずに置いておくだけでも花が咲くほど生命力があるため、初心者でも管理しやすいことが大きなメリットです。
ただし、この方法で開花させられるのは1シーズンのみです。翌年以降も花を楽しみたい場合は土へ植えつけましょう。
サフランの基本的な育て方
●土づくり
サフランは、排水性や保水性、通気性の良い土を好みます。ご自分で配合する場合は、小粒の赤玉土と腐葉土、牛糞堆肥を6:3:1で混ぜたものがおすすめです。市販の草花用培養土を使っても問題ありません。
●植えつけ
サフランの植えつけ適期は8月下旬から9月上旬です。遅くなりすぎると花芽が出始めて開花してしまうため、タイミングを逃さないように気をつけましょう。
基本的には日当たりの良い場所に、球根の2倍程度の深さで植えつけます。地植えで複数個を植える場合は、株間を10cmほどとりましょう。
●水やり
サフランの水やりは、土が乾いたタイミングで行います。鉢植えの場合は、鉢の底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。過湿にならないよう、土が湿っているうちは水やりを控えます。
また、花が終わった後も、葉が残っているうちは水やりを続けます。葉が枯れてきたら徐々に水やりの頻度を減らして乾かし気味に管理しましょう。
●肥料
サフランの植えつけの際は元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みます。
花が咲き終わった11月から12月頃、お礼肥を与えましょう。肥料を与えすぎると病気の原因になることがあるため、適量を心がけることが大切です。
追肥にはバラまくだけで肥料効果が約2~3カ月間持続する『プランティア花と野菜と果実の肥料』がおすすめです。
●球根の掘り上げ
サフランは、春が過ぎた頃から地上部が枯れていきます。休眠期に入ったサフランには水やりをせず、梅雨が来るまでに球根を掘り上げましょう。
掘り上げ後、茎や葉はつけたまま風通しの良い場所で乾燥させます。球根がしっかりと乾いたら地上部をカットし、蒸れにくく涼しい場所へ保管しておきましょう。
また、鉢植えの場合は球根を掘り上げずに植えっぱなしにしておくことができます。雨に当たらない涼しい場所へ移し、秋が来るまで待ちましょう。ただし、そのままにしておくと分球して土の中が狭くなってきます。3~4年に1回は掘り上げて子球を分けましょう。
秋に咲く花13:ハギ
7月から9月にかけて、赤紫色や白色の花を咲かせるハギ(萩)の花。秋の七草のひとつとしても知られています。樹高1.5m~2mの低木で、耐暑性と耐寒性がともに優れています。
園芸品種のミヤギノハギは枝を垂らし、旺盛に伸ばして生長します。日本に自生しているヤマハギは、ミヤギノハギのように枝垂れることがなく、繊細な花の姿を楽しめます。ほかにも、ニシキハギやシラハギなど、複数の品種があるため、お好みのものを探してみましょう。
ハギの基本的な育て方
●土づくり
ハギはやせ地でも育つほど丈夫な植物です。基本的に土を選びませんが、地植えの場合は腐葉土や完熟堆肥などを加えて耕しておきましょう。
鉢植えの場合は赤玉土と鹿沼土、腐葉土を5:2:3で混ぜたものなどが適しています。市販されている培養土を使うと手軽です。
『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』は、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているため元肥を混ぜる手間がなく鉢栽培、プランター栽培に最適な培養土です。
●植えつけ
ハギの植えつけ適期は、落葉期にあたる11月から12月、2月から3月です。寒さが厳しいタイミングは作業を控えましょう。
枝を広げるスペースがとれるよう、周囲から1mほど離して植えつけます。日当たりが良い場所を好むため、ずっと日陰になるようなところは避けて植えましょう。
●水やり
植えつけ作業が終わったら、たっぷりと水をあげます。根づくまでは土が乾いたタイミングで水やりしましょう。
地植えの場合、基本的に雨に任せて問題ありません。真夏には気温が高くなり乾燥しやすくなるため、水やりが必要になることがあります。朝もしくは夕方の涼しい時間に水をあげましょう。
鉢植えの場合は、土の表面が乾燥したら水を与えます。地植えと同様、夏の乾燥しやすい時期は水切れしないように気をつけて管理しましょう。
●肥料
ハギは肥料を与えすぎるとかえって弱ってしまいます。少なめを心がけるのがおすすめです。
鉢植えでコンパクトに育てたい場合は、基本的に肥料を施しません。地植えで大きく育てるなら、寒肥として有機肥料を与えましょう。寒肥には堆肥と肥料成分がペレット状にひとつになった『土を豊かにする肥料』がおすすめです。
●株分け
園芸品種として広く栽培されているミヤギノハギは、実がなりにくい特徴を持ちます。増やしたい場合は株分けを実践してみましょう。適期は2月から3月の休眠期間です。寒さが厳しい場合は暖かくなるまで待ちましょう。
株分けの際は根を掘り出し、ハサミやスコップなどで半分に分割します。分け終わったら土へ植えつけ、水を与えて育てていきましょう。
秋に咲く花14:バラ
花の女王ともいわれるバラは、春と秋の2回にわたって見ごろを迎えます。品種によって一季咲き性や四季咲き性、返り咲き性などがあり、開花できる時期はさまざまです。秋バラを楽しみたいときは、秋に咲く品種を選んで育てましょう。
バラとひとくちにいっても、つるバラや木立ち性のバラ、半つる性のバラなどの種類があり、細かい管理方法は異なります。以下では、バラ全般の基本的な育て方についてご紹介します。
バラの基本的な育て方
●土づくり
バラは有機質が豊富で、水はけの良い土を好みます。地植えする場合、堆肥などを加えて地面を耕しておくと良いでしょう。
鉢植えの場合は赤玉土と堆肥を7:3ほどで混ぜたものがおすすめです。市販されているバラ専用培養土であれば、配合の手間なくそのまま使えます。
●植えつけ
バラの苗には新苗、大苗、鉢苗などの種類があります。新苗は前年の秋~冬に接ぎ木された栽培された若い苗で、5月~6月が植えつけ適期です。霜の心配がなくなったら、できるだけはやめに植えつけましょう。
大苗は新苗よりも長く栽培した後に出荷された大きな苗で、11月~2月が植えつけ適期です。暑さが残っている時期や厳冬期などは作業を避けましょう。
鉢苗は鉢に植えて育てられた苗で、すでに花がついているものも多く見られます。真夏を避ければ年間を通して植えつけできます。
いずれの苗も、日当たりと風通しが良い場所を選んで植えつけましょう。ただし、強風が吹き荒れるような場所は避けます。株間は50cmほどとりましょう。
鉢植えの場合、日差しが当たるコンクリートの上に直接置くと、高温で根が傷んでしまうことがあります。ブロックやレンガなどで底上げしましょう。
●水やり
鉢植えのバラは、土の表面が乾いたらたくさん水をあげます。鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。地植えの場合、雨が降らずに乾燥した日が続いたら水やりします。土が湿った状態が続くと根腐れするため、乾いてから水をあげましょう。
●肥料
植えつけの際は、肥料期間が約2年間持続する緩効性肥料『マグァンプK大粒 』を元肥として土に混ぜ込みます。
鉢植えの場合、生育期には緩効性肥料を置き肥してあげましょう。『BrilliantGarden バラの置肥』は、バラに必要な肥料成分と微量要素を配合し、花数の多い丈夫な株をつくり、美しい大きな花を咲かせます。
冬には寒肥を与えます。寒肥には堆肥と肥料成分がペレット状にひとつになった『土を豊かにする肥料』がおすすめです。
地植えの場合も寒肥を施します。株が若いうちには花後にお礼肥(追肥)をあげるのがおすすめです。追肥には、微量要素やアミノ酸を含み、花・葉色を色艶良く仕上げる効果がある『BrilliantGarden バラのまくだけ肥料』がおすすめです。
●剪定
剪定の方法は、バラの性質によって大きく異なります。たとえば、ほとんどの品種は冬剪定を行いますが、木立ち性の四季咲き品種は夏剪定も必要です。品種に合わせた方法を調べて実践していきましょう。
秋に咲く花15:キキョウ
キキョウは6月~10月の間に開花する、東アジア原産の多年草です。日本にも自生していますが、昔と比べてかなり数が少なくなっています。古くから人々に愛されてきた花のひとつで、花は観賞用として、根は漢方薬として使われてきた歴史があります。
かつては園芸品種も多数育てられていましたが、現在ではいくつかの品種が残るのみとなっています。5月頃に咲く早生品種の「五月雨」や葉がちりめんのように縮れた「ウズキキキョウ」、矮性の「アポイギキョウ」などの品種が代表的です。
ほかにも、多重咲きや二重咲き、絞りの入った品種などが見られます。花の色は紫や白、ピンクなどです。
キキョウの基本的な育て方
●土づくり
キキョウは水はけの良い土を好みます。鉢植えにする場合は、小粒の赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜたものや、草花用培養土などがおすすめです。品種によっては小粒の軽石を加えてさらに排水性を高めたほうが良い場合もあります。
●植えつけ
キキョウの植えつけ適期は2月から3月にかけてです。植えつけの際は元肥として約1年間肥料効果が持続する『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みましょう。
地植えにする際は土を盛ったところへ植えつけます。
基本的には日光をしっかりと当てられるところへ植えることが大切です。日陰だとうまく育たない可能性があります。ただし、夏の強い日差しや西日などで弱ってしまうこともあるため、そういった時期は注意が必要です。鉢の移動や日よけなどで対策しましょう。
●水やり
鉢植えのキキョウには、土の表面が乾いてから、たっぷりと水をあげます。地植えの場合にはほとんど水やりしなくても問題ありません。乾いた日が続いたら水を与えましょう。
●肥料
元肥のほか、3月~9月の春の間は追肥を施します。追肥にはバラまくだけで肥料効果が約2~3カ月間持続する『プランティア花と野菜と果実の肥料』がおすすめです。
6月頃からは1週間~10日に1回の頻度で液体肥料『ハイポネックス原液』をあたえます。
●アブラムシ対策
キキョウにはアブラムシが発生することがあります。風通しの良い状態を維持して、できるだけ予防することがおすすめです。
薬剤を使って予防・駆除することもできるため、ぜひ活用しましょう。『虫を予防するマグァンプD』は肥料やり+害虫の予防・退治が同時にできるのでおすすめです。
●切り戻し
キキョウの花は、シーズン中に切り戻すことで2回目の開花を楽しめることがあります。最初の花が咲き終わった頃、茎を半分ほど切り戻してみましょう。
●植えかえ
キキョウは根詰まりしやすいため、鉢植えの場合は毎年植えかえることがおすすめです。地植えの場合は3年に1回ほど掘り上げて、株分けを行いましょう。適期は2月~3月にかけてです。
秋に咲く花16:ホトトギス
日本原産のホトトギスは、8月から9月にかけて花を咲かせる多年草です。太平洋側を中心に、日陰で少々湿り気のある岩場、崖などに自生しています。茶花としても親しまれる、風情あるたたずまいが魅力です。
花の色は紫や白、黄色、ピンク色などです。花びらに紫色の斑点のある品種が有名ですが、純白の花びらを持つ品種や、鮮やかな黄色の花びらをつける品種などもあります。
名前は、鳥のホトトギスに由来するといわれています。花びらの斑点が、鳥のホトトギスの胸にある模様と似ていることからこの名前がつけられたと考えられています。機会があれば、ぜひ見比べてみましょう。
ホトトギスの基本的な育て方
●土づくり
ホトトギスは水はけの良い土で育てます。ご自分で配合する場合は、小粒の赤玉土と腐葉土、パーライトを均等に混ぜたものがおすすめです。市販されている草花用培養土を使うと、より手軽です。
●植えつけ
ホトトギスの植えつけ適期は2月から3月です。鉢植えの場合は6号から7号の鉢に一株を目安として植えましょう。
ホトトギスは明るい日陰を好みます。シェードガーデンの彩りとしてもおすすめです。ただし、日陰のなかでも、風通しの良い場所を選んで植えましょう。
●水やり
ホトトギスは乾燥に弱いため、水切れしないように注意が必要です。鉢植えのホトトギスには、土の表面が乾いたら、たっぷりと水をあげましょう。
ただし、冬の休眠期には水やりを控え、乾き気味に管理することが大切です。地植えの場合は降雨に任せ、乾燥した日が続いたときに水やりします。
●肥料
植えつけの際は元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みます。
3月~10月にかけて追肥していきましょう。ただし、真夏の時期には施肥を控えます。
追肥にはバラまくだけで肥料効果が約2~3カ月間持続する『プランティア花と野菜と果実の肥料』がおすすめです。株の勢いが弱いと感じたら、速効性の液体肥料『ハイポネックス原液』を1週間~10日に1回の頻度であたえます。
●増やし方
ホトトギスは株分けや挿し木、種の採取などで増やすことができます。株分けは植えかえのついでに行いましょう。適期は2月から3月です。
挿し木は5月~6月が適期です。茎を切って挿し穂をつくり、清潔な挿し木用土へ挿しましょう。
ホトトギスの種がつくられるのは11月から12月にかけてです。採取した種は乾かしてから保管し、2月から3月に種まきしましょう。うまくいけば、種をまいた年の秋には花を見ることができます。
秋に咲く花17:チョコレートコスモス
黒みがかった花びらを持つチョコレートコスモス。ふわりと漂う甘い香りもチョコレートに似ています。
チョコレートコスモスの原種は「コスモス・アトロサンギネウス」と呼ばれる品種ですが、すでに野生では見ることができないようです。原種からも交配種からも種を採取できないため、挿し芽や分球で増やします。
よく見られるピンク色のコスモスとは、葉の形が異なります。加えて、ピンク色のコスモスは基本的に一年草ですが、チョコレートコスモスは多年草です。適切なお手入れにより、長く育てていくことができます。
チョコレートコスモスといえば黒色の花が有名ですが、品種によっては赤色の花をつけるものもあります。ぜひお好きな色味の品種を探してみましょう。
チョコレートコスモスの基本的な育て方
●土づくり
チョコレートコスモスは、水はけが良い土を好みます。小粒の赤玉土と腐葉土、酸度調整済みピートモスを5:3:2で混ぜたものや、草花用培養土などがおすすめです。
『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』は、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているため元肥を混ぜる手間がなく鉢栽培、プランター栽培に最適な培養土です。
●植えつけ
チョコレートコスモスの植えつけ適期は5月から8月にかけてです。日当たりと風通しの良い場所を選んで植えましょう。日陰では花つきが悪くなるため注意が必要です。
●水やり
4月から11月の生育期は、水をしっかりと与えます。土の表面が乾いていたらたっぷりと水やりしましょう。休眠期に入ってからは乾かし気味に管理します。
●肥料
植えつけの際は元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みます。5月から10月にかけて、定期的に追肥を行いましょう。追肥にはバラまくだけで肥料効果が約2~3カ月間持続する『プランティア花と野菜と果実の肥料』がおすすめです。
●アブラムシ、うどんこ病対策
チョコレートコスモスで気をつけたいのがアブラムシやうどんこ病などの病害虫です。どちらも風通しの悪い環境で発生しやすいため、湿気のこもりくい場所へ植えることが重要となります。専用薬剤を使って防除もできるため、必要に応じて活用しましょう。
アブラムシ虫の予防と退治には、『虫を予防するマグァンプD』がおすすめ。『虫を予防するマグァンプD』は害虫の予防と退治と肥料やりが同時に行うことができます。
●切り戻し
チョコレートコスモスは8月中旬頃をめどに切り戻しておくことがおすすめです。春から秋にかけて咲くタイプの場合、切り戻すことで秋の開花をより楽しむことができます。
また、秋咲きタイプの場合は、切り戻しておくことで草丈をコンパクトに抑えられます。枝になるべく葉を残したまま、株元から10cm~20cmの位置で切りましょう。
●冬越し
チョコレートコスモスは12月頃から3月にかけて休眠します。冬の間は地上部が枯れ、球根だけの状態になります。球根を完全に乾燥させると枯れることがあるため、控えめに水やりしながら管理しましょう。
土の凍結を防ぐため、鉢植えは軒下などに移動させます。地植えの場合はマルチングして保温しましょう。
秋に咲く花18:スカビオサ
スカビオサは品種によって開花時期が変わりますが、大体4月~6月、9月~10月に咲くものが多く見られます。四季咲き性を持つ品種もあり、条件が合えば長く咲き続けることがあります。
スカビオサは「マツムシソウ(松虫草)」という和名でも知られています。秋の季語であるため、「スカビオサ=秋の花」というイメージを持っている方が多いかもしれません。この和名は、マツムシが鳴く頃に咲くことからつけられたといわれています。
スカビオサは、小さな花がいくつも集まった頭状花をつくることが特徴です。花の色は青や紫、ピンク、白、赤、黄など品種によって異なりますが、青色系統のものが大半です。爽やかなブルーの花が、花壇を涼しげに彩ってくれるでしょう。
スカビオサの基本的な育て方
●スカビオサの好む栽培環境
スカビオサを育てるときは、日当たりや水はけの良い場所を選びます。耐暑性が弱い品種もあるため、高温多湿の場所は避けましょう。真夏の直射日光を避けられるところがおすすめです。耐寒性は強いため、屋外で冬越しすることができます。
●土づくり
スカビオサは排水性の高い用土を好みます。市販されている草花用の培養土で問題ありませんが、水はけを良くするために山砂や鹿沼土を混ぜても良いでしょう。
●種まき
スカビオサの発芽適温は15℃~20℃程度といわれています。春もしくは秋にまいて育苗しましょう。順調にいけば種まきから1週間程度で発芽します。複数株を植える場合、最終的に株間が10cm~30cmになるように調整しましょう。
●肥料
植えつけの際は元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』 を土に混ぜ込みます。
スカビオサはそれほど多くの肥料を必要としないため、追肥をするときは与えすぎに注意しましょう。春と秋の生育期には、2~3ヶ月に1回の頻度で緩効性肥料『プランティア花と野菜と果実の肥料』を追肥します。
●水やり
スカビオサは乾燥に強い草花です。水やりしすぎると弱ってしまう可能性があるため気をつけましょう。地植えの場合は基本的に降雨に任せます。鉢植えの場合は鉢土が乾いてからたっぷりと水をあげましょう。
●花がら摘み
スカビオサの花が咲き終わったら、はやめに花がらを摘み取っておきましょう。放置していると種ができて、次の花を咲かせるエネルギーがとられてしまいます。株の蒸れを防ぐためにも、終わった花は取り除きましょう。
秋に咲く花19:ガーベラ
明るく華やかなガーベラは、人気の高い花のひとつです。南アフリカ原産といわれており、とても多くの園芸品種が存在します。
花の色は赤やオレンジ、黄、白、ピンクなどさまざまです。一重咲きや八重咲き、半八重咲き、スパイダー咲き、カール咲きなど、咲き方も豊富です。お気に入りの品種をきっと見つけられるでしょう。
ガーベラは四季咲きの多年草で、気候の条件が合えば季節を問わずに咲くことがあります。なかでも咲きやすいのが春と秋です。ガーベラの性質に合わせて丁寧にお手入れを続けていけば、長く育ててたくさんの花を楽しむことができるでしょう。
ガーベラの基本的な育て方
●ガーベラの好む栽培環境
ガーベラの花を美しく咲かせるためには、しっかりと日に当てることが大切です。
日陰では株がうまく育たず、葉ばかりが茂ってしまい、花が咲きにくくなることがあります。少なくとも半日以上は日に当てられる場所へ植えましょう。湿気のこもりやすい環境では病害虫被害を受けやすくなるため、風通しの良さも大切です。
●土づくり
地植えする場合、植えつけ予定地に堆肥や腐葉土を混ぜて耕しておきます。
鉢植えの場合、ご自分で土を配合するときは、小粒の赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜます。市販の草花用培養土でも問題ありません。
●植えつけ
ガーベラは種からでも栽培できますが、春や秋に花芽のついた苗を買って植えると手軽です。茎が間延びしておらず、がっしりと丈夫なものを選んで植えましょう。株間は30cmほど設けます。
●肥料
ガーベラは開花期間が長い植物のため、肥料不足にならないように追肥することがおすすめです。植えつけの際は元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』 を土に混ぜ込みます。
生育が停滞する夏冬以外の時期は、2~3ヶ月に1回の頻度で緩効性肥料『プランティア花と野菜と果実の肥料』を追肥します。
1週間~10日に1回の頻度で速効性の液体肥料『ハイポネックス原液』を500倍に希釈してあたえます。
●水やり
ガーベラは多湿に弱いものの、乾燥しすぎても生育に影響が出てしまいます。水のあげすぎにも水切れにも注意して管理しましょう。
基本的に鉢植えのガーベラには土が乾いてからたっぷりと水をあげます。地植えのガーベラは雨が降るのに任せますが、乾燥した日が続いたら水やりしましょう。
●アブラムシ・うどんこ病対策
ガーベラ栽培で注意したいのがアブラムシやうどんこ病です。アブラムシはとても小さな虫で、柔らかい芽や葉などに大量発生することがあります。見つけたらすぐに駆除しましょう。『虫を予防するマグァンプD』は肥料やり+害虫の予防・退治が同時にできるのでおすすめです。
うどんこ病にかかると葉が白い粉をまぶしたような状態になります。病気にかかった葉を取り除いておきましょう。また、病害虫を予防するために日当たり・風通し・水はけの良い状態を保つことも大切です。蒸れないように花がら摘みを行い、枯れ葉を取り除きましょう。
秋に咲く花20:パンパスグラス
パンパスグラスはイネ科の植物で、ふわふわとした花穂をつけることが大きな特徴です。ススキとよく似ていますが、パンパスグラスのほうが草丈が高く、より立体的な花穂をつくります。ひとつ植えるだけでもしっかりと存在感を放ってくれるでしょう。
パンパスグラスの原産地は南米やニュージーランド、ニューギニアなどです。白い花穂の品種が多く見られますが、一部にはほんのりと淡いピンクに色づく品種もあります。
花穂の観賞を楽しめるのは9月~11月頃です。秋の間、ふわふわのパンパスグラスを長く楽しむことができるでしょう。
パンパスグラスの基本的な育て方
●パンパスグラスの好む栽培環境
パンパスグラスは大きく育つため、地植えすることがおすすめです。日当たりと水はけの良い場所を選んで植えつけましょう。
●植えつけ
パンパスグラスの苗は3月~7月、9月~10月頃に植えつけられます。生長後のことを想定して、十分なスペースを確保したうえで植えましょう。草丈が3mほどに育つこともあるため、花壇の手前側に植えるのは避けたほうが無難です。
●肥料
パンパスグラスは多くの肥料を必要としない植物です。肥料をあげすぎると茎や葉が生い茂り、花穂が出なくなることもあるため気をつけましょう。
基本は施肥を行わず、元気がないと感じたときに肥料を与えることがおすすめです。追肥にはバラまくだけで肥料効果が約2~3カ月間持続する『プランティア花と野菜と果実の肥料』がおすすめです。
●水やり
パンパスグラスは乾燥に強く、根づいた後はほとんど水やりの必要がありません。夏に雨が降らない日が続いたときなど、極端に乾燥しそうな場合は水をあげましょう。
●剪定
パンパスグラスの花穂が枯れてきた後、放置していると種ができ、そこら中に飛んでいってしまうことがあります。手がつけられなくなりそうな場合は、ばっさりと刈り込むことがおすすめです。
花穂が枯れ始めたら3分の1程度の高さで剪定すると良いでしょう。葉が鋭いため、手を切らないように手袋をはめて作業することが大切です。
また、冬に枯れ姿を楽しみたい場合は新芽が伸びる春に剪定します。枯れ葉と花穂をカットしてあげましょう。
●冬越し
パンパスグラスは耐寒性が少々弱いため、冬は防寒対策をすることがおすすめです。株元をマルチングして凍結を防ぎましょう。刈り込んだ葉を活用してマルチングすると効率的です。
おわりに
華やかなものや素朴なもの、かわいらしいものなど、秋に咲く花はどれも魅力的で、それぞれ違った味わい深さがあります。
今回ご紹介した花のほとんどは育てやすく、初心者でも栽培しやすいのが特徴です。興味のある秋の花が見つかったら、ぜひ育ててみてください。秋ならではの花々で、お庭やベランダを彩りましょう。
公開: 2020年9月28日
更新: 2022年11月16日
更新: 2024年9月18日
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