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シルクジャスミン(ゲッキツ)の育て方|育て方のポイントや注意点を紹介

シルクジャスミン(ゲッキツ)の育て方|育て方のポイントや注意点を紹介

シルクジャスミン(ゲッキツ)は、柑橘系の爽やかな香りの花を咲かせる植物です。濃い緑色の葉と白い花のコントラストが美しく、お部屋の印象にあわせて選べます。

寒さに気をつければ育てやすいため、初心者の方にも選ばれています。

今回は、シルクジャスミン(ゲッキツ)の育て方のポイントや増やし方、育てる際の注意点についても詳しくご紹介します。

シルクジャスミン(ゲッキツ)とは

シルクジャスミンは、ゲッキツ(月橘)とも呼ばれる観葉植物です。寒さには弱いですが、比較的丈夫なためガーデニング初心者の方にもおすすめです。

濃い緑色で光沢がある小さな葉が茂ることで、人気がある植物です。暖かい時期には白い花を咲かせ、その花は甘い香りを放ちます。

また、花が終わると赤い実をつけるため、可愛らしい印象です。

白い花や赤い実がついたときは濃い緑の葉との対比が美しく、室内において鉢植えで育てると部屋の印象を明るくしてくれます。

一方、ジャスミンと呼ばれる植物は多岐にわたります。ジャスミンティーに使われるジャスミンは、茉莉花(マツリカ)と呼ばれる植物の花です。

ほかにも、マダガスカルジャスミンやカロライナジャスミンといった、ジャスミンと名がつき甘い香りの植物があります。

これらは毒性を持つため、シルクジャスミン(ゲッキツ)を育てる際は、シルクジャスミン(ゲッキツ)、またはゲッキツの名前をよく確認してください。

シルクジャスミン(ゲッキツ)の特徴

シルクジャスミン(ゲッキツ)はミカン科ゲッキツ属の植物で、学名はMurraya paniculataといいます。

原産地が東南アジアのため、寒さには弱いですが暑さに強いのが特徴です。

生長が早いため、初心者の方にも育てやすい観葉植物とされています。常緑の植物であるため、一年中グリーンを楽しむことが可能です。

シルクジャスミン(ゲッキツ)には、ほかにも特徴があるため以下で詳しく紹介します。

葉柑橘系の爽やかな香りの花を咲かせる

英名がOrange jasmineという名のとおり、シルクジャスミン(ゲッキツ)は柑橘の香りがする花を咲かせます。

なお、同じく花から強い芳香を放つモクセイ科ソケイ属のジャスミンとは別種の植物です。

シルクジャスミン(ゲッキツ)は、夏になると小さな白い花から柑橘の香りがあたりに漂います。

ゲッキツ(月橘)という名は、月夜にシルクジャスミン(ゲッキツ)の花から、柑橘系のよい香りが漂うことから名づけられています。

初めての観葉植物にもおすすめ

東南アジア原産のシルクジャスミン(ゲッキツ)は、寒さにはあまり強くありません。

一方で生長が早い植物のため、観葉植物を育てたい初心者にもおすすめです。

育てる際に気をつけることは、シルクジャスミン(ゲッキツ)は耐陰性があるものの、基本的に日当たりのよい場所を好むことです。

そのため、あまり低温にならないように置き場所に気をつけて、しっかりと日の光を当てて育てましょう。

シルクジャスミン(ゲッキツ)の育て方とポイント

育てやすいシルクジャスミン(ゲッキツ)ですが、置き場所や温度などの適した環境、水やりの方法、肥料、用土など、育て方にはいくつかポイントがあります。

植えかえ方法も含め、必要な知識について詳しく紹介します。

置き場所

シルクジャスミン(ゲッキツ)は日当たりを必要としますが、室内でも屋外でも育てることが可能です。

寒さには弱く、生育には5℃以上を保ち、温度に気をつけて育てる必要があります。適温であれば室内、屋外に関わらず育てられます。

屋外が寒くなってきたら、鉢ごと室内に移動するとよいでしょう。

一方、寒くなったときに屋外で育てているシルクジャスミン(ゲッキツ)を屋内に入れて、暖かい日には外に出すなど、置き場所の変更を繰り返すことは、紫外線量が急激に変化するためおすすめできません。

室内で育てる場合と屋外で育てる場合において、それぞれのポイントをまとめました。

室内で育てる場合

日当たりのよい環境を好むシルクジャスミン(ゲッキツ)を育てるには、屋内でも日当たりのよい場所に置きましょう。

耐陰性があるとはいえ、あまり薄暗いと葉が落ちてしまうこともあるためです。

また、東南アジア原産の植物であるため乾燥は苦手です。

エアコンやヒーターなど、暖房器具の温風が当たるような場所には置かないようにして育てます。

また、シルクジャスミン(ゲッキツ)は寒さも苦手なため、室内の温度を最低でも5℃以上をキープする必要があります。

屋外の場合

日当たりを好むシルクジャスミン(ゲッキツ)は、屋外で育てることも向いています。マンション住まいで、室内に鉢を置けない方にもおすすめです。

マンションのベランダでシルクジャスミン(ゲッキツ)を育てる場合は、室外機のそばに置かないようにだけ注意をしてください。

室外機の風が原因で、乾燥して枯れてしまうことがあるためです。

シルクジャスミン(ゲッキツ)を屋外で育てる場合は、葉焼けが見込まれるため、夏の強い直射日光にも気をつけましょう。

また、冬の寒さはシルクジャスミン(ゲッキツ)の生長にとっては好ましくありません。

とくに気温が10℃を下回るころは、日差しが当たる屋内に入れましょう。

耐寒性が低いため、寒さがゲインで葉が落ちて枯れてしまうため、0℃は下回らないようにしましょう。

朝晩が冷え込む窓際も置き場所としては避けて、明るく暖かい場所に冬のあいだは移動させましょう。

水やり

水やりのポイントについて紹介します。シルクジャスミン(ゲッキツ)は、季節に合わせて水やりの頻度を変えます。

春や夏はシルクジャスミン(ゲッキツ)の生育期にあたるため、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。

鉢底から溢れるくらいが目安です。生長期には、シルクジャスミン(ゲッキツ)が水をたくさん吸水して大きく育ちます。

水やりをしたときは、根腐れの原因にもなるため受け皿にたまった水は捨てておきましょう。

気温が低くなる秋や冬は、シルクジャスミン(ゲッキツ)の休眠期にあたるため水やりを控えます。

土の表面が乾いたらではなく、土が完全に乾いたら水やりをするくらいで十分です。目安は、土の表面が乾いてから2、3日経ったころです。

休眠期は水を吸い上げる量が減るため、乾燥気味にして育てます。

シルクジャスミン(ゲッキツ)を乾燥気味に育てることで、根腐れや冬の寒さによる凍傷を防ぐことが可能です。

葉水

乾燥が苦手なシルクジャスミン(ゲッキツ)は、葉水をするのもよい方法です。観葉植物は、根からだけではなく、葉からも水を吸収します。

シルクジャスミン(ゲッキツ)の葉が乾燥すると、虫や病気の原因となる埃が付着します。

葉水をすることで病害虫を防いだり、埃を取り除いたりすることが可能です。

なお、葉水をする際は低温では効果がないため、室温を上げてから行いましょう。

温度

シルクジャスミン(ゲッキツ)を育てるために適した温度は、5℃~35℃といわれています。

中でも20℃前後が適温だとされており、0℃以下だと枯れてしまいます。日本国内の寒冷地で育てるためには、温度に気をつける必要があります。

冬場はシルクジャスミン(ゲッキツ)を屋内に移動させたり、日差しの当たる場所に置いたりすることが必要です。

窓際は冷え込むため、夜は窓際から離すなどして育てましょう。

肥料

シルクジャスミン(ゲッキツ)が元気に育つには、肥料を与えるタイミングが大切なポイントになります。

肥料は与える時期や種類はもちろん、注意点も踏まえて詳しく紹介します。

与えるタイミング

肥料の与えるときは、植えかえは、肥料期間が約2年間持続する緩効性肥料『マグァンプK大粒 』を元肥として土に混ぜ込みます。

生育の春から秋である5月~10月のあいだは、2か月に1回、追肥(肥料)を株元に与えます。

その際の肥料は、生育期間にゆっくりと長時間作用する緩効性肥料を使用します。

追肥にはバラまくだけで肥料効果が約2~3カ月間持続する『プランティア花と野菜と果実の肥料』がおすすめです。

また、シルクジャスミン(ゲッキツ)に花や実をたくさんつけたい場合は、しっかりと追肥を行います。

なお、生長が緩やかになる冬は肥料を与える必要はありません。

肥料の種類

シルクジャスミン(ゲッキツ)に与える肥料として、より手軽に管理されたい方には、置くだけで肥料効果が約2カ月間持続する緩効性肥料『プロミックいろいろな植物用』がおすすめです。

固形の肥料を土の表面に置くことで水やりのたびに少しずつ溶けて、肥料が切れたことが目視で確認しやすくなります。

また、生育期には液体肥料『ハイポネックス原液』を1週間~10日に1回程度の頻度で与えることでより丈夫な株に生長します。

植えかえ時の元肥『マグァンプK中粒』だけではなく、定期的に追肥を行うことで花や実がたくさんつき、枝や根がよく張ります。

注意点

肥料は与えれば与えるほど立派に育つイメージがありますが、実際は違います。

肥料を与える時期は生長期に適量与えるようにし、生長の緩やかな冬場はそもそも肥料を必要としません。

与えるタイミングや量に気をつける必要があります。

土の選び方

シルクジャスミン(ゲッキツ)は、水はけのよい土を選びます。水はけの悪い土を使用すると、根腐れを起こしてしまうためです。

鉢植えの場合と地植えの場合では、土の選び方にも違いがあります。

鉢植えの場合は、市販の観葉植物用の培養土を購入します。自作する場合は腐葉土3に対し、赤玉土小粒7で混ぜます。

地植えをする場合は、土づくりを行います。堆肥や腐葉土を2~3割混ぜて寝かせ、2週間後から植えつけましょう。

『土を豊かにする肥料』は、堆肥と肥料成分がペレット状になっており、肥料効果と同時に土の中の微生物の働きをうながします。

植えかえ

シルクジャスミン(ゲッキツ)が生長した際に行う植えかえについて紹介します。植えかえ方法やタイミング、さらに注意点も見ていきましょう。

植えかえ方法

植物の枝や葉が生長するということは、根も生長しているということです。

鉢の中が根でいっぱいになると、水が吸えなくなりシルクジャスミン(ゲッキツ)の生長に影響するため、植えかえを行います。

植えかえをする際は、今の鉢よりも一回り大きい鉢を用意して、水はけのよい土を入れます。根についている土は、三分の一ほど落としておきます。

土にシルクジャスミン(ゲッキツ)を植えかえ後は、根の活着促進のため植物用活力液『リキダス』を1,000倍に希釈してたっぷりと与えます。

地植えにシルクジャスミン(ゲッキツ)を植えかえる場合は、水はけがよく、風通しや日当たりのよい場所を選びましょう。

元の鉢よりも、一回り大きな穴を掘って植えつけます。

霜が降りるとシルクジャスミン(ゲッキツ)が枯れてしまうため、冬は腐葉土などでマルチングをして、根元を覆う必要があります。

地植えにした際も、植えかえ後はたっぷり水やりをします。

タイミング

植えかえのタイミングは、4月から10月の暖かい時期です。根が伸びて根詰まりを起こすと枯れてしまうため、2年に1度は植えかえを行います。

注意点

シルクジャスミン(ゲッキツ)は2年以上植えかえを行わないと、鉢の底から根が飛び出してくるほど生長が早い植物です。

植えかえの際に根が黒くなっていたら、その部分を取り除いてから植えかえをします。

また、シルクジャスミン(ゲッキツ)が枯れるおそれがあるため、休眠期や真夏に植えかえを行うのは避けましょう。

シルクジャスミン(ゲッキツ)の剪定

シルクジャスミン(ゲッキツ)の剪定について紹介します。

剪定とは伸びすぎたり傷んだりした部分を切ることで、植物の健全な生長を助けるための作業です。

とくにシルクジャスミン(ゲッキツ)は生長が早いため、生育期間はしっかりと剪定を行いましょう。

剪定時期

シルクジャスミン(ゲッキツ)の剪定時期は、5月から8月が剪定におすすめの時期です。

気温が下がっているときに剪定をすると、新芽が枯れてしまうことがあるため注意が必要です。

剪定方法

シルクジャスミン(ゲッキツ)の剪定をする際は、伸びすぎた部分や傷んだ部分、込み合った部分、下向きの部分、細い枝などを根元から切り取ります。

生育期に剪定をおろそかにすると、葉や枝が伸びて混み合い病気にかかりやすくなります。剪定したあとの姿を見込んで、風通しがよくなるように剪定することが必要です。

シルクジャスミン(ゲッキツ)の挿し木での増やし方

5月から8月の時期であれば、シルクジャスミン(ゲッキツ)を挿し木で増やせます。

生育期に枝を10~15センチの長さで枝を斜めに切りますが、蒸散力を落とすため葉は半分にします。

そのあと、切った枝を1~2時間ほど水に浸けて吸水させます。

湿らせた挿し木用の土に挿して、直射日光の当たらない場所で乾燥しないように育てると新芽が出てきます。

シルクジャスミン(ゲッキツ)を育てる際の注意点

育てやすいシルクジャスミン(ゲッキツ)ですが、いくつか注意点もあります。ここでは育てる際の注意点と対処法について紹介します。

根腐れ

根腐れは、土の中の酸素が減ることで土の中の細菌叢が変化し、アンモニアが発生すること腐敗が進みます。

アンモニアは有害なため、土壌状態が悪くなり根腐れを引き起こします。

また、土が常に湿っていると根からの呼吸が妨げられ、根の細胞が死滅してしまい、結果的に吸水ができなくなります。

シルクジャスミン(ゲッキツ)が根腐れを起こした場合は、鉢を入れ替えます。

根の腐った部分を取り除き、土を入れ替えることで環境を整えましょう。

このときに使用する土は、ゼオライトや赤玉土を混ぜ込みて水はけをよくするのがポイントです。

根詰まり

根が鉢いっぱいになり、水が浸透しにくくなる根詰まりですが、葉が黄色くなる症状を引き起こします。

鉢にひびが入ることもあるため、このような状態になったらシルクジャスミン(ゲッキツ)の生長期に合わせて、一つ大きいサイズの鉢に植えかえましょう。

害虫

葉に虫がついていたら、すぐに対処します。傷んだ葉を切り取ったり、葉の部分や茎、付け根などを丁寧に水で洗い流したりします。

葉を密集させないことも、シルクジャスミン(ゲッキツ)に害虫を繁殖させないためには必要です。

綺麗な状態を保つには、普段から霧吹きを使用して葉のふき取りをしましょう。

葉焼け

日差しを好むシルクジャスミン(ゲッキツ)ですが、強すぎる日差しで葉が白くなり、一部が枯れてしまうことがあります。

葉焼けが起きている場合は、その部分を切り取って起き場所を変える、またはカーテンなどで直射日光を遮ります。

乾燥

乾燥に弱いシルクジャスミン(ゲッキツ)は、部屋を乾燥したままにしておくと葉が乾燥して枯れてしまいます。

エアコンや暖房器具の風にも弱いため、風が当たらないようにして水やりをしっかりと行います。霧吹きで葉に水をかけるのも効果的です。

シルクジャスミン(ゲッキツ)の花が咲かない原因と対処法

東南アジア原産のシルクジャスミン(ゲッキツ)は、日本の気候で育てると開花の時期に差が出ることがあります。

また、寒い環境に弱いため、冬も外で育てていると花が咲かずに枯れてしまうことがあります。

そのため、花が咲かないときはシルクジャスミン(ゲッキツ)を暖かい室内に移動して育ててあげましょう。

まとめ

シルクジャスミン(ゲッキツ)は、つやのある葉に白い花や赤い実をつける魅力的な植物です。

シルクジャスミン(ゲッキツ)は寒さに弱いため、置き場所には注意して育てる必要がありますが、インテリア性も高く育てやすいことから初心者にもおすすめの観葉植物です。

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