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ゴールドクレストの育て方| 剪定方法や育て方を分かりやすく紹介

ゴールドクレストの育て方| 剪定方法や育て方を分かりやすく紹介

「ゴールドクレスト」は、気軽に購入しやすい樹木のひとつで人気があります。

愛情を込めて育てる植物は、できるだけ長生きできるようにしたいと思うものです。

そこで今回は、ゴールドクレストの育て方や剪定方法などをわかりやすく紹介します。

ゴールドクレストとは

ゴールドクレストとはヒノキ科イトスギ属の樹木で、北アメリカ原産の植物です。

別名「モントレーイトスギ」とも呼ばれています。年間を通じても葉の色が変わらず、落葉しない常緑針葉樹に分類します。

ゴールドクレストの葉を擦ると、レモングラスに似た柑橘系の爽やかな香りがします。

ゴールドクレストはコニファーの一種で、特徴としてはマツボックリの実のような毬果(きゅうか)を作ります。

コニファーの仲間はマツやスギのほかにもヒノキやモミ、ニオイヒバなどがあります。

モミの木の外見がゴールドクレストと似ているため、クリスマスツリーに代用されることもあります。

花言葉

ゴールドクレストには2つあり、「まっすぐに生きる」と「不変」の花言葉があります。

「まっすぐに生きる」という花言葉は、ゴールドクレストがまっすぐ伸びるようすに由来しているようです。

落葉樹は、1年を待たずに葉の色が変わり地面に落ちてしまいます。

しかし、コニファー種のゴールドクレストは常緑樹のため、葉が落ちることがありません。

葉の色も枯れるまでずっと変わらない姿から「不変」という花言葉が生まれたようです。

寿命はどのくらい?

ゴールドクレストの寿命は、原産地の北アメリカで自生しているもので50年以上は生きています。

日本の夏はゴールドクレストにとっては過ごしにくい季節のため、寿命は短いといわれています。

しかし、ゴールドクレストを長く楽しめないとは一概にはいえません。

鉢で育てる場合は温度や土の状態など育てる環境により左右されますが、きちんと手入れをすれば長く楽しむことができます。

実際に日本の一般家庭であっても、地植えで10年以上栽培を楽しめるゴールドクレストもあります。

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☘30 ゴールドクレストの育て方|元気な苗の選び方は?植えつけの注意点や、剪定の方法をご紹介

ゴールドクレストの種類

ゴールドクレストの種類はノーマル、ウィルマ、オーレアの3種類があります。いずれも日本で人気の品種です。それぞれの特徴について紹介します。

ノーマル

ゴールドクレストのノーマルは、明るい緑色の葉をしています。葉が繁り過ぎず、まんべんなく生えているのが特徴です。

日差しが均等に葉に当たりやすいため、密集していても蒸れにくく枯れにくいといわれています。

ウィルマ

ゴールドクレストのウィルマは、枝葉が集まっているため水をよく吸い上げます。

葉にボリュームがあり剪定しがいのある品種で、剪定の腕次第できれいにまとまります。

乾燥に弱いため、水を十分に与えないと水枯れしやすいでしょう。

オーレア

ゴールドクレストのオーレアは黄金色の葉をしており、見応えのある品種です。

ほかの品種とは異なり、オーレアは気温が低い時期になると葉が白色に変わります。

冬といえばクリスマスシーズンもあるため、白っぽい葉が幻想的な美しさを演出してくれます。

まさに、ゴールドクレストの品種のなかでも不思議な魅力をもつ樹木でしょう。葉緑素が少ないため、生長しにくく丈が低いのが特徴です。

ゴールドクレストの特徴

ゴールドクレストの特徴について3つ解説します。

耐寒性が強い

ゴールドクレストは数ある観葉植物のなかでも耐寒性に強く、0℃まで耐えられるといわれています。

北海道などの寒い地域で育てる場合は、できれば冬は室内に配置したほうがよいでしょう。

円錐状の樹形

ゴールドクレストは、円錐状の樹形をしています。

針葉樹は枝の最上端に芽を作るため、頂芽(ちょうが)が枝の側面から出る側芽(そくが)よりも伸びやすいのです。

したがって、自然と円錐状の形になります。

剪定しないと大きくなりやすい

ゴールドクレストは剪定しないと、どんどん大きくなります。鉢植えさえも2mを超えるほどで、地植えだと20mを超えることもあるでしょう。

もし室内や庭にゴールドクレストを植えるスペースが限られているならば、あまり大きく伸ばさないように剪定をする必要があります。

ゴールドクレストの育て方とポイント

ゴールドクレストの育て方とポイントについて解説します。

置き場所

ゴールドクレストの置き場所は美しい葉色を保つためにも、日当たりのよい場所が適していますが、室内で育てるか屋外で育てるかにより気をつける点が少々異なります。

室内の場合

ゴールドクレストが生育しやすい気温は、15〜25℃の範囲がよいといわれています。

日本では春~秋までは問題なく過ごせますが、冬場は気温が低いためゴールドクレストの管理に気をつける必要があるでしょう。

日当たりが悪いと葉の色が変わってしまいます。高温多湿にも弱いため、風通しの調節ができる日当たりのある窓辺で管理しましょう。

とくに北海道などの寒冷地は、たとえ耐寒性があるゴールドクレストであっても枯れやすくなります。

したがって、室内では寒い場所を避けて比較的暖かい場所に配置するとよいでしょう。

ただし、エアコンなどを使用して急激に温度が上がると、ゴールドクレストにストレスを与えてしまい、光合成や水分の吸収が鈍くなります。

逆にエアコンを消すと急激に高温から低温になるため、葉の色が変わったり枯れやすくなったりしやすいでしょう。

人間が寒暖差によって風邪をひきやすくなるように、ゴールドクレストなどの植物も同じように寒暖差にはあまり強くありません。

したがって、寒い時期は温度に差が出ないように温度管理には注意しましょう。

屋外の場合

もともと北アメリカで自生している樹木のため、屋外、ベランダで育てることもできます。

しかし、ゴールドクレストは直射日光もある程度耐えられますが、夏の強い日差しは葉焼けの原因になります。

ゴールドクレストは梅雨時期の湿気にも弱いため、置き場所には注意しましょう。

また、エアコンの室外機の近くに置くと風で乾燥しやすくなるため、室外機付近の配置は避けましょう。

水やり

ゴールドクレストの水やりは、鉢植えと地植えとで異なります。ここでは2つのパターンにわけて解説します。

鉢植えの場合

鉢植えでゴールドクレストを育てる場合は、土が湿っていれば十分に水分があると判断し、乾いている状態を確認してからたっぷり水を与えます。

時間帯は、朝に水を与えるとよいでしょう。日中は、太陽の日差しで鉢の中の水の温度が上昇し根を傷めてします。

鉢の下にある受け皿の水が溜まったら、なるべくこまめに捨ててしまいましょう。

余分な水分を与えないようにして、根腐れを防ぎます。また、葉が乾燥すると病害虫を発生させてしまうことがあるため、乾燥には要注意です。

葉に霧吹きなどをかけて、水をかけるなど乾燥を防ぐ対策をするとよいでしょう。

室内でゴールドクレストを鉢植えで育てる場合は、生長が緩やかになる冬場であってもエアコンで空気が乾燥しやすく土の水分が足りなくなりやすいため、土の状態をこまめにチェックして水を与えましょう。

地植えの場合

ゴールドクレストを地植えで育てる場合は、雨天時は雨水を吸うため毎日水やりをする必要はありません。

ただし、夏場は日差しの強さで水分が蒸発してしまいやすいため、水をたくさん与えましょう。

冬も温度が低いため土が乾きにくく、ゴールドクレストも生長が緩やかになるため、土が乾燥していれば水やりをする程度でよいでしょう。

温度

ゴールドクレストが育つのに適切な温度は、15℃~25℃の範囲といわれています。

ゴールドクレストは耐寒性が強く0℃でも耐えることができますが、できるかぎり適温で育てると枯れにくいでしょう。

ゴールドクレストは高温多湿の気候には弱いため、枝葉が密集する品種は風通しをよくしましょう。

肥料

ゴールドクレストに与える肥料のタイミングやおすすめの肥料の種類について解説します。

与えるタイミング

ゴールドクレストは、植えつけ、植えかえの際には、元肥として肥料期間が約2年間持続する緩効性肥料『マグァンプK大粒 』を土に混ぜ込みます。

その後地植えの場合は年1回、2月に寒肥を施します。『土を豊かにする肥料』は、堆肥と肥料成分がペレット状になっているので、肥料効果と同時に土の中の微生物の働きをうながします。

鉢植えの場合は3月と6月の2回、緩効性肥料を株元に施します。

『Plantia (プランティア)花と野菜と果実の肥料』は、植物の生育に必要な成分をバランス良く配合した有機入り緩効性肥料です。

その他

ゴールドクレストの葉色をより楽しむために観葉植物用を与えてもよいでしょう。

また春~秋の生育期には速効性の液体肥料『ハイポネックス原液』を1週間~10日に1回程度の頻度であたえることでより丈夫な株に生長します。

注意点

ゴールドクレストに肥料を与える場合の注意点としては、生育期に適量を与えることです。

植物全般にいえますが肥料を与え過ぎないようにしましょう。

肥料を与え過ぎると根焼けの心配だけでなくゴールドクレストの枝が伸び過ぎてしまい、手入れやスペースの確保が難しくなってしまいます。

土の選び方

ゴールドクレストは根が浅い樹木です。土の選び方としては水をよく吸うため水はけがよく、水持ちのよい土を選びましょう。

しかし、特別な土でなくても市販の観葉植物用の培養土でも十分に対応できます。

実際に培養土を使用してみても水はけが悪い場合は、砂や火成岩を高温加熱したパーライトを使用し、水はけをよくしてください。

観葉植物用の培養土のほかにも、通気性と保水に優れた赤玉土や有機物を含む腐葉土を選ぶと水はけがよくなるでしょう。

ガーデニングに使うピートモス(腐植したコケ類を蓄積した泥炭)も使えます。

オリジナルの配合の土で育てる場合は、小粒の赤玉土と腐葉土(またはビートモス):パーライトを6:3:1ほどで配合するとよいでしょう。

地植えの場合はビートモスや腐葉土でゴールドクレストの株元にマルチングすると雨が降ったときの泥はね対策ができます。

泥はねは病原菌が入りやすい原因になるため、もし泥はねが気になる場合は試してみてください。

植えかえ

ゴールドクレストが生長しやすいため、タイミングをみて植えかえをする必要があります。

ここではゴールドクレストの植えかえ方法について解説します。

植えかえ方法

ゴールドクレストの植えかえる際は、現在使っている鉢よりもひと回り大きい鉢を用意します。土が流れないように鉢底ネットで鉢穴をふさぎます。

また、根腐れ防止、水はけをよくするために鉢の底に鉢底石を敷きます。

次に元肥として肥料期間が約2年間持続する緩効性肥料『マグァンプK大粒 』を土に混ぜ込みます。

古い鉢からゴールドクレストの株を取り出し、なるべく根を崩さないようにゴールドクレストの株を中央に置きます。

隙間なく植えつけ後は、根の活着促進のため植物用活力液『リキダス』を1,000倍に希釈してたっぷりと与えます。鉢底から水が出るほどの量がよいでしょう。

タイミング

ゴールドクレストは生長しやすいため、鉢からゴールドクレストの根がはみ出し始めたときが植えかえのタイミングです。

そのまま放置するとますます根が窮屈になり、根詰まりを起こします。

ゴールドクレストの植えかえ時期は、春もしくは秋で、3月~4月か9月~10月頃がちょうどよいでしょう。

冬以外はよく生長するため、植えかえも1度きりではなく1年に1度、2年に1度に行うのがおすすめです。

注意点

ゴールドクレストの植えかえ作業においての注意点は、根をできるだけ崩さないことです。

ほかの植物では根についた土を一度落として鉢替えしますが、ゴールドクレストは根が弱いため、植えかえるときは、根を崩さないように気をつけます。

また、植えかえをしたときにゴールドクレストが倒れないように支柱などを使い対策するとよいでしょう。

もともとゴールドクレストはほかの庭木とくらべると植えかえに弱く、根に少しでも傷がつくと生長しづらくなります。

ゴールドクレストが生長するたびに植えかえると、その分根を傷つけるリスクが高くなるため、鉢で植えかえるよりも地植えのほうがよいでしょう。

ゴールドクレストの剪定

ゴールドクレストは放っておいても円錐状の形になりますが、何もしないと大きくなりすぎてしまい、見栄えも悪くなります。

剪定をすることで、ゴールドクレストが生長し過ぎないようにしたり、病害虫対策になったりするでしょう。

ここでは剪定する場合の時期や注意点について解説します。

ゴールドクレストを剪定する際の注意点

ゴールドクレストを剪定する際の注意点としては、金属製のはさみの使用を避けることです。

ゴールドクレストは金属に弱いため、枝をはさみで切ると切り口が褐色に変色することがあります。

剪定に使用するはさみは金属製ではなく、チタン製のものを使用してください。

もしチタン製のはさみがなくやむを得ず金属製のはさみを使う場合は、乾燥しやすい3月にするとよいでしょう。はさみはできるだけ清潔にし、除菌をしてから使いましょう。

ゴールドクレストの剪定方法

ゴールドクレストを剪定する場合は、大きくわけて3つの剪定方法があります。

樹形を整える方法

ゴールドクレスト樹形の美しい円錐をキープするには、刈り込みをします。

ゴールドクレスト全体の形を見ながら枝葉を切ると、刈り込みに失敗しにくいでしょう。

樹形を整えるほかにも生育期である4~5月に芽摘みを行うと、長期間ゴールドクレストの樹形を保てます。

新芽の端を1cmほど切ると、わき目が細かく出てゴールドクレストの形がより美しくなります。

風通しを良くする方法

ゴールドクレストの風通しをよくするには、不要な枝を透かしてしまうのがおすすめです。

葉が茶色く枯れた枝なら手でも取れますし、ふるい落としてもよいでしょう。枝がなかなか落ちない場合は、ねじって取ります。

ねじって取ることも難しければ、はさみを使いましょう。切り戻しをして余分な枝葉を透かすと、枝葉の密集による蒸れの防止にもなります。

大きくしたくない場合の方法

ゴールドクレストを大きくしたくない場合は、芯取り(頂点・主幹を切り取る)をして摘み取ると大きくなりません。

横に伸びる枝葉のボリュームと高さとのバランスを考えて芯取りをすると、見栄えのよいゴールドクレストになるでしょう。

ゴールドクレストは伸びやすく、なかには数年で4mほど伸びることもあります。

とくに地植えは10m以上伸びることもあり、自分で剪定が難しくなると業者に頼んで剪定か伐採を依頼して費用がかかってしまいます。

ゴールドクレストを剪定しないままでいると伸びすぎてしまい、台風などの強風で倒れたり、枝葉が増えて枯れやすくなったりします。

自分の手に負えなくなる前に、小さく育てたい場合は定期的な剪定をしましょう。

ゴールドクレストの挿し木での増やし方

ゴールドクレストは挿し木で増やすこともできます。以下の手順で進めます。

  1. 挿し木用に10cmほどの挿し穂を水に入れた容器に入れ、1時間もしくは2時間ほど水を吸わせます。
  2. 湿らせた挿し木用の土に、挿し穂を入れるほどの穴を棒などで開けます。
  3. 用土に挿し穂を入れて隙間ができないように周りに土を寄せます。

初根するまで乾燥させないように、直射日光を避けて明るい日陰などに配置するとよいでしょう。

ゴールドクレストは挿し木でたくさん増やすのは難しいため、なるべく多めの挿し穂を用意しましょう。

ゴールドクレストが枯れてしまう原因

ゴールドクレストが枯れてしまう原因として、水やりや温度管理などが挙げられます。

そのほかにも、病気や害虫が原因で枯れることもあります。それぞれについて解説します。

病気によるもの

ゴールドクレストが病気により枯れてしまうことがあります。よくある症状としては、「樹脂胴枯れ病」と「赤さび病」があります。

樹脂胴枯れ病

樹脂胴枯れ病は、ゴールドクレストの樹皮が裂けた部分から樹脂(ヤニ)が流れ、白く固まります。酷くなるとゴールドクレストが壊死します。

赤さび病

赤さび病とは、その名のとおり葉が赤さびのような色の葉に変わり、盛り上がりができて枯れてしまう病気です。

ゴールドクレスト特有の病気ではなく、ニラやネギなどにも赤さび病が見られます。

害虫によるもの

ゴールドクレストによくつく害虫はハダニやアブラムシ、カイガラムシなどです。害虫が一度広がると枯れてしまうため、見つけたら早めに対処しましょう。

対処法

病気や病害虫の対処法は、ゴールドクレストを乾燥させないように湿気を避ける、または剪定をして枝葉の密集で蒸れないようにします。

日頃の手入れで乾燥しすぎないように、霧吹きで葉に水をかけるのも大切です。

まとめ

ゴールドクレストは、生長すると見栄えのよい樹木で観葉植物としても大変人気があります。

見た目を美しく保つには、乾燥や日当たり、剪定にも気をつける必要があります。

そのため、日頃からの丁寧にお手入れすることが大切です。愛情を持って育てるほど長く楽しむことがでできます。

今回紹介した内容を参考にぜひ育ててみてください。

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