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【アセビの育て方】植えつけや水やり、肥料などのお手入れポイント

【アセビの育て方】植えつけや水やり、肥料などのお手入れポイント

可愛らしい花をたくさんつけるアセビは、お手入れの手間がかかりにくく、育てやすい植物のひとつです。

花木を育てるのが初めての方もチャレンジしやすいため、ぜひご自宅で栽培してみましょう。

今回は、アセビの基礎知識や基本的な育て方、お手入れのコツ、増やし方などをご紹介します。

【アセビの育て方】特徴や魅力

アセビは日本や中国東部、台湾などが原産の低木です。日本の気候に合う植物で、耐暑性・耐寒性にも優れており、育てやすいことが魅力のひとつです。常緑であり、葉をつけたまま冬を越します。

樹高は1.5m~2.5mほどと、それほど大きくなりません。鉢植えにして小さく仕立てて育てたり、生け垣として植えたりすることもできます。

鈴のように咲くアセビの花

開花時期は2月下旬~4月上旬の春頃です。下向きの壺のような形の花をたくさんつけます。白い鈴のような花をつける品種が有名ですが、ピンク色の花を咲かせるものもあります。

濃いピンク色の花を咲かせる「ベニバナアセビ」や、斑入りの葉をつける「ヴァリエガタ」など、さまざまな品種から好みのものを探してみましょう。

アセビの毒について

アセビは漢字で「馬酔木」と書かれることがあります。アセビを食べてしまった馬が、株に含まれる毒によってふらふらと酔ったような状態になることから、この表記が用いられるようになったとする説があります。

アセビの毒は茎や葉、花、実、樹皮など、株全体に含まれています。育てる際は、誤飲・誤食に気をつけましょう。とくに、小さなお子様やペットのいるご家庭では注意が必要です。

【アセビの育て方】基本の栽培方法

アセビは管理の手間がかかりにくく、育てやすい花木のひとつです。お好きな方はぜひご自宅で植えてみましょう。

こちらでは、アセビ栽培の基本的な方法をご紹介します。

アセビの好む栽培環境

アセビは耐陰性があり、日陰の庭に植えても育てることができます。シェードガーデンで育てる植物をお探しの方にもおすすめです。

ただ、日当たりが悪いと花数は減ってしまいます。鈴なりの花を堪能したいなら、日光の当たる場所で育てましょう。日なたに植えるのが難しい場合、少なくとも午前中は日光が当たる半日陰程度の場所を選ぶことがおすすめです。

葉が傷んでしまうため、冬に寒風が当たる場所も避けましょう。夏の強い直射日光や西日が当たるような場所も避けたほうが無難です。夏の日差しが気になる場合は日よけをつくって日光をやわらげましょう。

土づくり

アセビは水はけ・水もちが良く、腐植質に富んだ用土を好みます。地植えする場合は植えつけ予定地を掘り返して腐葉土を加えておきましょう。土の排水性を高めたい場合は、パーライトや川砂などを混ぜておきます。

また、アセビは鉢植えでも育てやすい樹木です。ご自分で配合する場合、小粒の赤玉土と小粒の鹿沼土、腐葉土を均等に混ぜたものが適しているでしょう。もしくは、市販されている花木用培養土を使うと手軽です。肥料が含まれているものを使えば、元肥を追加で加える必要もありません。

植えつけ

アセビの植えつけ適期は新芽が伸びる前の3月~4月、もしくは10月~12月上旬です。地植えの場合は根鉢の2倍程度の大きさの植え穴を掘り、植穴に『土を豊かにする肥料』を入れ土に混ぜ込みます。深植えにならないように注意しながら苗木を植えつけましょう。

『土を豊かにする肥料』は、堆肥と肥料成分がペレット状になっているので、肥料効果と同時に土の中の微生物の働きをうながします。

鉢植えの場合は鉢の底にネットを敷き、鉢底石を入れて水はけを良くします。植えつけの際は、肥料期間が約2年間持続する緩効性肥料『マグァンプK大粒』を元肥として土に混ぜ込みます。

土を3分の1ほど入れたら苗木を置き、土を入れていきましょう。根の間に隙間ができないよう、割りばしなどを使って土をつつきながら入れていきます。植えつけ後は、根の活着促進のため植物用活力液『リキダス』を1,000倍に希釈してたっぷりと与えます。

植えつけ後に倒れるのが心配な場合は支柱を立て、しっかり根が張るまで支えると良いでしょう。支柱を立てる際は根を傷つけないよう、位置をしっかり確認することがポイントです。

水やり

地植えの場合、根づいたら基本的に雨が降るのに任せて問題ありません。乾燥した日が続いたら必要に応じて水やりしましょう。

鉢植えの場合は土の表面が乾いてからたっぷりと与えるようにします。春から秋にかけての時期はしっかりと水をあげましょう。生育期に水切れしてしまうと、花つきが悪くなってしまうことがあります。

肥料

植えつけの際には元肥として肥料期間が約2年間持続する緩効性肥料『マグァンプK大粒』を土に混ぜ込みます。

3月下旬~4月上旬、新芽が伸び始める前に追肥を行いましょう。さらに、気温が下がってくる9月下旬~10月下旬にかけてもう一度追肥します。秋の追肥では、春に与えた肥料の半分程度を施しましょう。

追肥にはバラまくだけで肥料効果が約2~3カ月間持続する『プランティア花と野菜と果実の肥料』がおすすめです。

植えかえ

鉢植えのアセビは2年に1回程度の頻度で植えかえることがおすすめです。タイミングは植えつけ適期と同じく、3月~4月もしくは9月~10月です。

植えかえの際は一回り大きな鉢を用意し、新しい用土へ植えかえます。根鉢を掘り上げたら3分の1ほど崩し、傷んだ根は取り除きましょう。植えかえの際も元肥として『マグァンプK大粒』を土に混ぜ込みます。

剪定

アセビは比較的ゆっくりと枝を伸ばすため、頻繁に剪定する必要はありません。樹形を整えたい場合は、花後なるべくすぐに剪定を行いましょう。4月~5月にかけて、花がら摘みを兼ねて行うことがおすすめです。6月を過ぎてしまうと、せっかくできた新しい花芽を摘み取ってしまう可能性があります。

剪定の際は、伸びすぎた枝や込み合った枝などを落としていきます。枯れた枝や、木の内側に向かって生えてしまっている枝もカットしましょう。混雑した部分をそのままにしておくと風通しが悪くなり、病害虫の原因にもなるため、剪定して整理することがポイントです。

また、アセビを生け垣として植えている場合は刈り込み剪定を行います。通常の剪定が済んだら、刈り込みバサミを使って全体を整えるように切っていきましょう。

【アセビの育て方】増やす方法やコツ

アセビは挿し木をすることで増やすことができます。新しい株を増やしたいときはチャレンジしてみましょう。こちらでは、アセビを挿し木で増やす方法をご紹介します。

挿し木の適期

アセビの挿し木の適期は6月~7月にかけてです。挿し木を成功させるためには、多湿の環境で管理したほうが良いとされます。そのため、梅雨のように湿気の多い時期に作業することがおすすめです。

準備するもの

挿し木の際は枝をカットして挿し穂をつくります。切り口をつぶさないよう、よく切れる清潔な剪定用ハサミなどを準備しましょう。葉は事前に消毒しておきます。

挿し木用土は肥料が入っていない清潔な土を使います。小粒の赤玉土や鹿沼土などの単用土、市販の挿し木専用土などが適しています。

挿し木の方法

挿し木をする際は、その年に伸びた新しい枝を挿し穂として使います。先端から10cm~15cmの位置で切り取りましょう。挿し穂の下部分についている葉は落としておきます。水を吸いやすいよう、挿し穂の切り口は斜めにしましょう。

挿し穂を1時間ほど水につけた後、挿し木用土へ挿します。発根するまでは水を切らさないよう、土を湿らせたまま管理しましょう。根が出たら鉢へ植えつけられます。

おわりに

冬の終わりから春の時期に花を咲かせるアセビは、幅広い雰囲気のお庭に合わせることができます。鉢植えでも栽培しやすいため、ベランダで育てたい方にもおすすめです。

花をたくさん咲かせるためには水はけの良い場所に植え、日光にしっかりと当てることがポイントです。ぜひご自宅に植えて育て、可愛い花の開花を楽しみにしながらお世話を続けていきましょう。

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プランティア 花と野菜と果実の肥料

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