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【塊根植物(コーデックス)】 アデニウムの育て方|個性的な姿を楽しむ栽培のコツや増やし方

【塊根植物(コーデックス)】 アデニウムの育て方|個性的な姿を楽しむ栽培のコツや増やし方

塊根植物(コーデックス)のなかでも定番といえる種類のひとつがアデニウムです。基部が膨らんだ姿が大きな特徴で、育て方次第では可愛い花を咲かせられることもあります。

アデニウムの個性的な姿が気に入った方は、ぜひご自宅で栽培にチャレンジしてみましょう。今回は、アデニウムの基礎知識や基本的な育て方、増やし方などをご紹介します。

アデニウムの育て方|特徴や魅力

アデニウムはキョウチクトウ科の塊根植物(コーデックス)です。個性的な見た目が特徴で、ぷっくりとした幹や根が目を引きます。ユニーク姿を活かし、盆栽のように楽しむこともできます。

日当たりが良い場所を確保できれば室内の観葉植物としても栽培可能なため、緑のある暮らしを始めたい方にもおすすめです。

アデニウムをはじめとする塊根植物は生長がゆっくりで、うまく管理できれば数十年は育てられることもあります。適切なお手入れ方法を調べ、長く育てていきましょう。

アデニウムの主な品種

アデニウムにはいくつかの品種がありますが、とくに有名なのは「アデニウム・オベスム」です。「砂漠のバラ」と呼ばれる品種で、ピンクや赤、白色の美しい花を咲かせます。日本での開花時期は春から初夏にかけてで、株元の部分が大きく肥大する形が特徴です。

そのほか、アラビア半島が原産の「アデニウム・アラビカム」やソコトラ島原産の「アデニウム・ソコトラナム」などの品種があります。アデニウム・アラビカムも定番品種のひとつで、幹が横へ広がるように太くなります。アデニウム・ソコトラナムはオベスムともよく似た品種です。ピンク色の小ぶりな花がつきます。

品種による違いもありますが、アデニウムのような塊根植物は個体差も大きいことが特徴です。同じ品種でも、株によって受ける印象が変わることがあります。ぜひご自分のお好きな株を見つけて育ててみましょう。

アデニウムの育て方|基本の栽培方法や管理のポイント

アデニウムを育てたいときは、適切な栽培環境を用意することが大切です。季節に応じたお世話のポイントも押さえておきましょう。こちらでは、アデニウムの基本的な育て方をご紹介します。

アデニウムの好む栽培環境

アデニウムは鉢植え栽培が基本です。日本の気候では、地植えしても雨や寒さの影響で枯れてしまう可能性があります。気温や天候の変化に応じて移動させられるように鉢植えで育てましょう。

1年を通して室内で観葉植物として育てることができます。ただし、花を咲かせたい場合は日光をたっぷりと当てることが大切なため、屋外で育てたほうが良いでしょう。

つねに日陰になるような場所では生育が停滞し、徒長することがあります。日当たりが良く、湿気がこもりにくい環境で管理しましょう。

冬には5℃を下回らない場所へ移動させます。屋外で育てている場合も、気温が下がってきたら室内へ移したほうが良いでしょう。

土づくり

アデニウムは乾燥に強い植物です。土がつねに湿った状態になると根腐れしてしまうこともあるため、水はけの良い用土を使いましょう。

ご自分で配合する場合は、赤玉土(中粒)と鹿沼土(中粒)、腐葉土を3:3:4で混ぜたものなどがおすすめです。市販されている培養土を使うこともできます。観葉植物用やサボテン・多肉植物用の培養土を活用しましょう。

植えつけ・植えかえ

アデニウムは一般的に鉢植えの状態で販売されています。購入時の鉢が小さすぎる場合や、気に入った鉢へ変えたい場合は植えかえましょう。

また、1年~2年に1回の頻度で植えかえを行います。そのままにしておくと根詰まりし、水を吸い上げにくくなったり、鉢の底から根が飛び出したりすることがあるため気をつけましょう。

アデニウムの植えつけ・植えかえ適期は4月~8月頃です。ただし、暑さの厳しい猛暑日は作業を控えます。

植えつけ・植えかえの1週間前になったら水やりを止め、用土を乾かします。土が乾いたら鉢からアデニウムを掘り上げましょう。根が傷つかないよう、優しく土を落とします。傷んだ根や腐って黒ずんだ根などはカットしましょう。根の整理が済んだら新しい用土へ植えかえます。

植えつけ後は、根の活着促進のため植物用活力液『リキダス』を1,000倍に希釈してたっぷりと与えます。

水やり

アデニウム栽培では水やりの量や頻度に注意が必要です。水をあげすぎると、かえって株が弱ってしまうため気をつけましょう。

春から秋にかけては土が乾いてからたっぷりと水をあげます。受け皿を使っている場合、水はためずに捨てておきましょう。

冬は休眠するため、完全に水やりを止めて断水します。気温が下がってきたら徐々に水やりを減らしていきましょう。

ただし、暖かい室内で冬越しさせると休眠しないこともあります。その場合は水を与えますが、春~秋に比べると量は控えめです。月に1回~2回、コップ一杯程度の水をあげるのが目安です。暖かくなってきたら再び水やりの頻度を増やしていきます。

肥料

植えつけの際は元肥として緩効性肥料を施します。

緩効性肥『マグァンプK中粒』は、根からでる酸や土壌中の微生物の働きによって、肥料成分が溶出するため、肥料効果が約1年間持続する肥料です。また根の肥料やけの心配が少ないので安心して土に混ぜ込むことができます。

新芽が出始めたら春から秋にかけて追肥を行います。

液体肥料で管理する場合は1カ月に1回程度の頻度が目安です。『微粉ハイポネックス』は植物の株を丈夫にするカリ成分を多く含みます。また、カルシウムの働きにより強健な植物に育てます。

病害虫対策

アデニウムを育てていると、アブラムシが発生することがあります。とくに、柔らかい蕾に付着しやすいため注意が必要です。放置しているとどんどん数を増やしてしまうため、見つけたらすぐに駆除しましょう。

剪定

アデニウムを自分好みの形に仕立てたい場合は剪定を行います。適期は春~秋の生育期です。傷んだ枝や混雑した部分の枝などもカットして整理しましょう。

アデニウムの枝を切ると白い樹液が出てくることがあります。直接触れるとかぶれてしまう可能性があるため、手袋をしてから作業しましょう。切り口から雑菌が入ると枯れる原因にもなるため、ハサミは消毒しておきます。

冬越し

アデニウムは耐寒性が弱いため、冬場はしっかりと寒さ対策することが重要です。室内の日当たりが良い場所へ移して管理すると良いでしょう。風通しが良い場所を選ぶことも大切ですが、暖房の風が直接当たる場所は避けます。

冬になって気温が下がると、アデニウムは落葉して休眠期に入ります。休眠状態の株には水を与えずにおきましょう。暖かい場所では休眠せず葉が落ちないこともあるため、その場合は水やりを続けます。

アデニウムの育て方|挿し木で増やす方法

アデニウムを増やしたいときは、「胴切り」した際の枝を使って挿し木を行う方法があります。

胴切りとは、植物の胴を真っ二つにカットする方法のことです。アデニウムをよく切れる刃物で胴切りし、切り離した部分を2日~3日ほど乾かしてから別の鉢へ挿してみましょう。ただし、挿し木で増やしたアデニウムの幹はぷっくりと膨らみにくい点に留意が必要です。

挿し木の適期は生育期ですが、とくに5月~7月頃がおすすめです。なるべく、よく晴れて乾燥した日を選んで作業しましょう。発根して根づいたら、新しい株として育てていくことができます。ゆっくりと生長する姿を楽しみながらお手入れしていきましょう。

おわりに

ユニークな見た目のアデニウムは人気の塊根植物のひとつです。長く育てるためには、季節に応じたお手入れを続けていくことが求められます。アデニウムの性質に合わせた管理方法を確かめたうえで丁寧にお世話を行い、個性的な姿を長く楽しみましょう。

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