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【チランジア(エアプランツ)の育て方】枯らさないためのポイント

【チランジア(エアプランツ)の育て方】枯らさないためのポイント

チランジア(エアプランツ)は土を使わずに育てられる植物です。

室内でインテリアのように飾りながら育てることもできるため、緑のある暮らしを楽しみたい方にもおすすめできます。

チランジアを枯らさずに育てるためには、どういったポイントに気をつけながら管理したら良いのでしょうか。

今回は、チランジアの基礎知識や育て方のコツ、栽培時によくある疑問などをご紹介します。

チランジア(エアプランツ)とは

チランジアは熱帯が原産の多年草です。「エアプランツ」という名前でも親しまれています。自生地では木や岩などに着生しており、土に植えずに育てられることが大きな特徴です。

チランジアは品種が豊富で、形状や大きさなどもさまざまです。品種によって特徴が異なるため、お好きなものを選んで栽培を楽しみましょう。

チランジアの主な種類

チランジアは銀葉種と緑葉種に大きく分けられます。品種を選ぶときは、それぞれの性質の違いにも着目してみると良いでしょう。

銀葉種

葉の色が淡く、銀に近い色をしているタイプです。「トリコーム」といわれる細かい毛がたくさん生えていることが大きな違いとなります。トリコームに厚く覆われているため比較的乾燥に強く、葉焼けのリスクも低いことがメリットです。

緑葉種

トリコームの量が少なく、葉が緑色のタイプです。銀葉種よりも葉焼けしやすいため、強い日差しは避けて管理することがポイントです。乾燥した環境よりは、湿度の高い環境に向いています。

【チランジア(エアプランツ)の育て方】基本的な管理のコツ

チランジアを育てるときは、どのようなポイントに気をつけたら良いのでしょうか。こちらでは、チランジアの基本的な管理の方法をご紹介します。

チランジアの好む栽培環境

チランジアは室内でも室外でも栽培可能です。ただし、品種によって好む環境は異なる場合があるため、育てる品種の特徴を調べておきましょう。

基本的には風通しと日当たりの良い場所、もしくは明るい日陰で育てることがおすすめです。強い直射日光に当てると株が弱り、枯れてしまう可能性もあります。日なたで育てている場合も、夏は明るい日陰へ移したほうが良いでしょう。品種によっては年間を通して明るい日陰で管理することが適している場合もあります。

室内で育てる場合は、窓辺などの明るい場所で管理することがおすすめです。強い直射日光を嫌う品種の場合はレースカーテン越しの光を当てましょう。

また、室内栽培では空気の流れが悪くなり、蒸れやすくなってしまう可能性があります。サーキュレーターを使って空気を循環させましょう。

植えつけ、着生

チランジアは土へ植えつける必要がなく、好きな容器へ入れたり、針金で吊り下げたりと自由なスタイルで栽培できます。雑貨屋でチランジア用のおしゃれな容器が販売されていることもあるため、ぜひチェックしてみましょう。

また、チランジアは好きなものに着生させて育てることもできます。着生材として使えるのはコルクやバークチップ、流木、軽石などです。着生材に錐などで穴をあけてチランジアを差し込み、細いワイヤーで固定させるだけで完了します。徐々に根が伸びてきて、着生材にしっかりと張りついてくれるでしょう。

ただし、着生するまで数カ月かかる場合もあるため、気長に育てていくことがポイントです。

水やり

エアプランツは一般的な草花と違い、葉から水を吸収することが特徴です。水やりの際は、霧吹きを使って水をかけてあげましょう。

水やりの頻度は品種や環境、季節など、さまざまな条件によって変わります。基本的に春と秋は生育期にあたるため、週に2~3回の頻度で霧吹きで水をしっかり与えると良いでしょう。反対に、夏と冬は生育が停滞するため水やりは控えめに行います。

肥料・活力液

チランジアはそれほど多くの肥料を必要とせず元気に育ちます。ただ、生育期間の春と秋に施肥を行うことで、より大きな株に生長させやすくなります。活力剤を利用することもおすすめです。植物用活力液『リキダス』を1,000倍に希釈して霧吹きします。

『リキダス』は暑さでバテ気味の時や冬の寒さへの抵抗性をつけたいときにおすすめです。

【チランジア(エアプランツ)の育て方】栽培時によくある疑問

チランジアはガーデニングでよく育てられている草花とは異なる部分が多く見られます。栽培中のよくある疑問や対処方法について確かめておきましょう。

開花させるためのコツは?

チランジアを育てていくと、花を咲かせてくれることがあります。ただし、開花のタイミングはさまざまで、確実に花をつけるとは限りません。花を咲かせたい場合は、株を充実させることが大切です。

チランジアの好む環境を用意し、水や肥料を適切に与えながら大きな株へ育てましょう。株分けしたばかりの小さな株ではなかなか花が咲かないため注意が必要です。

花が咲いた後の管理方法は?

チランジアが無事に開花したら、じっくりと観賞を楽しみましょう。枯れた後は花がらを摘み取っておきます。その後は通常と同じように管理していけば問題ありませんが、薄めた液体肥料を与えても良いでしょう。

子株が増えたらどうしたら良い?

エアプランツの開花後、株元に子株をつくることがあります。花が咲いた親株は生長が止まりますが、その代わりに子株がどんどん大きく育ってくれるでしょう。子株がある程度育ったら株分けしても良いですが、無理に分けず、そのまま様子を見てもかまいません。

株分けする場合は、子株の葉が5枚~6枚はついてから作業しましょう。切り分ける際は消毒した清潔な刃物を使います。

根元の色が黒ずんできた原因を知りたい

チランジアの根元が黒ずんでいる場合、蒸れてしまっていることが考えられます。水をあげすぎていないか、風通し・日当たりが悪くないかを再確認しましょう。水をあげすぎていた場合は一時的に水やりを控えめにします。風通しや日当たりが悪い場合は、適した環境へ移しましょう。

葉が丸まってきたのを元に戻したい

今までピンと張っていたチランジアの葉が丸くなってきた場合、水が不足している可能性が考えられます。葉の先端が枯れていないか、しおれていないかチェックしてみましょう。

水切れしていた場合は、水をたっぷりと与えます。水につける「ソーキング」を試してみることもひとつの方法です。チランジアがつかる大きさの容器を準備して水を入れ、2~3時間ほど浸して吸水させましょう。終わったら優しく水を切り、風通しの良い場所で管理します。

また、普段の水やりの量や頻度を見直すことも大切です。水やりの際は、葉からしたたるくらいにしっかりと水をかけてあげましょう。

葉の色が変わったのはなぜ?

チランジアの葉が変色した場合、葉焼けしている可能性があります。葉が茶色くなっていたり、色が抜けて白くなっていたりする場合は置き場所を変えてみましょう。位置を変えたくない場合は遮光して強い日光を防ぎます。変色して傷んだ部分は戻らないため、カットしておきましょう。

ただし、赤い色に変わっている場合は葉焼けではなく、品種の特性によって紅葉しているケースがあります。開花するときに葉が赤く染まる品種もあるため、栽培しているタイプの特徴を確かめておきましょう。

おわりに

チランジアは難しいように見えて、コツをつかめば手軽に栽培しやすい植物のひとつです。鉢や花壇などに植えず、吊るしたり着生させたりと、さまざまな方法で楽しめることも魅力となります。ぜひご自宅のお好きな場所でチランジアを育てて、緑のある暮らしを楽しみましょう。

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