更新日:2024.09.06
サボテンのおすすめ13選!初心者にもおすすめの品種を紹介
さまざまな種類があるサボテンには、お手入れが簡単なものも多数存在します。
インテリアにも最適なコンパクトなサイズもあるため、サボテンを育てたい方も多くいるでしょう。
この記事では、サボテンの基本情報や選ぶときのポイントなどを解説しながら、育てるのにおすすめの種類を紹介します。
詳しい育て方も解説するので、サボテンを育てたい人や育てやすいおすすめのサボテンを知りたい人は最後までご覧ください。
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サボテン類
学名 Cactaceae 科名 サボテン科 原産地 南北アメリカ 分類 多年草 耐寒性 強 耐暑性 強 栽培カレンダー
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月生育期植えつけ・植えかえ施肥
- 目次
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- サボテンってどのような植物?
- サボテンの特徴
- サボテンの原産地
- サボテンの種類
- 手軽に育てることができるサボテン
- 初心者やお手入れの時間があまりない人
- 置くスペースが限られている人
- サボテンを選ぶときのポイント
- トゲの種類をチェックする
- フォルムで選ぶ
- 花が咲くタイプかで選ぶ
- 置く場所にあわせたサイズを選ぶ
- サボテンのおすすめ!13品種
- アストロフィツム 兜丸
- エキノカクタス
- エキノケレウス
- ビャクダン
- マミラリア
- オプンチア 白桃扇
- オプンチア 墨烏帽子
- セレウス・ペルヴィアナス
- ギムノカリキウム 緋牡丹
- パロディア 金晃丸
- クジャクサボテン 月下美人
- マミラリア 銀手毬
- サボテンの育て方
- 栽培環境
- 水やり
- 肥料の与え方
- 植えかえのタイミング
- 植えかえの流れ
- サボテンの株の増やし方
- 挿し木での増やし方
- 胴切りでの増やし方
- 種まきでの増やし方
- まとめ
サボテンってどのような植物?
サボテンの特徴や種類、原産地を紹介します。サボテンの基本情報を知っておくと、育てる際の役に立ちます。
サボテンの特徴
サボテンは、乾燥した環境でも生き抜けるような強い生命力を持った植物です。もともと、過酷な環境で自生した植物のため、長く生きる生存戦略を備えています。
たとえば、夜に開花して、気温が高くなる日中は花を閉じるといった特性が挙げられます。日中の暑さで水分が蒸発するのを防ぎ、水分を貯蔵しています。
サボテンのイメージといえばトゲですが、トゲには害虫や捕食者から自分を保護する役割があります。さらに、サボテンにはさまざまな形があるのも特徴です。柱形、球形、枝分かれした形などがあります。
サボテンの原産地
サボテンは、北アメリカ~南アメリカが主な原産地といわれています。日中は40度以上ですが、夜は0度まで下がる寒暖差が大きい環境です。
サボテンの種類
サボテンの種類は、2,500種類以上あります。そのため、いろいろなタイプがあるのも特徴です。サイズはコンパクトなものから人間の背丈以上あるもの、形状は楕円形や筒状、そのほかにも花が咲く、咲かないといったタイプがあります。
主な属性はアガベ属、アロエ属、ガステリア属、カランコエ属、オプンチア属、柱サボテン属、玉サボテン属、ウチワサボテン属、クジャクサボテン属などです。多種多様な種類があるのは土地や気候に合わせ、それぞれ変化したからといわれています。
手軽に育てることができるサボテン
生存力が高いサボテンのお手入れは比較的簡単です。また、サイズによって小スペースでも育てられます。サボテンを育てたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
初心者やお手入れの時間があまりない人
サボテンは、ほかの植物にくらべ水やりの頻度は少なくなります。そのため、初心者やお手入れに時間をかけられない人にもおすすめです。
厳しい環境で自生したサボテンの茎や葉には、水分を保持する機能が備わっており、乾燥、寒さ、暑さにも耐え抜く力があります。
季節、置き場所にもよりますが小さいサボテンだと、月に3回ほどの水やり、大きいサボテンは1~2か月で1回ほどの水やりで管理することできます。
置くスペースが限られている人
サボテンは種類の選び方で、置くスペースが限られている人でも育てられます。コンパクトな賃貸では、「植物を置くスペースがなくて育てられない」と思いがちです。
サボテンには、小さい種類もあるため、お部屋のスペースが限られていても問題ありません。小さい種類なら日中は窓辺に置いて、夜は寒くない場所に移動するのも楽に行えます。
サボテンを選ぶときのポイント
サボテンには多くの種類があるため、育てるにはどれがいいか迷ってしまうでしょう。そのような方のために、下記でサボテンを選ぶポイントをご紹介します。
トゲの種類をチェックする
サボテンのトゲには種類があります。
柔らかいトゲタイプ
サボテンのトゲでケガをしたくない人は、柔らかいトゲの種類がおすすめです。サボテンの水やりやお手入れのときに、トゲが刺さる場合もあります。
柔らかいトゲなら、ソフトな触り心地で、チクッと肌にささる心配も少なくなります。トゲが柔らかいと、動物の毛並みのような見た目で変わった形の種類が多く、見ていると心が安らぐでしょう。
硬いトゲタイプ
サボテンらしい存在感があるタイプがよい人は、硬いトゲのタイプにしましょう。
硬いトゲはインパクトがありますが、触ると刺さりやすく、お手入れが難しくなるためサボテンを育てるのに慣れている人なら安心です。トゲには種類によって黄色や紫、金、赤、黒などがあり、観賞植物にも向いています。
トゲがないタイプ
トゲがないサボテンは、刺さる心配もありません。小さいお子さんがいるご家庭の場合は、お子さんが触ってケガをする可能性があるためサボテンを育てるのは諦める人もいるでしょう。
トゲがないサボテンなら、お子さんが触っても問題ないので安心です。トゲがないタイプのサボテンもさまざまな種類がありますが、見た目が愛らしいトゲの代わりにフワフワした毛が生えているといった魅力的なものもあります。
フォルムで選ぶ
サボテンのフォルムの種類で選ぶのもひとつです。
柱サボテン
柱のような形が特徴のサボテンの総称です。種類によって小さい柱サボテンもありますが、柱のようにどっしりと大きくなるタイプは一つ飾るだけでもシンボルになります。
茎の内側に水分を貯蔵する機能が備わっており、水やりの回数は少なくて済むため初めてサボテンを育てる方も育てやすいのでおすすめです。開花時期や属名も品種により異なり、トゲがあるものやないものもあります。
玉サボテン
玉サボテンはコンパクトなサイズが多く、丸くてかわいいフォルムが人気の種類です。
厳しい乾燥地帯でも生き抜き、太陽の光が当たる面積が小さくなるように進化して、水分を多く蓄えられる球状になったとされています。生命力が強く、ほかのサボテンより病気になりにくいのが特徴で、花が咲くものが多くあります。
うちわサボテン
うちわに似た平べったい葉がうさぎの耳のような形をしたサボテンです。うちわサボテンにもさまざまな種類がありますが、比較的耐寒性が高く生命力も強いため、育てやすいのが魅力です。
夏になると平べったい葉の先からピンク、黄色、オレンジといった色とりどりの花が咲きます。温かい地域であれば生長しやすく、地植えでも鉢植えでも栽培が可能です。
花が咲くタイプかで選ぶ
サボテンは品種によって、開花時期はさまざまです。夜に白くて大きな花が咲くもの、美しいピンクが鮮やかなものなど、丈夫でお手入れが簡単なタイプもあります。
ただし、花が咲くまで20年以上かかる種類もあるため、花が咲くサボテンを育てたい人は開花時期を把握してから品種を選びましょう。
置く場所にあわせたサイズを選ぶ
サボテンを育てる場所に合う種類を選ぶのもポイントです。お部屋のシンボルにしたい人は、大型のサボテンが向いています。ただし、大きくなりすぎる場合もあるため、余裕があるスペースに置きましょう。
中型のサボテンはカウンターや棚の上など、インテリアのアクセントにしたい人におすすめです。気温の変化や模様替えの際は大きすぎると移動しづらいですが、中型なら自由に場所を変えられます。
小型のサボテンは窓際、テレビボードといった狭いスペースに置くのに最適です。100円ショップでも購入できるお手頃さも魅力で、小さいサボテンを複数並べて置くとかわいらしいインテリアになります。
サボテンのおすすめ!13品種
サボテンを育てたい人におすすめの13品種を紹介します。それぞれ特徴が異なるため、自分好みの品種を探してください。
アストロフィツム 兜丸
アストロフィツムの中でも人気があるのが兜丸です。ウニのような大きさで、棘座はいぼといわれる毛でできています。種小名の「アクテリアス」は「星のような」を意味しており、その意味のとおりに星点という白斑が無数に点在しているのが特徴です。
サイズは直径15~23㎝ほど、トップから根元にあるラインは「稜(りょう)」と呼ばれています。稜の数は8本のものが主流ですが、5~6本のタイプや11~12本ある変わり種のものあります。一つひとつ模様が異なるため、自分好みの兜丸を見つけるのもおすすめです。
エキノカクタス
エキノカクタスは玉サボテンのことで、丸い形の種類です。丸くてコロコロした形状が特徴で、小型のタイプが多くあります。
エキノカクタスで人気なのは、黄緑色の肌に太くて赤いトゲが生えた「金鯱(きんしゃち)」と呼ばれる品種です。ほかの品種より育てやすく平均寿命が30年と長いため、「サボテンの王様」ともいわれています。
エキノケレウス
エキノケレウスは、花が咲くサボテンとして人気です。開花する春から夏にかけてピンク、黄色、オレンジといったさまざまな花が咲きます。
エキノケレウスには、紫太陽や麗光丸といった品種があります。紫太陽は、紫のグラデーションになったトゲが印象的なサボテンです。麗光丸は子株から孫株をつけ大きくなり、黄色やピンクの花が春に咲きます。
ビャクダン
「紐サボテン」とも呼ばれる品種で、白いトゲはソフトな触り心地をしています。お部屋のインテリアにも最適で人気があり、トゲも柔らかいのでペットやお子さんがいるご家庭にもおすすめです。
ビャクダンは花が咲くサボテンとしても知られ、春から初夏にかけて赤い花が咲きます。お手入れも簡単な品種のため、初めてサボテンを購入する人でも育てやすいでしょう。
マミラリア
マミラリアはサボテンの中でも最も種類が多く、400以上の品種があります。小さくてかわいらしい花が咲き、生命力がすぐれているため、丈夫で育てやすいタイプが多いのが特徴です。マミラリアには、白鳥や金手毬といった品種があります。
白鳥は全体的に白くて繊細なトゲで覆われ、子株から増えていきます。大きくて美しい花が咲くのも魅力です。金手毬は、金色のトゲと細い円筒状が特徴のサボテンです。白鳥と同様で、子株が出て増えていきます。
オプンチア 白桃扇
フワフワした白いトゲが生え、うさぎのようなかわいらしい見た目が人気のサボテンです。見た目はかわいいのですが、表面には芒刺(ぼうし)と呼ばれる鋭いトゲが生えています。
個のトゲには小さな返しがあり、指などに刺さると抜けにくいため、お手入れする際は注意しなければなりません。近親種には、「ゴールデンバニー(金烏帽子)」という黄色いトゲが特徴のサボテンがあります。
オプンチア 墨烏帽子
うちわサボテンの仲間で、ばんざいしている姿が印象的なサボテンです。ばんざいした見た目が烏帽子のようで、このまま大きくなります。また、ばんざいした姿は縁起がよいとされており、お祝いのプレゼントに贈られる場合もあります。
トゲがほとんどないため、お手入れの際に触れても痛くありません。陰になった場所でも育ちますが、光が不足すると次第に弱り、ばんざいが下がってしまうので適度に光合成させる必要があります。
セレウス・ペルヴィアナス
電磁波を吸収するといわれているサボテンです。パソコンやテレビの近くに置き、電磁話を吸収させると肩こりや頭痛、目の疲れが改善されるとされています。茎の脇から新しい芽が生え、トゲは毛のように柔らかいので触っても痛くありません。
ギムノカリキウム 緋牡丹
緋牡丹はサボテンの中でも流通量が多く、丈夫で育てやすい品種です。淡いピンクや紫に近いピンク色の花が咲く場合が多いですが、黄色や白い花が咲くものもあります。パラグアイ原産の瑞雲丸(ずいうんまる)が基本種で、草や木が多く生えた場所に自生しやすいため、強い光は苦手です。
サイズは直径6~7㎝ほどで、接ぎ木をすると10㎝ほどまで生長する場合もあります。基本的に生長は遅いですが、斑が多いほどさらに遅くなるため子株をとって接ぎ木すれば大きくなります。
パロディア 金晃丸
金晃丸は、乾燥にも耐えられるサボテンです。長い時間水を与えなくても生き抜ける、強い生命力を持っています。
そのため、水やりは3週間に1度を目安とし、乾燥する季節でもたっぷり水を与える必要はありません。とくに冬場は水やりの頻度を減らし、涼しい場所に置くことがポイントです。
クジャクサボテン 月下美人
月下美人は、白くて美しい花が一晩だけ咲くことで有名なサボテンです。
夜に開花した花は、翌朝にはしぼんでしまいます。気温が高い気候でも育ちますが、寒さが苦手のため、外の気温が低下してきたら室内で育てると枯れる心配はありません。南国フルーツとして有名なドラゴンフルーツもクジャクサボテンの仲間です。
マミラリア 銀手毬
銀手毬は、白くて硬いトゲに覆われたコンパクトな品種です。見た目がいぼのように見えるため「イボサボテン」といわれるときもあります。
花の色、トゲの形状などがさまざまなタイプがあり、1~2月ごろに小さくてかわいい花が咲きます。増やしたい場合は、子株をとって挿し木するのがおすすめです。園芸店やホームセンターでも購入できるので、育てたい人は近くの店舗で探してみましょう。
サボテンの育て方
サボテンは、どのような場所で育てるのが最適か、季節ごとの水やり、肥料の与え方といった、基本的な育て方をご紹介します。植えかえの流れや増やし方も解説するので、初めてサボテンを育てる人は必見です。
栽培環境
サボテンを育てるには、太陽の光は必須です。よく日が当たる場所に置いて育てるのが望ましいのですが、直射日光に当てすぎると葉焼けが起こります。
そのため、真夏は光を遮ったり風通しのよい場所に移動させたりして、葉焼けを防ぐ対策が必要です。
また、風通しが悪い多湿な場所で育てると、害虫や病気になって酷い場合は腐敗する恐れもあります。外で育てるなら、屋根のあるベランダや雨が当たらない軒先などが最適です。室内なら、エアコンの風に当たらない場所に置きましょう。
水やり
季節に合わせて水やりの方法を工夫します。
春秋の場合
サボテンが大きく生長する春秋は、たっぷり水やりをします。生長スピードが早く根も伸びていくため、サボテンも水を欲しがります。
充分に土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えましょう。始めはよく水を吸収しますが、季節が変わるにしたがって吸収量が低下するので、土のようすをしっかり確認することが大切です。
夏の場合
夏は、月一回程度水やりをしましょう。気温が高い夏は土の中にある水分が熱されると、水蒸気になって湿気が溜まります。サボテンの生長も緩やかになるため、あげ過ぎると根腐れを起こして枯れてしまう恐れがあります。
日中の水やりも極力避けていただき、土をよく乾燥させ、5~7日ほど経ってから少なめに水やりをしましょう。朝や夕方の気温が下がってきた時間帯がおすすめです。
冬の場合
冬も夏と同様で、月1回程度の水やりにとどめます。12~3月ごろは、寒さもより厳しくなるため、ほぼ生長しません。この時期に水を与えすぎると、根腐れを起こし、枯れる可能性があります。霧吹きで葉に水を与え、3~4週間に1回程度の水やりが理想です。
また、寒い季節はトラブルも起こりやすくなります。サボテンを置いている場所の気温が低いなら、日光が当たる場所などに移動させましょう。気温が低くて地面が凍った日は、水やりをしなくても問題ありません。
肥料の与え方
生長が著しくなる春と秋に肥料を与えます。春と秋は生育期と呼ばれ、植物は生長スピードが上がる時期です。この時期に肥料を適量まくと、生長がさらに活発になってぐんぐん育つので、液体肥料『ハイポネックス原液』を1週間~10日に1回程度の頻度で与えることでより丈夫な株に生長します。
一方、生長が緩やかにある真夏と真冬は休眠期と呼ばれ、この時期は根っこの吸収率が低いので、肥料を与えると枯れてしまいます。肥料は、適切な時期に適量を与えることが大切です。
植えかえのタイミング
サボテンの植えかえは、1~2年おきに行うのがベストタイミングです。そのうえで、次のようなようすが見受けられたら、植えかえをおすすめします。
植えかえの時期
- 鉢植えのサボテンが窮屈そうなとき
- 水やりしても元気がないとき
- サボテンを植えてから、まったく植えかえをしていないとき
鉢植えに植えたサボテンが大きくなりすぎると、水やりをしても土に水がしみ込んでいかなくなります。サボテンの根が鉢から出ている場合も同様で、早めに植えかえましょう。
また、水を与えても元気にならないときは、鉢の土の中になる根っこが生長して狭くなっている可能性があります。早く植えかえして、水分が全体に行き渡るように戻してあげましょう。
サボテンを植えてから長期間そのままだと、生長した根が土の中でパンパンになり根詰まりを起こしている可能性が高いです。植えかえは1~2年おきに、しっかり行うようにしてください。
植えかえの流れ
植えかえの流れは次のとおりです。
- 水やりしないで土を乾燥させ、鉢から出しやすいようにします
- 植木鉢の底に新しい鉢ネットと鉢底石を敷き詰める
- 鉢底石を敷いた上から、3分の1程度まで土を盛る
- 古い鉢植えから根を炒めないように、優しくサボテンを引き抜く
- 根をほぐして古い土を落とし、傷んでいる部分は切り取る
- サボテンの根を広げながら、新しい植木鉢に入れる
- 鉢植えの縁から1㎝程度低いところまで土を盛る
サボテンの株の増やし方
サボテンがうまく育ってきたら、株を増やしてみるのもおすすめです。増やし方には次の3種類があるため、適したものを選んで挑戦してみましょう。
挿し木での増やし方
いくつか株があるサボテンから、株を切り取り別の鉢植えに植えかえる方法です。暖かい4~5月はサボテンも生長しやすいため、この時期に挿し木を行います。生育期なら別の鉢植えに植えても根付きやすく、生長もスムーズです。
元になっている株の上や根元に小さい株ができる場合があるため、この株を切り取って1週間程度日が当たらない場所で切り取った面を乾燥させます。乾いてきたら、土を入れた新しい鉢植えに株の切り口が覆いかぶさるように植えましょう。
越冬して春、夏と季節がうつり変わると子株から根が生えてきて、土に定着しやすくなります。ここまでくると、順調に育つ可能性が高まります。
しかし、サボテンが根腐れを起こしやすい梅雨の時期は生長も緩やかになるため、挿し木には不向きです。さらに、30度以上になる真夏の場合も、根の生長が緩やかにあるため、挿し木は避けましょう。休眠期にあたる秋〜冬も、生長スピードが落ちるため挿し木はおすすめできません。
胴切りでの増やし方
銅切りは親株の茎に切り込みをいれて根を生やし、株を増やす方法です。
銅切りを行うのは、3~5月の生育期が適しており、寒い冬を超えて気温が高くなるとサボテンの生長が活発化します。この時期に銅切りを行うことで、その後もスムーズに生長する可能性が高まります。
反対に銅切りを避けるべきなのは、挿し木と同じように梅雨の時期である6月です。このころに銅切りすると、根腐れする恐れがあるので注意しましょう。
さらに、銅切りをするときは気温も重要です。銅切りに最適な気温は根がぐんぐん伸びる25度以上で、30度以上だと根の生長が緩やかになるため暑くなる前に銅切りを行ってください。
寒い地域では、気温が上がるのが本州にくらべて遅いため最初に説明した銅切りの適期である3~5月より、ひと月ほど遅くしても問題ありません。
種まきでの増やし方
サボテンの花が咲いたあとにとれた種を植えて株を増やす方法です。サボテンの生長がうまくいくと花が咲きます。咲き終わった花は実になり、その中にある種をとってまきます。
実から取り出した種には、芽が出るのを抑える物質が付着しており、このままだと芽が出にくいので、砂と一緒に揉んで落しましょう。その後、ホームセンターなどに売られている種まき用の土や赤玉土などを入れたビニールポットに植えます。
発芽を促すには、ラップをかけて土を乾燥させないようにする必要があります。発芽したらラップを外し、日光が当たる場所に置いて育ててください。
まとめ
サボテンは、過酷な環境で自生してきた植物です。そのため、暑さや寒さ、乾燥にも耐えられる強い生命力を持っています。お手入れの手間もそれほどかからない品種を選べば、今までサボテンを育てたことがない方でも育てやすいでしょう。
ただし、日当たりや風通しがよい場所でないと腐敗する恐れもあるため、適切な環境で栽培してください。