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植えっぱなしで毎年育つ「宿根草」のおすすめ32選!選ぶときのポイントも

植えっぱなしで毎年育つ「宿根草」のおすすめ32選!選ぶときのポイントも

庭づくりや寄せ植えを楽しみたいけれど、細かいお手入れは苦手、という方におすすめしたいのが「宿根草」です。

丈夫な宿根草は植えっぱなしでもしっかり生長してくれるので、お手入れがなかなかできない方にぴったりの植物です。

今回は宿根草の魅力や選び方、お手入れ方法を解説するとともに、ガーデニング初心者の方におすすめの育てやすい宿根草を紹介します。

ぜひこの記事を参考に、宿根草の栽培を楽しんでください。

宿根草とは?

草花には一年草と多年草があり、宿根草は多年草の一種です。宿根草は一度植えれば何年も生きることができ、毎年花を咲かせてくれます。代表的な植物が、春に咲くマーガレット、夏に咲くエキナセア、秋のコスモスなどです。

宿根草と一年草との違い

宿根草が毎年花を咲かせるのに対し、一年草は一度花を咲かせると枯れてしまう植物のことを指します。一年草は多年草よりも開花時期が長いため、長期間花を鑑賞できます。

しかし、一度きりしか咲かないため、ポット価格が宿根草よりも安くなっていることがほとんどです。

宿根草と多年草との違い

前述したとおり、宿根草は多年草の一種です。どちらもほぼ同じ意味です。植物学的な呼び方をする際に「多年草」、園芸的な呼び方をする際は「宿根草」という名称を使用することが多いでしょう。

また、生長できないシーズンに地上部が枯れてしまうけれど株元の芽や地中の根は生きている状態で、生育時期に再び芽を出す植物のことを宿根草と呼ぶケースもあります。

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宿根草の魅力

宿根草の最大の魅力は、一度植えれば何年にも渡って栽培を楽しめる点です。一年草のように季節ごとに植えかえる必要がないため、お手入れの手間もかかりません。

また、季節ごとに異なる姿を楽しめるのも宿根草の魅力です。特に厳しい冬を乗り越えて新芽が出てくる姿を目にすると、感動を覚えずにはいられません。

さらに、一度購入すると何年も楽しめるので、長期的に見てコストパフォーマンスが高いという経済的なメリットもあります。

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育てやすい宿根草のおすすめ32選

ここからは、初心者でもおすすめの育てやすい宿根草をいくつかピックアップして紹介しましょう。

シャクヤク

  • 分類:ボタン科ボタン属
  • 開花時期:5~6月
  • 最低温度:0℃

初夏にピンクや白の美しい花を咲かせる宿根草です。ドライフラワーやブライダルブーケなどのアレンジフラワーとして使用されるほか、生薬としても重宝されています。花はバラのようにエレガントかつ大ぶりのものが多いのが特徴です。

「立てばシャクヤク、座ればボタン」は、美しい女性の立ち振る舞いを表す言葉として有名ですが、もともとは生薬の使い方を表現した言葉といわれています。

☘69:シャクヤクの育て方|きれいな花を咲かせるには?植えつけの方法や日々の管理、摘心や摘蕾などもご紹介【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

アネモネ

  • 分類:キンポウゲ科イチリンソウ属
  • 開花時期:2~5月
  • 最低温度:5℃

地中海沿岸、およびヨーロッパ南部が原産の球根植物です。一茎に一花咲かせる大輪の鮮やかな花は、一重や八重、矮性種をはじめ、さまざまな種類が楽しめます。そのモダンな姿は、アレンジメントにも重宝されています。日本には、明治の初期に渡来しました。

比較的寒さに強く、育てやすいことから春の花として親しまれてきました。しかし近年は、栽培技術が進み、花もちがよい冬の時期にも切り花が出回るようになりました。

☘127:アネモネの育て方|きれいな花を咲かせるには?水やりや肥料など日々の管理もご紹介 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

オステオスペルマム

  • 分類:キク科オステオスペルマム属
  • 開花時期:1月中旬~5月および9月中旬~11月中旬
  • 最低温度:-5℃

アフリカ原産の植物で天気のよい日に開花し、夕方および天気の悪い日には花を閉じます。

近年は、花弁がスプーン型をしているユニークな花形のものや花色の種類も豊富になってきたことから、人気急上昇中の宿根草です。

花茎が丈夫で倒れにくいのが特徴で、コンパクトにまとまった美しい株姿が楽しめます。花もちもよく、連続開花するため長く鑑賞できるでしょう。

☘165:オステオスペルマムの育て方|苗の植えつけや水やりと肥料の与え方、花がら摘みや切り戻しの方法もご紹介 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

マーガレット

  • 分類:キク科アルギランセマム属
  • 開花時期:11~5月
  • 最低温度:0℃

マーガレットは春の定番の花で、一重咲きや二重咲きなど咲き方や花色の種類が沢山あるのが特徴です。花びらの数が奇数になっているため、花占いによく使われています。特に恋占いでは「好き」から始めると必ず「好き」で終わるので重宝されています。

また、花がらが落ちないため、「受験で落ちない」縁起のよい花としても有名です。関東地方以西では、霜にあてないよう注意すれば冬越しも可能なため、冬から春にかけて長い間花が楽しめます。

☘98:マーガレットの育て方|夏越え冬越えの注意点は?苗の選び方や水やりや肥料など日々の管理もご紹介【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

ゼラニウム

  • 分類:フウロソウ科テンジクアオイ属
  • 開花時期:3~12月
  • 最低温度:-3℃

南アフリカのケープ地方が原産地の多年草で、日本には江戸時代末期に伝わりました。明治の終わりから人気が高まり、大正時代に入ると輸入した品種をもとに、国内で独自の栽培が始まりました。現在では、国内でもさまざまな園芸品種が入手できるようになっています。

緑の光沢のある葉と鮮やかな赤やピンクの花とのコントラストが美しく、開花期が長いのが特徴です。次々と花が咲くため、初心者でも育てやすいでしょう。

☘55:ゼラニウムの育て方|植えつけの注意点、水やりや肥料など日々の管理や、切り戻しや花がら摘みなどもご紹介【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

ガイラルディア

  • 分類:キク科ガイラルディア属
  • 開花時期:5月中旬~11月
  • 最低温度:-20℃

南北アメリカ原産の花で、品種によって1年草と多年草にわかれます。一重咲きや八重咲きのほか、花弁の先が割れて線香花火のような姿をしているものもあります。花色も赤やオレンジなど、発色が鮮やかなものからシックな色のものまで多様です。

丈夫で開花時期も長いので、夏の花壇で活躍してくれます。品種によって草丈が異なるため、それぞれに合った場所で育てることがポイントです。

クリスマスローズ

  • 分類:キンポウゲ科クリスマスローズ属
  • 開花時期:1~4月
  • 最低温度:-15℃

東ヨーロッパおよび西アジアが原産の花で、現地ではクリスマスに花を咲かせますが、日本ではほとんどの品種が1月以降に開花します。クリスマスローズは株分けできないため、種で増やしていきます。

花色や花の模様が安定しないので同じ花は咲きませんが、これこそがクリスマスローズを育てる醍醐味です。ひと昔前までは白い花色が定番でしたが、最近では品種改良が進み、さまざまな花色が楽しめます。

☘35:クリスマスローズの育て方|鉢植えと地植えでおススメなのは?苗選びのコツや、肥料の与え方もご紹介|【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

シュウメイギク

  • 分類:キンポウゲ科アネモネ(イチリンソウ)属
  • 開花時期:8月中旬~11月
  • 最低温度:5℃

日本や中国に自生している多年草です。アネモネによく似た可愛らしい花は和風、洋風いずれの庭にもよく似合います。また、優雅な花が秋の風情を感じさせるため、切り花や鉢植え、花壇など幅広く愛用されています。

1本の茎から複数の花を咲かせるので花数が多く、群生している姿は見応えがあるでしょう。現在流通しているシュウメイギクの多くは交配されたものです。

☘132:シュウメイギクの育て方|越冬の仕方はどうするの?水やりや肥料など日々の管理もご紹介 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

ベロニカ・オックスフォードブルー

  • 分類:オオバコ科ベロニカ属
  • 開花時期:4~5月
  • 最低温度:-6~10℃

ヨーロッパ原産の宿根草です。地面を這うように生長し、青い小さな花を咲かせるので、満開時にはブルーのカーペットのような美しい姿で楽しませてくれます。また、美しい銅葉も魅力で、気温の低い秋から冬にかけては紅葉し、また違った雰囲気になるのも魅力です。

暑さ・寒さともに強く、丈夫で育てやすいためグラウンドカバーとしても人気です。とくにボーダー花壇では、必ずといってよいほど植えられているでしょう。

クレマチス

  • 分類:キンポウゲ科クレマチス属
  • 開花時期:4月中旬~10月
  • 最低温度:15℃

クリスマスローズやアネモネと同じ仲間のつる性植物です。ギリシャ語で巻きつるやヒゲを表す「Klema」が由来となり、その名がつけられました。「つる植物の女王」とも呼ばれており、バラとの相性は抜群です。

地植え、鉢植えどちらでも育てられ、トレリスやフェンス、アーチに誘引して楽しめます。花形や花色がバラエティに富んでおり、品種や系統を揃えれば1年中楽しめるでしょう。

☘53:クレマチスの育て方|上手に花を咲かせるには?植えつけの注意や、水やり、肥料の与え方などもご紹介【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

エキナセア

  • 分類:キク科ムラサキバレンギク属(エキナセア属)
  • 開花時期:7~10月
  • 最低温度:-25℃

北アメリカなどを原産とする多年草です。中心部がぷっくりと盛り上がった独特の花と、赤や黄色、白など豊富なカラーが魅力です。エキナセアは、ドイツ国家機関によって医療用ハーブに認定されています。

開花後に収穫し、茎や根、葉を水洗いしたあとに刻み、乾燥させたものがハーブとして使用されています。ただし、園芸品種として市場に出ているものにはハーブとしての効果は期待できません。

モナルダ

  • 分類:シソ科モナルダ属
  • 開花時期:6~9月
  • 最低温度:-30℃

茎や葉に強い方向がある植物で、ベルガモットとも呼ばれています。花びらや生葉は料理の香りづけに使われるほか、乾燥させたものはハーブティーやポプリなどに活用されます。初夏から夏にかけて開花する花で、日本でも古くから夏花壇に使用されてきました。

開花すると、爽やかな香りを楽しめるのが特徴です。花には蜜が多く、ミツバチが蜜を吸いにやってくるため、「ビーバーム(蜂の植物)」とも呼ばれています。

ルリタマアザミ

  • 分類:キク科ヒゴタイ属(エキノプス属)
  • 開花時期:7~9月中旬
  • 最低温度:-10℃

西アジア、および地中海原産の多年草です。青いボール状の可愛らしい花は、ドライフラワーによく使われています。主に苗で販売されていますが、「エキノプス」という属名で販売されることがほとんどです。

「エキノプス」とは「ハリネズミ」という意味で、蕾や花の形状からその名が付けられました。現在、ルリタマアザミは全世界におよそ120種類存在しています。

チェリーセージ

  • 分類:シソ科アキギリ属
  • 開花時期:5~11月
  • 最低温度:-5~-10℃

アメリカ南部からメキシコにかけて分布している多年草で、赤やピンク、クリーム色と豊富な花色が特徴です。葉や花から甘いフルーティーな香りがすることから、その名が付けられました。

実はチェリーセージはサルビア・ミクロフィラ、サルビア・ヤメンシスなどの総称で、花の名前ではありません。日本では、主にミクロフィラをチェリーセージと呼んでいます。

☘266:【Q&A】チェリーセージの育て方|健康に育てるコツや収穫方法は?水やりや肥料など、日々の管理もご紹介

サルビア・セージ

  • 分類:シソ科アサギリ族(もしくはサルビア属)
  • 開花時期:6~11月(種類によってことなる)
  • 最低温度:種類によって異なる

サルビアの種は900以上存在し、宿根草をはじめ一年草、二年草のものがあります。

名前に付けられている「セージ」は、「サルビア」をラテン語に訳したもので、どちらも意味は同じです。サルビア・セージには数多くの種があり、観賞用として親しまれているほか、ハーブに利用されているものもあります。

サクシセラ・フロステッドパールズ

  • 分類:マツムシソウ科サクシセラ属
  • 開花時期:6~9月
  • 最低温度:-15~-25℃

暑さにも寒さにも強い宿根草です。小さな球状の花が夏から秋にかけて開花するため、長く楽しめるのが特徴です。植えっぱなしでも毎年開花してくれるので、初心者でも育てやすいでしょう。

生長丈は60~80㎝、環境によっては1m近く育つこともあります。横幅もありますが、葉が細く花が小さいため、隣の植物に覆いかぶさるほどの圧迫感がなくナチュラルガーデンにもぴったりです。

ラナンキュラス・ゴールドコイン

  • 分類:キンポウゲ科キンポウゲ属
  • 開花時期:4~6月
  • 最低温度:-5℃

一般的なラナンキュラスとは異なる宿根草です。4~6月にかけて、ラナンキュラスによく似た黄金色で、小さな八重咲の花を一面に咲かせることが名前の由来になっています。

とても丈夫で環境が合えば手入れをしなくてもランナーを出しながら広がるため、グラウンドカバーによく利用されています。花の開花時には、まるで黄金のカーペットを敷いたような美しい姿が楽しめるでしょう。

ペンステモン

  • 分類:オオバコ科イワブクロ属(ペンステモン属)
  • 開花時期:5~6月
  • 最低温度:-10℃

北アメリカ西部が主な原産地の多年草です。筒状でふっくらした形の花や釣鐘状の愛嬌のある花が連なるように咲く姿は、熱帯魚が遊泳している姿をイメージさせます。光の当たり方によって花の表情が変わるため、どれだけ眺めても見飽きることがありません。

暑さにも寒さにも強いので花壇に最適ですが、多湿は苦手なため注意しましょう。常緑性で、茎葉を残したまま越冬します。

フロックス

  • 分類:ハナシノブ科クサキョウチクトウ属(フロックス属)
  • 開花時期:6~10月
  • 最低温度:-30℃

小さな花が集まり、花房となって初夏から秋までの長期間咲き続けます。現在フロックスの仲間として知られているのは67種で、品種によって草丈はさまざまです。

花色のバリエーションが豊富で、白やピンク、紫といった淡色の花だけでなく、複色のものもあります。近年は房にボリュームがあるものやガク咲きのもの、耐病性が高いものなどさまざまな品種が開発されています。

宿根バーベナ

  • 分類:クマツヅラ科クマツヅラ属(バーベナ属)
  • 開花時期:4~10月
  • 最低温度:0℃前後

和名では「姫美女桜(ひめびじょざくら)」と呼ばれる多年草です。小花がボール状に集まる姿が可愛らしく、人気の植物です。

花弁にハートのような切れ込みが入っているのが特徴で、地面を這うように分枝しながら生長するため、グラウンドカバーに適しています。比較的耐寒性が高いため、暖地では霜よけなどに注意すれば越冬も可能でしょう。

ユーフォルビア

  • 分類:トウダイグサ科トウダイグサ属(ユーフォルビア属)
  • 開花時期:4~7月
  • 最低温度:5℃

世界中におよそ2,000種存在し、多肉やサボテンなど、形態もさまざまな植物です。アメリカ大陸や地中海沿岸、東南アジアなどの乾燥地帯に自生しており、暑さには強いが多湿を苦手とする性質を持っています。

ユニークな花と草姿が魅力で、大きさや形状、花色などは種類によって異なるため、育てる場所や用途によって品種を選ぶとよいでしょう。耐寒性があまりないため、室内に入れて冬越ししてください。

キキョウ

  • 分類:キキョウ科キキョウ属
  • 開花時期:6~10月
  • 最低温度:-20℃

東アジアに広く分布している多年草です。日本でも昔から観賞用に広く愛されており、万葉集にも歌が残されています。古くから園芸品種が成立されていて、秋の七草のひとつとして知られています。

そのため、秋のイメージが強いですが、実際には初夏から開花します。伸ばした花茎の先端に紫やピンク、白などの美しい星型の花を咲かせる姿は非常に趣があります。

☘131:キキョウの育て方|切り戻しや花がら摘みなどは必要?水やりや肥料など日々の管理もご紹介 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

オダマキ

  • 分類:キンポウゲ科オダマキ属
  • 開花時期:5~6月
  • 最低温度:5℃

北半球の温帯に分布する植物です。日本でも数種類自生しており、昔からある「ミヤマオダマキ」は、本州中部の高山地帯から北部に分布しています。西洋オダマキと呼ばれる品種は茎がまっすぐに伸び、花が10輪前後うつむいて咲くのが特徴です。

紫をはじめ、白やピンクなど、品種によってさまざまな花色が楽しめます。流通が多いのは園芸品種の西洋オダマキで、草丈が高いものは切り花としても人気です。

☘199:【Q&A】オダマキの育て方|越冬の方法は?水やりや肥料などの管理方法もご紹介

丁字草(ちょうじそう)

  • 分類:キョウチクトウ科チョウジソウ属
  • 開花時期:5~6月
  • 最低温度:-5℃前後

日本各地のやや湿った場所に自生する多年草です。初夏になると、淡紫色の可愛らしい花を咲かせます。この花は茶席に利用されるほか、寄せ植えや盆栽などにも活用されています。また、和風にも洋風にも合うのが特徴で切り花としても人気です。

丁字草は、アルカロイドを含む有毒植物です。切り口から乳液が出るため、触れないように注意をはらいながら剪定しましょう。

ホリホック

  • 分類:アオイ科タチアオイ属(ビロードアオイ属)
  • 開花時期:6~8月
  • 最低温度:0℃

「タチアオイ」とも呼ばれる植物で、梅雨入りの時期には花が咲き始めることから「梅雨葵」とも呼ばれています。開花時期になると花穂の下から無数の花を次々に咲いていくのが特徴です。

ホリホックは種類が多く、白や赤、ピンクなど花色が淡色のものもあれば、複数の色が混ざるものもあります。日本では古くから親しまれている植物で、万葉集や枕草子にも記載されています。

☘262:【Q&A】タチアオイの育て方|管理する上での注意点や作業は?水やりや肥料などの管理方法もご紹介

チョコレートコスモス

  • 分類:キク科コスモス属
  • 開花時期:5~11月
  • 最低温度:0℃

その名のとおり、チョコレートのような香りと深い紫や赤がかった色味が特徴の花です。シックな色合いがどのような庭でもなじむほか、小型のため鉢植えでも楽しめます。

園芸品種よりも原種のほうが香り高いため、花の香りを楽しみたい方は原種の栽培にチャレンジするとよいでしょう。高温多湿に弱い花ですが、夏越しと冬越しに成功すれば多年草としても育てられます。

バージニアストック

  • 分類:アブラナ科マルコルミア属
  • 開花時期:4~5月(春まきでは9月中旬~10月)
  • 最低温度:-5℃

一重のストックに似た花を咲かせることが名前の由来となった植物です。ただし、ストックのように長い穂にはならず、多数伸びた小枝の茎の頂点から、かすかな芳香のある小花を咲かせます。

枝わかれするにしたがって花色が変化するのが特徴で、一株で紫や白、ピンクといった複数の花色が楽しめます。開花期間も長いので、花壇や寄せ植えを色彩豊かにしてくれるでしょう。

ヘミグラフィス

  • 分類:キツネノマゴ科ヒロハサギゴケ属(ヘミグラフィス属)
  • 開花時期:5~7月
  • 最低温度:10℃

中国南部、日本および熱帯アジアに60種類以上分布している植物です。種類が多いのは多年草ですが、なかには一年草や低木になるものもあります。茎はあまり立ち上がらず、横に這うように伸びるため、グラウンドカバーとして利用されています。

葉表の金属のような光沢のあるグリーンと葉裏の深い赤紫のカラーコントラストが美しいため、観賞用として人気です。

シロタエギク

  • 分類:キク科ヤコバエア属
  • 開花時期:6~7月
  • 最低温度:-10℃

白い産毛が生えた銀白色の葉が特徴的なシルバーリーフです。さまざまな品種がありますが、一般的には「シロタエギク」というと、葉に切れ込みが入っている「セネキオ・シネラリア」を指します。

丈夫で育てやすいことから花壇のアクセントに使われたり、ハンギングバスケットや寄せ植えに利用されたりします。剪定をしなければ初夏に黄色い花が咲きますが、花が咲くと葉色が悪くなるため、花が咲く前に切り戻して葉だけの状態で育てるのがおすすめです。

 

シルバーリーフのオススメ10選|使いやすく人気の品種をご紹介【SELECT】

コルジリネ

  • 分類: キジカクシ科コルジリネ属
  • 開花時期:6月
  • 最低温度:-5℃~0℃(品種によって異なる)

カラフルで美しい葉が特徴的なロックガーデンや、ドライガーデンの主役として人気の観葉植物です。品種によって樹高が異なり、なかには2mに達するものもあります。

また、コルジリネの花言葉が「幸福な交際」「爽やかな交際」であることから、恋人へのプレゼントや結婚記念日のプレゼントにも最適です。耐寒性も比較的強いため、南関東以西の地域であれば寄せ植えも楽しめます。

タイム

  • 分類:シソ科イブキジャコウソウ属
  • 開花時期:4~6月
  • 最低温度:-20℃

ヨーロッパ南部の地中海沿岸が原産の常緑低木です。独特の清涼感がある強い香りの葉は、料理用ハーブとして利用されています。立性とほふく性の2種類があり、立性のタイムの草丈は30㎝ほどです。

ほふく性のタイムは草丈がおよそ10㎝で這うように生長することから、グラウンドカバーとして用いられます。病気や害虫にも強いため、育てやすい植物として人気です。

☘:207 :【Q&A】タイムの育て方|きれいな葉を保つ方法は?水やりや肥料などの管理方法|【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

ヒメツルソバ

  • 分類:タデ科イヌダテ属
  • 開花時期:4~11月
  • 最低温度:-5℃

ヒマラヤ、およびインド北部原産の蔓性常緑多年草です。背が低く地面を這うように生長し、長期間花を咲かせる特性を利用して、グラウンドカバーやロックガーデンに重宝されています。

開花時期には金平糖のようなピンクで可愛らしい小花を咲かせるほか、晩秋には葉が美しい赤色に変化する姿も楽しめます。冬には寒さで地上部が枯れてしまいますが根は生きているため、春には再び新芽を出してくれるでしょう。

宿根草の選び方

ひとくちに宿根草といっても多種多様な種類があるため、初心者の方はどの植物を選べばよいのか迷ってしまうでしょう。そこでここからは、宿根草の選び方のポイントをいくつかピックアップして紹介します。

おすすめの宿根草10選|特長や基本的な育て方などもご紹介|【SELECT】

開花時期で選ぶ

宿根草は開花時期が短いものが多いため、開花時期で選ぶとよいでしょう。

寄せ植えをする場合は開花時期が異なる宿根草を植えれば、花の移り変わりを楽しめたり、花がまったく咲かなくて寂しい、という事態を防げたりするでしょう。宿根草以外の一年草や二年草と組み合わせて植えるのもひとつの方法です。

宿根草のなかには一年に何度も花を咲かせるものや、次々と花を咲かせるものもあります。購入する際は、開花時期や開花のパターンをしっかりチェックしておきましょう。

耐寒性で選ぶ

いくら宿根草といえども、住んでいる地域の最低気温に耐えられないものであれば、冬越しできずに枯れてしまう恐れがあります。確実に冬越しさせたい場合は、耐寒性の高い宿根草を選ぶようにしましょう。

一般的に、0℃以下の低温に耐えられる植物のことを「耐寒性が高い」といいます。寒い地域にお住まいの方は、希望の植物がどのくらいの低温に耐えられるのかを事前に確認しておきましょう。

また、近年は夏の気温も上昇しています。耐寒性だけでなく、耐暑性もチェックしておくと安心です。

庭や花壇の色合いバランスを考える

庭や花壇に他の植物と組み合わせて植える場合は、花色の配色バランスを考えましょう。たとえば、宿根草はナチュラルで控えめな花色のものが多いため、カラフルな花に添えるように組み合わせると、バランスがよくなります。

また、同系色の花色でまとめると落ち着いた雰囲気になりますし、反対色を組み合わせるとヴィヴィッドで華やかな印象になるでしょう。花が咲いたときにどのようなイメージになるかを想像しながら、組み合わせを考える時間も楽しいものです。

🕊Garden Tour🕊17:雑木やリーフ中心に、落ち着いた色合いの宿根草で彩る癒しのお庭

宿根草の植え方

宿根草は、真夏と真冬を避けて春か秋に植えるのがポイントです。また、春に花が咲くものは、秋に植えると、寒い冬が訪れる前に根を張るので、株が充実します。

基本的に宿根草は、水はけと風通しのよい場所を好みます。また、日当たりがよく、夏の直射日光が当たらない場所を選びましょう。植えつけ時の苗が小さくても生長すると大きくなるので、余裕を持った株間を取ることも重要です。

ただし、球根は群植したほうが開花したときより魅力的になるため、間隔を詰めても問題ありません。この際、球根の倍ほどの深さに植えつけてください。

土壌は腐葉土や堆肥を混ぜ込んで、水はけがよく肥沃な状態にしましょう。アネモネ以外の宿根草は、植えつけ後にたっぷり水やりしましょう。

宿根草の育て方

ほとんどの宿根草は、特別なお手入れは必要ありません。地植えの場合は夏の乾燥時期以外、水やりは必要ないでしょう。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたときに水やりをします。やせた土壌や、コンテナ栽培では肥料をしっかり与えなくて生育しません。

肥料を与える場合は春と秋に、一般的な花苗用の緩効性肥料を使用してください。追肥にはバラまくだけで肥料効果が約2~3カ月間持続する『プランティア花と野菜と果実の肥料』がおすすめです。

植物の調子が悪い場合は、生育環境が適していないことが考えられます。花が咲かない、枯れてしまうなどのトラブルが起こった場合は、もう一度生育環境をチェックしましょう。もし、植物にとって好ましくない環境の場合は、春か秋に植えかえするのがおすすめです。

宿根草のお手入れ方法

宿根草は植えっぱなしでも大丈夫とはいえ、株が混みあったり鉢植えで根詰まりを起こしたりすると生育が悪くなってしまいます。春や秋になると株を掘り上げて、根の周りの土をきれいに落として株分けしたり、新しい用土に植えかえたりしてみましょう。

関東以西の地域は、地植えで冬越し可能です。冬越しの際は、株元にお布団代わりの腐葉土を敷いて、寒さから守ってあげてください。寒冷地の場合は、植物の耐寒性に応じて宿根草を秋に掘り上げ、軒下や室内に移動して冬越しするとよいでしょう。

咲き終わった花がらは、シーズン終わりまで切り取らなくても問題ありません。しかし、次々と花を咲かせるものは、こまめに切り取ってあげましょう。株が乱れて見苦しくなってきたら、茎葉を切り戻して形を整えます。

🕊Garden Tour🕊62 バラや宿根草などの植物と手作りの小屋やパーゴラでエリアごとの風景を楽しむお庭

まとめ

お手入れが簡単で、年をまたいで美しい姿が楽しめる宿根草は、初心者におすすめの植物です。花壇や寄せ植えにも適しているので、庭づくりを楽しみたい方にもぴったりでしょう。

宿根草に特別なお手入れは必要ありませんが、生育環境や冬越しには注意する必要があります。

事前に植物が好む環境や耐寒性をしっかり確認して、毎年元気な姿が見られるように適切な環境で育ててあげましょう。毎年可憐な姿を見せてくれる宿根草は、きっと癒しの時間を与えてくれるはずです。

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