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ホタルブクロの育て方|栽培のポイントや花の魅力、増やし方

ホタルブクロの育て方|栽培のポイントや花の魅力、増やし方

ホタルブクロは、ホタルが舞う初夏の時期から可憐な花を咲かせます。
うつむいてひっそりと咲く花の姿は奥ゆかしさを感じさせ、風情のある和風のお庭にもよく似合います。

ホタルブクロは丈夫で管理の手間がかかりにくく、ガーデニング初心者にもおすすめの植物です。
お好きな方は、ぜひご自宅に植えつけて育てていきましょう。

今回は、ホタルブクロの魅力や基本的な育て方、増やし方をご紹介します。

ホタルブクロの育て方|可愛い花の魅力や基礎知識

ホタルブクロはキキョウ科の多年草です。原産地は日本や東北アジア、朝鮮半島などで、日本各地に分布しています。

花の色は白やピンク、紫などです。

開花時期は5月下旬頃から7月にかけてで、ホタルが飛ぶ時期と重なります。

釣り鐘のような形の花を吊り下げるように咲くのが特徴です。控えめながら可愛らしい花をつける姿は、楚々とした雰囲気も醸し出します。和風のガーデンはもちろん、洋風のガーデンにも似合うでしょう。

食用可能なホタルブクロの花

ホタルブクロの花は、摘み取って食べることができます。花びらをサラダの彩りとして加えたり、酢の物にしたりといった方法で味わえます。

味が気になる方は、栽培したホタルブクロを摘み取って実際に食べてみると良いでしょう。

カンパニュラとの違い

ホタルブクロとよく似た植物に「カンパニュラ」があります。初夏から夏にかけて咲くベル状の花を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。ホタルブクロとカンパニュラは、どちらもキキョウ科ホタルブクロ属の仲間です。

一般的に、日本でカンパニュラと呼ばれているのは「カンパニュラ・メディウム」という種類の花です。「ツリガネソウ(釣鐘草)」や「フウリンソウ(風鈴草)」と呼ばれることもあります。

原産地は南ヨーロッパですが、開花時期や花の色味などはホタルブクロと似ています。ただ、カンパニュラ・メディウムのほうが草丈は大きくなります。花の直径も太めなため目立ちやすいでしょう。

また、ホタルブクロの花は提灯を下げたように下向きに咲きますが、カンパニュラ・メディウムの花は上向きに咲く点も違います。どちらにも違った魅力があるため、好みのテイストやお庭の雰囲気に合わせて選びましょう。

ホタルブクロの育て方|栽培のコツや注意点

ホタルブクロは日本の気候に合う植物で、丈夫な点も魅力です。お好きな方は、ぜひお庭やベランダに植えて育ててみましょう。こちらでは、ホタルブクロの基本的な育て方をご紹介します。

ホタルブクロの好む栽培環境

ホタルブクロは日なた~明るい日陰の場所を好みます。完全に日陰になるような場所では生育に影響が出る可能性があります。きれいな花を咲かせるため、しっかりと日光に当てましょう。

ただし、真夏の強い日光や西日などは避けられるところがおすすめです。鉢植えの場合、夏になって日差しが強くなってきたら明るい日陰へ移動させても良いでしょう。

土づくり

ホタルブクロはあまり土質を選びませんが、排水性の高いものを選ぶことが大切です。地植えする場合は腐葉土を混ぜて耕しておきましょう。水はけが悪い場合は川砂や軽石などを加えておきます。

鉢植えの場合、赤玉土:鹿沼土:腐葉土=4:4:2で混ぜたものなどがおすすめです。市販されている草花用培養土でも十分に生長します。

『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』は、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているため元肥を混ぜる手間がなく鉢栽培、プランター栽培に最適な培養土です。

植えつけ

ホタルブクロの植えつけ適期は早春の2月~3月頃です。新芽が伸び出す前に植えつけ作業を済ませましょう。

もしくは、休眠に入る前の秋にも植えつけ・植えかえを行うことができます。

複数の株を植える場合、株間は30cm程度とりましょう。鉢植えの場合、3号~5号の鉢に一株が目安です。

水やり

ホタルブクロを栽培するときは、水の与えすぎに注意が必要です。地植えの場合、根づいた後はほとんど水やりせず降雨に任せます。晴れた日が続いて極端に乾燥しそうなときは水をあげましょう。

鉢植えの場合は土の表面が乾いていたらたっぷりと与えます。常に土が湿った状態になるのは避け、乾いてから水やりすることを心がけましょう。

また、ホタルブクロは冬になると地上部を枯らして休眠に入ります。その間、水やりは控えめに行いましょう。

肥料

植えつけの際は元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』 を土に混ぜ込みます。

生長期にあたる4月~5月には液体肥料『ハイポネックス原液』を1週間から10日に1回500倍に希釈して追肥しましょう。

夏の間は施肥をストップし、秋になったら緩効性肥料『プランティア花と野菜と果実の肥料』を施します。

病害虫対策

ホタルブクロ栽培で気をつけたい害虫のひとつがアブラムシです。アブラムシは繁殖力の強い虫であり、放っておくとどんどん増えてしまいます。見つけたらすぐに駆除しましょう。大量発生する前に薬剤で防除するのもひとつの方法です。

また、アブラムシは風通しや日当たりが悪い場所で発生しやすくなるといわれています。植えつけの際は株間を十分にとって密植を避け、風通しの良い状態を保ちましょう。

植えかえ

ホタルブクロは旺盛に根を伸ばします。鉢植えの場合、根詰まりを防ぐために1年に1回は植えかえることがおすすめです。適期は植えつけと同じ早春もしくは秋となります。

鉢から掘り上げたら古い土を落とし、傷んでいる根があれば取り除きます。新しい用土を準備して植えつけましょう。

地植えしている場合は基本的に植えっぱなしでも問題ありません。

ただし、長く育てていると地下茎が伸び、移動してしまうことがあります。その場合はお好きな場所へ植え直すと良いでしょう。

ホタルブクロの育て方|増やして楽しむ方法

ホタルブクロをもっと楽しみたい場合は、種まきや株分けなどで増やしてみることもおすすめです。栽培に慣れてきたらチャレンジしてみましょう。

最後に、ホタルブクロの増やし方を解説します。

種の採取

ホタルブクロは種を採ってまくことで増やせます。開花時期の終わりが近づいたら、花がら摘みをせずに放置しておきましょう。
夏の終わり~秋口にかけて実が熟してきます。実の一部分が茶色く枯れて乾燥し始めたら、摘み取って種を採りましょう。

種は数日かけてしっかりと乾燥させておきます。紙袋などに入れて保管しておきましょう。

2月~3月になったら種まきします。用土はバーミキュライトや赤玉土などの単用土や、市販の種まき用の培養土を活用しましょう。

種まきした場合、その年のうちに花を楽しむのは難しいため、根気よく育てていくことが大切です。順調にいけば、種まきから2年目には花を咲かせてくれるでしょう。

株分け

ホタルブクロは株分けでも手軽に増やすことができます。

ホタルブクロの花が終わった後、地下茎が伸びて新芽がつくられます。今年開花した茎は枯れてしまいますが、翌シーズンには新しく伸びた芽から再び花が咲きます。

新芽が出てから株分けの作業を行いましょう。基本的には早春の2月~3月がおすすめです。

ホタルブクロは親株から地下茎が伸び、その先に子株がつきます。地下茎を切って子株を外し、別の場所へ植えつけましょう。根が乾燥しないよう、できるだけすぐに植えつけることがポイントです。

おわりに

ホタルブクロの可愛らしい花は、さまざまなテイストのお庭に合わせられます。栽培の手間がかかりにくいうえ、適切な環境に植えておけば地下茎で自然と増えていきます。

水や肥料のあげすぎに気をつけて管理することも大切です。

ぜひお好きな色のホタルブクロを植えて、毎年咲く花の観賞を楽しみに育てていきましょう。

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