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ユーフォルビアの育て方|タイプ別の管理方法や特徴を解説

ユーフォルビアの育て方|タイプ別の管理方法や特徴を解説

ユーフォルビアとは、トウダイグサ科トウダイグサ属(ユーフォルビア属)の植物のことです。

とても多くの種類があり、品種によって異なるユニークな見た目を持ちます。お好きな品種を見つけたら、ぜひご自宅で栽培にチャレンジしてみましょう。

今回は、ユーフォルビアのタイプを多肉植物、低木、一年草・多年草に分け、それぞれの特徴や基本的な育て方、お手入れのポイントなどをご紹介します。

ユーフォルビアの育て方|タイプ別の特徴や主な品種

ユーフォルビアとは、トウダイグサ科トウダイグサ属(ユーフォルビア属)の植物の総称です。非常に多くの種類があり、世界中でおよそ2000種が確認されているといわれています。

品種によって多肉植物や低木、一年草や多年草など多彩なタイプがあることも特徴です。それぞれのタイプ別に性質が異なり、見た目も多種多様です。

多肉植物タイプ

多肉植物タイプのユーフォルビアは500種類から1000種類ほど存在すると考えられています。

ユニークな見た目で人気を博しており、珍奇植物として親しまれている品種も多く見られます。品種によって大きく形が異なるため、お気に入りのものを選ぶ楽しさも味わえるでしょう。

多肉タイプのユーフォルビアには、名の知られた品種も多く存在します。例えば、「ハナキリン」は多肉質の茎にトゲを生やし、花を観賞できる品種です。「鉄甲丸」はでこぼことした太い胴を持ち、先端から葉を茂らせます。

「ホリダ」は白っぽい色味が特徴で、トゲが大きいタイプや草丈が低く丸みを帯びた形に育つタイプなどがあります。「オベサ」のように球形の可愛らしいフォルムを楽しめるものもあり、多種多様です。

低木タイプ

ユーフォルビアのなかでも人気が上昇しているのは、非耐寒性低木のタイプです。「ダイアモンド・フロスト」や「白雪姫」などの品種が代表的で、どちらも白い花がたくさん咲きます。花びらに見える部分は苞(ほう)であり、長く観賞を楽しめることも魅力です。

温室で栽培すれば樹高は2m~3mに育ちますが、一般的なご家庭の環境であれば鉢植えでコンパクトに育てることになるでしょう。また、屋外では冬越しが難しいため地植えするなら一年草扱いとなります。

「ダイアモンド・フロスト」は丈夫な性質を持つ育てやすい品種です。一株にとても小さな白い花がたくさんつき、カスミソウのように儚げな雰囲気があります。花壇の引き立て役としても活躍するでしょう。開花時期は初夏~秋です。

「白雪姫」は、「ダイアモンド・フロスト」よりも大きめの花をつけます。開花時期は秋の終わり頃から冬になる点も異なります。

一年草や多年草タイプ

ユーフォルビアのなかには、一年草や多年草の草花として育てられるタイプも少なくありません。

耐寒性の弱いものは一年草として、耐寒性のあるものは冬越しして多年草として育てていくことができます。品種によって花の色や形などはさまざまです。

多年草タイプでは「ポリクロマ」「キパリッシアス」「ダルシス」などの種類が人気です。「ポリクロマ」は春になると黄色い花をつけます。爽やかな色の葉は秋になると紅葉し、冬には落葉します。

「キパリッシアス」は「マツバトウダイ」の和名でも親しまれる品種で、春には黄色い小さな花をたくさん咲かせます。地下茎で這うように広がるため、グランドカバーにもおすすめです。

「ダルシス」は赤紫色の葉を楽しめる「カメレオン」という品種が有名です。季節が進むと葉は鮮やかに色づき、秋と冬には紅葉を観賞できます。

ほかにも、ユーフォルビアには多岐にわたる種類があります。自分好みの品種を見つけて、ぜひご自宅で育ててみましょう。

ユーフォルビアの育て方①多肉植物タイプ

多肉植物タイプのユーフォルビアには幅広い種類がありますが、夏型の多肉植物として管理できるものが多くなります。

ここでは、多肉植物タイプのユーフォルビアについて基本的な育て方を解説します。

適した栽培環境

多肉植物タイプのユーフォルビアは、世界各地に分布しています。品種によって自生地は異なりますが、アフリカやマダガスカルを原産とするものが多く見られます。そのため、基本的には暑さに強く、寒さには弱いと考えておきましょう。

春から秋の間は屋外で日に当てて育て、冬には室内に取り込むのがおすすめです。気温が15℃以下になる前に屋内へ移動させましょう。室内でも日当たりの良い窓辺に置くことで元気に生長します。

また、ユーフォルビアは多湿に弱いため、湿気がこもらないように管理することも大切です。風通しの良い場所を選んで鉢を置きましょう。

土づくり

ユーフォルビア栽培では排水性の高い用土を使います。ご自分で配合する場合は、鹿沼土(小粒)・赤玉土(小粒)・ピートモス・川砂・くん炭を均等に混ぜたものがおすすめです。

ただし、単用土を準備して混ぜるのは手間がかかります。市販されているサボテン・多肉植物用の培養土を使うと良いでしょう。

植えかえ

多肉植物タイプの場合、鉢植えを購入するケースが多いでしょう。お好きな鉢へ植えつけたり、鉢増ししたりする場合は生育期間中に作業を行います。とくに、生育期が始まる4月~6月頃がおすすめです。

植えかえの際は数日前から水を与えず、土を乾燥させておくことがポイントです。株を掘り上げた後もすぐに植えず、数日乾かしてから植えつけると良いでしょう。

鉢増しする場合は、一回り大きな鉢を使います。大きすぎる鉢へ植えると過湿になりやすく、枯れてしまう原因になるため避けましょう。

水やり

ユーフォルビアを元気に育てていくためには、季節に応じて水やりの方法を変えることがコツです。

10月~3月頃は気温が下がり、休眠期に入ります。その時期は水を控えめに与えましょう。2週間~1カ月に1回程度が目安です。

気温が上がり、新芽が動き出したら少しずつ水やりを増やします。春から秋の生育期間中は、鉢の土が乾いたらたっぷりと水をあげましょう。

肥料

植えつけ、植えかえの際は元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』 を土に混ぜ込みます。

また、春~秋にかけて株を大きく生育したい方は追肥を行いましょう。追肥には速効性の液体肥料『ハイポネックス原液』を1,000倍に希釈して1週間~10日に1回の頻度であたえます。

また、株を大きくせず、現状の株姿を維持したい方には、活力剤がおすすめです。『キュートサボテン・多肉植物用』は使う量がひと目で分かる計量目盛り付きで簡単・便利で手軽に使えます。

増やし方

多肉植物タイプのユーフォルビアは、挿し木や株分け、種の採取などで増やすことができます。

ただ、種を採るのが難しい品種もあり、挿し木や株分けなどで増やすケースが少なくありません。栽培している品種に適した方法を調べてみましょう。

ユーフォルビアの育て方②低木タイプ

日本で見られる低木タイプのユーフォルビアは、栽培の手間がかかりにくいものの、耐寒性は弱くなります。寒さに気をつけて管理していきましょう。

ここでは、低木タイプのユーフォルビアの育て方をご紹介します。

適した栽培環境

低木タイプのユーフォルビアは日光に当てることで元気に育ちます。基本は日なたがおすすめですが、日差しの強い夏場は半日陰で管理すると良いでしょう。

耐寒性は弱いため、気温に応じて移動できるように鉢植えで育てることがおすすめです。春から秋は屋外で管理し、気温が10℃を下回る時期は室内へ移しましょう。

寒さに当ててしまうと葉が落ち、枯れてしまうことがあるので注意が必要です。

土づくり

低木タイプのユーフォルビアは、排水性・保水性・通気性を備え、有機質に富む用土を好みます。

配合する場合は赤玉土(中粒):腐葉土=6:4の割合で混ぜたものが適しているでしょう。市販されている草花用培養土を使うのもおすすめです。

『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』は、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているため元肥を混ぜる手間がなく鉢栽培、プランター栽培に最適な培養土です。

植えつけ・植えかえ

植えつけ・植えかえは春~秋に行えますが、とくに5月頃が適しています。

植えかえの際は根鉢を少々崩し、地上部は切り戻しましょう。

水やり

ユーフォルビアは水のやりすぎで弱ってしまうことがあります。5月~9月頃の生育期は土が乾いていたら水を与えますが、気温が下がってきたら少しずつ控えていきましょう。

冬は土がすっかり乾くまで待ってから水を与えます。

肥料

低木タイプのユーフォルビアは開花期間が長いため、肥料不足にならないように管理しましょう。

植えつけの際は元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』 を土に混ぜ込みます。

その後、5月~9月の生育期には、緩効性肥料又は速効性の液体肥料を追肥します。

追肥にバラまくだけで肥料効果が約2~3カ月間持続する緩効性肥料『プランティア花と野菜と果実の肥料』又は、速効性の液体肥料『ハイポネックス原液』を1週間~10日に1回の頻度であたえます。

切り戻し

形を整えるために、植えかえのついでに切り戻しを行います。3分の1~半分程度の高さでカットしておきましょう。

しばらくすると新芽が伸びてきます。

増やし方

低木タイプのユーフォルビアを増やしたい場合は、挿し木に挑戦してみましょう。適期は6月頃です。元気の良い茎を選び、本葉が3枚~4枚ほどつくように切り取りましょう。

切り口から出る乳液を洗い流したら挿し木用の土に挿します。水を切らさないように管理し、順調にいけば20日程度で発根するでしょう。

ユーフォルビアの育て方③一年草・多年草タイプ

一年草・多年草タイプは育てやすく、個性的な花を長く楽しめることが魅力です。こちらでは、一年草・多年草タイプのユーフォルビアの基本的な育て方をご紹介します。

適した栽培環境

一年草・多年草タイプの花をきれいに咲かせるためには、しっかりと日光に当てることが大切です。品種によりますが、基本的には高温や乾燥には耐えられます。

ただし、湿気の強い環境は苦手です。とくに夏場の多湿には気をつけましょう。

土づくり

用土は水はけの良いものを準備することがおすすめです。ご自分で配合する際は赤玉土:鹿沼土:軽石:腐葉土=3:3:3:1などの割合が適しているでしょう。

サボテン・多肉植物用培養土や山野草用培養土などを活用することもできます。

植えつけ

植えつけ適期は春と秋です。地植えする場合は水はけを良くするため、土を盛ったところに植えると良いでしょう。

地面よりも高いレイズドベッドや、ロックガーデンに植えることもおすすめです。

水やり

地植えの場合、根づいてからは降雨に任せます。鉢植えの場合は土が乾いてからたっぷりとあげることを心がけましょう。

受け皿を使っている場合は水が溜まらないように管理します。

肥料

肥料を過剰に与えてしまうと、草姿が乱れてしまうことがあります。3月~5月、10月頃に適量の緩効性肥料『プランティア花と野菜と果実の肥料』を追肥しましょう。

春の追肥を行う際は、夏の高温期に肥料が残らないよう、タイミングに注意が必要です。

増やし方

挿し芽(挿し木)や種の採取、株分けなどで増やすことができます。なかでも手軽なのが挿し芽です。

5月~6月頃に茎の先端をカットし、乳液を洗い流してから土に挿してみましょう。

おわりに

ユーフォルビアには大変多くの種類があるため、お気に入りの品種を見つけやすいことが魅力のひとつです。

気になる品種を見つけたら、それぞれの性質を調べてみましょう。タイプに合わせた管理のコツを確かめて実践することが大切です。

お好きなユーフォルビアを選んでご自宅に植え、適切なお手入れを行いながら栽培を長く楽しみましょう。

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