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常緑多年草とは?常緑多年草のおすすめ18選を紹介!

常緑多年草とは?常緑多年草のおすすめ18選を紹介!

ガーデニングを楽しみたいけれど、「冬になると景観が寂しくなるのが悩み」という方におすすめしたいのが常緑多年草です。
一年を通して景観が変わらない常緑多年草は、ガーデニングやグランドカバーとして重宝されています。

この記事では、常緑多年草の特徴を解説するとともに、初心者でも育てやすい品種を紹介します。一年を通して草花の美しい景観を楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。

常緑多年草とは

常緑多年草とは、一度植えると何年も生き続ける植物で、冬でも葉が緑のままで枯れることがありません。そのため、庭などに植えると一年中緑色の美しい景観が楽しめます。

常緑多年草は寒さに強いのが特徴で、日本のほとんどの地域では屋外での生育が可能です。さらに、しっかり根を張り、低い位置で生長するものが多いです。

また、自然界の厳しい環境下でも生き抜く力があるため、病害虫に強い品種が多いのも特徴です。

一度定植すると、ずっと美しい姿を維持してくれる常緑多年草は非常に人気が高く、品種改良も活発に行われています。

そのため、従来は一年草であった草花を常緑多年草に品種改良し、販売するケースも少なくありません。

常緑多年草のおすすめ18選

ここでは、数ある常緑多年草のなかでも家庭栽培におすすめの品種をピックアップして紹介します。ぜひ参考にして、お家での生育を楽しんでください。

リュウノヒゲ

キジカクシ科(クサスギカズラ科) ジャノヒゲ属(オフィオポゴン属)の常緑多年草で、「ジャノヒゲ」とも呼ばれています。

原産地は東南アジアで、日本の気候にもよく合います。暑さや寒さに強く、日陰でもよく育つため、初心者でも生育しやすいでしょう。

踏まれても強く、細長い葉が地面を覆うように茂るため、グランドカバーとしてよく利用されています。また、水中でも強いためアクアプランツとしても利用可能です。

7月~8月にかけて白い小さな花を咲かせたあと、秋から冬にかけて青い実をつけます。緑のなかに輝くコバルトブルーの実の美しい姿を鑑賞するのも楽しいものです。

ウエストリンギア

シソ科ウエストリンギア属の常緑低木で、原産地はオーストラリアです。

ローズマリーによく似ていることから「オーストラリアンローズマリー」とも呼ばれますが、本家のローズマリーのように葉に触れても香りはしません。

また、ローズマリーよりも葉の色が淡く枝が細くて柔らかいのが特徴です。

ウエストリンギリアは、日当たりのよい所で育てると、真夏と真冬以外に花を咲かせる四季咲きです。花はローズマリーのような淡い青色から白色をしており、上部が分かれた珍しい形をしています。

日当たりと水はけのよい場所で丈夫に育つウエストリンギアですが、多湿に弱いため夏の水やりには注意しましょう。暖地なら地植えで育てることも可能です。

クレマチス

キンポウゲ科センニンソウ属(クレマチス属)の多年草で、美しい花を咲かせることから「つる性植物の女王」とも称されています。

品種が非常に豊富な植物で、世界中に約300種類以上あるとされています。花の色も白や青、ピンクとバリエーションが豊富です。

さらに花の形もさまざまで、一重咲きや八重咲き、カップ型などの種類があります。

さらにクレマチスは1年に1回咲く「一季咲き」や、長期間に渡って何回も花が咲いたり、剪定することで繰り返し咲く「四季咲き」などにわかれます。

このように品種によって花の形や大きさ、咲き方が異なるため、好みに合ったものを探す楽しさも味わえるでしょう。

クレマチスはつるを絡めながら大きくなるためトレリスやフェンスなどで育てることがほとんどです。基本的に日光が大好きなため、日当たりのよい場所で育てましょう。

【Plantia Q&A】では”クレマチスの育て方”を動画で解説しています

☘53:クレマチスの育て方|上手に花を咲かせるには?植えつけの注意や、水やり、肥料の与え方などもご紹介【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

タピアン

クマツヅラ科バーベナ属の多年草です。

タピアンは、お酒や清涼飲料水の製造・販売で有名な「サントリー」の園芸部門会社「サントリーフラワーズ」が園芸品種として開発しました。

生育力が旺盛で地面に広がるように育つため、雑草の抑制効果が期待できます。また、4月~11月の非常に長い期間花を咲かせるのも特徴です。

タピアンの花の色はパープリッシュホワイト、バイオレットローズ、ラベンダーの4種類です。同じ花の色でまとめると庭に統一感が出ますし、異なる色を寄せ植えすると、カラフルな空間を演出できるでしょう。

直射日光を好むため、日当たりのよい場所でハンギング、グランドカバー、鉢植えなどで楽しむのがおすすめです。

タマリュウ

東アジア原産のユリ科ジャノヒゲ属の常緑多年草です。リュウノヒゲを園芸用に小さく改良した品種で、小さく丸い玉のような形に茂るため、その名がつけられました。

草丈が大きくならず、草刈りの必要がないため、グランドカバーのほか、公共施設の花壇や駐車場などに活用されています。7月~8月になると小さな白い花を咲かせますが、あまり目立ちません。その後、秋には紫色の小さな実をつけます。

タマリュウは日当たりのよい場所を好みますが、よほどの日陰や乾燥地でない限り、生育する場所を選びません。耐暑性、耐寒性があるほか、耐陰性にも優れているため初心者にも育てやすいでしょう。

ジュズサンゴ

ヤマゴボウ科リビナ属の多年草で、北アメリカ南部から南アメリカに分布しています。

6月~10月にかけて、白い花を咲かせたあと小さな赤い実をつけるのが特徴です。数珠のように、実が連なっていることが名前の由来になっています。

半つる性で這うように枝が広がるため、ハンギングバスケットやリース、寄せ植えなどに使いやすい植物です。寒さには比較的弱いため日本では一年草扱いとされていますが、暖地では越冬します。

非常に繁殖しやすく、こぼれた種からも増えるため、熱帯地域では雑草化しています。日本では日当たりのよい場所もしくは半日陰で、水はけと風通しがよい環境が生育に適しているでしょう。

モクビャッコウ

キク科モクビャッコウ属の半耐寒性常緑低木です。銀色の美しい葉が特徴で、シルバーリーフとして寄せ植えなどに使われています。

葉はヘラ状で先端は丸みを帯びており、ミモザの葉に似ているのが特徴です。11月~3月にかけて、黄色のとても小さな花をたくさん咲かせます。

モクビャッコウは病害虫の心配があまりないため、初心者でも育てやすい植物です。日当たりがよく、水はけと風通しのよい場所が適しています。

ただし、寒さにあまり強くない性質を持っているため、寒冷地で冬に育てる場合は屋内に取り込みましょう。南関東以西の暖地であれば、霜よけをすれば越冬できます。

アオキ

アオキ科アオキ属の常緑低木で、原産地は日本をはじめとする東アジアです。

日陰や湿気に強いとても丈夫な品種で、病害虫にもほとんど悩まされないため初心者が育てる品種にぴったりです。

幹が青いことから「アオキ」という名がつけられ、葉は一年中青々としていることから縁起のよい樹として人気があります。

3月下旬~5月上旬にかけて花を咲かせますがあまり目立たず、冬になると赤く艶やかな実のなる姿が楽しめます。

ただし、アオキは雌花をつける雌株と、雄花をつける雄株に分かれる雌雄異株のため、実を楽しみたい場合は雄株と雌株の両方を植えなければなりません。

園芸品種のバリエーションが豊富で、葉の中央部分に斑がある中斑や散り斑など、さまざまな葉の種類が楽しめます。

カレックス

カヤツリグサ科スゲ属(カレックス属)の植物です。一年草と多年草があり、世界中には約2,000種類以上が分布しています。

根元からイネ科の植物のような細長い葉を放射状に広げる姿はとても優美で、カラーリーフプランツとして人気です。

葉が緑色の品種のほか、黄緑色の葉や銅葉などバリエーションが豊富なため、グランドカバーとして異なる品種を寄せ植えするのも楽しいでしょう。4月~6月になると、穂状の花を咲かせます。

カレックスはとても丈夫な植物で、幅広い環境でよく育つことが特徴です。極端な条件の場所でない限りどこでも生育可能ですが、美しい姿を楽しみたい場合は少し湿った半日陰の場所が適しています。

ヤブラン

キジカクシ科(クサスギカズラ科)ヤブラン属(リリオペ属)の常緑多年草です。「ラン」という名前がついていますがラン科ではなく、葉がランに似ていることからその名がつけられました。

日本各地の林床などによく見られ、ほぼ一年中同じ草姿をしているのが特徴です。

近年は葉が濃いグリーンのものから白色の斑入りのものなど、園芸品集も多数出回っています。8月~10月ごろに紫や白の穂状の花を咲かせます。

耐寒性および耐暑性があり、乾燥にも強く日なたから日陰まで幅広い環境に適応するため、古くから園芸や造園の植栽材料として活用されている植物です。

日本庭園によく使われているため和風のイメージが強いですが、洋風の庭にもよく調和します。

ヒューケラ

ユキノシタ科ツボサンゴ属(ヒューケラ属)のカラーリーフプランツで、日本では「ツボサンゴ」と言う名前で古くから親しまれています。

ヒューケラの特徴は、バリエーションが豊富な葉色です。

グリーンの葉をはじめ、赤や黄色、オレンジ、ワインレッドなどの品種があり、新品種の発売を楽しみにしているコレクターも少なくありません。

一年を通して瑞々しい葉を保つため、さまざまな色を組み合わせたカラーガーデンを楽しむことも可能です。5月~6月には赤や白、ピンクなどの素朴で可愛らしい花が楽しめます。

ヒューケラは日陰でもよく育つため、シェードガーデンによく利用されます。

ただし、あまりにも暗すぎる場所では生育が悪く花も咲かないため、日なた~半日陰の水はけのよい環境で育てましょう。

ラベンダー グロッソ

シソ科ラバンデュラ属のラベンダーの一種です。ラベンダーの香りとして利用されているのがこのラベンダーグロッソです。

ラベンダーは春に一度だけ花を咲かせる品種が多いですが、ラベンダーグロッソは12℃~30℃の適した環境で育てることで、春と秋の年に2回花を咲かせます。

ラベンダーグロッソの魅力は大きさと見栄えの豪華さ、そして丈夫さです。ラベンダーのなかでも大型の品種で、最終的には株張り1m程度にまで生長します。

また、花数が多いため空間を華やかにしてくれるでしょう。

通常ラベンダーは冷涼な環境を好みますが、ラベンダーグロッソは猛暑地でも育てられる数少ない品種です。ただし、高温時の多湿には弱いため風通しと水はけのよい場所で育てましょう。

アオネカズラ

ウラボシ科エゾデンダ属の冬緑性シダ植物で、「ポリポジオデス」、「ニポニカ」とも呼ばれています。

関東以南の本州~四国および九州にかけて自生しており、湿度の高い岩場や樹木に着生し、垂れ下がって生えるのが特徴です。

葉と根茎の鮮やかなグリーンが美しく、横に這って枝分かれしながらまばらに葉をつけます。葉は夏場に一度落葉します。

湿気の多い陰地に生育しているため、育てる際は一定の湿度を保つことがポイントです。色鮮やかなグリーンを保つためにも、排水性のよい土壌に植えつけましょう。

シシラン

イノモトソウ科シシラン属のシダ植物で、岸壁などに着生しています。葉は細く15cm~45cmくらいまで伸び、先端に行くほど細くなっているのが特徴です。

原産地は日本および朝鮮半島、中国で、関東以西の本州、四国、九州に自生しています。

葉は革のような光沢のある緑色をしており、一見するとシダ植物のようには見えません。挿し木や移植をすれば根づいて生長する性質を活かして、ビバリウムに使うのもおすすめです。

シシランの栽培は、半日陰の通気性がよい場所が適しています。とはいえ常に湿った状態で育てるのは好ましくないため、表土が乾ききったときに水やりをしましょう。

リョウメンシダ

オシダ科カナワラビ属の大型シダです。北海道から九州まで全国各地の山地の谷間および斜面の湿った場所に生息しています。

長さはおよそ60 cm〜150cmで、黄緑色から明るい緑色の葉を優雅に弓なりに広げる姿が特徴的です。葉は非常に細かく裂けており、表面に軸がはっきり見えています。

涼しい地域では冬に落葉し春にまた新芽を出しますが、関東以西の暖かい場所では一年中常緑しているため、グランドカバーに利用されています。

リョウメンシダは、半日陰もしくは日照時間の短い日陰で育てましょう。湿気を好むため乾燥しやすい場所は避け、水をたっぷり与えるのがポイントです。

空中湿度の高い場所に生息しているため、霧吹きで葉を散水するのもおすすめです。

コニファー サルフレア

ヒノキ科イトスギ属の耐寒性常緑高木で、北アメリカからメキシコにかけて生育しています。

針のようなチクチクとした葉を持つ針葉樹の一種で、クリスマスツリーによく使われているゴールドクレストも仲間のひとつです。

クリーミーイエローの美しい葉が特徴で、冬でも変色しません。庭に植えると、柔らかな色彩が楽しめるでしょう。

鉢植えと地植えのどちらも可能で、ほとんどの品種は2月~4月頃が植えつけに適しています。寒さや日陰に強い反面夏の日差しには弱いため、夏の暑い日差しに当て続けると枯れてしまいます。

特に、夏の強い西日が当たる場所には置かないようにしましょう。

ヒメチャセンシダ

チャセンシダ科チャセンシダ属のシダ植物です。石垣の隙間や岩上に生える半着生植物で、チャセンシダのなかでもごく小柄な品種です。

長さが20cm程度の葉をロゼット状につけるのが特徴で、鉢植えや庭植えのほか、テラリウムにも適しています。石づきやコルク、軽石、ヘゴ材などを利用して植えこむと、山野草としても楽しめます。そのほか、小鉢などに入れて鑑賞するのもおすすめです。

ヒメチャセンシダは、半日陰の通気性のよい場所で育てるようにしましょう。空中湿度を好む品種のため、こまめに霧吹きを与えてください。常に湿った状態は避けて、表土が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。

オタフクナンテン

メギ科ナンテン属の常緑低木です。原産地は東アジアで、明るい日陰のような場所を好みます。

オタフクナンテンはお正月の縁起物として知られている「ナンテン」を改良した品種で、丈が低く葉は丸みを帯びて小さいのが特徴です。剪定しなくても自然と丸い形を保ってくれるため、グランドカバーや生垣に用いられています。

常緑のため冬でも緑色の葉をしていますが、寒さにあたると赤く変色します。通常のナンテンは赤い実をつけますがオタフクナンテンはほぼ花が咲かないため、実をつけることもあまりありません。

ナンテンというと和風の植物のイメ―ジが強いですが、オタフクナンテンは洋風の庭にもよく合います。

まとめ

常緑多年草は一年中変わらない姿を楽しめるだけでなく、初心者でも育てやすいのが魅力です。

日なたで育つものから日陰を好むものまで、さまざまな種類があるためお家の環境に合わせた品種を選べば元気に育ってくれるでしょう。

ぜひご自宅に合った常緑多年草を見つけて、栽培をお楽しみください。

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