Labyrinth バラの迷宮 pickup198『アローム ディヴァン』
NewRoses玉置編集長が最新品種、人気品種を紹介する”Labyrinth バラの迷宮”
DATA
作出 | フランス デルバール |
---|---|
花色 | 明るいピンク |
花径 | 大輪 |
花型 | ロゼット咲き |
開花特性 | 四季咲き |
香質 | アニス中心の強香 |
樹形 | 高さ1.0×幅0.8mの木立性 |
明るいピンクの大輪ロゼット咲き。花径10㎝。春花はアプリコットのニュアンスの入ることもある。明るい緑色の照り葉で、耐病性が高い。四季咲き。
強香で第17回国営越後丘陵公園「国際香りのばら新品種コンクール」HT金賞を受賞。
樹は高さ1.0×0.8mで樹勢は強いが暴れることなくまとまりよく咲く。2004年秋発表。
明るいピンク色の花が、浅緑の硬質の照り葉に映える
まとまりよく花が咲き、樹が暴れることがない
花名の意味は「高貴な香り」。
デルバール社の香り表現は、アニス、甘草+ローズ+エキゾチックフルーツ、洋ナシ+バニラ。
第17回国営越後丘陵公園「国際香りのばら新品種コンクール」でHT金賞受賞時の講評は「ミルラ~蜂蜜様の甘さと上品な紅茶葉様の香りに刺激的なアニスの香りが合わさった香り」。
「いろいろな香りが複雑に混じり、ヴィンテージのボルドーワインに通じるものがあります。ワインのように朝と午後では違う香りを感じ、“バラの香りが生きている”ことが実感できます。
それは譬えればワインセラーの中から出て、雨の後の森の中を歩いているようです」(アルノー・デルバールさん)。
雨上がりの緑に映える(国営越後丘陵公園)
著者紹介
関連記事
玉置 一裕
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。