【2025年】お彼岸はいつからいつまで?おすすめの花やお供えマナー、長持ちさせるお手入れのコツ

お彼岸は、お供えやお墓参りをしてご先祖様に感謝を捧げる行事です。毎年、春と秋にお彼岸の時期が来ますが、年によって日付は違います。2025年のお彼岸はいつからいつまでになるのでしょうか?
また、お彼岸のときにお供えするお花を何にしようか迷ってしまう方も多いかもしれません。
今回は、2025年のお彼岸の日付や仏花選びのポイント、おすすめの花20選をご紹介します。生けた花を長持ちさせるお手入れのコツも解説するため、ぜひ参考にご覧ください。
【2025年】お彼岸はいつからいつまで?
お彼岸の細かい日程は毎年異なります。2025年のお彼岸はいつからいつまでなのか、どうやって日付が決まるのかをチェックしてみましょう。
2025年(令和7年)のお彼岸の期間
2025年(令和7年)春のお彼岸:3月17日~3月23日
2025年(令和7年)秋のお彼岸:9月20日~9月26日
お彼岸の日は、その年の「春分の日」と「秋分の日」が基準となって決まります。2025年の春分の日は3月20日です。
春分の日を中日として、前後3日(合計7日間)の期間を春のお彼岸とします。同様に、秋のお彼岸は秋分の日である9月23日の前後3日(合計7日間)です。
お彼岸の日が決まるタイミング
お彼岸の日付が決まるのは、前年の2月です。毎年2月の官報にて、翌年の春分の日や秋分の日が正式に発表され、それに合わせてお彼岸の日がわかります。
ちなみに、春分の日や秋分の日は国立天文台の観測をもとに直近の日付が決められています。そのため、年によって日にちが前後することも珍しくありません。
お彼岸にお花を供える理由やマナー

お彼岸のときは、お花を持参して供えるのが一般的です。ここでは、お花を供える理由やマナーについてご紹介します。
お彼岸にお花を供える理由
お彼岸は仏教に関する行事であり、ご先祖様のためにお墓やお仏壇に花を供えることが一般的です。
また、ギフトとしてお花を贈ることもあります。その場合はお彼岸入りまでに到着するよう日時指定することがおすすめです。2025年の場合、春のお彼岸入りは3月17日、秋のお彼岸入りは9月20日となります。
お花をお供えするときのマナー
基本的には左右一対になるようにお供えすると良いですが、明確な決まりはありません。お仏壇が小さい場合などは、片側のみに花瓶を置くこともあります。
花ギフトでバスケットに入ったアレンジメントをもらった場合、そのまま置いても問題ないとされます。ご先祖様への気持ちを大切に、心を込めてお供えしましょう。お花と一緒に水や食べ物などもお供えし、お線香をあげます。
また、お墓参りのついでに丁寧に掃除をすることがおすすめです。墓石の砂埃を払ってからしっかりと水洗いしましょう。
お墓の周りに雑草が生えている場合は、伸び放題になる前に引き抜いて処理します。草むしりが大変な場合は除草剤の活用も検討しましょう。
ただし、墓地によっては除草剤の使用が禁止されている可能性があります。使っても問題ないか、事前に確認しておきましょう。
お彼岸に供える仏花選びのポイント

お彼岸の際にお供えする花は、どれを選んだら良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。こちらでは、お彼岸の花の選び方や注意点をご紹介します。
仏花選びのポイント
お供えする花は白いユリやキクなどのイメージを持つ方が多いものの、最近ではその他の花が選ばれることも珍しくありません。
花の色や種類についても厳密な決まりはないとされます。ただし、四十九日までは白を基調として淡い色でまとめ、それ以降は明るい色味を選ぶのが無難とされています。
困ったときはフラワーショップでお彼岸用であることを伝え、花を選んでもらっても良いでしょう。
避けたほうが良い花
お供えする際は、毒やトゲ、つるを持つ花などは避けたほうが良いとされます。また、お手入れの手間を考えると花びらが散りやすいものも控えたほうが良いでしょう。
ただし、一般的にタブーとされる花はあるものの、絶対に避けるべきというわけではありません。
たとえば、バラやアザミといったトゲのある花も、故人が好きだった場合はお供えされるケースがあります。故人のことを想いながら、喜んでくれそうなお花を探してお供えしましょう。
お彼岸におすすめの花20選

ここでは、お彼岸におすすめの定番の花や、季節別におすすめの花などをご紹介します。それぞれの花の特徴にも簡単に触れるので、お供えの花選びに迷ったときはぜひ参考にしてみてください。
定番の花
ユリ
ユリは上品でありながら華やかさもあり、仏花として人気の高い花です。蕾の状態で購入した場合も、花瓶に生けていると次第に咲いてくれることがあります。
ユリはボリューム感があり、アレンジメントの主役としても活躍します。衣服に花粉が付いてしまうと取りにくいため、事前に花粉を取っておくと安心です。
キク
仏花といえばキクの花をイメージする方も多いのではないでしょうか。花もちが良く、長期間飾りたいときにもおすすめです。
ピンポンマムのように、ころんと丸い形の品種も人気があります。キクは葉が多いため、必要な分を残し、あとは取り除いたうえで生けると良いでしょう。
カーネーション
お供え花としてはもちろん、さまざまなギフトでも人気のカーネーション。多くの品種があり、色や花びらの形も豊富な種類から選ぶことができます。フリルのような花びらは、優しい雰囲気を演出してくれるでしょう。
胡蝶蘭
胡蝶蘭はフラワーギフトでも人気の花です。花が長持ちしやすく、香りも強すぎないため、場所を問わずに飾りやすいメリットがあります。蝶が飛んでいるような花の姿は見栄えも良く華やかです。
トルコキキョウ
花びらが幾重にも重なったトルコキキョウは、主役としても脇役としても活躍できる人気の花材です。鮮やかな色の種類もありますが、淡いカラーの品種もたくさん見られます。
暑さに強いのもメリットのひとつ。すらりと伸びる丈夫な茎を活かし、長めにカットして生けるのもおすすめです。
デンファレ
南国の雰囲気あふれるデンファレも定番の花のひとつです。ビビッドな色が多いイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、淡い色味の品種も選ぶことができます。暑い時期でも花もちが良く、メインとしてもアクセントとしても活躍するでしょう。
春のお彼岸におすすめの花

春は色とりどりの花が咲く季節です。お彼岸におすすめの花も、可愛らしいものがたくさんあります。
フリージア
黄や白などの花を咲かせるフリージア。香りの良さでも人気があります。春らしい明るい雰囲気を出したいときにぴったりです。細い茎に沿うように生えている葉の形も一緒に楽しむことができます。
ストック
ストックは、まっすぐ伸びた茎にたくさんの花を咲かせます。よく見られるのはふわふわの花びらが重なってつく八重咲きの品種ですが、一重咲きの品種もあります。
芳香を放つことでも知られているため、香りの良い花をお探しの方にもおすすめです。色は白やピンク、黄、紫などがあります。
スイートピー
蝶がたわむれる姿を思わせる、ふんわりとした花が魅力のスイートピー。春らしい淡いピンクや紫、白などの花を咲かせます。
優し気な雰囲気の花をお供えしたいときに向いているでしょう。ゆるやかにカーブする茎の形を活かして生けるのがポイントです。
スターチス
スターチスは花びらの乾いたような質感が特徴です。色褪せにくく、美しい状態を長く保てることから、お供え用の花としても人気があります。
鮮やかな紫やピンク、黄などの色をよく見かけますが、淡い色の花をつける品種もあるため、お好みで探してみましょう。
キンセンカ
鮮やかな黄やオレンジの花が目を引くキンセンカ。キク科の植物で花もちが良く、仏花としてもよく使われています。元気が出る色の花を取り入れたい場合にもおすすめです。葉がたくさんついているため、不要な分は取り除いてから生けましょう。
アイリス
アイリスにはダッチアイリスやジャーマンアイリスなどの種類があります。アヤメ科アヤメ属の花であり、アヤメやショウブなどによく似た姿が特徴です。凛とした雰囲気があるので、和風のブーケにも合わせやすいでしょう。
マーガレット
素朴で可愛いマーガレットは春らしさを出したいときにぴったりです。一重咲きや八重咲きのほか、丁字咲きやポンポン咲きなどの咲き方があり、咲き方によってテイストも変わります。
白やクリーム、黄、ピンク、赤など、さまざまな色から選べるでしょう。
秋のお彼岸におすすめの花

秋のお彼岸時期には、風情を感じさせるお花もたくさん出回ります。季節ならではの魅力を持つ花を選んでお供えしましょう。
リンドウ
山野草のリンドウは、青紫色の美しい花を咲かせます。花もちが良いため、秋にお供えする花としても人気です。花がたくさんつきますが葉も多いため、しっかり取り除いてから生けると良いでしょう。
キキョウ
五芒星のようなきれいな花を咲かせるキキョウ。紫色のものが有名ですが、真っ白の花を咲かせるタイプもあります。
細くまっすぐな茎の先端に花が咲く姿は繊細で、楚々とした雰囲気も味わえるでしょう。
センニチコウ
小さく丸い花の姿が可愛らしいセンニチコウ。花びらに見える部分は苞(ほう)であり、センニチコウ(千日紅)の名の通り、色を長く保てるのが魅力のひとつです。
しばらく切り花として生けた後、乾燥させてドライフラワーとして楽しむこともできます。
ソリダコ
ソリダコはアレンジメントの名脇役といえる存在です。黄色い小花がたくさんつく姿はボリュームがあり、ひとつ添えるだけでも全体の華やかさがアップします。
可愛い花からゴージャスな花まで、幅広く合わせられるでしょう。
ケイトウ
ケイトウは暑さにも強く、長く飾っておける花のひとつです。独特の形状がアレンジメントのアクセントになってくれるでしょう。
日持ちは良いものの茎を水につけていると腐りやすいため、浅めの水につけてこまめに取り換えることがおすすめです。種がたくさんついていることがあるため、気になるようであれば取り除いておきましょう。
ハギ
ハギは日本の秋を代表する花のひとつです。枝が枝垂れ、赤紫色やピンク色、白色などの花を咲かせます。
素朴な雰囲気であり、幅広い花と合わせることができるでしょう。秋の野の花と組み合わせて、和のテイストを演出するのもおすすめです。
コスモス
秋といえばコスモスを思い浮かべる方も多いでしょう。季節感を出したいときにはうってつけの花材です。
繊細な茎や葉を持つため、生ける際には傷まないようにしっかりと葉を取りましょう。また、なるべく長持ちさせられるよう、暑い場所を避けて置くのがおすすめです。
お彼岸の花を長持ちさせるコツ

お供えする花は日持ちしやすいものが使われることが多いものの、お手入れの仕方によっては早く傷んでしまう可能性があります。
適切な方法でお手入れして、できるだけきれいな状態を長く保ちましょう。ここでは、お彼岸で供えた花を長持ちさせるお手入れのコツをご紹介します。
ラッピングを取って水切りをする
お供えの花を買ってきたら、すぐに包装を取って水切り(水揚げ)しましょう。紙やフィルムをはがし、保水用のゼリーがついていた場合は洗い流します。
バケツや洗面器などの容器に水を張り、茎の先端をつけて斜めに切りましょう。花瓶の水につかる部分には葉を残さず、取り除いておきます。
また、吸水性スポンジを使ったアレンジメントの場合は水を足し、枯れた花は取り除きましょう。
置き場所に気をつける
屋内の場合、できるだけ直射日光を避けられる場所に花を置きます。暑くなると花瓶の水の雑菌が増えやすくなるため注意が必要です。
また、エアコンの風がずっと当たると、乾燥しすぎて花や葉が落ちてしまうため気をつけましょう。
清潔な状態を保つ
花瓶の水を可能な限り毎日取り換えることで、切り花が長持ちしやすくなります。花瓶の中もしっかりと洗い、汚れが溜まらないようにしましょう。
ただし、お墓の場合など、頻繁に出向くのが難しい場合もあります。できるだけ生け花を長持ちさせたいなら、『水あげ名人』などの切り花延命剤(切り花鮮度保持剤)を活用することがおすすめです。
規定量を水に入れることで、美しい状態を長く保つことができます。商品を選ぶときは、仏花を生ける花器の素材(ステンレス、真鍮、銅、錫など)に対応しているか確かめましょう。
おわりに
お彼岸の大まかな時期は変わりませんが、年によって日付が異なる場合があります。いつからいつまでがお彼岸なのか、毎年確認しておくことが大切です。
時期が来たらきれいなお花をお供えして、故人やご先祖様へ感謝の気持ちを伝えましょう。定番のお花はもちろん、春・秋それぞれの季節の花を加えるのもおすすめです。
また、お花はできるだけこまめにお手入れを行うことがポイントです。ご紹介したお手入れのコツも参考にしながら、きれいな状態を長く保ちましょう。