花壇に植える花おすすめ12選!選び方のポイントも解説

花壇づくりにチャレンジしたいけど、花壇に植える花は何がよいのか迷っている、という方はいませんか?せっかくなら、イメージどおりの美しい花壇を作りたいものです。
そこで本記事では、初心者でも育てやすい、花壇に植えるのにおすすめの花をご紹介します。花壇に植える花選びのポイントも解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
花壇に植える花のおすすめ12選
植える花によって、花壇のイメージが大きく変わります。また、植物の種類によっては育てにくいもの・育てやすいものがあります。
ここでは、比較的育てやすい花壇に植える花のおすすめを厳選してご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ルドベキア

ルドベキアは、キク科ルドベキア属の一・二年草および多年草の植物です。品種が非常に多く、原産地の北アメリカにはおよそ30種類のルドベキアが分布しています。
花の大きさは直径3~4cmで、なかには直径10cm以上に成長する大型の品種もあります。また、草丈も40~150cmと幅広いのが特徴です。購入時に草丈がどれくらいになるかを確認して、植えつけ場所を決めるとよいでしょう。
花色は黄色や茶色、複色などさまざまで、6月から咲き始めます。最盛期は8~10月で、花が少なく寂しくなりがちな真夏の花壇を、鮮やかに彩ってくれるでしょう。
ルドベキアは地植えのほか、寄せ植えでも栽培可能です。非常にカラフルな花色をしているため、メインの花として楽しめるでしょう。病害虫や暑さ寒さに強く、それほど手間がかからないため、ガーデニング初心者の方にもおすすめです。
ニチニチソウ

ニチニチソウはキョウチクトウ科の植物です。5~11月にかけて、5つに裂けた花びらが特徴的な可愛い花を咲かせます。寒さに弱いため日本では一年草として取り扱われていますが、本来は多年草です。
マダガスカルを中心とする熱帯や亜熱帯が原産のため、夏の暑さに強い丈夫な植物です。真夏でも元気に開花してくれるだけでなく排気ガスにも強いため、道路沿いの花壇に用いられることも少なくありません。それほど手入れをしなくても花が次々と開花するため、花壇のほか寄せ植えやハンギングバスケットにも使用されています。
咲き終わった花は自然に落ちていくため花がらの処理も簡単です。ただ、過湿や蒸れに弱いため、土がしっかり乾いてから水をやるようにしましょう。
ネメシア

ネメシアはゴマノハグサ科ネメシア属の植物で、原産国である南アフリカにはおよそ50もの品種が自生しているといわれています。日本で園芸用としておもに流通しているのは、花色のバリエーションが豊富な一年草と、開花期間が長く夏越し可能な多年草です。なかでも古くから愛されているのは、一年草のネメシアです。
ネメシアの魅力は鮮やかな花色で、赤やオレンジ、黄色、白、複色と豊富なカラーバリエーションで花壇を鮮やかに彩ってくれます。小さな花が集まって咲くため、寄せ植えにするのもおすすめです。
ネメシアは日当たりと通気性のよい場所で、水はけのよい土づくりをすれば長期間美しい花を楽しめます。ガーデニング初心者の方は丈夫な多年草の宿根ネメシアから育てるとよいでしょう。
シュウメイギク

キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、中国および台湾が原産の植物です。日本でも京都の貴船地方で自生しており、昔から「茶花」として茶室の床に生けられていました。
シュウメイギクは漢字で「秋明菊」と書きます。その名のとおり開花時期は8~11月で、明るい花色が秋の花壇に彩を与えてくれます。
またシュウメイギクは半常緑性の多年草のため、一度植えつければ毎年花を咲かせてくれます。品種によって早咲きのものと遅咲きのものがあるため、数種類の品種を植えれば長い間花の咲く姿が楽しめるでしょう。
花が散り始めても花がらを処分せずそのままにしておけば、フワフワとした真っ白な綿毛の姿も鑑賞できます。
耐寒性・耐陰性のある植物のため、日なたから明るい日陰まで幅広い環境で育つ植物です。ただし、暑さには少々弱いため、一日中日光が当たる場所よりも午後からは半日陰になる場所で育てるのがおすすめです。日陰に強いため、シェードガーデンに使用してもよいでしょう。
アンゲロニア

アンゲロニアはオオバコ科(ゴマノハグサ科)アンゲロニア属の多年草ですが、寒さに弱いため一年草として扱われている植物で、原産は中央アメリカおよび南アメリカです。
原種の草丈は1mほどですが、草丈30~50cmほどのコンパクトな品種が登場して以来、花壇に植えると美しい花として広く愛されています。
6~10月の開花期には紫や青、藤色といった美しい花を咲かせます。暑さに強いため、春から秋にかけての長い期間、花壇に彩を与えてくれるでしょう。
アンゲロニアは日向を好みますが、耐陰性もある植物です。また病害虫の発生が少ないため、初心者でも比較的育てやすいでしょう。ただし乾燥する夏は、水切れに注意が必要です。
ピンチしなくてもほどよいボリューム感の出るアンゲロニアは、花壇のほかプランターやガーデニングでも広く利用されています。品種はおよそ30種で、比較的草丈が高くなる「エンジェルフェイス」やインパクトのある大きな花が特徴の「アークエンジェル」が人気です。
クレオメ

非耐寒性一年草で、まるで蝶が舞っているような美しい花を咲かせます。アブラナ科に属する植物で、原産は熱帯アメリカです。春に種をまくと7~10月に花を咲かせ、寒い季節に枯死します。
直立しているようなスマートな草姿が特徴的で、楕円形の葉が放射状に付いている姿は、まるで天狗の内輪のようです。また、太くて長いおしべとさらに長いめしべも印象的です。軸の付け根にはトゲがあるため、取り扱う際にはじゅうぶん注意してください。
花の寿命は短いですが毎日先端へと向かって咲き進み、新しい花が次々と開花するため長期間楽しめます。また暑さに強いため、初心者でも育てやすい植物です。
クレオメは草丈が1m近くになる品種も多いため、花壇では後段に植え、背景として活用するのがおすすめです。花つきがよいため、群生させればダイナミックな印象の花壇になるでしょう。日当たりのよい場所と水はけのよい土壌でよく育ちます。
スイセン

ヒガンバナ科スイセン属の植物で、早春から春の花壇を彩る代表的な存在です。白や黄色の花色が有名ですが、そのほかにもピンクや緑など、さまざまなカラーバリエーションがあります。
また、種類がとても豊富で、毎年のように新品種が誕生します。花色や花姿も多種多様で、種類ごとにさまざまな美しい姿が楽しめるのが魅力です。
スイセンを球根から育てる場合、10~11月ごろが植えつけの最適期です。数年間植えっぱなしで管理でき、条件が合えば球根が年々増加するため、初心者でもチャレンジしやすいでしょう。単体でも美しい姿を楽しめますが、パンジーやビオラなど、晩秋から春に咲く花と組み合わせるのもおすすめです。
スイセンには毒があり、食べると嘔吐や悪心、昏睡といった中毒症状が現れます。葉はニラやノビルに、球根は玉ねぎに似ていることから間違って食べて亡くなった人もいます。花壇に植える場合は、畑の近くなど間違えそうな場所に植えつけないように注意しましょう。
パンジー/ビオラ

パンジーとビオラは、ともにスミレ科の耐寒性一年草です。違いは花の大きさにあり、大きさが3cm程度のものはビオラ、それよりも大きなものはパンジーに分類されます。
パンジーは花が大きいため開花まで少し時間がかかりますが、ビオラは比較的短期間で小さな花が次々咲くのが特徴です。
パンジーやビオラは秋から春にかけて長期間咲くため、冬の花壇におすすめです。花色は赤や白、紫など豊富で、咲き方もフリル咲きや八重咲きなど、バラエティに富んでいます。
花壇に複数の種類を植える場合は、同系色でまとめる、反対色の花と組み合わせるなど、あらかじめテーマを決めておきましょう。色をたくさん使いすぎると花壇がごちゃごちゃしてうるさい印象になるので注意してください。
パンジーやビオラは夏の暑さが苦手なため、購入は11月の気温が下がってきたころがおすすめです。冬場のパンジーやビオラは花数が少なめですが、春になると次から次へと開花します。
ガザニア

南アフリカ原産のキク科ガザニア属の植物です。開花期間が4~10月上旬と長く、春から秋にかけてクッキリとした明るい花で花壇を彩ってくれます。品種が多く、花色のバリエーションも赤や白、オレンジと豊富にあるため花壇のイメージや好みに合わせたものを選べます。
花の直径は5〜15cmのものがほとんどで、勲章のような模様が中央に入っているのが特徴です。環境が適していれば、ほぼ植えっぱなしでも毎年きれいな花を咲かせてくれるため、初心者の方や忙しくてこまめにお手入れができない、という方におすすめです。
ガザニアは丈夫な植物ですが、過湿に弱いため乾き気味の環境で育てましょう。特に梅雨の時期は枯れやすいため、密集した葉を剪定して風通しをよくするなどのお世話が必要です。
また、真夏の強い日差しや高温、真冬の寒さにも注意して育ててください。花がらをこまめに掃除してあげると、新しい花が咲きやすくなるでしょう。
栄養系スイートアリッサム (スーパーアリッサム)

栄養系のアリッサム(スーパーアリッサム)はヨーロッパおよび北アメリカ原産の植物です。アブラナ科アリッサム属の多年草で真夏と真冬に花数が減るものの、ほぼ通年花を咲かせます。花が少なくなってもリーフとして楽しめるのが特徴です。
白やピンク、赤、紫とカラーバリエーションが豊富で花期が長いため、花壇だけでなく寄せ植えやグランドカバーにも活用されています。ひとつひとつの花は小さいのですが密集して咲くため、こんもりとした可愛らしい姿が楽しめるでしょう。
栄養系のアリッサム(スーパーアリッサム)は明るい場所と水はけのよい土で育ちます。1日6時間以上日光が当たる場所で育てましょう。冬場は寒風や霜があたるのを予防してください。
6~7月上旬および9~10月上旬は、株の形が崩れてきたら、切り戻しをしてあげることで美しい姿を維持できます。寒い冬に切り戻しをすると枯れてしまう恐れがあるため注意してください。
クリスマス ローズ

「クリスマスのバラ」という名前のとおり、冬から早春の時期にかけて開花し、花壇を彩ってくれる花です。とはいえ実際はバラ科の植物ではなく、キンポウゲ科クリスマスローズ属(ヘレボルス属)で、茎がなく根茎から葉と花が別々に伸びる無茎種に属しています。
花色は白がメインでしたが、現在は品種改良されピンク系や赤系、黄色系などさまざまなカラーバリエーションが楽しめるようになりました。また、花びらの形も一重、二重以上、半八重咲の3種類に分類されており、花壇のイメージに合った花色と花びらの形が選べます。
クリスマスローズは一度庭に根付けば、ほとんど手間がかかりません。地植えする場合は、直射日光の当たらない半日陰を選んであげましょう。花壇に咲いたクリスマスローズは、切り花としても楽しめます。
バーベナ (スーパーベナ)

スーパーベナはクマツヅラ科クマツヅラ属(バーベナ属)のバーベナを品種改良した植物で、大きな花と濃い緑の葉が特徴です。密集して咲くため花壇を華やかに演出してくれます。
暑さや病気にも強いため、初心者でも比較的育てやすいでしょう。ラベンダーカラーやブルー、ピンクなどさまざまなカラーバリエーションがあり、花壇に植えると周囲を明るくしてくれる花です。
日光が好きな植物のため、日当たりのよい場所に植えつけましょう。1日6時間以上日が当たる場所が適しています。夏は切り戻しをして蒸れを防ぐと丈夫に育つでしょう。最低気温が-10℃までの地域なら、そのまま冬越しが可能です。
花壇に植える花の選び方
花壇に植える花を選ぶ際、いくつか注意したいポイントがあります。それぞれ詳しく解説しましょう。
長く咲き続けられる花を選ぶ
花壇に植える花は、なるべく長く咲き続けるものを選べば、美しい花の姿を長く楽しめるでしょう。反対に開花時期が短いものを選んでしまうと、花壇に何も咲いていない状態が続いて寂しくなってしまいます。
また、長く咲き続ける花を植えることで植えかえの手間も少なくなるため、忙しい方でも管理しやすいでしょう。
日当たりと風通しを考慮して花を選ぶ
花壇がある環境に適した花を選ぶことも大切です。たとえば日当たりのよい場所に花壇がある場合は、日光の好きな植物が適していますし、昼間の半分くらいしか日が当たらない場所に花壇がある場合は、半日陰を好む花を選びます。
また、風通しも重要です。風通しのよい場所に花壇を作るのが理想ですが、風通しの悪い場所にある場合は、病害虫が発生しにくい植物を選びましょう。また、こまめに剪定してできるだけ風通しをよくしてあげましょう。
季節ごとの花を取り入れる
季節ごとの花を取り入れることで、一年を通してさまざまな表情を見せてくれます。長く楽しむためには、秋~春に開花する花と5~11月に開花する花を組み合わせましょう。
また、季節の変わり目に、暑さ寒さに強い植物を部分的に植えれば、季節ごとに変化する花壇の姿が楽しめます。
育てやすさで選ぶ
初心者の方や忙しくてなかなかお手入れの時間が取れない方は、育てやすい花を選びましょう。たとえば暑さや寒さに強い花を選べば、真夏や真冬に特別なお手入れは必要ありません。
また、花がらを摘んだり剪定したりしなくてもよいものを選べば、水やりなど基本的なお世話だけでよくなります。
反対に、手間暇かけて花壇を作りたいという方は、花壇に植える花として難易度の高いものを選ぶと、育てがいがあるのではないでしょうか。
虫が発生しにくいものを選ぶ
植物を育てていると、どうしても避けて通れないのが害虫です。虫が発生すると見た目が悪くなりますし、病気の原因にもなります。花壇を美しく保つためにも、虫が発生しにくいものを選びましょう。
アブラムシは葉の表面および芽の先端に付着して吸汁する害虫です。アブラムシは群棲するため、被害にあうと葉が変形し生育に悪影響をおよぼします。アブラムシ虫の予防と退治には、『虫を予防するマグァンプD』がおすすめです。
まとめ
花壇のイメージは植える花の種類によって大きく左右されます。また、お手入れのしやすさも変わってくるでしょう。特に初心者の方が、手間暇がかかる品種を花壇に植える花に選んでしまうと、花壇づくりが失敗する恐れがあります。
まずはどのような花壇にしたいのか、イメージ作りをしっかり行いましょう。あらかじめレイアウトを決めておくと花壇づくりが成功しやすくなります。
長く美しい姿を楽しむためにも、花壇に植える花はしっかりと選びましょう。
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