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テラリウムにおすすめの植物16選!テラリウムの作り方や水やりの方法も解説

テラリウムにおすすめの植物16選!テラリウムの作り方や水やりの方法も解説

透明なガラス容器の中で植物を育てる「テラリウム」は、省スペースで始められ、インテリア性が高いことから人気を集めています。「テラリウムを始めてみたい」と思っている方は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、テラリウムにおすすめの植物をピックアップして紹介するとともに、テラリウムの始め方のポイントを解説します。

テラリウムにおすすめの植物16選

まずは、初心者でも育てやすいテラリウムにおすすめの植物をピックアップして紹介します。

アスパラガス(オオミドリボウキ)

キジカクシ科(クサスギカズラ科)クサスギカズラ属の観葉植物で、別名「オオミドリボウキ」とも呼ばれています。観賞用アスパラガスの代表的なもので、野菜のアスパラガスの近縁です。原産は南アフリカで、120種ほど自生しています。

葉のように見える部分は「仮葉」と呼ばれる、葉状に変形した枝です。仮葉の繊細で柔らかい姿が特徴的なアスパラガスは、切り花や寄せ植えに使われることもあります。束ねてレイアウトすると、ふわふわと揺れる姿に癒されるでしょう。

乾燥や低温に強いため、初心者の方でも育てやすいでしょう。小型のため、テラリウムのレイアウトに使いやすいほか、苔との相性も抜群です。

アスプレニウム

チャセンシダ科チャセンシダ属の常緑のシダ植物です。主に熱帯に分布しており、世界に700種、日本にも30種自生しています。

茎の中心から葉を放射線状に広げる姿が非常にダイナミックです。葉の形状は品種によって異なり、昆布のような形をしたものからフリルレタスのようなものまでさまざまです。

アスプレニウムはフラワーアレンジメントや鉢植えとして使われるほか、食用として利用されることもあります。台湾や日本の一部の地域では、アスプレニウムの一種である「シマオオタニワタリ」や「ヤエヤマオオタニワタリ」の新芽を、炒め物や天ぷらにして食べる習慣があります。

マットな艶があるアスプレニウムは、テラリウム内を上品な空間に演出してくれるでしょう。小型サイズのため、レイアウトのワンポイントにもぴったりです。

アスプレニウムの育て方についてはコチラ

イワヒバ

イワヒバはイワヒバ科イワヒバ属のシダ植物で、原産はロシア、東南アジア一帯および日本です。木の幹や岩場に自生しており、マイタケのように放射状になった幹の先端から枝分かれした葉が広がっています。その野趣に富んだ独特の風貌で、盆栽としても人気があります。

乾燥に強く、葉は乾くと内側にくるっと巻き込むのが特徴です。その姿の変化を楽しむ人も少なくありません。また、夏には新緑、秋には紅葉と、季節によって葉の色が変化します。

和の趣があるイワヒバは、苔テラリウムによく使用されています。まるで小さな木々が集まっているようなイワヒバと苔の組み合わせは、見る人に癒しを与えてくれるでしょう。

オオイタビ

クワ科イチジク属の常緑つる性木本で「プミラ」とも呼ばれています。原産は東南アジアで、日本では海岸近くの暖地に自生しています。

茎から出ている気根を木や岩にくっつけて、登るように生長していくのが特徴です。沖縄県では、石垣などに自生している姿がよく見られるでしょう。

オオイタビの幼苗は非常に小さく可愛らしいため、観葉植物として利用されています。ナチュラルな雰囲気で育てやすいため、ガーデニング初心者にもおすすめです。

オオイタビは湿度の高い環境を好むため、テラリウムにぴったりの植物です。テラリウムのなかをよじ登ったり這ったりして生長する姿が楽しめるでしょう。

ジュエルオーキッド

別名「宝石蘭」「森の宝石」とも呼ばれるジュエルオーキッドは、ラン科マコデス属の観葉植物です。その名のとおり葉がビロードのような質感をしており、鮮やかなグリーンの地色にゴールドやシルバーの模様が入っている姿は、息をのむほどの美しさです。

ジュエルオ-キッドはラン科の植物ではありますが、花ではなく美しい葉を鑑賞します。

ジュエルオーキッドの原産は東南アジアの熱帯や亜熱帯です。乾燥に弱く湿度の高い環境を好むため、屋外や室内でむき出しの状態にして育てるのは少々難易度が高いです。

初心者の方はテラリウムで育てるのがおすすめです。鉢植えのままテラリウムで育てることもできるため、レイアウトが苦手という方でもチャレンジしやすいでしょう。

セントポーリア

イワタバコ科セントポーリア属の多年草で、原産はタンザニア北部からケニア南部の山岳地帯です。和名では「アフリカスミレ」とも呼ばれています。

和名のとおり、スミレに似た上品で可愛らしい花を咲かせる植物です。これまで幾度も品種改良されており、花の色や形、草姿などで分けると、およそ150種に分類されます。花の大きさや咲き方もさまざまで、好みの品種を選ぶ楽しさも味わえるでしょう。

セントポーリアは光が弱く湿った環境で開花するため、テラリウムに最適です。苔との相性がよく、小型の品種を選べばガラス容器に入れて楽しめます。

セントポーリアの増やし方についてはこちら

ヒポエステス

キツネノマゴ科ヒポエステス属の常緑性低木で、葉に赤や白、ピンク色の斑点が入っていることから和名では「ソバカスソウ」と呼ばれています。

原産はユーラシアやアフリカおよびオーストラリアの熱帯で約40種が自生していますが、一般的に栽培されているのは「ヒポエステス・フィロスタキア」という品種です。

生育が早く、春から秋にかけて室外でも育てられるため、寄せ植えや花壇のカラーリーフとして活用されています。

ソバカスソウは湿度に強く、横に広がる性質をしているためアクアテラリウムにおすすめの植物です。カラフルな色や柄が、テラリウムに明るい彩を添えてくれるでしょう。

ヒポエステスの育て方はコチラから

ディネマ・ポリブルボン

ラン科ディネマ属の多年草で、原産はメキシコから中米およびカリブ海諸国です。ミニ洋ランの代表的存在で、小さなバルブに2枚の葉をつけます。12月〜3月頃になると、花径2.5cmほどの甘い香りがする花を咲かせます。

ディネマ・ポリブルボンは強健で繁殖力旺盛な品種です。水やり以外に特別なお手入れは必要ないため、初心者にもおすすめです。

コルクなどに着生させやすいディネマ・ポリブルボンはテラリウムにもよく利用されています。苔との相性がよく、上手に育てればテラリウム内で可愛らしい花を咲かせるでしょう。

フィットニア

キツネノマゴ科アミメグサ属の常緑多年草で、「ナーブプラント」という名前でも知られています。原産のペルーでは2種が自生しています。網目模様が入った葉が特徴で、グリーンインテリアとして人気の高い植物です。

生長が非常に遅く草丈はおよそ20cmとコンパクトなため、場所を選ばず飾れます。もちろんテラリウムにも適しており、苔と合わせるとおしゃれなアクセントになるでしょう。

テラリウムで栽培する際は、明るい日陰に置いてください。寒さに弱いため、冬場は暖かい場所に移動しましょう。

ウツボカズラ(ネペンテス)

ウツボカズラは「ネペンテス」という別名をもつ、ウツボカズラ科ウツボカズラ属の食虫植物です。原産は熱帯アジア、ニューカレドニアなどで90種が自生していますが、現在日本で最も流通しているのは「ネペンテス・アラタ」という品種です。

ウツボカズラは、ツボのような袋状のものがぶら下がっている独特の見た目をしています。ツボのようなものは葉が変形した「捕虫袋」です。捕虫袋にある蜜腺から甘い香りを漂わせて虫を袋のなかへとおびき寄せます。袋に落ちた虫は消化液で分解・吸収されます。

個性的な見た目のウツボカズラはグリーンインテリアやテラリウムとして人気の植物です。湿度の高い環境を好むため、テラリウムにはうってつけの植物で、コルク付けや流木付けにして楽しめます。

ウツボカズラ(ネペンテス)の育て方についてはこちら

ヒメカナワラビ

オシダ科イノデ属の常緑性シダ植物で、本州・四国・九州に広く分布しています。厚く光沢のある葉は先端に向けてとがっているのが特徴です。

生長してもあまり大きくならず、耐陰性があり湿度を好むためテラリウムによく使用されています。自然な雰囲気に仕上がり、苔との相性もよく、シダのなかでも人気が高い品種です。

葉の形がユニークなため、レイアウトのアクセントとして使用できます。丈夫で育てやすいので、テラリウム初心者の方におすすめです。

ベビーティアーズ

イラクサ科ソレイロリア属の多年草で、原産は地中海沿岸です。名前のとおり赤ちゃんの涙のような小さくて可愛らしい葉をしており、日本では観葉植物として親しまれています。

花期には葉よりも小さな花を咲かせますが、あまりに小さくて花に気づかない人も少なくありません。

耐陰性と耐寒性があり、横に這うように生長するため、テラリウムのほかにもグラウンドカバーやハンギングバスケットなどに利用されています。

ベビーティアーズは、テラリウムの前景によく使われる植物です。丸みを帯びた小さな葉の集まりが、テラリウムを可愛らしい雰囲気にしてくれるでしょう。乾燥を避けるため、湿度は十分に保ってください。

マランタ

クズウコン科マランタ属の多年草の観葉植物です。別名「プレイヤープラント」とも呼ばれています。原産は熱帯アメリカで、32種が自生しています。蝶のような独特の美しい葉模様をしており、枝や茎が地面を這うように生長するのが特徴です。

プレイヤープラントは、夜になると葉裏が見えるように立ち上がる就眠運動を行います。この際、葉を閉じた姿が両手を合わせて祈っているように見えることが、名前の由来となっています。

色鮮やかなプレイヤープラントの葉色をいかすなら、大きめのテラリウムで育てるのがおすすめです。株が成熟すると白い小花を咲かせますが、あまり目立つことはないでしょう。

カラテア

「ピーコックプラント」という名前でも知られている、クズウコン科カラテア属の観葉植物です。原産地の熱帯アメリカではおよそ300種が自生していますが、観葉植物としてよく栽培されているのは「カラテア・マコヤナ」です。

葉に個性的な模様が入っているのが特徴で、品種によって模様は異なります。プレイヤープラントと同じく、夜には葉裏が見えるように立ち上がる就眠運動を行います。

葉の形や模様、枝ぶりが品種によって異なるカラテアは、テラリウム用として人気の植物です。湿度と暑さには強いですが乾燥には弱く、乾きすぎると葉が丸まってしまうため、湿度はしっかり保ってあげましょう。

カラテアの育て方についてはコチラ

アジアンタム

イノモトソウ科ホウライシダ属の常緑シダ植物です。世界の熱帯~亜熱帯に分布しており、日本の温暖な地域でも、自生するアジアンタムの仲間が見られます。

「メイデンヘアーファーン」という名前でも知られており、園芸品種としては「アジアンタム・ラディアナム種」が多数流通しています。

繊細で小さな葉が非常に美しく、観葉植物として人気です。乾燥と寒さに弱い性質を持っていますが、日本に自生している品種はおよそ0℃まで耐えられます。直射日光が苦手なため、室内の明るい場所で管理しましょう。

水分が多い環境を好むアジアンタムはテラリウムにぴったりの植物です。苔との相性がよいので、レイアウトを楽しむのもおすすめです。

モウセンゴケ(ドロセラ)

モウセンゴケ科モウセンゴケ属(ドロセラ属)の食虫植物です。名前に「コケ」とついていますが、花が咲いて種子を作るため、苔の仲間ではありません。原産は世界中の亜寒帯、温帯および亜熱帯で、全世界に分布しています。

生態も多種多様ですが、なかでもよく知られているのが「ドロセラ」と呼ばれる小型の品種です。日本にもいくつかの品種が自生しています。

モウセンゴケは独創的な姿と妖艶な美しさから、観葉植物としても人気です。モウセンゴケが虫を捕食するために出す粘液は、湿度が高い環境ほど多くなります。ガラスのなかで湿度を保って育てると、粘液がキラキラ光る美しい姿が鑑賞できるでしょう。

モウセンゴケ(ドロセラ)の育て方についてはこちら

テラリウムの始め方

「テラリウムを始めたいけれど、費用がどれくらいかかるのか不安」「何を準備すればいいのかわからない」という方のために、ここではテラリウムの始め方をポイント別にまとめました。ぜひ参考にしてください。

テラリウムを始める際の費用

テラリウムの費用は、使用する植物や容器によって異なります。ホームセンターで土や容器、植物を購入した場合、3,000円程度の費用で始められますが、植物や容器にこだわった場合、5,000円以上かかることもあるでしょう。

反対に容器に空き瓶を利用し、植物を自分で採集すれば、初期費用0円で始められます。まずは予算を設定して、そのなかに収まるような植物や容器を選ぶとよいでしょう。

テラリウム作成に必要なもの

テラリウム作成に必要なものは以下のとおりです。

  • 容器
  • 植物
  • 照明器具
  • 冷暖房器具
  • 根腐れ防止剤
  • 飾り用のアイテム

これらを揃えておけば、充実したテラリウムが作成できるでしょう。

テラリウムの作り方

続いて、一般的なテラリウムの作り方を紹介します。

  1. 容器の底に土を入れて整える
  2. 流木や石をレイアウトしたら、植物を植えつける
  3. 石など飾り用アイテムをセッティングする
  4. 霧吹きで土を落ち着かせ、全体を湿らせる

テラリウムの作り方にルールはありません。レイアウトを決めるのが難しい、という方はまずは市販のテラリウムキットを利用するのもおすすめです。

テラリウムを作る際のポイント

初心者の方はなるべく口の広い容器を選びましょう。口が狭い容器では、植物が入りにくくなったり、世話がしづらくなったりする恐れがあります。

また、ゆとりのあるレイアウトにするのもポイントです。あまり植物をぎゅうぎゅうに詰め込んでしまうと、生長したときにスペースが足りなくなる恐れがあるため注意してください。

テラリウムの管理方法

テラリウムの水やり

テラリウムは週に1回を目安に霧吹きで全体を湿らすように水やりをしてください。テラリウムのケージの底には穴がないため、水のやりすぎには注意して下さい。

水が底に溜まってしまうほど水をあげすぎた場合は、容器をゆっくり傾けて水を捨てましょう。

家を不在にしがちで定期的な水やりが難しい場合は、一定時間たつと自動で霧を噴射してくれる「ミスティングシステム」の導入を検討するのもおすすめです。

テラリウムの肥料

テラリウムの肥料は、種類によって与え方が異なります。基本は液体肥料『ハイポネックス原液』を500~1,000倍に薄めて少量ずつ与えましょう。

苔テラリウムの場合

基本的に肥料は不要です。元気がない時は、『ハイポネックス原液』を1,000~2,000倍に薄めて霧吹きで与える。

肥料の量と頻度は、苔の種類と成長状態に異なります。固形肥料や過剰に肥料を与えると苔を枯らす場合があるので注意しましょう。

観葉植物のテラリウムの場合

生育期の春と秋に、『ハイポネックス原液』を1,000倍に薄めて水やり時にあたえます。夏冬は控えめにしましょう。光量、湿度、温度も重要です。

まとめ

ガラス容器のなかで思い思いの世界を作れるテラリウムは、創作と鑑賞、2つの楽しさが味わえます。

ただし、最初からこだわりすぎてしまうと費用や手間がかかってしまいます。まずは必要最低限の材料と育てやすい植物でチャレンジしてみましょう。

テラリウムにおすすめの植物のなかには、初心者の方でも育てやすいものもたくさんあるので、ぜひ葉の形や花の色などをじっくり比較して、好みの品種を選んでください。きっと自作のテラリウムが、あなたの生活に癒しを与えてくれるはずです。

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