お祝いにおすすめの観葉植物12選!選び方のポイントも解説

大切な人へのお祝いの品におすすめなのが、観葉植物です。観葉植物のなかには風水的に縁起のよいものや、前向きな花言葉を持つものがたくさんあります。相手はもらって嬉しいだけでなく、育てて鑑賞する楽しさも味わえるでしょう。
この記事では、お祝いにおすすめの観葉植物を紹介するとともに、特別な日のプレゼントにふさわしい観葉植物の選び方を解説します。
お祝いにおすすめの観葉植物12選
ここからは、お祝いの贈り物におすすめの観葉植物をピックアップしてご紹介します。それぞれの特徴について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
カラテア・オルビフォリア

カラテアはクズウコン科カラテア属の観葉植物で、原産地の熱帯アメリカを中心に約300種が分布しています。
そのなかのひとつであるカラテア・オルビフォリアは、肉厚なシルバーリーフの葉脈に沿ってグリーンが入っている姿がとても美しい品種です。
カラテア・オルビフォリアは強い耐陰性を持っているため、室内で育てるのに向いています。レースのカーテン越しに日差しが当たる場所なら初心者でも育てやすいでしょう。
強い日差しに当たると葉焼けしてしまうため、注意が必要です。また、寒さにも非常に弱い品種のため、最低気温は10℃を保てる環境に置きましょう。
葉の模様がとてもスタイリッシュなカラテア・オルビフォリアは、プレゼント用の観葉植物としても人気です。
「飛躍」「強い思い」「あたたかい心」という花言葉を持つため、昇進や出世、入学、入社など、新たな門出を迎える人たちへのお祝いに適しています。
チランジア・キセログラフィカ

チランジア・キセログラフィカは、「エアプランツの王様」と称される銀葉が美しい大型の品種です。ブロメリア科チランジア属の観葉植物で、原産地は中南米です。
土を必要としないため、そのまま吊るしたり、流木にくっつけたりしてグリーンインテリアとしても楽しめます。乾燥や強い日差しにも強いため、初心者でも比較的育てやすいでしょう。
風通しのよい日陰を好むため、室内ではレースのカーテン越しに日が差す場所に飾るのがおすすめです。強い直射日光は枯れる原因となるため注意しましょう。
寒さには弱い品種のため、室内温度は最低5℃以上をキープしてください。
土のない厳しい環境で育つチランジア・キセログラフィカの花言葉は「不屈」です。そのため、開店祝いや就職祝いとして、「逆境が訪れても負けないで」という思いを込めてプレゼントするのもおすすめです。
ストレリチア・レギネ

ストレリチア科(バショウ科)ストレリチア属の観葉植物で、個性的で美しい花を咲かせることで知られています。オレンジ色のがくと、青色の花弁からなる花姿が、パプアニューギニアに生息する極楽鳥に似ていることから「極楽鳥花」とも呼ばれています。
原産地は南アフリカで、根に水を蓄える性質があるため乾燥に強い植物です。
ストレリチア・レギネは明るい日陰を好みますが、真夏の直射日光は葉焼けを起こすため注意してください。強い日差しのときは日光に当てないようにしましょう。
反対に春~秋の穏やかな日差しの季節は、しっかり日光浴をしてあげると元気に育ち花つきがよくなります。
ストレリチア・レギネには「輝かしい未来」という花言葉があります。シャープな葉をまっすぐ上へと伸ばす姿は、未来に向かって突き進む様子を体現しているようで、見ているだけで前向きな気持ちになれるでしょう。
風水的にも「邪気払い」と「くつろぎ効果」があるといわてており、縁起のよい贈り物にぴったりです。
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ガジュマル

クワ科イチジク属の観葉植物で、原産地は沖縄をはじめ、台湾、東南アジアなどです。大きくて太い幹や気根が地上に露出する姿は、小さな森のように見えます。そのユニークな形状と丈夫で育てやすいことから、非常に人気の高い観葉植物です。
ガジュマルは日当たりを好むため、明るい窓辺やバルコニーで育てるのがおすすめです。直射日光を避ければ、屋外でも育てられるでしょう。
寒さには弱いため室内でも気温が5℃以下にならないようにしましょう。水やりのタイミングは季節や気温によって異なります。
原産地の沖縄やハワイでは、ガジュマルは「森の精霊が宿る木」といわれ、幸福の象徴とされています。また、生命力が強く長寿の木としても有名です。おめでたいことがあった人へ、「新たな幸運が舞い込みますように」という願いを込めてプレゼントすると喜ばれるでしょう。
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コルジリネ・レッドスター

キジカクシ科(リュウゼツラン科)コルジリネ属の常緑低木で、原産地はアジアおよびオーストラリアです。シックな赤茶色をしているのが特徴で、寄せ植えやドライガーデンに利用されています。
ミニサイズの観葉植物用のものから地植えに適したものまでさまざまなサイズが売られているため、用途に合わせて楽しめます。室内に飾れば、シャープな葉と落ち着いたカラーがおしゃれでモダンな空間を演出してくれるでしょう。
寒さに強く-5℃まで耐えられるほか、乾燥にも強いため初心者でも比較的育てやすい品種です。夏の直射日光は葉焼けの原因になるため注意しましょう。落葉しないため、冬場もその美しい姿を楽しめます。
コルジリネ・レッドスターには「幸せな交際」「さわやかな交際」という花言葉があります。また、風水的に邪気払いの効果があるとされているため、結婚のお祝いにぴったりの植物です。
アグラオネマ・マリア

サトイモ科アグラオネマ属の観葉植物で、原産地は熱帯アジアです。鉢からすらりと伸びる葉は、濃いグリーンに白いまだら模様が入っています。
品種が多いアグラオネマのなかでも、アグラオネマ・マリアは非常に育てやすいため人気を集めています。
アグラオネマ・マリアは耐陰性に優れており、置く場所を選ばない品種です。とはいえ明るい場所に置いてあげたほうが元気に育ちます。
暑さには強い反面、寒さには比較的弱いため、冬場の温度管理には注意してください。
アジアの富裕層の間でアグラオネマ・マリアは「富をもたらし幸福を招く植物」として大切にされています。またお部屋に飾ればアイコニックな存在になるため、オシャレな縁起物として贈り物にも最適です。
☘274:【Q&A】アグラオネマの育て方|元気にたくましく育てる方法は?水やりや肥料などの管理方法もご紹介
シマトネリコ

シマトネリコはモクセイ科トネリコ属の常緑樹です。原産地は台湾や中国、沖縄などで、日本では観葉植物のほか、庭木や街路樹、シンボルツリーとして人気があります。
繊細な枝に柔らかでみずみずしい葉が、ナチュラルな空間を演出してくれます。常緑樹のため、一年中美しいグリーンを楽しめるのも魅力です。
流通しているシマトネリコはサイズの種類が豊富なため、置き場所によって大きさを選べます。大きいサイズのものは風通しと日当たりのよい屋外を好みますが、3~5号のミニサイズのシマトネリコは、室内でも栽培できます。
寒さに強く-5℃まで耐えられるほか、手間もかからないため初心者でも育てやすいでしょう。
シマトネリコはギリシャ神話やローマ神話において、戦の神である「アレス」の木とされています。そのため花言葉は「荘厳」「高潔」「偉大」といった格式高いものです。
今もなお神聖な木として世界各国で親しまれているため、大切な人の特別な日に、尊敬の気持ちを込めてプレゼントするのもよいでしょう。
フィカス・ウンベラータ

クワ科フィカス属のフィカス・ウンベラータは、熱帯アフリカ原産のゴムの木の仲間です。原産地では10mを越す大木に生長しますが、日本で観葉植物として流通しているものは50cm~1.5m程度の大きさです。
ハート型をしている葉は、ほかのゴムの木の品種と比べると薄く幅広で、葉脈がクッキリとしています。ナチュラルな雰囲気でインテリア性の高さが魅力です。
明るい日陰を好む植物のため、レースのカーテン越しに日差しが入る窓辺や午前中のみ直射日光が入る場所で育てます。風通しが悪いと病害虫が発生するため、風通しのよい場所に置きましょう。
フィカス・ウンベラータの花言葉は「夫婦愛」「健やか」「永久の幸せ」です。健やかに生長する品種であることと、ハート型の葉が花言葉の由来となっています。
幸せを感じさせる花言葉を持つフィカス・ウンベラータは、結婚祝いにぴったりの観葉植物です。
☘12:ウンベラータの育て方|葉が落ちるのは何故?剪定や、曲げ仕立ての方法は?葉が落ちた対処方法は? 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
サンスベリア

サンスベリアはキジカクシ科(クサスギカズラ科)チトセラン属(サンセベリア属)の観葉植物で、原産地はアフリカおよび南アジアの乾燥地です。
まるで剣のように鋭く細長い葉が特徴で、品種によって白や黄色のまだらや模様が入っているものや、扇のような形になるものなどがあります。
種類が豊富なため、お部屋のテイストに合わせた品種が選べるのも魅力です。
熱く乾燥した地域が原産のため、暑さや乾燥に強い植物です。日光を好むため、1年中柔らかい日差しが当たる、風通しのよい場所に置いてあげるとよいでしょう。
多湿と寒さに弱く、気温が10℃以下になる冬には休眠します。
サンスベリアは生命力が強いことから「千歳蘭」という別名を持っています。また、花言葉は「長寿」「不滅」「永久」「開運」などです。縁起のよい花言葉を持つサンスベリアは誕生日などのお祝いにぴったりです。
☘15:サンスベリアの育て方|購入の際の選び方や冬越しの方法、増やし方などもご紹介|【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
ケンチャヤシ
ヤシの木の仲間で南国の雰囲気が漂うケンチャヤシは、ヤシ科ホウエア属の観葉植物で、原産地はオーストラリアのロードハウ島です。
ほかのヤシの木に比べると葉の数が少なく、濃いグリーン色をしています。生長速度は比較的ゆっくりのため、室内でも育てやすいのが特徴です。
耐陰性にすぐれた品種ではありますが、暗い部屋で育てると葉に元気が無くなったり株姿が乱れたりします。
そのため、レースのカーテン越しに柔らかな日差しが当たる窓辺など、明るい日陰で育てるのがおすすめです。
ケンチャヤシの花言葉は「勝利」で、生命力の強さや株姿の力強さが由来となっています。
この花言葉から、ケンチャヤシは縁起のよい植物としても知られており、スポーツ大会などで優勝した際のお祝いや、合格祝いなどに重宝されています。
オーガスタ

オーガスタはストレリチア科ストレリチア属の観葉植物で、原産地はマダガスカルおよび南アフリカです。ストレリチアの一種で、バナナのような大きな葉が特徴です。
開花期にはパープルグレーの苞を付け、純白の花を咲かせます。その美しい姿から、「天国の白い鳥」とも呼ばれています。
日当たりのよい環境を好むため、明るい日差しが入る窓辺で育てるのがおすすめです。耐陰性のある植物ですが、日差しに当たったほうが葉色はよくなります。
南国育ちのオーガスタは寒さに弱いため、10℃以下になると生育が止まり、5℃以下になると枯れる恐れがあるため注意しましょう。
オーガスタには「輝かしい未来」「あかるい心」という花言葉があります。素晴らしい未来を想像させる花言葉を持つオーガスタは、新築祝いや開店祝い、開業祝いなどの贈り物にぴったりでしょう。
パキラ

アオイ科パキラ属の観葉植物で、原産地は中南米です。自生しているものは高さ20mにまで生長しますが、日本では観賞用として1mくらいの高さに調整されたものが人気です。
また、10cm程度の小型サイズのものも流通しています。5~7枚程度のボート型の葉が手のひらのように放射状に広がっているのが特徴で、その姿は周囲を華やかにしてくれます。幹は棍棒状に肥大し、樹形の種類が豊富です。
パキラは耐陰性のある植物ですが、まったく日光が当たらないと葉落ちの原因になってしまいます。カーテン越しに日差しが当たる場所や明るい日陰に置いてあげましょう。
パキラは「発財樹」とも呼ばれており、金運をあげてくれる樹として人気です。縁起のよい植物のため、開店祝いや就職祝いなどのお祝いとしても喜ばれるでしょう。
☘113:【Q&A】パキラの育て方|元気に大きく育てるコツ、水やりや肥料の与え方、冬越しの方法などもご紹介 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
お祝いに贈る観葉植物の選び方
観葉植物はお祝いの品としても人気ですが、グリーンなら何でもよいというわけではありません。相手のことを考えて贈らないと、迷惑になってしまう可能性があります。
そこでここからは、お祝いに贈る観葉植物の選び方のポイントを紹介します。
お祝いの種類に合わせた費用相場で選ぶ
お祝いの金額にはだいたいの相場があります。まずは相場がどれくらいかを調べて、その費用に見合った金額の観葉植物を贈りましょう。
たとえば友人への個人的なギフトの場合、相場は5,000~15,000円程度です。取引先に贈る場合は1~3万円程度が相場でしょう。
相場に満たないと、相手に対して失礼に思われることがあるかもしれませんし、相場よりも高い観葉植物を贈ると相手に気を使わせてしまいます。気持ちよくお祝いするためにも、相場を確認しておくことは非常に大切です。
風水効果から選ぶ
観葉植物は、品種によってそれぞれ異なる風水効果がある、といわれています。せっかくお祝いするのなら、風水効果から選んでみてはいかがでしょうか。
たとえば開店祝いや開業祝いの観葉植物なら金運アップの風水効果があるものが喜ばれるでしょう。就職祝いに贈る場合は、仕事運がアップする風水効果がある植物がおすすめです。
縁起を担ぐ人や運気を気にする人は少なくありません。そのような人に喜んでもらえるように、お祝いの観葉植物を選ぶ際は、風水効果もチェックしておきましょう。
大きさと育てやすさで選ぶ
置き場所に困らず、手間がかからない品種を選ぶことも大切です。せっかく観葉植物をもらったけれど置き場所がない、育てるのが難しい…となると、いくらお祝いの品といっても相手の迷惑になってしまいます。
お祝いとして贈る観葉植物は、どこに置いてもらうかを想定して、鉢のサイズや高さ、どれくらい大きくなるかを考慮して選びましょう。また、初心者でも育てやすいものを選ぶと親切です。
花言葉から選ぶ
お祝いの観葉植物は、相手の状況に合った、前向きな花言葉を持つものを選びましょう。「幸福」「強運」「尊敬」などの意味がある花言葉の観葉植物を贈るのがおすすめです。
渡す際に、「実はこの植物には、こういう花言葉があって…」と伝えると、あなたの真心が伝わり、相手もより嬉しい気持ちになるでしょう。
観葉植物を育てるポイント
こちらでは一般的な観葉植物における、基本的な管理ポイントをご紹介します。
水やり
植物によるものの、土が常時湿っているような状態は避けることが基本です。土の様子を見て、乾いているようであればたっぷりと水をあげましょう。
鉢土を見ただけではよくわからないという場合、実際に触ってみて湿っているかどうかを確かめます。もしくは、鉢を持ち上げたときの重さで判断しても良いでしょう。
鉢植えの植物の場合、鉢底から流れ出るくらいの量を水やりします。水が流れ出ることで、土の中の空気を入れ替えることができます。
鉢土全体に水が行き渡るように与えることもポイントです。受け皿にたまった水は捨てましょう。
また、植物によっては霧吹きで葉水をあげることもおすすめです。特に、乾燥で葉が傷みやすい時期はこまめに葉水を与えたほうが良いでしょう。
その他、チリやホコリがたまるのを防いだり、ハダニなどの害虫被害を防いだりする効果も期待できます。
肥料
観葉植物を長く楽しむためには、定期的な施肥が大切です。植物が活発に生育する時期に肥料を与えると効果的です。反対に、成長が停滞する冬の時期には肥料を控えめにしましょう。
室内で管理する観葉植物には、においが少なく、虫(コバエ)が発生しにくい化成肥料が適しています。さまざまな種類が販売されていますが、迷った場合は観葉植物専用肥料を使うのが安心です。
また、追肥には水やりをするたびに少しずつ肥料成分が溶け出す固形肥料や、速効性のある液体肥料などがあります。
じっくりと効果を得たい場合は置き肥タイプの緩効性肥料『Bota Nice ボタナイス 置くだけ!カンタン錠剤肥料』がおすすめです。早く効く成分とゆっくり効く成分を含み、安定した肥料効果が約1ヵ月間持続します。 置くだけで葉の色を鮮やかに丈夫に育てます。
『ハイポネックス原液』は速効性の液体肥料です。1週間から10日に1回間隔500倍に希釈して与えます。状況に応じて肥料を使い分けましょう。
病害虫対策
植物の病害虫被害は様々な要因で発生します。まず、病害虫は室内へ持ち込まないことが大切です。購入の際に、株全体をチェックして、病気と虫がついてないか確かめましょう。
栽培を開始してからは、風通しの良い環境を保つことも重要です。換気が難しい部屋に植物を置きたい場合は、サーキュレーターを使って空気を入れ替えましょう。
また、花がらや枯れ葉などを放置することも、病気の原因になることがあります。見つけたらこまめに取り除いておきましょう。
アブラムシを見つけたらアブラムシ退治と肥料やりが同時にできる『ハイポネックス原液 殺虫剤入り』がおすすめです。
また、植えつけの際に植穴に『虫を予防するマグァンプD』を混ぜ込むとアブラムシの予防と退治、さらに肥料やりが同時に行うことができます。
まとめ
大切な人の特別な瞬間に、お祝いの観葉植物を贈ると喜んでもらえるでしょう。インテリアとして空間を明るくしてくれるほか、見るたびにあなたの優しさを思い出し、嬉しい気持ちになってくれるはずです。
ただし、観葉植物ならなんでもよい、というわけではありません。風水や花言葉、育てやすさや大きさなどを事前にリサーチして、お祝いにふさわしいものを選びましょう。
お祝いにぴったりの観葉植物を贈れば、きっと相手との絆がさらに深まるはずです。