サフランの育て方|可愛い花を咲かせる栽培のコツや注意点

クロッカスの一種であるサフランは、秋になると可愛い花を咲かせます。栽培の手間がかかりにくく、ガーデニング初心者にもおすすめの植物です。
お好きな方はぜひ、ご自宅でサフランを育ててみましょう。今回は、サフランの基礎知識や基本的な育て方、管理方法、水栽培の方法などをご紹介します。
☘141:【Q&A】サフランの育て方|ハーブとして収穫するには?水やりや肥料など日々の管理もご紹介
サフランの育て方|花の特徴や魅力
サフランは観賞用としてはもちろん、その他の用途でも親しまれてきた歴史を持つ花です。
こちらでは、サフランの花の特徴や魅力についてご紹介します。
サフランの花の特徴
サフランはアヤメ科の多年草で、球根をつくって増えていきます。クロッカスの一種であり、一株につき2~3つの紫色の花を咲かせます。
ただ、一般的に栽培されているクロッカスは春の花ですが、サフランは10月~12月頃の秋~冬に花を咲かせます。草丈は10cm~15cm程度です。
葉は松葉のように細長く伸び、春が過ぎて初夏を迎える頃に枯れていきます。
スパイスや染料として人気のサフラン
サフランは古くからスパイスや染料などとして用いられてきました。例えば、パエリアで使われるサフランライスの黄色い色は、サフランの雌しべを乾燥させたもので着色します。
着色で使ったサフランは取り除かず、一緒に食べることが可能です。色が付くだけではなく、特有の香りが移るため、風味を楽しむこともできます。
ただし、サフランは高価なため、現在はターメリックが代用されるケースも珍しくありません。
サフランの開花後は、雌しべを収穫してスパイスとして使うことができます。気になる方はぜひ試してみましょう。ただ、ひとつの花から採取できる量は少ない点に留意が必要です。
土や水なしでも栽培可能
サフランは土や水がなくても、球根を放置しているだけで花を咲かせることがあります。その年だけ花を楽しめれば良い場合は、室内のお好きな場所に置いて観賞することとも可能です。
お気に入りのトレーやお皿の上に転がし、インテリアの彩りとし楽しむのも良いでしょう。
サフランの育て方|基本の栽培方法

サフランは丈夫で病害虫被害を受けにくく、お世話の手間が少ない植物です。
ぜひご自宅に植えて栽培を楽しみましょう。ここでは、サフランの基本的な育て方をご紹介します。
サフランの好む栽培環境
サフランの花を咲かせるためには日光が欠かせません。日陰で育てると花つきが悪くなってしまいます。日当たり・風通しの良い場所を選んで植えつけを行いましょう。
耐寒性が強いので、冬の間も屋外で栽培可能です。反対に耐暑性は強くないため、地植えでの夏越しは難しいケースがあります。とくに高温で雨の多い地域の場合、季節に応じて移動できるよう、鉢植えにしておくと安心です。
土づくり
サフランは球根をつくる植物です。水はけが悪いと球根が腐りやすくなってしまいます。栽培を始めるときは、水はけや通気性が良く、適度に保水性のある用土を準備しましょう。
ご自分で配合する場合は、小粒の赤玉土:腐葉土:牛ふん堆肥=6:3:1で混ぜたものなどが適しています。
もしくは、市販されている『ハイポネックス培養土鉢・プランター用』 などの草花用培養土を活用すると手軽です。「マグァンプK」を配合しているため元肥を追加せずそのまま植えつけに使えます。
植えつけ
サフランの植えつけ適期は8月中旬頃から9月の中旬にかけての時期です。植えつけが遅くなると球根の状態で花が咲いてしまうことがあります。適期を逃さないように植えつけ作業を済ませましょう。
地植えの場合は株間を10cmほど設けて植えつけます。深さは球根2個~3個分程度です。
鉢植えは5号鉢に5個~6個ほど植えるのが目安です。土は球根1個~2個分ほどかぶせましょう。
水やり
生育期間中は土が乾いたタイミングでたっぷりと水をあげましょう。ただし、球根が腐る原因になるため過剰に水やりしないように注意が必要です。
冬は乾かし気味にすると良いでしょう。初夏になると地上部が枯れてくるため、徐々に水やりをストップして休眠に備えます。
肥料
植えつけの際は元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を施します。その後は、花が咲き終わった11月~12月頃と生育期にあたる2月下旬頃に『ハイポネックス原液』を施します。
収穫
ご自宅で育てたサフランの雌しべを採取することも可能です。開花したら、すぐに雌しべを引き抜いて乾燥させましょう。
風で飛ばされないように注意して乾かしたら、密閉容器に入れて保存しておきます。
サフランの育て方|花後の管理方法

サフランの花が咲いた後は、花がら摘みや球根の掘り上げなどを行います。こちらでは、サフランの花後の管理方法についてご紹介します。
花がら摘み
サフランは、ひとつの球根から2輪~3輪ほどの花を咲かせることがあります。咲き終わったものをそのままにしておくと見栄えも悪くなるため、花がら摘みをしておくと良いでしょう。
球根の掘り上げ
暑い地域で地植えする場合、夏が来る前に球根を掘り上げておくのがおすすめです。冷涼な地域であれば球根を数年植えっぱなしにしても問題ないでしょう。
5月あたりからサフランの茎や葉が枯れ始めます。梅雨が来る前までには球根の掘り上げを済ませたほうが良いでしょう。
掘り上げる際は、葉を切らずにそのまま土から引き抜きます。雨が直接当たらないところでしばらく乾燥させてから葉をカットしましょう。
球根は風通しの良い日陰で保管しておき、植えつけ時期が来たら再び土へ植えて育てます。ただ、球根が分球して小さくなるため、翌年開花しないことも珍しくありません。
毎年確実に花を見たい場合は、球根を買い足して植えるのがおすすめです。
サフランの育て方|水栽培の方法

サフランは土に植えず、室内で水栽培(水耕栽培)にて育てることも可能です。水栽培であれば食卓などの上にも飾りやすく、より身近で観賞を楽しむことができます。
ただ、土に植えない方法だと球根を太らせるのは難しいため、基本的に1回の開花を楽しむ目的で行いましょう。
サフランの水栽培で必要なもの
水栽培を始めるときは花瓶や空き瓶など、お好きな容器を準備します。球根が完全に水の中に沈まず、根だけ水に浸けられる形状のものが適しています。専用の容器も販売されているため、お好みで選びましょう。
ガラスやプラスチックなどの透明容器を使用する場合、遮光できる覆いも用意しておきましょう。
サフランの水栽培の方法
サフランの水栽培を始めるのにおすすめの時期は10月~11月頃です。冬に芽出し球根を入手して使う方法もあります。
最初は球根のお尻部分だけが水に浸かるよう、水栽培用の容器に水を入れます。発根しやすくするために、透明容器の場合は光が当たらないように覆いをかぶせておきましょう。
その後は花芽を出すためになるべく寒い場所に置いておきます。気温が下がりやすい窓辺や玄関などで管理しましょう。屋外に出しておくのもおすすめです。
順調にいけば1ヵ月ほどで十分に根が伸びるため、覆いを外します。その間、根腐れしないように定期的に水を取り替えましょう。
根が伸びてきたら水位を下げ、球根と水が触れないようにするのもポイントです。花が咲いたらお好きな場所に飾って観賞を楽しみましょう。
おわりに
小さな花を咲かせるサフランは、場所を選ばずに育てやすいメリットがあります。ほかの花と寄せ植えにしてみるのもおすすめです。
ぜひお好きなところに植えて、開花を楽しみに育てていきましょう。