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那須ヒロガーデン店長 高木大輔のバラ栽培は面白い! 5月~開花期のバラ栽培

那須ヒロガーデン店長 高木大輔のバラ栽培は面白い! 5月~開花期のバラ栽培

5月~開花期のバラ栽培

今年は3~4月が暖かかった影響で、例年より少し早めの開花を迎えているエリアが多いようで、皆様、今春の開花シーズンは楽しんでいますでしょうか!

実は、これを書いている5月下旬現在、私のお店は栃木県北のわりと標高が高いところにあるため、ようやくちらほら咲き始めたくらいですが、やはり例年より10日ほど早く開花が始まり見頃を迎えております。

バラ

5月下旬の温室写真

バラ
バラ

スマイルハニーローズ/くまのプーさん

フランスメイアンの新品種。濃い黄色のロゼット咲きでコンパクトな株姿に花付きが良い。
特徴的な柑橘系の皮のような香りも魅力。

 

 

早くに咲き始めた今年は気温が高い日も多く、『うどんこ病の被害が出るのが早かった…』というようなお話をよくお客様から伺います。
そんなとき、BrilliantGarden ガーデンフローラガードALBrilliantGarden サルバトーレMEは、うどんこ病発症後の治療にも効果的なのでおすすめですよ。

さて今回は、5~6月の作業として、①花後の剪定について、②ベーサルシュートのソフトピンチについて、③夏バテ対策に『バラのストレスブロック』を使ってみよう!の3本をお届けしたいと思います。

①花後の剪定について

花弁が傷んできたり、花弁が散ってきたら適宜、花後の剪定の時期です。
四季咲きのバラは剪定をすると次の新芽を出して次の花(2番花)を咲かせますので、2番花を早く咲かせるための作業が花後の剪定です。

剪定する場所は、5枚葉が付いていた場所(葉柄)の少し上で切ります。そうするとこの時期はおよそ40日前後で次の2番花が開花しますのでぜひやってくださいね。

剪定する高さですが、バラは今年の冬剪定したところから新芽が伸びてきて、その伸びた枝に花が咲きます。
この今年伸びた枝を概ね半分くらいを目安に剪定します。

微調整として、例えば、背が高くなる品種を少し低めに抑えたい場合は半分より低めにしたり、逆に少しでも株を大きく育てたい場合や、次の2番花の開花を早く見たい場合は、半分より少し高めに剪定すると良いでしょう。

バラ

花後の剪定 Before

バラ

花後の剪定 After

 

 

さらに、私はこのタイミングで1ヶ所から何本も出ている新枝を1本にしたり、株元の込み合った枝を整理したり、いわゆる出開き(育たなくなった芽)を取り除きます。

そうして株元まで日当たりをよくして風通しを良くすることで病害虫の予防に繋がります。これから梅雨に向けて病気の出る時期ですからぜひ一緒にやってみてください。

バラ

混みあった株元の整理 Before

バラ

混みあった株元の整理 After

②ベーサルシュートのソフトピンチ

バラは、株の生育状況が良いと、株元や枝の途中から勢いの良いシュート(新梢)が出てきます。

このシュートは来年以降の主役になる枝です。株元から出てくるシュートをベーサルシュート、枝の途中からでてくるシュートをサイドシュートと呼びます。

四季咲性の木立のバラや、木立仕立てにするシュラブローズの場合、そのまま伸ばすと葉数が少ないまま、ほうき状にたくさんの花を咲かせるので、一見、花がたくさん咲いてくれて嬉しい!と喜んでしまうのですが、この状態だと葉が少ないまま花がエネルギーを使ってしまうので、実は枝が育ちません。

枝を育てるためには、早めにシュートの先端を手で摘み取って(=ソフトピンチして)、次の新芽を出して葉数を増やします!
夏までにこの作業を2~3回繰り返すと、シュートが立派に育ち来年以降の主役になります。

ちなみに、もしすでにほうき状にたくさん蕾を付けている状態でしたら、当店では気づいたタイミング(なるべく早め)に、他の枝より少し低いくらいの高さに切って、他の枝と高さを合わせて仕立てます。次の新芽や、別のシュートが出たら、以降はやはり蕾が小さいうちにソフトピンチを行ってくださいね。

バラ

ベーサルシュートのソフトピンチ Before

バラ

ベーサルシュートのソフトピンチ After

 

 

つるバラや、良く伸びてつる仕立てにするようなシュラブローズの場合、木立のバラのようなシュートのソフトピンチはしなくてもよいですが、よく伸びて花が咲いたら花がら切りは行いましょう。

花の重さでシュートが根元から折れてしまう場合があるのでシュートは支柱を立てると安心です。
また支柱を立てて垂直に伸ばしたほうがよく伸びて太くなり、冬に誘引すると来年の主役の枝になりますのでぜひしっかり育ててくださいね。

③夏バテ対策に『バラのストレスブロック』を使ってみよう!

これから夏に向けてバラ栽培の悩ましい問題のひとつに、夏バテがあります。
日本の高温多湿の環境はバラにとっても過酷で、夏バテ症状には様々あるのですが、多くの場合、下葉が黄色くなって落葉してしまいます。

そこで当店では、4月以降のバラ栽培に、バイオスティミュラント資材『BrilliantGarden バラのストレスブロック』を使用しています。

『BrilliantGarden バラのストレスブロック』は、バラを健康的な株に育てるための資材で、葉の色つやをよくし、健康的な葉を維持することで、夏越しのストレスを軽減してくれる資材です。

当店では、ストレスブロックを使用するようになってから、色つやの良い葉が増えた気がしますし、夏バテで黄葉になり落葉するバラが減りました。病気の発生リスクも少なくなったように感じていますので、おすすめですよ!

バラが開花する5~6月は、全国のローズガーデンでバラを楽しめるとともに、多くの園芸店、ガーデンセンターやバラ専門店でたくさんのバラが販売されている時期です。

ぜひお近くのローズガーデンや園芸店でバラをお気に入りのバラを見つけて、バラ栽培にチャレンジしてみてくださいね。

動画でわかりやすくバラ栽培を解説します

那須ヒロガーデン店長 高木大輔のバラ栽培は面白い!
ハイポネックスチャンネルでもご覧いただけます。

那須ヒロガーデン店長 高木大輔

那須ヒロガーデン店長 高木 大輔

大手種苗メーカー営業担当の後、那須ヒロガーデンにて勤務
バラの8号鉢植えの開花株を中心に年間6,000株以上を提供。
バラの新品種の研究に余念がなく多くの品種を実際に栽培し、特性を見極め販売されている。

 

那須ヒロガーデン ~店舗情報~

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