【果樹栽培】 おうちでフルーツ栽培!人気のブルーベリーは意外に簡単♪
そのまま食べても美味しく、ジャムやソース、スイーツのトッピングにもぴったりなブルーベリーを、今年はおうちで栽培してみませんか。今回は、ブルーベリーの育て方のポイントをご紹介します。
ブルーベリーを上手に育てるポイントは?
果物を育てるとなると、「普通の植物より難しそう」と思う方が多いかもしれませんね。しかし、ブルーベリーは、以下の点に気をつけさえすれば、普通の植物と同じように育てることができます。
・酸性の土を使う
ブルーベリーは酸性の土を好みます。一般的な果物再培養土ではなく、ピートモスと鹿沼土を7:3の割合でブレンドした土、またはブルーベリー専用用土を使用しましょう。
・複数の品種を近くに植える
ブルーベリーは、同系統の異品種を混在させると実をつけやすくなるという性質を持っています。何種類かの品種を一緒に植えるようにしましょう。
・水をたっぷり与える
ブルーベリーの水やりは、土が乾いたらたっぷりと。鉢の底から水が漏れ出るまで与えましょう。目安としては、春・秋は1日に1回、夏は朝夕1回ずつ。ただし、与えすぎると根腐れの原因になりますので、様子を見ながら調整するようにしてください。
・肥料
生育期の3月、5月と9月に追肥として『錠剤肥料シリーズ ブルベリー用』を置肥します。
どんな品種を選んだらいい?
ブルーベリーの品種の系統は、大きく分けて以下の3タイプ。系統によって最適な生育環境や育て方、味、実の大きさなどが異なります。
・ノーザンハイブッシュ系
アメリカ東北部を原産とする品種を総称してノーザンハイブッシュ系と呼びます。耐寒性がありますが、その分暑さにはあまり強くありません。北海道や東北地方、中部地方など、夏の気温がそこまで高くならず冬の気温が冷え込む地域に向いている品種だといえるでしょう。果実は大粒で、甘みと酸味のバランスが良く、生で食べるのに向いています。代表的な品種は、既存品種で最も粒が大きいチャンドラ、栽培が簡単なシェラ、たくさんの実をつけるブルークロップなど。
・ラビットアイ系
アメリカ南部を原産とする品種を総称してラビットアイ系と呼びます。暖かい気候を好むため、冬も比較的温暖な関東~九州南部地方での栽培に適しています。皮は硬めでハリがあり、甘みが強いのが特徴。生食はもちろん、加工品にも向いています。
代表的な品種は、ジューシーなキャラウェイ、土質を選ばず丈夫に育つブルーシャワー、たくさんの実をつけるクライマックスなど。
・サザンハイブッシュ系
サザンハイブッシュ系は、ノーザンハイブッシュとアメリカ南部に自生する野生種をかけ合わせた品種です。ノーザンハイブッシュ同様に耐寒性があり、なおかつ温暖な気候にも適応できるため、地域を選ばずに栽培できます。果実は小粒ですが、色が鮮やかで濃厚な味わいが特徴。代表的な品種は、たくさんの実をつけるアイブルー、実の日持ちが良いレガシー、狭い場所でも栽培可能なサンシャインブルー大苗など。
このように、系統によってさまざまな違いがありますので、ご家庭の栽培条件や好みに合うものを選びましょう。なお、前項でご紹介したように、ブルーベリーは同系統の異品種を混在させることで実をつけやすくなります。例えば、サザンハイブッシュ系を選ぶのであれば、アイブルーとレガシーの二種類を一緒に育てるのがおすすめです。
一見難しそうに思えるブルーベリー栽培ですが、育て方のポイントをおさえれば、園芸ビギナーさんでも上手に育てることができます。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
”Plantia Q&A" 植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介!
園芸のベテランの方はもちろん、ガーデニング初心者の方、ガーデニングを始めようとお考えの方に育て方のポイントや疑問をわかりやすく紹介しています。
この記事で紹介された植物について
ブルーベリー
学名:Vaccinium /科名:ツツジ科 /別名:ヌマスノキ /原産地:北アメリカ /分類:落葉低木 /耐寒性:強(ハイブッシュ系)・弱(ラビットアイ系)/耐暑性:中(ハイブッシュ系)・強(ラビットアイ系)
小さなスペースでも育てられる果樹で、どんな庭にも馴染みやすいのが特長です。
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