2月に咲く花5選|冬だからこそ楽しめる花を紹介!
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スノードロップ
学名 Galanthus 科名 ヒガンバナ科 原産地 東ヨーロッパ 分類 球根植物 耐寒性 強 耐暑性 中 栽培カレンダー
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月開花時期植えつけ・植えかえ施肥
- 目次
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- 2月に咲く花1:ツバキ(椿)
- ツバキの育て方
- ツバキの好む栽培環境
- 苗木の植えつけ
- 肥料
- 水やり
- 剪定
- 動画でわかりやすく!植物のお悩みを解説【PlantiaQ&A】
- 2月に咲く花2:ウメ(梅)
- ウメの育て方
- ウメの好む栽培環境
- 苗木の植えつけ
- 肥料
- 水やり
- 植え替え
- 剪定
- 動画でわかりやすく!植物のお悩みを解説【PlantiaQ&A】
- 2月に咲く花3:菜の花
- 菜の花の育て方
- 菜の花の好む栽培環境
- 種まき
- 肥料
- 水やり
- アブラムシ対策
- 2月に咲く花4:スノードロップ
- スノードロップの育て方
- スノードロップの好む栽培環境
- 球根の植えつけ
- 肥料
- 水やり
- 夏越し
- 動画でわかりやすく!植物のお悩みを解説【PlantiaQ&A】
- 2月に咲く花5:セツブンソウ(節分草)
- セツブンソウの育て方
- セツブンソウの好む栽培環境
- 球根の植えつけ
- 肥料
- 水やり
- 増やし方
- おわりに
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立春を迎え、暦の上では春が来る2月。ただ実際には、1年のなかでもとくに寒さの厳しい時期となります。寒い季節でもお庭やベランダで育てられる植物には、どんな種類があるのでしょうか。今回は、2月に咲く花を5種類ご紹介します。寒さに強く育てやすい花を植えて、ご自宅での観賞を楽しみましょう。
2月に咲く花1:ツバキ(椿)
日本の冬を代表する花のひとつがツバキです。日本原産の花木で、古くから親しまれてきた歴史があります。基本的に丈夫で管理しやすく、木を育てるのが初めてという方にもおすすめできます。
ツバキは品種が豊富で、花の色や咲き方などは多彩です。真っ赤な一重咲きの品種もあれば、真っ白な八重咲き品種や、紅白の絞り柄が魅力的な品種も。お好きな花を咲かせるツバキを探して育ててみましょう。
ツバキの育て方
ツバキの好む栽培環境
ツバキは耐陰性があり、日陰でも育てられます。ただ、日陰に植える場合はなるべく明るめのところを選ぶのがおすすめです。日なたに植える場合は、西日が当たらない場所が適しています。
また、寒風に当たると蕾が傷んでしまうことがあるため注意が必要です。風通しの良さは保ちながら、寒風の影響を受けにくい場所を選びましょう。
苗木の植えつけ
ツバキの植えつけ適期は春か秋です。3月中旬~4月、9月中旬~10月中旬をめどに植えつけを行いましょう。
地植えする場合は根鉢の2倍~3倍の穴を掘って植えつけます。土に石などが混じっていたら取り除いておきましょう。鉢植えの場合は、鉢の中に鉢底石を敷いて排水性を高めます。
肥料
植えつけの際は元肥として緩効性肥料マグァンプK大粒を土に混ぜ込みます。
地植えの場合は2月に寒肥を与えましょう。寒肥には堆肥と肥料成分がペレット状にひとつになった「土を豊かにする肥料」がおすすめです。
鉢植えの場合は3月に追肥します。葉がついている間は追肥を続けましょう。ただし、真夏の施肥は控えます。
追肥にはバラまくだけで肥料効果が約2~3カ月間持続するプランティア花と野菜と果実の肥料がおすすめです。
水やり
鉢植えでも地植えでも、植えつけから2年たっていない株には、土の表面が乾いてから水を与えます。開花時期は水をたくさん必要とするため、水切れしないように気をつけましょう。水やりの際は、花びらに水がかからないように注意します。
地植えの場合、植えつけ後2年以上たったら、頻繁に水やりする必要はなくなります。ただし、降雨が少なく乾燥が続いた場合は水をあげましょう。
剪定
花が咲き終わった3月~4月に剪定します。5月~6月には花芽をつくってしまうため、早めに剪定を済ませておきましょう。
基本的には不要な枝を切ったり、込み合った部分を取り除いたりする程度にとどめます。短く切り戻す強剪定を行うと、その年の花が咲かなくなることもあるため注意が必要です。強剪定は数年に1回程度に抑えたほうが良いでしょう。
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2月に咲く花2:ウメ(梅)
ツバキと同様、日本において古くから栽培されてきたウメの花。中国原産の花木ですが、日本には奈良時代には伝わってきたとされています。1月~3月にかけて咲く花は、ほのかな香りを漂わせます。ご自宅に植えて育てれば、冬が来るたびに花の美しさや香り、枝ぶりなどを楽しめるでしょう。
ウメには多くの品種がありますが、主に花ウメと実ウメに分けられます。花ウメは花の観賞を目的とした品種、実ウメは実の収穫を目的とした品種です。育てたウメの実を食べたい場合は実ウメ用の品種を選びましょう。
ウメの育て方
ウメの好む栽培環境
ウメはよく日が当たり、風通しの良い場所を好みます。湿気の多い日陰は避けて植えたほうが良いでしょう。ただし、冬の寒風で傷んでしまうことがあるため、冷たい北風を避けられる位置にすることがおすすめです。
苗木の植えつけ
ウメの植えつけは落葉中に済ませます。厳寒期を除いた12月~3月の間に作業を済ませましょう。開花している場合は花後に植えつけます。
肥料
植えつけの際は元肥として緩効性肥料マグァンプK大粒 を土に混ぜ込みます。
花後や実の収穫後にはお礼肥(追肥)を与えましょう。追肥にはバラまくだけで肥料効果が約2~3カ月間持続するプランティア花と野菜と果実の肥料がおすすめです。
地植えの場合、12月から1月にかけて寒肥を施します。寒肥には堆肥と肥料成分がペレット状にひとつになった「土を豊かにする肥料」がおすすめです。
水やり
植えつけから2年たたないうちは、土の表面が乾いたら水やりします。2年以上たったら、地植えの場合はほとんど水やりしなくても問題ありません。鉢植えの場合はそのまま同じように水やりを続けます。また、地植えでも雨が何日も降らない場合は水を与えましょう。
植え替え
鉢植えの場合は1~2年に1回程度、植え替えを行います。適期は植えつけと同様、真冬や開花期間を除いた12月~3月です。
植え替え時は根を鉢から掘り上げ、土を3分の2ほど落としましょう。傷んでしまった根は取り除きます。また、太い根は強めに切り、細い根は残しましょう。終わったら新しい土を入れた鉢へ植えつけます。
剪定
ウメを長く育てていくためには適切な剪定を行うことが大切です。地植えの場合、6月~7月頃には不要な枝をカットしておきましょう。落葉期になったら形を整えるために切り戻すこともできます。
鉢植えで小さく育てる場合は、開花後に花がら摘みを行った際に開花枝を切り戻します。付け根から2~3芽を残しておきましょう。
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2月に咲く花3:菜の花
黄色い小さな花をたくさんつける菜の花。「菜花」や「花菜」とも呼ばれることがあります。厳密にいうと、「菜の花」という種類の植物があるわけではありません。アブラナ科アブラナ属の花の総称として「菜の花」という名前が使われています。
菜の花にはいくつかの品種があります。観賞を目的として植える場合は、観賞用の品種を選ぶことがポイントです。食用品種の場合、基本的には開花前に収穫するため、花の観賞を楽しむのは難しいでしょう。ほかにも、菜の花には菜種油をとるための品種もあります。目的に合った品種を選んで栽培を始めましょう。
菜の花の育て方
菜の花の好む栽培環境
菜の花は日当たり・風通しの良い場所を好みます。ジメジメとしたところは避けたほうが良いでしょう。暖地であれば、よく日の当たる暖かい場所に植えると、真冬の間も元気に咲いてくれます。
種まき
地域によって異なりますが、菜の花は秋に種まきするのが基本です。溝をつくって「すじまき」する方法や、20~30cmの間隔をあけて穴を掘り「点まき」する方法などがあります。どちらの場合も、土は1cm程度かぶせましょう。菜の花の種は小さいため、水やりで流れてしまわないように注意が必要です。
すじまきの場合は、種同士が重ならないよう1cmほど間隔をあけてまきます。点まきの場合、ひとつの穴につき4~5粒の種をまきます。元気なものを残して間引き、本葉が4~5枚になる頃には一本立ちにしましょう。
肥料
水やり
菜の花は過湿を嫌いますが、種まきから発芽までの間は土を乾かさないように水やりします。地植えの場合、発芽後は降雨に任せて問題ありません。土がカラカラに乾いてしまうようなときは水を与えましょう。鉢植えやプランター栽培の場合は、土の表面が乾いてからたっぷりと水やりを行います。
アブラムシ対策
菜の花を育てるときに注意したい病害虫のひとつがアブラムシです。種まき後、すぐに防虫ネットをかけて予防しましょう。冬になり、寒さが強まる頃にはアブラムシが発生しにくくなるため、取り外して育てても問題ない場合があります。
ただし、防虫ネットなどで対策していても、いつの間にか葉や茎などにアブラムシが付着していることがあります。そのままにしておくと被害が広がってしまうため、すぐに駆除することがおすすめです。薬剤も活用して防除すると良いでしょう。
虫を予防するマグァンプDは肥料やり+害虫の予防・退治が同時にできるのでおすすめです。
2月に咲く花4:スノードロップ
雪のように白く、しずくのような形の花を咲かせるスノードロップ。原産地は東ヨーロッパで、草丈は5~30cmとコンパクトです。原産地ではガランサス・ニバリス(コモン・スノードロップ)と呼ばれる品種が有名ですが、日本ではガランサス・エルウェシー(ジャイアント・スノードロップ)という、少々大きめの品種がよく見られます。よく似た花に「スノーフレーク」がありますが、花の形が異なります。また、スノードロップが1月~2月に開花するのに対し、スノーフレークは3月頃から咲くため、開花時期で見分けることも可能です。
可憐な花を咲かせるスノードロップは、寄せ植えでも人気です。同じ時期に咲くクリスマスローズやパンジー・ビオラなどと一緒に植えることもおすすめです。お好きな花と合わせ、冬の花壇を彩りましょう。
スノードロップの育て方
スノードロップの好む栽培環境
スノードロップは冬に花を咲かせた後、夏には落葉して球根だけの状態になり、休眠期に入ります。落葉樹の木陰のように、秋から春にかけては日なたになり、夏には日陰になる場所に植えるのがおすすめです。
球根の植えつけ
スノードロップの植えつけ適期は暑さが落ち着いた9月~10月です。地植えする場合は株間を5cm程度あけて植えつけます。鉢植えの場合は5号鉢に6個程度が目安です。
肥料
植えつけ時には植えつけの際は元肥として緩効性肥料マグァンプK大粒を土に混ぜ込みます。
開花が終わった後にもお礼肥として液体肥料ハイポネックス原液を与えることで、次のシーズンに向けての栄養が蓄えられるでしょう。
水やり
スノードロップを育てるときは水の与えすぎに注意します。球根が腐ってしまうこともあるため、土の表面が乾くまでは水やりを控えましょう。地植えの場合はほとんど水やりせず、雨が何日も降らないときのみ水を与えます。
夏越し
スノードロップの花が咲き終わったら、地上部が枯れていきます。完全に枯れるまでは葉や茎を切り落とさず、日に当てて光合成させましょう。水やりもこれまでと同じく行います。
葉が黄色くなってきたら少しずつ水やりを減らしていきます。ただし、夏越し中は完全に乾かすことはせず、ときどき水を与えてあげましょう。
鉢植えの場合は夏になったら日陰へ移動させます。地植えの場合は地温が上がらないように敷き藁を敷いておくと安心です。難しい場合は、球根を掘り上げて涼しい場所で管理しても良いでしょう。ただし、球根を乾燥させないよう、掘り上げたらすぐに鉢へ移して土へ埋めることがポイントです。
動画でわかりやすく!植物のお悩みを解説【PlantiaQ&A】
2月に咲く花5:セツブンソウ(節分草)
セツブンソウ(節分草)は、名前の通りに節分の頃に花を咲かせます。原産地は日本です。花びらのように見えるのは5枚の咢片で、星のような形に開きます。
セツブンソウはキンポウゲ科の植物で、フクジュソウ(福寿草)やカタクリなどと同じ「スプリング・エフェメラル(春植物)」でもあります。スプリング・エフェメラルは春先に開花し、夏に至るまでに葉をつけ、その後は葉を落として地中で休眠します。また冬が近づくと芽を伸ばし、春先に花を咲かせるのが特徴です。
セツブンソウの育て方
セツブンソウの好む栽培環境
セツブンソウは落葉樹林に自生することが多いため、似たような環境をつくってあげることがポイントです。春は日なたで管理し、気温が上がってきたら明るい日陰に移します。葉が落ちる頃は日陰に移し、涼しい環境で管理すると良いでしょう。また、水はけの良さも大切です。地植えする場合は排水性の悪い場所は避け、傾斜地などに植えることがおすすめです。
球根の植えつけ
セツブンソウの植えつけ適期は休眠期です。なるべく根が出始める前に植えつけられるよう、8月末~9月にかけて作業を行いましょう。
肥料
植えつけ時は元肥を与えないか、少なめに施します。芽が出始めたタイミングで緩効性肥料プランティア花と野菜と果実の肥料
を与えましょう。
翌年の花つきを良くするため、花後に液体肥料ハイポネックス原液を与えましょう。
水やり
セツブンソウは過湿を嫌いますが、水切れにも注意が必要です。とくに、冬から春にかけては、土がカラカラにならないように水やりしましょう。休眠している間は乾かし気味にしますが、完全に乾燥させるわけではなく、適度に水を与えます。
地植えの場合は基本的に降雨に任せてかまいません。ただし、開花期間中に雨が降らない場合は水をあげましょう。
増やし方
セツブンソウの花が終わったら結実し、4月~5月頃に種をつくります。増やしたい場合は採取して種をまきましょう。開花するまでに4年ほどかかるのが基本のため、根気よく育てていくことが大切です。
おわりに
寒さの厳しい季節である2月。ただ、地域によっては徐々に暖かくなり、春を感じられることもあります。今回ご紹介したのは、初心者にもおすすめの育てやすい植物ばかりです。ぜひお好きな植物があったらご自宅に植えて、冬の開花に向けて育ててみてください。