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【観葉植物】モンステラの育て方|季節別の水やりや肥料、植えかえ方法や、挿し木での増やし方などもご紹介

【観葉植物】モンステラの育て方|季節別の水やりや肥料、植えかえ方法や、挿し木での増やし方などもご紹介

ハート型や、大きな切れ目の入った葉が魅力的なモンステラ。100円ショップや雑貨屋でも手に入る小さなものから、園芸店などで手に入る大型のものまで、さまざまな種類があります。見た目の良さはもちろん、丈夫で育てやすいことからも人気の観葉植物です。

観葉植物の栽培にチャレンジしたい方は、ぜひモンステラを育ててみることがおすすめです。この記事では、モンステラの特徴や基本的な育て方、お手入れの方法、植えかえ方法、増やし方など、さまざまな情報をご紹介します。

  • モンステラ

    モンステラ
    学名 Monstera deliciosa
    科名 サトイモ科
    別名 デンシンラン、ペッサム
    原産地 熱帯アメリカ
    分類 多年草
    耐寒性
    耐暑性

    栽培カレンダー

    1月
    2月
    3月
    4月
    5月
    6月
    7月
    8月
    9月
    10月
    11月
    12月
    開花時期
    植えつけ・植えかえ
    施肥
目次

02:モンステラの育て方|植え替え時や支柱の立て方、増やし方などもご紹介 【PlantiaQ&A】

【モンステラの育て方】特徴や魅力

モンステラは熱帯アメリカに自生する植物です。つる性の植物で、岩やほかの樹木に着生して育ちます。

切れ込みや穴の入った葉の形は熱帯の風情があり、ボタニカル柄の布地などにモチーフとして用いられることがあります。

意識しないうちに、クッションやカーテンなどの柄で目にしていることも多いのではないでしょうか。

モンステラはさまざまな大きさに仕立てて楽しむこともできます。卓上に置けるような小さな鉢でも育てられますが、大きな鉢に植えて2m近くまで生長させることも可能です。

モンステラの気根とは?

モンステラの特徴のひとつとなるのが、茎部から伸びる「気根」という根です。樹木などに茎を巻き付けて生長し、大きな葉を気根で支えます。

常緑性の植物なので、大きく特徴的な葉を一年中楽しめるのが魅力のひとつ。耐陰性があるため、室内でもある程度の明るさがあれば栽培可能です。

モンステラの名前の由来は?

モンステラの英名の「Monstera」は、ラテン語の「monstrum(奇怪)」が語源といわれています。迫力のある葉っぱがジャングルの中でモンスターのように見えたことが、名前の由来だそうです。

モンステラの風水効果は?

室内に置く観葉植物を育てる際は、風水の効果が気になるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

一説では、モンステラには金運を高める効果があるといわれています。風水的には、南の方角に置くことが良いとされています。

また、丸い葉はリラックス効果があり、家族が集まるリビングに置くことで悪い気の停滞を防ぎ、ストレス解消が期待できるといわれています。

【モンステラの育て方】季節別の置き場所

モンステラは生長が早く、水や肥料を適切に与えれば大きく育てられる植物です。ここではモンステラの基本的な置き場所や、季節別のポイントをご紹介します。

置き場所

モンステラは耐陰性があるといっても、基本的には日光を好む植物です。秋から春までは日光のよく当たる部屋で管理しましょう。

夏の置き場所

基本的には窓辺の明るい場所に置いておきます。直射日光が当たると葉焼けしてしまうことがあるため、カーテン越しの光を当てましょう。室温は20℃前後が適温といわれています。

冬の置き場所

エアコンの風が直接当たらないように注意が必要です。ずっと風が当たるような場所では乾燥しすぎてしまいます。

窓辺に置いておくと夜は冷え込むため、日が暮れたら窓周辺から離してあげると良いでしょう。生育には最低でも5℃以上の温度があると良いでしょう。

【モンステラの育て方】用土や株の選び方

モンステラを元気に育てていくためには、性質に合った土を選ぶことが大切です。また、なるべく元気の良い株を選んだほうが育てやすいでしょう。

用土

モンステラは、水はけの悪い土を使うと根腐れを起こしてしまいます。水はけの良い用土をつくりましょう。ご自分で配合する場合、赤玉土7割、腐葉土3割を目安にブレンドするのがおすすめです。

ただ、単用土を準備して配合するのは手間がかかります。とくに初心者にとっては難しいこともあるでしょう。そんなときは、市販されている観葉植物用の土を購入して使うことがおすすめです。

『ハイポネックス培養土鉢・プランター用』なら、元肥として緩効性肥料「マグァンプK」が配合されているため、購入したらそのまま植えつけに使えます。

株の選び方

一般的に、モンステラは鉢植えを購入して育て始めることになります。株によって鉢のサイズは異なるため、置きたい場所に合うものを選びましょう。

また、株の状態をしっかりとチェックすることも大切です。株元がぐらぐらとしていないか、茎が間延びしていないか確かめましょう。葉が大きく育っているか、病害虫被害の跡がないかも見ておきます。

【モンステラの育て方】季節別の水やり方法

モンステラを元気よく育てていくためには、季節に合った方法で水やりすることが大切です。以下では、モンステラの水やりのコツをご紹介します。

水やり

モンステラは高温多湿に強い性質を持っています。冬以外は、土の表面が乾いたら水を与えましょう。とくに夏場は生育旺盛なので、鉢の底から水が流れ出るまで水を与えます。

夏の水やり

夏場はたっぷりと水やりをしてください。ただし、昼ごろに水やりをすると、日中の高温で、鉢の中の温度が上昇して煮えたようになってしまいます。根にダメージを与えるため、夏場の水やりは早朝に行いましょう。

早朝にお水をあげることが難しい場合は、午前中と夕方に2回に分けて与えるのがおすすめです。その場合は、それぞれ少量の水をあげるようにしましょう。

冬の水やり

冬場は休眠期間に入るため、断水気味にします。2週間に1回程度でも十分です。土が完全に乾いてから水をやるようにして、根腐れに気をつけましょう。

また、霧吹きなどでこまめに葉水を行うのがおすすめです。

葉水に関して

基本的に、葉水は毎日行うと良いでしょう。水を吹き付けておくことでホコリを落とせるほか、害虫のハダニやアブラムシなどの予防にもつながります。

【モンステラの育て方】季節別の肥料の与え方

モンステラを大きく育てるためには、適切な頻度と量で肥料を与えることがポイントです。ここでは、おすすめの肥料や施肥の方法などをご紹介します。

肥料の与え方

モンステラはとくに肥料を与えなくても元気に生長していきます。ただし、施肥を行ったほうが生育は早くなります。加えて、観葉植物用の肥料はチッソが多く配合されているため、葉色がとくに鮮やかになるでしょう。

鉢数が少ない方には、うすめずそのまま使える液体肥料『キュート 観葉植物用』が、鉢数が多い方には、水で薄めて使う『ボタナイス 観葉植物の液肥』『ハイポネックス原液』がおすすめです。

一方で、施肥の回数を減らしたい方は、大型観葉植物には、肥料効果が約1~2ヵ月持続する土に置くだけの肥料『プロミック 観葉植物用』が、小型観葉植物には『ボタナイス 置くだけ!カンタン錠剤肥料』が良いでしょう。

夏場の肥料

春から秋は、モンステラの生育期間です。この期間に、2ヵ月に1回程度『プロミック 観葉植物用』「土に置くだけ 錠剤肥料 観葉植物用」等の緩効性肥料を土に置いてあげるか、1,2週間に1度『ボタナイス 観葉植物の液肥』『ハイポネックス原液』等の液肥を与えましょう。

このような化成肥料はニオイも少なく、コバエが発生しにくいこともメリットです。

冬場の肥料

冬場は生長が止まるので、肥料は控えましょう。

冬にモンステラの元気がなくなった場合、気になるようであれば活力剤に『リキダス』などを与えることがおすすめです。

【モンステラの育て方】剪定や気根切り

モンステラが生長するに従って、茎が伸びたり葉が大きくなったりと、見た目のバランスが変わってきます。剪定を行って整理してあげましょう。

剪定

見栄えが悪くなってきたときや、邪魔になってきた古い葉などがあるときは、剪定して整えましょう。清潔な園芸用のハサミを使い、付け根から切り落とします。

適期は5月~9月頃の生育期です。この時期であれば、剪定後に新しい葉も伸びやすくなります。気温が下がってきた時期に切りすぎてしまうと、葉が伸びにくく、しばらく寂しい状態が続いてしまうため気をつけましょう。

また、剪定の際はなるべく若い葉を残し、古い葉からカットしていきます。全体のバランスを考えながら切っていきましょう。

きれいな葉をカットして落とした場合は、花瓶に生けてしばらく飾るのもおすすめです。

気根切り

モンステラの茎から気根と呼ばれる根が伸びてくることがあります。気根には株を安定させたり、水や酸素を取り入れたりする役割があるといわれています。

たくさん伸ばして自然な姿を楽しむのも人気ですが、お好みに応じて切ってしまっても問題ありません。付け根部分から切り落としましょう。

【モンステラの育て方】植えかえ時期や方法

モンステラの植え替え

モンステラを長く育てていくためには、植えかえを行うことも大事なポイントです。植えかえ方法やタイミング、注意点などを確かめておきましょう。

モンステラの植えかえ

モンステラは生長が早いため、背丈が高くなるだけでなく、鉢の中に根が一杯に広がります。根が詰まってしまうと水の流れが悪くなり、古い物質が土に残留してしまいます。

そうなると、養分の吸い上げも酸素の吸収もできなくなるため、生育に影響が生じます。一回り大きな鉢に植えかえを行いましょう。頻度は2~3年に1回が目安です。

植えかえのタイミング

モンステラの植えかえは、生育が旺盛になる春~秋が適期です。気温が15℃以上の時期に行いましょう。植えかえ自体は、植物に負担がかかる作業です。生育期間であればダメージの回復も早いので、この時期に行います。

また、葉っぱが黄色くなる、鉢底穴から根が飛び出ている、水の染み込みが悪くなっているなどのサインが出たら、根詰まりを起こしている可能性があります。この場合も植えかえを行ってあげましょう。

植えかえの手順

植えかえの際は、鉢からモンステラを引き抜きます。植物にダメージを与えないように、慎重に扱いましょう。

根についている土は手で優しく揉んで、1/3程度落とします。黒ずんで腐っている根はハサミで切り落としましょう。

小株は一回り大きい鉢に植えかえてあげます。大株は同じ大きさの鉢に植えかえて問題ありません。

水はけが良くなるように鉢底石を敷きましょう。用土は新しいものを準備して使用します。植えかえ後は水をたっぷり与え、直射日光の当たらない明るい日陰で様子を見ましょう。1~2週間は直射日光に当てないようにしてください。

植えかえの注意点|樹液の毒成分に注意

樹液に注意

モンステラの葉や茎には、「蓚酸(しゅうさん)カルシウム」という毒性の成分が含まれています。

樹液が肌に付くと皮膚がかぶれてしまうことがあるため注意が必要です。手袋をして作業を行うと良いでしょう。

ペットやお子様がいる場合は口に含まないよう、手の届かない場所に置くことが大切です。

【モンステラの育て方】支柱立ての重要性や方法

モンステラが倒れないようにするため、支柱を立てることがおすすめです。支柱を立てたほうが良い理由や、主な方法をご紹介します。

モンステラに支柱を立ててあげよう

モンステラ支柱

モンステラは生長が早く、葉が大きく広がります。バランスが悪くなり、折れてしまうこともあるため気をつけましょう。

モンステラをなるべく大きく、見た目も良く育てるには、支柱が必要になります。支柱を立てるタイミングは、葉が密に重なり合ったり、あちこちに長く伸び始めてバランスが悪くなったりしたときなどです。

支柱を立てるメリット

支柱を立てると見た目がスッキリとオシャレになります。また、満遍なく日が当たるようになり、生育を促せるようになります。加えて、風通しが良くなることで、病害虫の発生を抑えやすくなるのもメリットです。

支柱の立て方

モンステラの支柱は「ヘゴ棒(ヘゴ支柱)」を使うと良いでしょう。ヘゴ棒とは、ヘゴという植物の幹を乾燥させてつくられた棒状の支柱です。表面がざらざらとしており、つるが巻き付きやすいことが特徴です。

ヘゴ棒のほかにも、プラスチック製の支柱や木製の支柱などもあります。見た目や使い勝手も考慮してお好きなものを選びましょう。

支柱を立てる際は、鉢底までしっかり差し込んで安定させましょう。支柱と茎は麻ひもで8の字で結びます。茎を強く結ぶのは避け、太く生長する余白を持って結び付けましょう。

【モンステラの育て方】増やし方別のポイント

モンステラの増やし方

モンステラは挿し木・水差し・茎伏せ・株分けなど、いくつかの方法で増やすことができます。時期としては生育が旺盛な5月から9月頃で、20℃前後の気温が続く時期が適しています。

植えかえのタイミングで行うと効率的です。ここでは、モンステラの主な増やし方や、それぞれのポイントをご紹介します。

挿し木で増やす

挿し木はモンステラの増やし方で、もっとも一般的な方法です。剪定を行う際に切り取った茎を使って、手軽に行うことができます。

挿し木のタイミング

モンステラの挿し木は、気温が20~25℃で、湿度が高い6月~7月に行うと成功しやすいといわれています。この時期はモンステラの生育期にあたり、一年の中でも活発なタイミングとなります。

挿し穂(挿し木に使う茎や枝のこと)も発根しやすいでしょう。また、切られた側の親株も、ダメージの回復が早い点がメリットです。

挿し木に使う土

挿し木の際は清潔で新しい土を使いましょう。肥料が含まれていないこともポイントです。余っている赤玉土や、市販の挿し木用土などを活用しましょう。

挿し木の茎の選び方

挿し穂にする茎は、茶色に変色していない、元気なものを選びます。新芽が出ているものなど、生育の旺盛な茎を選ぶとさらに良いでしょう。

また、気根のついている茎もおすすめです。

挿し木の手順

新芽や気根の出ている茎を2~3節の長さで切り取ります。葉っぱを2、3枚残して他は切り落としましょう。大きな葉は半分に切ってしまいます。これは、水分が蒸発しすぎるのを防ぐためです。

あとは土に挿し、水をあげましょう。ぐらつきやすい場合は、支柱をしてあげます。根付くまでは動かさないようにしましょう。

挿し木後の管理

順調にいけば2週間~1ヵ月ほどで発根してきます。それまでは、風通しが良く明るい日陰で管理します。

土が乾燥しきらないように、こまめに水を与えましょう。葉が増えてきたら新しい鉢へ植えかえます。

水差しで増やす

水差しは、初心者におすすめの増やし方です。挿し木同様に切り取った茎を水に入れておくだけで完了します。根の生長の様子を見て楽しめるのも魅力のひとつです。

水差しのポイント

水差しの注意点は、水を腐らせないことです。毎日水を取りかえて、清潔な状態を保ちましょう。

根が出てきたら、ある程度伸びるまでしばらく水につけた状態で管理します。1ヵ月くらいしたら鉢へ植えかえを行いましょう。

茎伏せで増やす

茎伏せは、茎のみで増やす方法です。挿し木よりもさらに短く茎を切り取るので、新しい株を多く増やすことができます。

時間はかかりますが、たくさんの株を増やしたい場合におすすめです。

茎伏せのポイント

気根の付いた茎を切り取ります。切り取った茎が半分ほど埋まるように、土をかぶせます。

その後は土が乾かないように水やりをこまめに行いましょう。土は乾燥しないように、ピートモスなどを混ぜておくのがおすすめです。新芽が出てきたら鉢に植えかえます。

株分けで増やす

モンステラは、根を分ける株分けでも増やすことができます。

株分けをせずに植えかえを行っていくと、毎回一回りずつ大きな鉢へ植えつけることになり、大きく育っていきます。

一方、植えかえのタイミングで株分けを行えば、草丈を大きくしすぎず、小ぶりな状態を維持することが可能です。

株分けのポイント

株分けの際は、モンステラを慎重に引き抜きます。根についている土は、手で優しく揉んで落とし、虫食い部分や腐った根を切り落としましょう。

根を丁寧にほぐしていくと、いくつかの株に自然に分かれます。それぞれ新しい鉢に植えつけていきましょう。

【モンステラの育て方】注意したい病害虫

モンステラは、基本的には病害虫に強い植物ですが、時には病気になったり、害虫の被害にあったりすることもあります。生育に影響が出てしまうため、予防・対処することが重要です。

ここではモンステラが被害にあいやすい病害虫や、対策のポイントをご紹介します。

ハダニ

ハダニは夏と冬に発生しやすい害虫です。モンステラの葉の後ろに住み着いているケースが多くなります。葉の裏も定期的に観察してあげると、早期発見につながるでしょう。

ハダニは水に弱い害虫のため、霧吹きでこまめに葉水をしていると予防になります。数が少なければ霧吹きの水で退治できますが、数が多い場合は殺虫剤を吹きかけて退治しましょう。

カイガラムシ、黒すす病

夏場は、カイガラムシが発生しやすい時期です。さらに、カイガラムシの糞に発生する菌が原因で発生するのが黒すす病です。放置していると葉が枯れてしまいます。見つけたらすぐに駆除しましょう。

カイガラムシの成虫は体が固い殻で覆われているため、薬剤での駆除が難しいのが問題です。数が少ない場合はピンセットで取り除き、数が多いときは歯ブラシでこすり取って駆除しましょう。

アブラムシ

モンステラで悩まされやすい害虫のひとつがアブラムシです。暑さや寒さに弱いため、気候の穏やかな春・秋に発生するケースが多く見られます。

アブラムシはごく小さい虫ですが、植物の汁を吸って弱らせてしまいます。病気を媒介する原因にもなるため注意が必要です。

放置していると大量発生して駆除しにくくなるため、早めの対策を行うのがおすすめです。葉の裏や新芽などに付着しているのを見つけたら、すぐに取り除きましょう。防除可能な薬剤を使用するのもおすすめの方法です。

うどんこ病

うどんこ病はカビの一種が原因となる病害です。春から秋にかけての時期に発生しやすくなります。

うどんこ病にかかったところは、うっすらと白い粉をまぶしたような症状が出てきます。光合成が阻害されて生育が停滞し、枯れる原因にもなるため注意しましょう。

うどんこ病が発生したら薬剤を使って殺菌する、患部を切除するといった方法で対処します。放っておくとどんどん広がってしまうため、見つけたらすぐに処置することを心がけましょう。

また、うどんこ病は風通しの悪い場所で発生しやすくなります。室内に鉢を置いている場合は空気の流れができにくいため、サーキュレーターなどを利用して風を通すこともおすすめです。

【モンステラの育て方】栽培時の主なトラブルや対処方法

モンステラは管理の手間がかかりにくく丈夫な植物ですが、葉の枯れや徒長など、いくつかの問題が起こってしまうことがあります。対策のポイントを押さえておきましょう。

ここでは、モンステラ栽培で起こりがちなトラブルや原因、対処方法について解説します。

葉が変色してしまう

モンステラの葉が黄色や茶色に変色してしまうトラブルは珍しくありません。この場合、根詰まりや葉焼け、水切れ、冬の寒さなどが主な原因となります。

根詰まりしている場合は鉢の植えかえが必要です。新しい用土を準備して根を整理し、植えかえてあげると良いでしょう。

葉焼けを起こしている場合、一部が茶色くなっていたり、色素が抜けてしまっていたりすることがあります。直射日光の当たらない場所に移すか、遮光してあげましょう。葉焼けした葉は元に戻らないためカットしておきます。

水切れを起こした葉は、下のほうから黄色く枯れていってしまうケースがあります。すぐに水をあげて様子を見ましょう。

ただし、水切れを防ぐために、土がずっと湿ったような状態にすると根腐れしてしまうため注意が必要です。土が乾いてから水やりするよう意識しましょう。

倒れてしまう

モンステラが大きくなりすぎると、鉢が倒れたり、茎が折れたりすることがあります。支柱を立てて倒れるのを防ぎましょう。

また、根腐れがひどい場合、根元から倒れてしまうケースも見られます。とくに土が乾燥しにくくなる冬場は、水やりのしすぎで根腐れすることがあります。水やりの頻度や量に気をつけましょう。

徒長してしまう

徒長とは、植物の茎が間延びして、ひょろひょろと頼りない状態になることです。元気に育ちにくくなるうえ、病害虫被害を受けやすくなるため、徒長しないように管理することが大切です。

徒長の基本的な原因のひとつが日照不足です。鉢の置き場所を変えてみましょう。直射日光は避けながら、レースカーテン越しの光をたくさん当ててあげることがポイントです。

また、一度徒長してしまった茎は元に戻ることはありません。剪定して仕立て直し、新しい茎が伸びるのを待ちましょう。

【モンステラの育て方】主な種類

モンステラ種類

モンステラは40種類ほどの種類があるといわれています。ただ、一般的に流通している品種はそこまで多くありません。ここでは、モンステラの代表的な種類をご紹介します。

モンステラ・デリシオサ(デリキオサ・デリシオーサ)

一般的にモンステラというと、こちらの品種を指すことが多くなります。葉が大きく、茎も太いのが特徴です。大きく育ち、葉の長さが1mになることもあります。

若い葉は切れ込みがなく、ハート形をしており、生長するにつれて深い切れ込みを作っていきます。

モンステラ・アダンソニー(ヒメモンステラ)

小ぶりなモンステラの代表品種であり、「ヒメモンステラ」の呼称で流通していることも多くなります。葉の切れ込みが左右非対称で深く入ります。

小型のため室内にぴったりで、インテリアとしても人気の高い品種です。寒さに弱いタイプなので、室内で育てることが必須となります。

マドカズラ

葉に切れ込みではなく、窓のような楕円の穴をいくつもあけることが特徴の品種です。

耐陰性があり丈夫ですが、直射日光に弱いため、夏場の置き場所などは注意しましょう。

モンステラを育ててみよう

モンステラ育てよう

モンステラは耐陰性もあり、初心者でも育てやすい植物です。大型品種だけでなく、テーブルの上などにも飾りやすい、小型の品種もあります。ご自分のお好きな種類を見つけて、ぜひインテリアグリーンとして取り入れてみましょう。

ご紹介したお手入れのコツも参考にしながらモンステラに合った方法で管理すると、長く育てていくことができます。病害虫被害を防ぎながら、枯れないようにお世話を続けていきましょう。

動画でわかりやすく!【教えて服部さ~ん!!】

【モンステラ】を買ってきたんだけど..どう育てたらいいの?【不動の人気の観葉植物】

間室みどりさんの植物のお手入れ術!

🌸25:モンステラの育て方|冬の管理と春のお手入れ

三上真史の趣味は園芸ちゃんねる/スピンオフ企画【観葉植物の時間】

🍀01:モンステラの育て方 

🍀02:モンステラのせん定方法

公開:2021年4月23日
更新:2023年10月11日
更新:2025年3月3日

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