春に植えるおすすめの野菜2選
野菜は、食卓に彩りを添え、私たちの健康を保ってくれる食材です。近年では、ご家庭のベランダや裏庭で家庭菜園をされる方が多くいらっしゃいます。はじめて家庭菜園に挑戦する方に向けて、春に植えるおすすめの野菜をご紹介します。
初めての家庭菜園デビューに!オクラの育て方
アフリカ原産のオクラは、栄養価が高く、暑さに強い野菜です。病害虫にも強い野菜なので、比較的育てやすく、初めて家庭菜園をはじめる方にもおすすめです。
【1つだけじゃない!オクラの品種】
オクラには、角オクラ・丸オクラ・赤オクラの3品種があります。品種によって実の形や粘り、食感が異なります。
・角オクラ
一般的に多く出回っているオクラです。五角形のオクラの他にも、六角形や八角形などのオクラも存在します。長さは5~6cmで、開花後5日目ほどの未熟なオクラが食べごろです。
・丸オクラ
一般的なオクラに比べて、実に角がなく、丸い形をしたオクラです。収穫サイズは、10~15cmとやや大きめ。口当たりは柔らかで、ほんのり甘みを感じます。丸オクラの中には、「島オクラ」と呼ばれる沖縄の伝統野菜が存在します。島オクラは他のオクラと比べて非常に大きく、10cm以上にもなります。オクラは大きくなると筋が硬くなりますが、島オクラは大きくなっても柔らかい歯ごたえが特徴です。
・赤オクラ
実の表面が赤いことが特徴です。通常のオクラと味や育て方は変わりません。
茹でると緑色に変化してしまうため、彩りのアクセントに生で食べるのがおすすめです。食感がしっかりしていて、歯ごたえを楽しめます。
【オクラを植えつけ時期は?】
オクラの植えつけは、「苗から育てる」「種から育てる」の2パターンがあります。苗から育てる場合は4月中旬に植えつけ、種から育てる場合は5月中旬に植えつけます。初心者の方は、簡単にできる苗から育てることをおすすめします。
【プランターで栽培!オクラの育て方】
オクラの根は直根性のため、縦に根を伸ばします。草丈も1~1.5cmほど生長するため、プランターはある程度高さのあるものを用意しましょう。
ポット型のプランターであれば、オクラ1株あたり直径30cm以上・高さ30cm以上を用意してください。横長型のプランターなら、オクラ1株あたり幅30cm以上・奥行き30cm以上・高さ30cm以上を用意しましょう。
・オクラの植えつけ方法
①種まきの前日に、種を水につけておく(種皮が柔らかくなり、吸水しやすくなります)
②深さ1cmの穴を作る(ポットで発芽させる場合も同様)
③種を3~4粒まく
④土をかけて、表面を軽く手で押さえて水やりをする
⑥本葉が2~3枚ほどで、若い苗のうちに植えつけて定植させる
※トンネルを作って25~30℃で保温しておくと、発芽が早くなります。
・オクラの苗の植えつけ方法
①苗と同じくらいの穴を作る
②苗を軽く手で押さえて、根鉢を崩さないように植えつける
③苗に水が浸透するように、苗の周りの土を凹ます
④たっぷりと水やりをする
・支柱の方法
①割り箸や小さめの支柱を立て、麻ひもで誘引する
②ハの字にしてゆるめにくくる
③苗を傷めないように、結び目は支柱部分で結ぶ
・日頃の水やり
排水性に注意しながら水やりを行いましょう。プランター栽培の場合は、土が乾いていたら朝夕に水やりをします。
中でも、収穫最盛期には十分な水分が重要になるため、乾燥させないように定期的に水やりを行ってください。
・肥料について
オクラは、実がついてから追肥を与えましょう。肥効期間が約2~3ヶ月持続する「Plantia」花と野菜と果実の肥料がおすすめです。
・オクラの収穫時期
オクラは開花した後、1週間~10日ほどで収穫時期を迎えます。収穫が遅れると、硬くなってしまうため注意が必要です。
【オクラのさまざまな栄養成分】
オクラのぬめりの成分には、ペクチンの食物繊維が含まれています。ペクチンは、腸を整えてコレステロールを排出する作用があり、高血圧や糖尿病の予防に効果があると言われています。
また、オクラが持つβカロテンは、レタスのおよそ3倍以上。他にも以下の栄養成分が含まれています。
・カルシウム
・カリウム
・鉄
・ビタミンC
初心者さんでも安心!プランターで気軽に栽培できる葉ネギ(ワケギ)
料理で万能に活躍してくれる葉ネギ。丈夫で育てやすい葉ネギは、家庭菜園でも人気です。
家庭菜園の初心者さんでも育てやすい葉ネギをご紹介します。
【初心者さんにおすすめ!葉ネギの育て方】
初心者さんには、プランターで栽培できる葉ネギがおすすめです。葉ネギは、九条葉ネギや緑秀などの品種があります。葉ネギは畑で育てる長ネギと比べて栽培がしやすい品種です。
葉ネギ栽培に合うプランターのサイズは、小型の場合20cm~40cm、標準タイプの場合60cm~65cmのものを用意しましょう。
【葉ネギの種まきはいつ?】
①10~15cmの幅を取り、種をまく溝を作る
②1cmずつ間隔を開けて、筋状に種をまく
③種をまいた後、薄く土をかぶせる
④乾燥させないように、水やりを行う
・土作り
・葉ネギの植えつけ方法
①10~15cmの幅を取り、種をまく溝を作る
②1cmずつ間隔を開けて、筋状に種をまく
③種をまいた後、薄く土をかぶせる
④乾燥させないように、水やりを行う
・葉ネギの置き場所
基本的に、置き場は日当たりの良い場所が望ましいでしょう。しかし、ネギは丈夫で耐寒性・耐暑性にも優れています。そのため、日当たりが悪くても育てることが可能です。
・日頃の水やり
葉ネギの水やりは、発芽するまでたっぷりと水やりをすることが重要です。土の中にしみこむほど毎日水を与えましょう。
本葉が生えた後は、土の乾いている時に水を与えましょう。水の与え過ぎも注意ですが、適量の水やりが上手に育てるポイントです。
・肥料について
畑で葉ネギを栽培する場合は基本的に、元肥(植えつける際に入れる肥料)だけで十分に育ちます。元肥には肥効期間が約2~3ヶ月持続する「Plantia」花と野菜と果実の肥料がおすすめです。
しかし、プランター栽培や根本を残して上部を収穫する際は、種をまいてから1ヶ月ごとに追肥(追加で肥料)を与えましょう。プランター栽培の場合、液体肥料ハイポネックス原液を2週間に1回程度与えましょう。
・葉ネギの収穫時期
葉ネギは、種をまいてから約2ヶ月で収穫時期を迎えます。苗から植えた場合は、草丈が15cmを超えた頃を目安にしましょう。収穫時期が遅れてしまうと、品質が落ちてしまうため、注意が必要です。
【ネギのさまざまな栄養成分】
緑色が濃い葉ネギは、他のネギと比べて栄養価が高いといわれています。
ネギ独特の強い香りは、硫化アリルという成分によるものです。この硫化アリルには、疲労の原因となる乳酸を分解する作用があります。他にも以下の栄養成分が含まれています。
- ビタミンC
- カルシウム
- 鉄
- βカロテン
- ビタミンA
春は、日当たりが優しく、気候も温かいため、はじめて家庭菜園に挑戦する方にもおすすめの時期です。家庭菜園で収穫した野菜で、食卓を彩りましょう。