4月に咲く花5選| 春真っ盛りに開花するおすすめ植物は?
4月になると、あちこちでたくさんの花が咲き始めます。春真っ盛りの季節には、どのような花が咲くのでしょうか。
今回は、4月に咲く花のなかから、ガーデニングにおすすめのものを5種類ピックアップしました。それぞれの特徴や育て方を解説するため、ご自宅で育てたい植物をお探しの方はぜひ参考にしてみてください。
4月に咲く花1:チューリップ
春になると色とりどりの花を咲かせるチューリップ。赤・ピンク・黄・オレンジ・白・紫など、多彩なカラーバリエーションがあります。とても品種が多く、毎年のように新しい品種が誕生しています。
開花時期は主に3月下旬から5月上旬で、主に原種・早生・中生・晩生に分けられます。原種チューリップの開花がもっとも早く、3月頃に花を咲かせます。開花が少しずつずれるように異なる品種を植えることで、次々と咲くチューリップの観賞を楽しめるでしょう。
チューリップの育て方
チューリップの好む栽培環境
チューリップにしっかりと日を当てることで茎や葉が丈夫に育ち、きれいな花を咲かせてくれます。日当たりと水はけの良い場所を選んで植えつけましょう。
球根の植えつけ
チューリップの球根の植えつけ適期は10月~11月の秋です。植えつけ後はしばらく発芽しませんが、地中で根を伸ばしています。暖かくなってきたら発芽して、地上部が生長を始めます。芽が出たら日光にたくさん当ててあげましょう。霜の被害を避けるため、寒い時期は軒下に移動したり、不織布をかけたりして対策することがおすすめです。
肥料
チューリップに肥料を与えることで、より美しく元気な花を咲かせてくれます。植えつけの際は元肥として緩効性肥料マグァンプK中粒 を土に混ぜ込みます。
12月の中旬頃には追肥として液体肥料ハイポネックス原液をあたえます。
花後は、来年のために球根に栄養を与えます。初夏に葉が黄色く枯れるまで液体肥料ハイポネックス原液をあたえます。
水やり
植えつけからしばらくの間、土を乾かしすぎると根張りが悪くなってしまうことがあります。地植えの場合は基本的に降雨に任せますが、雨が降らない日が続いたら水をあげましょう。鉢植えの場合は土が乾きやすいため、より注意が必要です。土の表面が乾いていたら水やりをしましょう。発芽後も同様に、土を完全に乾燥させないように水やりするのが大切です。
アブラムシ対策
チューリップの栽培で気をつけたい病害のひとつがアブラムシです。吸汁して株を弱らせてしまうほか、ウイルス病の原因になる可能性もあります。見つけたらなるべくすぐに駆除しましょう。薬剤も活用して防除し、大切なチューリップを守ることがおすすめです。
アブラムシを見つけたらアブラムシ退治と肥料やりが同時にできるハイポネックス原液殺虫剤入りがおすすめです。
花後の管理方法
花が終わったら花首をカットします。翌年にも球根を植えたい場合は、地上部が枯れてから掘り上げましょう。夏の暑さを避けるため、風通しが良く涼しい場所で保管し、秋が来たら植えつけます。
ただし、チューリップは開花後に自然と分球していきます。小さく分かれた球根は、そのまま植えても花を咲かせないことが基本です。大きめの球根だけを選んで保管すると良いでしょう。
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4月に咲く花2:サクラ
春を象徴する花であるサクラ(桜)は、バラ科の落葉高木です。園芸品種は300を超えるといわれており、一重咲きや半八重咲き、八重咲きなど、品種によって咲き方はさまざまです。淡紅色の花をつける品種が代表的ですが、白色や濃いピンク色、薄緑色の花を咲かせるものなどもあります。
ご家庭に植える場合は、管理しやすいように小さめの品種を選ぶと良いでしょう。
サクラの育て方
サクラの好む栽培環境
サクラは日当たりの良い場所でたくさんの花を咲かせます。日陰では枝が間延びしたり、枯れてしまったりするため気をつけましょう。大きく育つため、周りに障害物のない広めのスペースを確保することも大切です。
また、サクラは肥沃で適度に湿り気のある用土を好みます。土が固い場所では根を伸ばしにくいため、しっかりと耕して土をふかふかにしましょう。
苗木の植えつけ
サクラの植えつけは落葉期にあたる12月~3月です。ただし、厳寒期は作業を避けましょう。土に植わっていない裸苗を購入した場合は、植えつけ前に1時間ほど根を水につけておきます。根鉢よりも一回り大きな植え穴を掘り、苗木を植えつけていきましょう。
肥料
植えつけの際は、肥料期間が約2年間持続する緩効性肥料マグァンプK大粒 を元肥として土に混ぜ込みます。
植え穴の底に緩効性肥料と堆肥を混ぜて土を軽くかぶせておきましょう。土を豊かにする肥料は、堆肥と肥料成分がひとつに!肥料効果と同時に土の中の微生物の働きをうながします。
冬には寒肥を施します。株の周りにいくつかの穴を掘り、土を豊かにする肥料を加えましょう。
水やり
地植えする場合は雨に任せて問題ありません。夏の乾燥しやすい時期などに雨が降らない場合は水やりしましょう。鉢植えの場合、土の表面が乾いてから水をあげます。夏場は1日から2日に1回は水やりが必要になるケースもあるため、土の様子をこまめにチェックしておきましょう。
剪定
サクラは枝を切られることを嫌います。むやみに剪定をすると花が咲かなくなったり、枯れてしまったりすることがあるため注意が必要です。どこをカットするのかしっかりと考えてから剪定しましょう。適期は落葉期です。元気のない枝や逆方向に伸びた枝、ひこばえなどを優先してカットしていきます。なるべく太い枝を切らずに済むよう、株が若いうちから樹形を整えるように意識して剪定しましょう。
植え替え
鉢植えのサクラは2年~3年に1回の頻度で植え替えましょう。そのまま育ててしまうと根づまりをおこして生育が停滞し、いずれは枯れてしまう可能性もあります。適期は12月~3月ですが、根を切らない場合は4月頃まで植え替え可能です。
植えかえの際もマグァンプK大粒 を元肥として土に混ぜ込みましょう。
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4月に咲く花3:スイートピー
マメ科のスイートピーは、ピンクや赤、オレンジ、白、紫などのふわふわとした花を咲かせます。名前の通り、スイートな優しい香りを漂わせることが特徴です。「麝香連理草(ジャコウレンリソウ)」や「香豌豆(カオリエンドウ)」など、香りの良さに由来する和名もあります。
主な開花時期は4月~6月です。春咲き品種が一般的ですが、夏咲きや冬咲きの品種も見られます。また、一年草タイプが基本ですが、宿根草のスイートピーもあります。育てる品種を選ぶときは、品種の特徴についてもチェックしてみましょう。
スイートピーの育て方
スイートピーの好む栽培環境
スイートピーは日当たり・水はけ・風通しの良い場所を好みます。連作障害を避けるため、マメ科植物を育てたところには植えないようにしましょう。酸性の土壌を嫌うため、植えつけの2週間前までには苦土石灰を混ぜて酸度調整しておくことがポイントです。根をよく伸ばすため、深さ40cm程度のところまでしっかりと耕しておきましょう。
種まき
スイートピーの種まき適期は9月下旬~11月です。発芽適温は15℃程度のため、早くまきすぎないようにしましょう。
種まきの前に、半日ほど吸水させます。水を吸って膨らんだ種を選んでまきましょう。20cmほどの間隔をあけて小さな穴を掘り、種を2~3粒ずつまいていきます。土は1cmほどかぶせましょう。発芽後には元気の良いものを残して間引きます。最終的に一本立ちさせましょう。
肥料
植えつけの際は元肥として緩効性肥料マグァンプK中粒 を土に混ぜ込みます。
植えつけ1か月後から追肥を行いましょう。追肥にはバラまくだけで肥料効果が約2~3カ月間持続するプランティア花と野菜と果実の肥料がおすすめです。
水やり
スイートピーは乾かし気味に管理します。土の表面がしっかりと乾いてから水やりしましょう。ただし、暖かくなってくると水切れしやすくなるため注意が必要です。とくに生長期には水やりを忘れないように気をつけましょう。
摘心
スイートピーの茎が7~8節になる頃には摘心を行います。先端を摘み取ることで脇芽が増え、より多くの花を咲かせることができるでしょう。
アブラムシ・うどんこ病対策
スイートピー栽培ではアブラムシやうどんこ病などの病害虫に注意が必要です。どちらも風通しの悪い場所で発生しやすいため、蒸れにくい環境を整えて対策しましょう。発生した場合は薬剤も使い、早めに対処することが重要です。虫を予防するマグァンプDは肥料やり+害虫の予防・退治が同時にできるのでおすすめです。
花がら摘み
開花が終わったものを放置していると種をつくり始めるため、花数が減少してしまいます。花柄の付け根から摘み取っておきましょう。
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4月に咲く花4:ネモフィラ
ネモフィラはムラサキ科の一年草です。「瑠璃唐草(ルリカラクサ)」の和名通り、瑠璃色の花をたくさん咲かせます。原産地は北アメリカです。日本には複数のネモフィラの名所があり、青い絨毯を敷き詰めたような花畑を見に多くの人々が訪れます。
代表的な品種は「ネモフィラ・メンジェシー」で、花の大きさは2cmほどです。花びらの外側が青、中心が白の可愛らしい花をつけます。ほかにも、白い花や紫色の花をつける品種もあります。お好きな品種を探してご自宅で育ててみましょう。
ネモフィラの育て方
ネモフィラの好む栽培環境
ネモフィラは日なたに植えることがおすすめです。冬の寒さが厳しい時期は凍結を防ぐため、夜だけ覆いをかぶせるなどの方法で対策しましょう。
適した場所に植えれば元気に生長し、続々と花を咲かせてくれます。蒸れやすい状態は嫌うため、風通しを良くするために除草したり、枯れ葉を取り除いたりしてお手入れしましょう。
また、開花中に長く雨に当たってしまうと、株が弱ってしまうことがあります。鉢植えの場合は雨の当たらない場所へ移しましょう。
種まき
ネモフィラは9月~11月に種まきを行います。発芽適温は20℃前後のため、寒地の場合は春に種まきしましょう。
育苗ポットひとつにつき3~4粒を目安にまきます。種が小さいため、水やりで流れてしまわないように注意が必要です。順調にいけば種まきから約10日で発芽します。
肥料
ネモフィラを植えつけの際は元肥として緩効性肥料マグァンプK中粒 を土に混ぜ込みます。
ネモフィラに肥料を過剰に与えると徒長してしまいますので、地植えの場合は元肥のみでも問題ありません。2月~3月頃に生育の様子を見て、必要な場合は液体肥料
ハイポネックス原液をあたえます。で追肥します。鉢植えの場合も同様に、植えつけ時に元肥としてマグァンプK中粒 を土に混ぜ込みます。
葉の色があせてきたら速効性の液体肥料ハイポネックス原液をあたえます。を施しましょう。
水やり
ネモフィラは過湿を嫌います。つねに土が湿った状態にならないように気をつけましょう。基本的に土が乾いてからたっぷりと水をあげます。できるだけ花に直接水をかけないよう、株元に優しく注ぎましょう。
アブラムシ対策
ネモフィラにはアブラムシが発生することがあります。見つけたらすぐに取り除くことが大切です。予防・駆除のできる薬剤も使って被害を防ぎましょう。
虫を予防するマグァンプDは肥料やり+害虫の予防・退治が同時にできるのでおすすめです。
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4月に咲く花5:ルピナス
ルピナスはマメ科の草花です。耐寒性が強く、寒冷地では多年草として育てられます。一方で耐暑性が弱いため、暖地では一年草として育てられることが基本です。
ルピナスは小さな花がたくさん集まった長い花穂が特徴です。フジの花が天へ向かって伸びているような姿のため、「昇り藤」と呼ばれることもあります。ただ、フジの花は青紫色や白色が一般的ですが、ルピナスの色は多彩です。ピンクや赤、黄、オレンジ、紫など、カラフルな花を咲かせます。
ルピナスの育て方
ルピナスの好む栽培環境
ルピナスは半日陰でも育ちますが、花つきが悪くなってしまう可能性があります。なるべく日当たりの良い場所へ植えつけましょう。また、前年にマメ科の植物を植えた場所は避けます。
種まき
ルピナスの発芽適温は約20℃です。一年草の場合は9月頃、多年草の場合は6月頃が種まき適期です。種まきの前夜に水につけ、吸水させておきましょう。
植えつけ
9月頃に種まきした場合は10月~11月には植えつけできます。春に苗を購入し、お好きな鉢や花壇に植えつけることも可能です
植えつけの際は、根鉢を崩さないように慎重に扱いましょう。複数の株を植える場合は25cmほど株間をあけます。
肥料
植えつけの際は元肥として緩効性肥料マグァンプK中粒 を土に混ぜ込みます。
地植えの場合は3月頃に追肥を行いましょう。鉢植えの場合、生育期間中は1週間~10日に1回の頻度で液体肥料ハイポネックス原液をあたえます。
水やり
地植えの場合は雨のみで十分に育てられます。晴れた日が続いたときは水をあげましょう。鉢植えの場合は土の表面がしっかりと乾いてから水やりします。多湿を嫌うため、つねに湿った状態にならないよう気をつけましょう。
花がら摘み
ルピナスの花穂が全体的に咲き終わったら、花茎ごとカットします。摘み取ったところから脇芽が増え、二番花・三番花を楽しむことも可能です。開花が終わった花を放置していると種をつくり始めてしまうため、早めに花がら摘みをしましょう。
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おわりに
春らんまんの4月は植物にとっても過ごしやすい時期で、さまざまな種類の花が咲き誇ります。今回ご紹介した植物は育てやすいものが中心で、園芸初心者の方にもおすすめです。お好きな春の花を選んでご自宅で育て、色とりどりの花壇をつくりあげましょう。