【多肉植物】 【グリーンネックレスの育て方】水やりのコツとお手入れをご紹介
- 目次
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- グリーンネックレス とは
- グリーンネックレスの主な品種
- アーモンドネックレス
- 三日月ネックレス
- ピーチネックレス
- グリーンネックレスの選び方
- グリーンネックレスの株選び
- グリーンネックレスの栽培環境・育てる場所
- グリーンネックレスに適した土の特徴
- ・グリーンネックレス用に土を自作する場合
- ・グリーンネックレスをプラントハンガーでつるす場合
- グリーンネックレスの日当たり・置き場所
- ・春と秋
- ・夏
- ・冬
- ・置き場所
- グリーンネックレスの水やり
- 水やりのタイミング
- 春と秋の水やり
- 夏の水やり
- 冬の水やり
- グリーンネックレスの肥料
- 肥料を与えるタイミング
- グリーンネックレス の植えつけ(植え替え)方法
- グリーンネックレスの植えつけ
- 植えつけに必要な道具
- グリーンネックレスの植えつけ手順
- グリーンネックレスの植え替え
- 植え替えに必要な道具
- グリーンネックレスの植え替えの手順
- グリーンネックレスの剪定方法
- グリーンネックレスの切り戻し剪定
- グリーンネックレス の増やし方
- グリーンネックレスの挿し木
- グリーンネックレスの挿し木方法
- グリーンネックレスの水挿し
- グリーンネックレスの水挿し方法
- グリーンネックレスの株分け
- グリーンネックレスの株分け方法
- グリーンネックレスの寄せ植え
- グリーンネックレスの寄せ植え方
- グリーンネックレスが枯れる原因と対策
- 水のあげすぎによる根腐れ
- 夏の日差し
- 気温が低すぎる
- 根詰まり
- グリーンネックレス の病害虫
- グリーンネックレスを育てる際に気をつけたい病気
- グリーンネックレスを育てる際に気をつけたい症状
- グリーンネックレスを育てる際に気をつけたい害虫
- まとめ
「緑の鈴」という和名をもつ「グリーンネックレス」は、緑の丸いビーズが連なるような見た目をしている植物でインテリアとしても人気があります。
多肉植物であるグリーンネックレスは葉に水を蓄える性質を持つため、水やりの頻度は他の植物よりも少なく手間がかかりません。また、強く丈夫なこともあり関東から南の地域では屋外栽培も可能です。
今回は、観葉植物を育てるのが初めての方にもおすすめのグリーンネックレスの育て方について詳しくご紹介します。
グリーンネックレス とは
グリーンネックレスは、キク科のセネシオ(セネキオ)属の植物です。原産は南西アフリカで、乾燥した砂漠地帯に生息しています。ツル性の多肉植物であるグリーンネックレスは葉やツルを下に長く伸ばす植物で、およそ30cmから100cmくらいまで生長します。丸い葉がぶら下がる姿が可愛いらしいことから、プラントハンガーなどでつるして飾るのもおすすめです。
グリーンネックレスは秋から冬にかけて花が咲きます。白い筒状の小花が密集して一つの花を作り、ほのかに甘い香りがあります。花が枯れたら、花茎の根元から花柄を摘み取ります。これは、枯れた花に栄養が行くのを防ぐためです。
グリーンネックレスの主な品種
グリーンネックレスは、さまざまな品種が存在します。ここではグリーンネックレスの品種をいくつか紹介します。
アーモンドネックレス
アーモンドネックレスはグリーンネックレスの仲間です。葉の形がアーモンドのように細長く、縦に線が入っているのが特徴です。「エンジェルティアーズ」という別名をもつアーモンドネックレスは、班が入っているものと入っていないものがあります。
三日月ネックレス
三日月ネックレスは、グリーンネックレスと同じくキク科のセネシオ属の植物です。葉の形が細長く、三日月のような形をしていることから三日月ネックレスと呼ばれています。
ピーチネックレス
ピーチネックレスはグリーンネックレスの仲間で、葉の先が尖っているのが特徴です。葉の形と肥料が切れると葉の色が赤く変化することから「ピーチ」と名づけられました。
グリーンネックレスの選び方
植物を初めて育てるときに「どのような苗を選べばいいのか」と頭を悩ます方が多いようです。ここでは、グリーンネックレスを購入する際の選び方のポイントを紹介します。
グリーンネックレスの株選び
グリーンネックレスの株は、「丸くて大きく、みずみずしいもの」を選ぶのがおすすめです。反対に、「葉が変色しているもの」、「葉が丸くない」、「葉がしぼんでいて元気がない」、「葉の間隔が均一でない」株は弱っている可能性があるため避けましょう。
グリーンネックレスは品種により、育て方や置き場所などがやや異なります。株選びで迷ったら、品種それぞれの特徴や育て方について詳しいお店でアドバイスを受けるのがおすすめです。
グリーンネックレスの栽培環境・育てる場所
グリーンネックレスを元気に育てるポイントは「土」と「日当たり」です。
グリーンネックレスに適した土の特徴
グリーンネックレスは乾燥地帯が原産の植物であり、砂地で水はけのよい環境を好みます。一方、過湿な環境が苦手なため粘土質の高い土だと根腐れを起こしやすく、栄養がすみずみまで行き渡らないなどの問題が発生しやすくなります。
グリーンネックレスを育てるのに適している土は、「通気性がよく」、「水はけに優れている土」です。市販の多肉植物用の土や、サボテン用の培養土を使うと手間がかからずおすすめです。
・グリーンネックレス用に土を自作する場合
土を自作する場合は、赤玉土5に対し、パーライト(又は軽石小粒)を3、腐葉土を2の割合で配合します。または赤玉土6に対し、腐葉土を2、川砂を2の割合で混ぜた土がおすすめです。
・グリーンネックレスをプラントハンガーでつるす場合
グリーンネックレスをプラントハンガーにつるして育てる場合は、土を最小限に抑えて軽くしましょう。パーライト、バーミキュライト、ピートモスを同じ割合で混ぜた土を用意してください。
グリーンネックレスの日当たり・置き場所
グリーンネックレスは、日当たりと風通しのよい環境を好みます。
・春と秋
春と秋は、日が当たりやすい屋外に出して育ててあげましょう。日の当たらない日陰だけでもグリーンネックレスは育てられますが、葉色が悪くなる、茎が間延びすることがあります。
・夏
夏の暑い時期は、明るい日陰で育てることで葉の色やツヤがよくなります。直射日光が当たると葉が変色し、株が蒸れて腐る恐れがあるため注意してください。
・冬
グリーンネックレスは耐寒性に優れた植物です。寒さに強く2~3℃までは耐えられます。日本でも暖かい地域であれば、冬のあいだも屋外で育てられます。反対に雪が降る地域や気温が2~3℃を下回る地域では屋外で冬越えをするのは難しいため、室内に移動して育てましょう。
屋外やベランダでグリーンネックレスを育てる場合は、秋頃に室内に入れて、日差しの入る暖かい場所で育てるのがおすすめです。室内栽培では、暖房の風がグリーンネックレスに直接当たらないように注意してください。
・置き場所
グリーンネックレスは、棚の上など高い位置に置くとよいといわれています。地べたに置くと風通しが悪く、葉が蒸れる可能性があるからです。高い位置にグリーンネックレスを置いてツルが下に伸ばしていけば、おしゃれなインテリアグリーンとしても活用できます。
グリーンネックレスの水やり
グリーンネックレスは丸くぷっくりとした葉に水を蓄える性質があるため、水やりの回数は少なめにします。
水やりのタイミング
グリーンネックレスは過湿状態を嫌います。水やりのしすぎは根腐れの原因となるため、土が乾いたタイミングで与えましょう。また、葉に張りがなくなり、しぼんできた場合は水を与えてください。尚、グリーンネックレスを地植えした場合は水やりの必要はありません。
春と秋の水やり
春は気温が比較的暖かく、グリーンネックレスの生育期にあたるため水やりの頻度を増やします。土の表面が乾いているのを確認してから、たっぷりと水を与えてください。
梅雨の時期は過湿になりやすいため、水やりを控えてください。土が乾いて2~3日経ってから水を与えるとよいでしょう。
鉢植えで育てる場合は、水やりをしたあとに鉢底皿に水を溜めたまま放置しないように気をつけましょう。鉢底皿に水が溜まると過湿状態となり、グリーンネックレスのツルが腐る、生長が止まり、枯れる原因になります。グリーンネックレスは水を与えず乾燥気味に育てても問題ないため、梅雨の時期は水やりを控えめにして育てましょう。
夏の水やり
グリーンネックレスは春秋型の植物であり、夏の生長は緩やかです。水やりの回数は春秋よりも減らし、土の表面が乾いてから4~5日経ってから水をあげます。
冬の水やり
冬は月に1度、もしくは全く水やりをしなくても問題ありません。冬は気温も低くグリーンネックレスが休眠期に入るため、水を与えすぎると土の中が過湿状態となり根腐れする恐れがあります。
グリーンネックレスの肥料
グリーンネックレスは丈夫な多肉植物なので肥料をあたえなくても枯れることはあまりありません。しかし、肥料を与えたほうが葉の色がよく美しく育ちます。
肥料を与えるタイミング
グリーンネックレスに肥料を与える場合は、生育期である春と秋に少量の緩効性肥料マグァンプK小粒をあたえます。
マグァンプK小粒は株元にばらまくだけで約2ヵ月間持続する追肥です。肥料成分がゆっくり溶け、根にやさしく根の張りを良くします。
または液体肥料ハイポネックス原液を2,000倍に薄め月に1回の頻度で与えるといいでしょう。水やりと同じで、肥料を与える頻度は少なめでOKです。
グリーンネックレス の植えつけ(植え替え)方法
グリーンネックレスの植えつけ・植え替えの適切な時期や方法についてご紹介します。
グリーンネックレスの植えつけ
グリーンネックレスの植えつけ作業は、生長が緩やかになる真夏と真冬以外の季節に行います。本格的な夏をむかえる前の5月~7月初旬までに行うのが理想です。
市販のサボテン用の土を使用すると手軽です。
植えつけの際は事前に元肥として緩効性肥料を混ぜておくと管理をする手間が省けます。
元肥には肥料期間が約2年間持続する緩効性肥料マグァンプK大粒 を省力、土に混ぜ込みましょう。
尚、植えつけ後の鉢植えは、これまでよりも一回り大きいものを準備してください。
植えつけに必要な道具
- 一回り大きい鉢植え
- 土(サボテン用の土)
- 元肥マグァンプK大粒
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 割り箸のような棒
グリーンネックレスの植えつけ手順
- 用意した鉢植えに鉢底ネットと鉢底石を敷く
- 新しい土を鉢植えの1/3の高さまで入れる
- 元肥としてマグァンプK大粒 を土に混ぜ込む
- ポットからグリーンネックレスをやさしく引き抜く
- 根についた土を落とす
*根が細い場合はやさしく軽く土を落とす
*根が太く丈夫な場合はしっかり土を落とす
- グリーンネックレスを新しい鉢の中心に置く
- 鉢の上部から3cm下のところまで土を入れる
- 棒でつついて根の隙間まで土をしっかり埋める
- 明るい日陰で管理する
- 植えつけから4~5日後に水やりをする
グリーンネックレスの植え替え
グリーンネックレスは生育期である春秋の生長が著しいため、1、2年に1回の頻度で植え替えが必要です。植え替えは、3月の終わりから6月中頃、または暑さが落ち着く9月~11月初旬くらいに行うのがおすすめです。夏や冬は生長が緩やかになるため、植え替えをすると株が弱る可能性があるため避けてください。
グリーンネックレスが生長して鉢植えとサイズが合わない、鉢底から根が飛び出すようになったら植え替えのサインです。
葉に元気がないときや変色しているときは、根が詰まっている場合があります。そのような場合は植え替えをすると元気を取り戻すことがあります。
植え替えに必要な道具
- 鉢植え(一回り大きい鉢植え)
- 清潔なハサミ
- 土
- 元肥マグァンプK大粒
- 支柱(背丈が高い場合)
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 割り箸のような棒
グリーンネックレスの植え替えの手順
- 植え替えの数日前から水やりを控える
*鉢植えからグリーンネックレスを引き抜きやすくするため
- グリーンネックレスを鉢植えから引き抜く
- 根についた土をほぐしながら落とす
- 傷みや黒ずみがある根は清潔なハサミで切り落とす
- 新しい鉢植えに鉢底ネットと鉢底石を入れる
- 土を鉢植えの1/3くらいまで入れる
- 元肥としてマグァンプK大粒 を土に混ぜ込む
- グリーンネックレスを鉢植えの中心に置く
- 鉢の上の端から3cm下のところまで土を入れる
- 棒でつついて根の隙間まで土をしっかり埋める
- 明るい日陰で管理する
- 植え替えから2~3日後に水やりをする
グリーンネックレスの剪定方法
グリーンネックレスは生長するとツルがどんどん伸びるため、定期的に「剪定」が必要です。
グリーンネックレスの切り戻し剪定
グリーンネックレスは過湿に弱いため、夏が始まる前に「切り戻し剪定」をします。3月中旬~6月中旬くらいに、根元10cm~15cmくらい残して切り落とします。切り落としたツルは、株を増やす際の挿し木として使えます。
葉が変色しているとき、葉が落ちているときは根元5cmを残して切り落とします。ダメージがひどい場合は、植え替えと剪定の作業をふたつ同時に行うのがおすすめです。
グリーンネックレス の増やし方
グリーンネックレスは、「挿し木」と「株分け」で増やせます。どちらの方法も比較的簡単にグリーンネックレスを増やせる方法です。剪定が必要な場合は挿し木で増やし、植え替えが必要な場合は株分けで増やすとよいでしょう。
グリーンネックレスの挿し木
挿し木に適した時期は、3月中旬~6月中旬、9月中旬~11月中旬です。グリーンネックレスを挿し木で増やす場合は、挿し穂を土に挿して育てる方法と、挿し穂を水に入れて育てる法があります。どちらも育てやすいため、お好みの方法で株を増やしてみてください。
グリーンネックレスの挿し木方法
- 挿し穂となるツルを選ぶ
*葉がついていて元気なツルを選ぶ
- ツルを10cm ~15cmの長さに切り取る
- 挿し穂を育てための小さい鉢植えを準備する
- 鉢植えに新しい土を入れる
- 土に挿し穂を寝かせて置く
*挿し穂の先が軽く土に埋まるようにする
- 明るい日陰で管理する
- 4〜5日後から霧吹きで土が湿る程度に水をあげる
- 1ヶ月くらいして土が乾いたら霧吹きで水やりをする
- 完全に根が生えたら通常の管理に戻す
グリーンネックレスの水挿し
グリーンネックレスの挿し穂は、水挿しで根を育てられます。挿し穂の葉は、10個以上ついているものを選ぶと発根しやすいです。グリーンネックレスは過度な水分を嫌うため、根が出たのを確認したらすぐに水から出して土に植え替えましょう。
グリーンネックレスの水挿し方法
- 挿し穂となるツルを選ぶ
*葉がついていて元気なツルを選ぶ
- ツルを10cm ~15cmの長さに切り取る
- 容器に清潔な水を入れる
- 切り取った挿し穂を水に挿す
*葉の部分は水に浸けないように気をつける
- 1日1回清潔な水に交換する
- 挿し穂が発根したら鉢に植え替える
グリーンネックレスの株分け
株分けも挿し木と同じく、3月中旬~6月中旬、9月中旬~11月中旬頃に行います。
鉢植えはこれまでと同じサイズのものを使ってもいいですし、株を小さく分ける場合は一回り小さいものを準備します。
グリーンネックレスの株分け方法
- 水やりを控えて乾燥させる
*グリーンネックレスを鉢植えから引き抜きやすくするため
- 鉢からグリーンネックレスの株を引き抜く
- 根についた土を半分ほど落とす
- 手を使い根の部分から株を2〜3個に分ける
*手で分けにくい場合はハサミで切り落とす
- 鉢植えに鉢底ネットと鉢底石を敷く
- 鉢植えに新しい土を1/3の高さまで入れる
- 鉢植えに株分けしたグリーンネックレスを置く
- 棒でつついて根の隙間まで土を入れる
*根を傷めないように注意
- 株分け後は明るい日陰に置く
- 4〜5日後から水やりを始める
グリーンネックレスの寄せ植え
グリーンネックレスのツルは下に向かって生長するため、寄せ植え用の植物として用いられることが多いです。
グリーンネックレスの寄せ植え方
寄せ植えする際は、水やりの方法や生育環境が似ている植物を選びます。グリーンネックレスと同じく、春秋型の植物がおすすめです。たとえば、「エケベリア」や「クラッスラ」、「セダム」、「センペルニウム」などの植物はグリーンネックレスとの相性がよいといわれています。
寄せ植えは、植え替えと同時期に行うか、生育期である4月~7月頃に行います。寄せ植えをする際はグリーンネックレスとほかの植物との間隔を空けずに、土が見えないくらいに隙間なく植えたほうが見栄えがよくなります。エケベリアのような華やかな見た目の植物のあいだからグリーンネックレスが垂れ下がっていると、可愛らしい印象になるためおすすめです。
尚、寄せ植えをすると鉢の中が過湿になりやすいため、土に根腐れ防止剤を入れるなど工夫が必要です。
グリーンネックレスが枯れる原因と対策
グリーンネックレスは初心者向けで育てやすい植物ですが、水のあげすぎや夏の直射日光に当たると枯れる恐れがあります。ここでは、グリーンネックレスが枯れる原因とそれぞれの対策方法について紹介します。
グリーンネックレスが枯れる主な原因は、以下の5つです。
- 水のあげすぎによる根腐れ
- 夏の日差し
- 病害虫
- 低すぎる気温
- 根詰まり
水のあげすぎによる根腐れ
グリーンネックレスは水をあげすぎると根腐れが起こしやすく、最悪の場合は株が枯れてしまいます。根は水分と同時に酸素を吸収しています。土が常に湿っていると酸素が十分に根に行き届かず、枯れてしまいます。
根腐れが原因で傷んだグリーンネックレスは、植え替えをするとまた元気になる可能性があります。植え替えるときは、根についた古い土をなるべく落とし、腐って変色した部分は切り落とします。変色していない根は明るい日陰で乾燥させて、新しく清潔な土に植え替えましょう。
夏の日差し
グリーンネックレスは強い日差しに弱いため、夏場は屋外ではなく室内で育てるのがおすすめです。屋外で育てる場合は、明るい日陰で管理する、または遮光するための工夫が必要です。
斑入りのグリーンネックレスは、斑が入っていない品種よりも日差しに弱いことが特徴です。強い光が当たると葉焼けを起こし、元には戻りません。葉焼けした部分は切り取り、健康な葉が残っている場合は早めに置き場所を変えましょう。
気温が低すぎる
グリーンネックレスは春秋に生長する植物です。休眠期に入る冬の寒い時期は、生長が緩やかになり枯れる場合があります。11月に入り気温が低くなってきたら、水やりの回数を少なめにします。葉が枯れてしまったらその部分を早めに取り除き、水やりを完全に止めてください。春になり気温が上がってきた、また水やりを再開しましょう。
根詰まり
グリーンネックレスは生長をすると、鉢の中で根詰まりを起こす可能性があります。鉢の中で根が生長するスペースがなくなると、株が枯れる原因となります。グリーンネックレスは枯れると葉の色が変色し、葉がぽろぽろ落ちます。葉やツルの変化を定期的に目視で確認しましょう。
鉢底から根が飛び出す、水やりをしたときに土に水が染みこまない場合はすでに根詰まりを起こしている状態です。枯れている部分や黒ずんだ根は清潔なハサミで切り落とし、一回り大きな鉢植えに植え替えることで根詰まりを解消しましょう。植え替えをしたあとは直射日光を避け、暖かい場所で管理してください。
グリーンネックレス の病害虫
グリーンネックレスを育てる際に気をつけたい病害虫についてまとめてみました。
グリーンネックレスは春から秋にかけて、害虫が発生しやすくなります。害虫は湿度や温度が高く、風通しの悪い環境を好みます。また、葉や茎について食害し、放置すると株全体に影響が広がり、最悪の場合グリーンネックレスが枯れてしまいます。
病害虫を発見した場合は、放置せず殺虫剤をまくなどして駆除してください。殺虫剤を使いたくない場合は、害虫が発生してから対処するのではなく、発生前に予防することが大切です。
虫を予防するマグァンプDは肥料やり+害虫の予防・退治が同時にできるのでおすすめです。
グリーンネックレスを育てる際に気をつけたい病気
スス病
カイガラムシやコナカイガラムシの成虫の分泌物は、スス病を誘発します。スス病は、植物の葉や茎にススのような黒い粉(カビ)がつく病気です。
スス病を発症したら、まずは葉や茎についた黒い粉を落とします。落とし方は、水で直接洗う、ティッシュペーパーで拭き取る方法が有効です。これらの方法で対応できない場合や、見栄えが気になる場合はスス病にかかった部分を剪定して切り取るのもおすすめです。
スス病の原因はカイガラムシやコナカイガラムシの成虫などの分泌物であるため、害虫が好む環境を作らないことがスス病の予防につながります。
グリーンネックレスを育てる際に気をつけたい症状
グリーンネックレスは「根腐れ」と「葉焼け」に注意が必要です。
根腐れ
過湿な状態が続くと根が腐り、葉が落ちます。最悪の場合はツル全体に腐敗が広がり、株全体が枯れてしまいます。グリーンネックレスは葉に水を蓄える性質があるため、過湿になりやすく、根腐れ病は最も注意が必要な病気です。水分や湿気が多いと簡単に病気が発生します。水やりのし過ぎが根腐れの主な原因です。水やりする際は必ず土が乾燥しているかを確認してから水を与えましょう。
葉焼け
グリーンネックレスは強い光に弱いため、真夏の直射日光に当たると葉焼けを起こします。葉が焼けて白く変色しないように、真夏は直射日光が当たらない明るい日陰かレースのカーテン越しに置いて育てるとよいでしょう。
グリーンネックレスを育てる際に気をつけたい害虫
グリーンネックレスを育てる際は、「アブラムシ」などの害虫に注意が必要です。
アブラムシ
アブラムシは、2mm~4mmくらいの虫です。花や茎から栄養分を吸い取り、グリーンネックレスの生育を妨害します。春から夏の暖かい時期で、風通しの悪い場所で発生しやすい害虫です。アブラムシが大量発生した場合は、殺虫剤をまいて駆除します。
定期的に剪定を行うことで風通しのよい環境を整えるとアブラムシの発生を少なくすることができます。
また春から夏のあいだは、粒状の浸透移行性殺虫剤を月に1度の頻度で株の根元に散布すると効果的です。
虫を予防するマグァンプDは肥料やり+害虫の予防・退治が同時にできるのでおすすめです。
ヨトウムシ
春から秋にかけて発生しやすいヨトウムシは、ハスモンヨトウやシロイチモンジヨトウなどの「蛾」の幼虫です。夜になると植物の葉を食べることから「夜盗虫(ヨトウムシ)」と名付けられました。ヨトウムシが発生し葉を食害されたグリーンネックレスは、光合成ができなくなり生育に影響します。
ヨトウムシの発生を予防するには、蛾が飛んでこないように防虫ネットを張る方法が有効です。また春と秋頃にベランダでグリーンネックレスを育てる際は、土に草木灰を混ぜておくとヨトウムシの予防になりおすすめです。
まとめ
今回は、グリーンネックレスの特徴や基本の育て方などを詳しく紹介しました。グリーンネックレスは置き場所と日当たりに気をつければ、初心者でも比較的に育てやすい植物です。ツルが垂れ下がるようすが愛らしく、室内のインテリアグリーンとしても重宝されています。今回紹介した内容を参考に、ぜひこの機会にグリーンネックレスを育ててみてください。