机の上におけるかわいらしい多肉植物も良いですが、お部屋のアクセントになるような大きめの植物を育てたい方におすすめなのが「カポック(シェフレラ)」です。葉を大きく広げる姿がとても素敵できれいな観葉植物です。カポック(シェフレラ)は温度や湿度・日当たりなどをあまり気にせず、どんな環境下でも生長するため、育てやすいです。
観葉植物の中でも人気があり、初心者の方にもおすすめできます。カポック(シェフレラ)は生長しやすいがゆえに、大きくなりがちで育てるのに困る方も多いようですが、その場合は剪定や植え替えをしてあげれば問題ありません。今回はそんなカポック(シェフレラ)の特徴や剪定、植え替えなどについてご紹介します。
カポック(シェフレラ)の特徴
カポック(シェフレラ)は、ウコギ科のシェフレラ属に分類される植物です。世界の熱帯から温帯が原産で、主に台湾から中国南部に生息しています。また、約600種類存在しています。
カポック(シェフレラ)の花言葉は「とても真面目・実直」で、言葉の通りに上にまっすぐ伸びていきます。シェフレラの開花時期は5月から7月で赤や白、黄色の花を咲かせます。花が咲き終わったら赤と黄色の実がつくため、実も楽しむことができます。
カポック(シェフレラ)の名前の由来ですが、本来カポックはアオイ科セイバ属の植物パンヤのことをさしますが、パンヤ(カポック)とシェフレラの葉がよく似ていることから、シェフレラ=カポックになりました。一般的な認識がシェフレラ=カポックと根づいたことから、図鑑でもシェフレラ=カポックとして扱われるようになりました。
カポック(シェフレラ)は、葉が手のひらを広げたかのような形をしている人気の植物です。室内のインテリアとしても重宝されていて、プレゼントとしてもよく贈られています。熱帯が原産ですが、寒さに強く、日本でも暖かい場所であれば通年を通して外で育てることもできます。
また、カポックは風水にも効果があります。丸い葉の種類のものは心を落ち着かせ、リラックスさせてくれる効果があります。まっすぐ上を向いて生長しているカポックには、良い運気を引き寄せ、気持ちを前向きにしてくれる効果が期待できると言われています。
☘184:カポック(シュフレラ)の育て方|
苗の選び方や、水やりや肥料の与え方、冬越しの方法などもご紹介
カポック(シェフレラ)の種類
シェフレラ・ホンコン
シェフレラ・ホンコンは、一番身近でオーソドックスなカポックの種類です。ホームセンター、園芸店でよく取り扱われていて、「ホンコン・カポック」という名前で販売されています。また、シェフレラ・ホンコンの中にもたくさん種類があります。
シェフレラ・ホンコン・コンパクタ
シェフレラ・ホンコンの種類の1つです。シェフレラ・ホンコンを小さく改良した品種のことを言います。「シェフレラ・ホンコン・コンパクタ」には、キングとクイーンという2つの種類があります。キングの葉は厚く、ツヤがあり、小さめの葉の先は細く尖っている特徴です。また、まっすぐ生長せず、自由奔放に四方八方に葉を伸ばします。クイーンは葉が丸く、上にまっすぐ伸びるカポックらしいシェフレラ・ホンコンです。どちらもお部屋のインテリアにぴったりで、小さめに改良されているため人気があります。
シェフレラ・トリネッティ
シェフレラ・ホンコンに班が入っているタイプのものがあります。中でも人気なのが、黄色い班が入っている「シェフレラ・トリネッティ」です。鮮やかな黄斑が丸い葉に入っていて人気を博いています。シェフレラ・トリネッティはシェフレラ・ホンコンと同じで寒さや暑さに強く、育てやすい品種です。ただし、日陰だけで育てると班はきれいに出ないため、班を楽しむために育てているのであればできるだけ日光にあてる必要があります。
カポック(シェフレラ)の日当たり・置き場所
カポック(シェフレラ)は、どのような場所で育てたら良いのでしょうか。
日当たり
カポック(シェフレラ)は熱帯が原産のため、日光を好みます。しかし、環境に適応する力も強く、耐陰性も備わっている観葉植物ですので、室内や日陰でも問題なく生長します。マンションのような窓があまりない室内に置くことができるため、光の入らない部屋も緑で飾ることができます。しかしながら、陰で育てると元気がなく生長してしまいます。室内の日陰で育てる場合は、時々直射日光に当てるなど日に当てて元気に育てる必要があります。日本でも暖かい地域であれば冬を越せるので、室外で育てることもできます。
屋外のおすすめの場所
カポック(シェフレラ)は暖かい地域であれば通年を通して、屋外で管理することができますが、それ以外の地域では春から秋に限り屋外で管理できます。霜が降りない暖かい地域であれば、庭植えや地植えすることも可能です。しかしながら、直射日光を長時間当ててしまうと刺激が強すぎるため、葉焼けを起こす可能性があります。葉焼けしないように20%~50%の光を遮断するといいでしょう。暑い日で日陰がないのであれば、遮光ネットや寒冷紗を使用したりするといいでしょう。屋根の下などに置くのも有効です。遮光ネットや寒冷紗は園芸店やホームセンターにありますが、最近では100円ショップでも販売されています。もしカポック(シェフレラ)が弱るようなことがあれば、室内に移動させた方がいいかもしれません。
屋内のおすすめの場所
レースのカーテン越しに置くなど、直射日光があたらない柔らかい日差しが差し込むような場所に置くのがおすすめです。カポック(シェフレラ)は暗いところでも育ちますが、日光に当てた方が元気に育つため、定期的に日に当てた方がいいでしょう。日光が当たらないと枝が弱々しく育ち、見た目が悪くなってしまいます。さらに、葉が枯れてしまうことも多いです。
しかしながら、室内だから大丈夫だといって直射日光などのような強い日差しに当ててしまうと葉焼けを起こしてしまうため、レースのカーテン越しなどのような柔らかい光が当たるところに置きましょう。室内にあまり日が入ってこない環境であれば、1週間に2~3回ほど外に出すなどして日に当ててあげると暗い場所で育てていても元気に育つでしょう。
また、カポック(シェフレラ)は風通しが良い場所を好みますが、エアコンなどの風が直接あたるのもよくありません。葉が傷む可能性もあるためエアコンの風が直接当たらないようにしてください。
カポック(シェフレラ)の育て方のポイント
ここからはカポック(シェフレラ)の育て方のポイントをお伝えします。
カポック(シェフレラ)の選び方
カポック(シェフレラ)を購入する際は、病害虫に注意が必要です。ハダニやアブラムシなどの害虫が付いている株を買ってしまうと、育てているうちにカポック(シェフレラ)が弱ってしまったり、別の植物も育てている場合、他の植物へと付着したりするかもしれません。必ず購入する前に、害虫が付いていないかを確認した方がよいでしょう。さらに、カポック(シェフレラ)は厚みのある葉を付けていて、茎がしっかりしているものを選ぶとよいでしょう。
カポック(シェフレラ)を育てるのに良い土
カポック(シェフレラ)は水を好む植物ですが、水はけの悪い土を使うと根腐れが起こったり、小バエが発生しやすくなったりします。そのため、水はけ良い土を使い、水やりの回数を多くするのがいいとされています。
市販の土でも問題ありませんが、自身でブレンドするのであれば観葉植物用の土2に対し、赤玉土を1、鹿沼土を1、または小粒の赤玉土6に対し、腐葉土を2、堆肥を2の割合で混ぜ合わせるといいでしょう。育てる環境によって割合を変えてみてください。
カポック(シェフレラ)の夏越し
外の気温が40℃以上、またはそれに近い温度になった場合はカポック(シェフレラ)を日陰に移動させる必要があります。葉焼けを防止するために、30%から50%くらい遮光します。
カポック(シェフレラ)の土の表面が乾いたら、水を与えます。夕方から夜の涼しいときに、たっぷり与えます。涼しいからといって朝に水を与えてしまうと、昼頃に暑くなって煮えてしまうためよくありません。カポック(シェフレラ)が夏バテをする可能性もあるため、活力剤を1000倍に薄めたものを2回から3回に一度のペースで水やりのときに一緒に与えると夏バテ防止にもなります。
カポック(シェフレラ)の冬越し
気温が低い冬はカポック(シェフレラ)の生長が遅くなるため、土の表面が乾いてから2~3日後に水を与えます。気温が0℃より低くなってしまうと、葉の先が枯れてしまうこともあります。0℃より温度が低くならないように、屋外に置いているなら室内に入れる、温室内の暖かいところで育てるといったように保温する必要があります。
カポック(シェフレラ)の水やり
カポック(シェフレラ)の水やりについて紹介します。観葉植物を初めて育てる方は毎日水を与えなければならないと思っている方が多いですが、カポック(シェフレラ)に毎日水を与えてしまうと水分が過剰になってしまうため根腐れの原因となってしまします。カポック(シェフレラ)の水やりは基本、土が乾いてから行います。また、水やりは季節によって若干変わってくるため、ここからは季節にわけて詳しくご紹介いたします。
春から秋の水やり
春から秋は、土の表面が乾いたら鉢底から溢れるくらいにたっぷり水をあげます。カポック(シェフレラ)は水がなくなって枯れることはありません。しかし、水が切れて乾燥を引き起こすと葉が弱り、しわしわになったり、葉が落ちたりすることがあるため、夏は特に注意が必要です。
霧吹きなどで葉に水を拭きかける葉水を行うと、害虫対策になります。カポック(シェフレラ)は葉が大きく、また枚数も多いため、ほこりが積もりやすいです。葉水の際には濡らしたペーパーなどで拭き取るとよいでしょう。
冬の水やり
休眠期に入る植物は生長しないため水を与えないことが多いのですが、カポック(シェフレラ)は冬場も生長するため、1年を通して水を与えます。ただし、気温が5℃以下になり、生長がとまっているときは水やりの回数を減らす必要があります。水を与える目安は、土の表面が乾いてから2~3日後です。春から秋は土の表面が乾いたら水を与えますが、冬は水やりの回数を減らすため、土の表面が乾いてかさらに少し待ってから水やりをします。
また、冬場は葉水も必要です。毎日1回のペースで霧吹きを拭きかけるとハダニやアブラムシ害虫を予防することができます。
カポック(シェフレラ)の肥料
カポック(シェフレラ)は肥料を与えなくても育ちますが、与えた方が生長は早いです。カポック(シェフレラ)を早く成長させたいのであれば、肥料を与えても大丈夫です。冬場の寒い時期に生長が緩やかになります。生長が遅いからといって、冬場は肥料を与えないようにしましょう。肥料を与えるのであれば、春から秋にかけての生長期に与えてください。
液体肥料ハイポネックス原液を500倍に希釈して1週間から10日に1回の頻度で与えるか、もしくは土に置肥を与えるといいでしょう。有機肥料ではなく化成肥料を使用すると、小バエの発生を予防することができるためおすすめです。
ハイポネックス原液は植物の健全な生育に必要な15種類の栄養素をバランス良く配合しています。
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カポック(シェフレラ)の剪定
カポック(シェフレラ)は生長が早い植物です。そのため、古い葉や弱っている葉などは剪定した方が、きれいに早く生長します。また、剪定した方がきれいにバランス良く育つため、カポック(シェフレラ)は剪定した方がいいといわれています。
室内で寒暖差が激しくなく、一定の暖かさが保てるのであれば、いつ剪定しても問題がありません。カポック(シェフレラ)を小さく育てたいのであれば、生長期である4から10月ごろで、土の生え際から10センチから20センチを残して幹や枝をカットし、切り落としてみてください。すると、切り口からすぐに新しい芽が伸びてきれいに生長します。
さらに、カポック(シェフレラ)の上の方の枝を剪定するのであれば、切り戻しを行うこともできます。切り戻した後、根元から生えている葉が落ちている茎や高く伸びすぎている枝をカットします。カットするときは清潔な切れ味のいいハサミか、ナイフを使用しましょう。本体の方には脇芽が出てきます。剪定した枝の方は挿し穂にし、挿し木でカポック(シェフレラ)を増やすこともできます。
カポック(シェフレラ)の植え替え
カポック(シェフレラ)は生長がとても早く、すぐに鉢植え内で根がいっぱいになってしまうため1~2年に1回植え替えを行ってください。植え替えタイミングの判断方法は以下になります。
・カポック(シェフレラ)を購入してから2年以上経っている
・カポック(シェフレラ)を植えている鉢植えに対して明らかに木が大きくなっている
・カポック(シェフレラ)の下の葉が枯れてきている
・水をあげても水が土に染みこまなくなってきた
・鉢植えの底から根がはみ出ている
・鉢植えが割れている
カポック(シェフレラ)の植え替えは、5月から7月の間に行うのがおすすめです。植え替えを行うときは、一回り大きな鉢を使います。それ以上に大きな鉢を使うと、土の量が多くなり根が吸収する水の量以上が土に含まれて、土が長時間もの間、水で湿っていることになります。根腐れなどの原因となってしまうため、一回り以上大きな鉢はよくありません。大きい鉢がないときは、根や葉の枚数を減らすことで同じ鉢植えに植えることもできます。ただし、同じ大きさの鉢を使うのであれば、根を半分くらいの量まで減らし葉の枚数も減らさなければなりません。
植え替えに必要なもの
- 前の鉢植えより一回り大きなもの
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 土
- 割り箸みたいな棒のようなもの
- 元肥マグァンプK大粒
カポックの植え替え方法
- 汚れないようにビニールシートを作業する場所に敷いておく。
- 鉢植えからカポック(シェフレラ)取り出しやすいように水やりを控える。
- 土を自身でブレンドするのであれば土を混ぜ合わせる。
- 元肥としてマグァンプK大粒 を土に混ぜ込みます。
- カポック(シェフレラ)は鉢から出して、土を取り除く。土は全て取り除くのではなく、簡単に落ちる物だけを落とす。根が張っている場合は根を少し崩す。
- 一回り大きな鉢植えに害虫が鉢植えに入ってくるのを防ぐため、鉢底ネットを敷く。
- 次に鉢底石を入れる。(鉢底石は土を乾きやすくし、小バエの発生や根腐れを予防するため)
- 新しい鉢植えにカポック(シェフレラ)を植え、周りに土を入れていく。このとき棒などを使って隙間なく土で埋めていく。
- 水をたっぷり与え、一週間くらいは直射日光や強い風が当たらない場所に置いて管理する。
カポック(シェフレラ)の増やし方
カポック(シェフレラ)は、枝を使った「挿し木」本体を2つ以上に分けて行う「株分け」、葉を土に埋める「葉挿し」の3つができます。ここからはそれぞれの方法について説明していきます。
カポック(シェフレラ)の挿し木
「挿し木」は枝を使って行います。枝を切り取り、土に挿すだけなので、簡単に行えます。科ボックを増やして、家の別のところにも飾りたいという方は新しくカポック(シェフレラ)を購入するのではなく、ご自身で増やしてみてください。挿し木は剪定時に枝や幹をカットすることから、剪定時に併せて行うと良いといわれています。
挿し木に必要なもの
- 清潔なハサミ
- コップなどのような小さめの入れもの
- 挿し木用の土
- 3号鉢
- 鉢底石
- 鉢底ネット
- 土
- 割り箸のような棒
挿し木の手順
- 枝を先端から10センチくらいの長さにカットする。
- 切り口をV字になるようにカットし、吸水する面積を増やす。
- 先端の葉を2から3枚だけ残し、他のものはカットする。またこのとき、葉が大きければ半分にカットする。
- 水を入れた浅さめの容器に水を張り、カポック(シェフレラ)の切り口を数時間入れる。
- 植え替えと同じ要領で鉢植えに鉢底ネットを敷き、鉢底石敷く。
- 用意していた土を鉢植えに入れる。
- 土に棒か何かで挿し木を鉢植えに挿す。
- 鉢底から水が溢れるくらいまでたっぷりと水を与える。
それ以降は、日陰で土が乾かないように管理します。4~6週間後には根が生えてくるので、根が生えたら、一回り大きな鉢に植え替えます。
カポック(シェフレラ)の水挿し
カポック(シェフレラ)は、「水挿し」で増やすことも可能です。水挿しは挿し木を土に埋めますが、それの水バージョンです。この方法も初めての方におすすめの増やし方です。
水挿しに必要なもの
- ペットボトル
- 清潔なハサミ
水挿しの手順
- カポック(シェフレラ)を増やしたいのであれば、生長点を含みながら10センチほどの長さにカットする。
- 切ったばかりのカポック(シェフレラ)は、根がないため、水を吸い上げることがでない。葉から通常時と同じ水を蒸発させてしまうため、葉を半分にカットする。
- ペットボトルの半分くらいに水を入れる。
- 切り取ったカポック(シェフレラ)から新たな根が生えてくるように、切り口を水につける。
- 新たに根が生えてきたら鉢植えに移し替える。
カポック(シェフレラ)の葉挿し
「葉挿し」は、落ちている葉や葉をもぎ取り、土に挿して増やす方法です。葉は根元から切ったものを使ってください。途中で破れたりちぎれたりしているものは使えません。
葉挿しに必要なもの
- カポックの葉っぱ
- 小さめの鉢
- 土
- 大きくなってから植える鉢
- 鉢底石
- 鉢底ネットなど
葉挿しの手順
- 葉を準備する。必ず根元がきちんとあるものを選ぶ。
- 小さめの鉢に土を入れる。
- 葉の根元からしっかり土に埋める。
- 土を乾かさないように管理する。
- 芽が出てきて葉が増えたら、新しい鉢に植えつける。
葉挿しに使った元の葉はなくても大丈夫なようです。好みで取ってください。
カポック(シェフレラ)の株分け
「株分け」は、大きくなった植物の株を分けて植えることによって増やす方法のことを言います。他の増やし方は根がないので、根や芽を育てなければなりませんが、株分けは根が付いているため失敗しにくく、根が育つのを待つ必要はありません。比較的簡単に増やすことができるため、初めて増やす方は株分けを行うといいでしょう。株分けの時期は生長期である春と秋が適切です。(生長期に株分けをすれば根付きも早いため)
また、植え替えや植えつけの際に根を傷つけて、植物が枯れる可能性もあります。しかし、生長期に行うとそのリスクも軽減できます。寒い時期に株分けを行うと株がよわってしまうため、冬に株分けを行うのはよくありません。
株分けに必要なもの
- 新しい鉢
- 土
- 清潔なハサミかナイフ
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 割り箸のような棒
株分けの手順
- 鉢植えからカポック(シェフレラ)を優しく抜き取る。
- 古い土を軽く払い、ハサミなどで、根を切り分けていく。このとき、根が黒く変色していたら、その部分も取り除くといい。
- 新しい鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れる。
- 鉢の半分くらいまでに土を入れて、カポック(シェフレラ)を植える。
- 周りに土を入れて、根の間にも土が入るように埋めていく。
植えつけが終わったら根の活着促進のため植物用活力液リキダスを1,000倍に希釈して鉢底から水が溢れるくらいたっぷりと水をあげます。
カポック(シェフレラ)の病害虫
植物を育てるときに気になるのが、病気や害虫ですね。特に虫は嫌いな方も多いのではないでしょうか。できるだけ虫に会わないように育てたいところです。カポック(シェフレラ)がかかりやすい病気や害虫にはどんなものがあるのでしょうか。
カポック(シェフレラ)がかかりやすい病気
カポック(シェフレラ)がかかりやすく気を付けたい病気は2つです。
斑点細菌病
カポック(シェフレラ)には斑点がある種類もあるので気がつきにくいのですが、葉や茎に黄色みがかかった淡い小さな斑点が、少しずつ褐色にかわってしまう斑点細菌病にかかってしまうことがあります。放置すると葉が枯れるため、早めに取り除く必要があります。
茎に斑点細菌病の症状が見られるときは、枝ごと切り落とさなければなりません。斑点細菌病の対策としては水のあげすぎに注意し、風通しの良い場所でカポック(シェフレラ)を育てましょう。
炭そ病
炭そ病は葉っぱに症状が出る病気で、小さな黒褐色の斑点が葉に発生し、内側から灰白色に変色します。さらに変色してからだんだんと葉全体に変色が広がり、葉に穴が開いたり、葉の先から枯れてしまったりする病気です。
カポック(シェフレラ)に付きやすい害虫
カポック(シェフレラ)付きやすく、気を付けたい害虫はハダ二・アブラムシ・カイガラムシです。
ハダニ
体の色は黄緑や赤い色で、わずか0.5mmほどの小さな虫です。葉の裏側に潜伏し、者から栄養などを吸汁します。吸汁されたら、白い斑点になるため、すぐわかります。破談が付いている状態をそのまま放置すると最悪の場合、カポック(シェフレラ)は枯れてしまいます。
アブラムシ
体の大きさは2から4ミリほどの大きさの害虫で、幼虫・成虫ともに葉やつぼみから養分などを吸汁します。群れで発生することがほとんどなため、早めに対処しないと手遅れになる場合があります。アブラムシを見つけたらアブラムシ退治と肥料やりが同時にできるハイポネックス原液殺虫剤入りがおすすめです。
カイガラムシ
3ミリほどの小さな虫です。白い綿毛のような物を背負っている特徴があります。カイガラムシに吸汁されると弱ってしまい、そのまま枯れてしまいます。
これらの虫が付いた場合は殺虫剤などで駆除する必要があります。
まとめ
今回は、葉が手のひらを広げたかのような見た目の可愛らしさ満載の「カポック(シェフレラ)」について詳しくご紹介しました。カポック(シェフレラ)は初心者でも比較的育てやすい植物です。お部屋にもの足りなさを感じ、アクセントがほしいと思ったら、ぜひカポック(シェフレラ)を育ててみてはいかがでしょうか。