更新日:2019.04.02
美味しくて栄養満点で生育も旺盛!簡単にできるクウシンサイの育て方
中華料理の炒め物などでおなじみのクウシンサイ。癖がない味わいとシャキシャキとした食感が人気です。スーパーでも売られていますが、簡単に栽培できるので家庭菜園で育ててみてはいかがでしょうか?今回は、そんなクウシンサイの特長や育て方のポイント・育て方の注意点などをご紹介します。
クウシンサイの特長
クウシンサイは、熱帯アジアを原産とするツル性の野菜です。日本では中国野菜として知られており、クウシンサイのほか、アサガオナ・エンサイとも呼ばれています。ビタミンCや鉄分・βカロチン・カリウムなどが豊富で、炒め物やスープなどさまざまな料理に使えます。6月から10月にかけて長い期間収穫できるのも魅了的。また、暑さに強く、あまり手をかけなくても丈夫にすくすくと育つことから、家庭菜園に向いています。
ただし、クウシンサイは寒さにあまり強くありません。本来は多年草ですが、日本の気候では冬になると枯れてしまいます。
クウシンサイの育て方のポイント・育て方の注意点
- 種まきの適期
クウシンサイは、種まきで育てるのが一般的です。種まきの適期は5月前後。気温が10度以下になると枯れてしまうので、十分に暖かくなってから種まきしましょう。
- 種まきの仕方
クウシンサイの種は、まく前に一晩水につけておくと発芽しやすくなります。プランターの底に軽石を敷き、上から土を入れたら種をまきます。種は4つほどをひとかたまりにして、5cm前後の間隔で置いていきます。種が発芽するまでは土が乾かないように水を切らさないように水やりを。ただし、水をやりすぎると種が浮いたり、水に浸かり過ぎると種が腐ったりしてしまいますので、一回の量は控えめに。
- 発芽後の管理について
発芽後、本葉が出てきたら頂芽を切り取ります。こうすることで脇芽が生育しやすくなるので、収穫量を増やすことができます。
- 水やりについて
クウシンサイは水をとても好みます。水切れを起こさないよう、用土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。
- 用土について
クウシンサイの栽培には、「野菜の培養土」を。ココピートや赤土など天然素材をベースに作られた培養土なので、野菜の栽培に適しています。
- 栽培場所
クウシンサイは日当たりを好みますので、よく日光があたる場所で管理してください。
- 肥料について
クウシンサイは生育が旺盛なため、肥料をたくさん必要とします。「野菜の錠剤肥料」を1カ月に1度を目安に与えましょう。土の上に置くだけで、効果が持続します。なお、肥料と肥料の間はなるべく間を空け、株に直接肥料が触れないようにしてください。一回に与える量は、65cmのプランターで8〜10粒程度です。
- 収穫について
草丈が30cm程度になったら収穫の適期です。株ごと切り取るか、株から3~5cm程度のところまで残して先端を収穫します。収穫後は、脇芽が生育してきますので、適時収穫しましょう。
- 病害虫対策について
風通しが悪いとアブラムシがつきやすくなります。また、暑い時期に葉が乾燥すると、ハダニの被害に遭うこともあります。株が乾燥しないよう、朝晩にしっかり水やりをすると、防除になります。
クウシンサイを使ったレシピ
家庭菜園は、栽培がうまくいって予想以上にたくさん収穫できてしまう場合があります。たくさん収穫できても食べきれずに困ってしまうことも…。
今回はクウシンサイの簡単レシピを少しご紹介いたします。
葉や茎自体にはほとんど味がないため、塩やオイスターソースなどと相性が良いと言われています。中華料理やエスニック料理によく使われるのも納得ですね。そんなクウシンサイを家庭で栽培できればこんな料理にいかせます。
・炒めもの
クウシンサイを使った料理で最もメジャーなのは「炒めもの」でしょう。葉・茎を、肉類といっしょに塩・にんにく等で炒めるとメインのおかずになります。エビとクウシンサイをオイスターソースや中華スープのもとなどで炒めると中華風にも。レパートリーが多いので、たくさん収穫しても飽きずに食べられます。
・おひたし
作り方は、ほうれん草などのおひたしと同じです。葉茎がやわらかくなるまで塩ゆでしたら流水で冷やします。出汁・醤油・塩・みりん・酒をあわせたつゆを煮立たせ、粗熱をとったつゆに1時間ほど漬け込めば完成です。クウシンサイが採れる夏の時期にぴったりなメニューになります。
夏の家庭菜園でも元気に育つクウシンサイ。栽培も簡単で、いろいろなおいしい料理の食材に使用できます。ぜひ、ご家庭でクウシンサイ栽培にチャレンジしてみてください。