ハーブティーやジャム作り、グラウンドカバーにも。ワイルドストロベリーの育て方のポイント
まるで童話や絵本に出てきそうな可愛らしい外見をしているワイルドストロベリー。
日本では「野いちご」と呼ばれることが多く、果実をジャムにしたり葉をハーブティーとして飲んだりと、さまざまな活用方法で楽しめます。
今回はそんなワイルドストロベリーの特長や育て方のポイント・育て方の注意点などをご紹介します。
ワイルドストロベリーの特長
ワイルドストロベリーは、ヨーロッパやアジアを原産とするバラ科オランダイチゴ属の多年草です。
果実はスーパーで売られている果物のいちごよりも一回り小さく、より強いフルーティーな香りがします。
また、生育が旺盛で横に広がるように生長していくため、グラウンドカバーとしても用いられています。
ただし、他の植物を駆逐するほどの勢いがあるので、混植する際は注意が必要です。
ワイルドストロベリーの育て方のポイント・育て方の注意点
ワイルドストロベリーは、耐寒性・耐暑性ともに強く丈夫で育てやすい植物です。
秋に植え付けると、冬期間は茎と葉の状態で過ごし、春になると新芽を出し、白い花を咲かせ、実をつけます。
お庭のグラウンドカバーとして、観賞用として、ジャムやハーブティーを作る材料として、幅広い楽しみ方ができるのがワイルドストロベリーの魅力。
以下の育て方のポイント・注意点を参考に、ぜひ挑戦してみてくださいね。
植えつけについて
ワイルドストロベリーの植えつけ適期は3月から5月または9月から10月です。
園芸店などで苗を購入して植えつけをしましょう。
苗は葉がきれいな緑色をしているものを選んでください。
購入した苗は、葉が8枚ほどになってから植えつけを。
庭植えでも鉢植えでもどちらでも可能です。
ワイルドストロベリーは横に広がって生育していくため、庭に植えるとグラウンドカバーになり、見ごたえがあります。
鉢植えの場合は、ハンギングバスケットこんもりと垂れ下がるように仕立てるのがおすすめです。
栽培場所について
ワイルドストロベリーは日光を好みます。
日当たりの良い場所で育てるようにしましょう。
また、夏は半日陰に移動させると株の消耗を防ぐことができます。
肥料について
ワイルドストロベリーは繁殖力が強く丈夫な性質をしているため、肥料が少なくても元気に育ちます。
むしろ、肥料が多すぎると葉ばかりが大きく茂り、かえって見栄えが悪くなることも。
庭植えの場合、基本的に肥料は必要ありません。
鉢植えの場合は春と秋に月に1度を目安に『今日から野菜 野菜を育てる肥料』、または『今日から野菜 野菜を育てる液肥』を1週間に1度を目安に与えてください。
水やりについて
ワイルドストロベリーの生育には十分な水が必要です。
水やりが足りずに乾燥状態になると、葉が枯れやすくなります。
土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えてください。
病害虫について
ワイルドストロベリーは香りが高いため、虫の被害に遭いやすいといえます。
特に注意したいのがアブラムシです。
また、乾燥するとハダニもつきやすくなります。
特に花や果実がつく春先には、アブラムシやハダニの発生に注意してください。
ハダニの防除には、水やりの際に葉の裏にも水をかけるのが効果的です。