【キクの育て方】日本の伝統花、菊。小菊なら家庭栽培も簡単!美しく咲かせるポイントは?
日本の伝統的な花といえば、菊を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
手をかければかけるほど美しい花を咲かせるとも言われており、菊人形のような観賞文化も盛んです。
今回は、そんな菊の育て方のポイントや育て方の注意点などについてご紹介します。
なお、大輪の菊の栽培は非常に難しく専門的な知識を要しますので、ここでは一般家庭でも楽しみやすい小菊の栽培についてご説明します。
菊ってどんな植物?
菊は、中国を原産とするキク科の多年草。
菊と一口に言っても種類は様々で、それぞれ特長も育て方も違います。
特長を簡単にご説明すると、
・大菊:菊人形や菊花展などで見られる鑑賞菊
・小菊:盆栽仕立てで楽しむ家庭用鑑賞菊
・野生菊:山野草として知られる菊
・ポットマム:アメリカから伝来した洋菊
このように分けられます。
今回ご紹介する小菊は、秋に花を咲かせるものがほとんど。
花色が豊富で、白やピンク・黄色・オレンジなど、美しい色彩を楽しめます。
植物の育て方をわかりやすく紹介する!!【PlantiaQ&A】
☘28:菊の育て方|どんな品種があるの?置き場所や、摘心、肥料の与え方などもご紹介
小菊の育て方のポイント、育て方の注意点
栽培が難しいと言われる菊ですが、小菊は耐寒性が高く、ガーデニング初心者の方にも手軽に栽培を楽しむことができます。
以下の育て方のポイントを参考に、ぜひ挑戦してみてくださいね。
植えつけ時期
小菊の植えつけ適期は6月から7月中旬にかけて。
9月から11月頃になると花を咲かせます。
植え付つけ方法
鉢植えでも庭植えでも育てることができます。
鉢植えの場合は、苗よりもひとまわり大きな鉢を用意して植えつけます。
地植えの場合は、日当たりと風通し・水はけの良い場所を選び、株同士を20cm程度開けて植えつけていきましょう。
用土
菊は水はけの良い土を好みます。
「ハイポネックス鉢・プランター用培養土」がおすすめです。
元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているので、そのまま使うことができます。
水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりを。
庭植えの場合は、地中の土が乾いていなければ水やりの必要はありません。
なお、水やりをする時に花には水がかからないよう注意してください。
栽培場所
菊は日光を好みます。
1日のうち9時間〜15時間程度は日光がしっかり当たる場所で栽培しましょう。
また、菊は単日植物です。
夜間に光が当たると花がつきにくくなってしまいます。
電気や街灯などが当たらないよう、ダンボールをかぶせて真っ暗にするなどの工夫が必要です。
病害虫について
注意したいのは、アブラムシです。
『ハイポネックス原液 殺虫剤入り』は、液体肥料と殺虫剤が一緒になっているので、一手間で栄養補給とアブラムシ退治をすることができます。
肥料について
生育期に当たる3月から10月前後にかけて、肥料を与えることで花つきや花持ちが良くなります。
土に置くだけの「専用液肥 -開花促進-」がおすすめです。
また、開花時期になったら、液体肥料の「ハイポネックス原液」を水で500倍に薄めたものを1週間に1回与えましょう。
公開: 2018年10月4日
更新: 2023年11月9日