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【家庭菜園】【ハクサイ(白菜)の育て方】特徴や栽培方法をご紹介します。

【家庭菜園】【ハクサイ(白菜)の育て方】特徴や栽培方法をご紹介します。

冬の鍋の定番といえば、大きくてずっしりした見た目が特徴の「ハクサイ(白菜)」です。鍋料理はもちろん、様々な料理に使えるハクサイ(白菜)は1年を通して味わうことの出来る野菜です。

そんな私たちの食卓に欠かすことのできないハクサイ(白菜)ですが、「結球させるのが難しいそう・・・」、「害虫がつきやすそう・・・」などなど、家庭菜園で育てるには少々ハードルが高いと思う方もいるかも知れません。でも、ハクサイ(白菜)栽培の特徴や栽培に適した時期、種まきや植えつけのやり方、肥料やお手入れの方法などを知れば、家庭菜園が初めての方でも畑やプランターで育てることができます。

最近は、プランターや鉢でも育てやすい品種や家庭菜園向けの品種などもたくさん登場していますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

動画でわかりやすく栽培法をご紹介|【PlantiaQ&A】

☘18:ハクサイの育て方|土づくりの方法や肥料の与え方、収穫方法などもご紹介

ハクサイ(白菜)栽培の特徴について

ハクサイ

ハクサイ(白菜)は、アブラナ科に属する二年草です。水分が90%を占め、お鍋や煮物など和食はもちろん、洋食や中華でも欠かせない食材としても知られています。90%は水分と言われるハクサイ(白菜)ですが、他にもカルシウムやビタミンC、亜鉛、マグネシウム、ホウ素などの豊富な栄養素がバランスよく含まれています。

 

ハクサイ(白菜)は秋植えを代表する野菜!

日本全国で栽培される冬野菜の定番ハクサイ(白菜)は、冷涼な気候を好みます。春まきも可能ですが、育苗のしやすさや花芽をつきやすくすることなどを考慮すると、夏から秋にかけて種をまいたほうが育てやすく、管理もしやすいのでおすすめです。

秋まきはタイミングを逃さないように気をつける!

秋まきは他の時期よりも育てやすい、管理がしやすいといった特徴があります。大きくずっしりとしたハクサイ(白菜)を育てるには、「種まきのタイミングを逃さないこと」が秋植え栽培の大きなポイントです。種まきの時期が早すぎると病害虫が発生しやすくなりますし、逆に遅すぎても結球しにくくなるなど、種まきのタイミングが合わないと後で様々な影響が出てくるからです

家庭菜園向けの品種を選ぼう!

ハクサイ(白菜)の品種は「早生種」「中生種」「晩生種」と分類され、それぞれ栽培期間が大きく異なります。中でも家庭菜園向けの品種は、早生種です。早生種は種まきをしてから収穫までに掛かる栽培期間が約60~80日と短めです。中手種の栽培期間は約70~90日で、晩生種の栽培期間は約100~120日です。

 

水はけのよい土壌で育てよう!

ハクサイ(白菜)は水はけのよい土壌を好む野菜です。土壌の水分が多すぎるときれいに結球しないことがあります。直まきする際は植えつけをする2週間前に畑をしっかり耕し、堆肥などを入れて馴染ませたうえで水はけのよい土を用意しましょう。

 

外葉を大きく育てるのがポイント!

畑だけでなく、プランターや鉢でも栽培できるハクサイ(白菜)は、「外葉を大きく育てること」がきれいな球に育てるためのポイントです。外葉の大きさが球の大きさや出来を左右しますので、水はけのよい土で育てることはもちろん、適切な時期に追肥を行うことで外葉を大きく育てていきましょう。

育苗中は害虫対策が欠かせません!

ハクサイ(白菜)栽培で失敗しないためにも、苗がまだ小さな頃は「害虫対策」をしっかり行いましょう。涼しい気候を好むハクサイ(白菜)の栽培適温は15℃~20℃です。ただし、秋まきをする時期はまだ害虫が発生しやすい9月下旬頃なので、害虫を防止するためにも種まきをしたら防虫ネットを張って害虫の飛来を防ぎましょう。秋まきのタイミングが早すぎると害虫が発生しやすくなるので、種まきの時期を逃さないことが大切です。

 

 

ハクサイ(白菜)の栽培時期

ハクサイ

品種により栽培期間は異なります。家庭菜園には栽培期間が約60~80日と短めの品種がおすすめです。品種により種まきや植えつけの適期が異なりますので、育てる前に種袋に記載された内容をしっかり確認してください。ここでは、「春まき」と「夏秋まき」の栽培時期についてまとめています。

 

春まき

春まきの適期は地域によりますが、中間地の場合は1月中旬から3月上旬頃です。生育初期に低温で育てると花芽ができてしまうので、春まきする際は温床で育苗します。植えつけ時期は2月下旬から4月中旬頃で、収穫時期は5月上旬から6月下旬頃までです。

 

秋まき

秋まきの適期は、8月下旬頃から9月上旬頃までです。苗の植えつけは9月中旬頃から10月中旬頃で、収穫時期は10月下旬頃から1月下旬頃までです。

 

家庭菜園でハクサイ(白菜)栽培をする際は、育てやすく、管理もしやすいことから「秋まき」「秋植え」をおすすめします。

ハクサイ(白菜)の種まきについて

ハクサイ

種まきは、「(1)育苗ポットにまく方法」と、畑やプランターに「(2)直まきする方法」という2つの方法があります。ここでは、種まきをする前に用意しておきたい「土づくりの方法」と、それぞれの「種まきの方法」について紹介します。

 

ハクサイ(白菜)種まき前の土作り

ハクサイ(白菜)は土中の広い範囲まで細い根を広げていく野菜です。根が張りやすくなるように直まきする場合は、種まきより2週間前までに深く畑を耕しておきましょう。また、育苗ポットに種をまくときや、プランターや鉢に直まきするときも、種まきの2週間前までに市販の野菜用培養土を用意しておきます。

 

ハクサイ(白菜)は排水性や保水性、通気性に優れた土や弱酸性~中性(pH6.0〜6.5)の土壌を好みます。土を自作するときは、赤玉土を7、培養土を2、バーミキュライトを1、を混ぜた用土を用意します。用土10Lに対し、野菜用の化成肥料を10g~20g加えて混ぜます。おすすめは元肥・追肥に使用できる『今日から野菜 野菜を育てる肥料』です。

 

畑には、種まきより3週間前までに土全体に苦土石灰を1㎡あたり約150g散布し、深く耕しておきます。種まきの2週間前までに堆肥を1㎡あたり約3kg、化成肥料を100g~150g入れて耕し、畝を立てます。

 

(1)育苗ポットにまく方法

プランターや鉢、畑に種を直接まかずに、育苗ポットに種をまいて育苗します。3号ポットと土を用意しておきましょう。

 

STEP1.育苗ポットのふちまでに土を入れる

STEP2.指でくぼみを3箇所つける

STEP3.くぼみに種を1粒ずつまく

STEP4.覆土(5mm程度)して軽く手で押さえる

STEP5.発芽して本葉が2枚で間引きして2本立ちにする

 

種まきから2日ほどは直射日光が当たらない場所に置きます。発芽までは土の表面が完全に乾いてしまう前に水やりをして管理します。種まきから3、4日ほどで発芽するので、本葉が2枚になった頃を目安に生育の遅いものを間引きして、2本立ちにします。

 

育苗ポットで育てた苗は2本立ちのまま、本葉が4、5枚になった頃に植えつけをします。畑やプランターに植えつけをした後、本葉が6、7枚になった頃に2回目の間引きをして1本立ちさせます。

 

(2)直まきする方法

プランターや畑に種を直まきするときのやり方を紹介します。

 

「プランター」に直まき

STEP1.プランターに土を入れる

STEP2.株間20cmで穴を作る

STEP3.穴に5〜6粒ほどの種をまく

STEP4.覆土して軽く手で押さえる

STEP5.水やりをする

STEP6.発芽して子葉が開いたら間引きして3~4本立ちにする

STEP7.本葉が2枚で間引きし2本立ちにする

STEP8.本葉が6~7枚で間引きし1本立ちにする

 

深さが20cm、幅が60cmくらいのサイズのプランターを用意します。ウォータースペースが残るようにプランターに土を入れたら、株間20cmくらいを目安に点まきします。直径5cm、深さ1cm程の穴を作り、穴一箇所につき5〜6粒ほどの種をまきます。種をまいたら覆土し、手で軽く押さえて水やりをします。発芽して子葉が開いたら、本葉の枚数に応じて間引きを繰り替えします。発芽するまでは直射日光に当たらない場所で管理して、土の表面が完全に乾いてしまう前に水やりをします。

 

「畑」に直まき

STEP1.種まきより2週間前までに土を耕す

STEP2.畝を立て株間40~50cmで穴を作る

STEP3.穴に5〜6粒ほどの種をまく

STEP4.覆土して軽く手で押さえる

STEP5.水やりをする

STEP6.発芽して子葉が開いたら間引きして3~4本立ちにする

STEP7.本葉が2枚で間引きし2本立ちにする

STEP8.本葉が6~7枚で間引きし1本立ちにする

 

「畑」に直まきするときは、種まきより2週間前までに土を深く耕し、畝を立てます。畝が1条の場合は幅60㎝、高さ10㎝の畝を立て、2条の場合は幅100㎝、高さ15㎝の畝を立てます。40~50cmになるように株間を確保します。以降は、「プランター」に直まきする手順と同じです。

ハクサイ(白菜)の苗植え

ハクサイ

ハクサイ(白菜)の苗は、プランターや鉢に植えつけてもいいですし、畑に地植えして育てることも可能です。ここでは、「プランター・鉢植えする方法」と「畑に地植えする方法」についてまとめています。

 

苗の植えつけで使う土は、前述した『ハクサイ(白菜)種まき前の土作り』と同じやり方で用意しておきます。

 

プランター・鉢植えする方法

プランターは深さ20cm・幅60cmくらいのサイズのものを用意します。

 

STEP1.プランターに土を入れる

STEP2.株間20cmで穴を掘る

STEP3.苗を植える

STEP4.覆土して軽く手で押さえる

STEP5.根元に土寄せをする

STEP6.水やりをする

 

ウォータースペースが残るくらいに土を入れたら、株間が20cmくらいになるように穴を掘ります。苗の大きさよりも少し大きめの穴を掘ったら、根鉢を崩さないように苗を植えます。土をかぶせたら軽く手で押さえて、根元がしっかりするように土寄せをします。苗の植えつけが完了したら、たっぷりと水やりをして完了です。

 

畑に地植えする方法

種を畑に直まきする方法と同じく、畑に苗を地植えするときも2週間前までに土を深く耕し、畝を立てます。

 

STEP1.植えつけより2週間前までに土を耕す

STEP2.畝を立てる

STEP3マルチを敷く

STEP4.株間40~50cmで穴を掘る

STEP5.苗を植える

STEP6.覆土して軽く手で押さえる

STEP7.根元に土寄せをする

STEP8.水やりをする

 

土の上にマルチを敷いておくと雑草の防除や泥はね防止になります。また、植えつけ後はハクサイ(白菜)の苗がまだ小さいので害虫が発生しやすくなります。害虫の飛来を防止するために防虫ネットのトンネルを張っておくと安心です。

 

ハクサイ(白菜)の苗の選び方

種からでも苗からでも育てられるハクサイ(白菜)ですが、種から育てる場合は間引きなどの手間がかかりますので、より気軽に栽培を楽しみたい方には「苗から育てる方法」をおすすめします。

 

苗を選ぶときは、本葉が4~5枚くらいになったものを選んでください。本葉が多すぎると植えつけたあとに根付きしづらいことがあるので注意が必要です。元気のよい幼苗を選び、葉の後ろ側に虫が付いていないかもしっかり確認してください。

ハクサイ(白菜)の肥料とお手入れ

ハクサイ

植えつけをしたハクサイ(白菜)は、外葉が15枚くらいになると徐々に結球し始めます。大きくしっかりと結球させるには、植えつけ後の肥料や水やり、土寄せ、外葉の摘み取りなどをこまめに行い、外葉を大きく育てることがポイントです。

 

ハクサイ(白菜)の肥料

外葉を大きく生長させるために、植えつけ後は定期的に追肥をします。肥料が不足しているとハクサイ(白菜)が結球しないので、肥料切れに注意してください。

 

植えつけから2週間くらいで新しい根が伸び始めます。この時期を目安に窒素肥料を施して、さらにそこから2週間後に化成肥料を与えます。その後は2、3週間後に追肥をします。プランター栽培の場合はハクサイ(白菜)が結球したあとにも化成肥料(約3g)を与えます。肥料を与えるときは、肥料焼けを起こさないように株元に与えるようにしましょう。

 

ハクサイ(白菜)の水やり

植えつけ後は、ハクサイ(白菜)が根付くまで水をたっぷり与えて、土の表面が乾きすぎないように気をつけましょう。苗が根付くと外葉がどんどん伸びてくるので、その後は水やりの量を減らして多湿にならないように水やりをします。

 

ハクサイ(白菜)の中耕と土寄せ

追肥をするタイミングで中耕と土寄せをします。中耕をすることで除草にもなりますし、土中に空気が入ることで根がより伸びやすくなります。土寄せをするときは、株元に土を軽く寄せて株がぐらぐらしないように固定します。

 

ハクサイ(白菜)の根は細く伸びているので、結球が始まった頃は根を切ってしまわないように中耕や土寄せは控えたほうがいいでしょう。

ハクサイ(白菜)の外葉の摘み取り

はじめにお伝えした通り、外葉の大きさがハクサイ(白菜)の生長を左右します。ハクサイ(白菜)の結球は葉緑体を持たないため、それだけでは大きく生長できません。そこで必要となるのが外葉です。外葉が大きく育てば光合成がしっかり行われ、結球部分も大きく生長します。

 

外葉が十分に育っていないと結球部分も大きくならないので、定期的に追肥を行うことはもちろん、傷んでいる葉があるときは早めに摘み取っておきましょう。

 

 

ハクサイ(白菜)の収穫時期

ハクサイ

収穫時期はハクサイ(白菜)の品種にもよりますが、生育期間の短い早生種は種まきから60日くらいで収穫できるくらいまで生長します。結球部分を手で軽く押さえてみて、固くしまっているようなら収穫のサインです。

 

収穫するときは外葉を開いてから結球部分を斜めに傾けて、根元を包丁で切り取ります。収穫したハクサイ(白菜)はすぐに料理にして食べることもできます。貯蔵性が高いので冷暗所保存や冷蔵保存、冷凍保存をして保存しておくのも良いでしょう。

 

ハクサイ(白菜)の冬越し

秋まきしたハクサイ(白菜)は、12月に入ると霜や寒さなどが原因で葉が傷んでしまいます。畑で保存して越冬させる場合は、結球部分を外葉で覆うようにしてから纏めてヒモで縛っておくと霜よけや防寒対策となります。冬越しさせたハクサイ(白菜)は2月頃までを目安に保存できますが、あまりに長くそのままにしてしまうとトウ立ちしてしまうので注意してください。

ハクサイ(白菜)の病害虫に関して

ハクサイ

ハクサイ(白菜)栽培でよくある失敗に、病害虫被害があります。

 

アブラムシやアオムシ、ヨトウムシ、ダイコンハムシ、コナガなどの害虫が発生しやすいので、見つけた場合はその場で補殺して対処することが大切です。ハクサイ(白菜)に発生しやすい病気は、軟腐病や白斑病、根こぶ病などです。悪臭を放つ軟腐病は結球し始めた頃に起こりやすいので、見つけたらすぐに畑やプランターから出して処分してください。

 

病気になると他の部分にも広がってしまうので、まずは病気を発生させないために、「水はけのよさを意識して畝を高くする」、「薬剤を散布して病害虫予防をする」などの対策が必要です。薬剤はあまり使いたくないときは、病害虫に強い品種を選んで育てるのがおすすめです。

 

ハクサイ(白菜)はあらゆるジャンルの料理に幅広く使える野菜です。結球させるのが難しい、病害虫による被害を受けやすいなどの特徴はあります。それでも最近は、初心者でも育てやすく、耐病性にも優れた品種が多く出回っていますので、家庭菜園でも立派なハクサイ(白菜)を栽培し、収穫することができます。ご自宅で本格的な野菜作りにチャレンジしたいと思っている方は、ぜひこの機会にハクサイ(白菜)栽培に挑戦してみてくださいね。

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